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カテゴリー テレビの前のダメダメ家庭
配信日 04年3月3日 (11年1月19日 記述を追加)
タイトル トホホなコメント
たまに日本の学校制度の改革の一つとして、「日本においても学校の入学&卒業を9月にしたら?」という話が出たりしますね?まあ、高校まではともかく、大学においては9月入学&卒業にしようという提案はよくなされています。テレビでも報道されたり議論されたりしていますよね?

ダメダメな親はこのような時はテレビの前で「どうして、わざわざ9月に入学するの?わっからんなぁ〜」などと能天気にコメントしたりします。
親によるそのようなコメントを聞いた中学生の子供が、横から「あのねぇ、お父さん。日本だけ4月に入学とか卒業となると留学するのに不便なんだよ。日本人が留学するにも、外国から留学生を受け入れるにせよね。」と解説する。
ダメダメ家庭は社会との接触があまりないので、社会で議論されている内容の意味が分からない。おまけに社会階層が低いことが多いので、上流階級の課題とはまったく持って無縁だったりする。

何も学校制度だけではありませんよね?
税制の問題とか、文化の問題でもそう。

ちょっと有名な絵についてテレビで紹介されても、親の方は「太った女の絵だなぁ・・・」くらいしか感想を言わない。
その横から子供が「あの絵はパリの美術館にあるんだよ。クラスの○○君が去年その美術館に行って、実際に見てきたんだって・・・人がいっぱいいたそうだよ。」と解説する。

いくらダメダメ家庭でも子供の方は学校で教育を受けていたりしますので、それなりの知識があったり、考える習慣があったりする。クラスの中で、それなりに優秀な生徒とのやり取りもあったりする。しかし、もうダメダメに徹している親の方は新しい知識の習得にも興味がないし、考える習慣も放棄している状態。以前に配信したように、ダメダメ家庭では本を買って読むようなこともしない。そして、その家庭の周辺環境としても、同類のダメダメたちが集まっているだけ。だから、自分たちの知的水準が「ふつう」だと思ってしまって、向上心もない。
つまり、知的水準にかなり問題のある状態と言えるわけです。

子供だって相談するにも相談相手を選ぶわけです。自分より知識があって、知見が優れている相手に相談するのは当然でしょ?逆に言うと、自分より知見が落ちる相手には相談なんてしませんよね?

しかし、ダメダメ家庭の親はこのように、日頃からトホホなコメントを連発しているので、子供にしてみれば、「トホホ・・・ボクの親はなんてアホなんだ!」と親を見ているわけです。
親が本当にバカかアホかどうかは別として、子供の前で発せられるトホホなコメントを聞いて、「自分の親は頼りになる。」「困った時には、相談に乗ってもらおう。」と思う子供はいないでしょう?

こうなると、子供が困ったことがあっても親には相談しなくなります。当然ですよね?
自分で考えた方がはるかにマシなんですから・・・
つまり親としてはある意味において大変にラクになるわけです。子供からの問題が降りかからなくなってしまうわけですからね。
意図してバカをやる場合は古代の有馬皇子と同じ発想。面倒から逃れる方法としては伝統的な方法なんですね。
まあ、実際のダメダメ家庭の例ですと、有馬皇子のように戦略的にバカをやると言うより、天然なんでしょうが・・・

トホホなコメントなんていくらでもありますよね?また、いい歳をして、アイドルタレントにキャーキャー言っていてもいいわけです。
子供の方が、「私の親はバカ。」と思わせるだけで効果絶大。
おバカな親を持った子供はすべての問題を自分ひとりで解決せざるを得ません。これは大変なストレスですね。そんなオバカな親にヘタに相談しても、トラブルが解決しないどころか、面倒になるばかり。と言うことで「やっぱり、親なんかに言うんじゃなかった・・・」「バカに期待した自分がバカだった。」と後になって反省することに。
しかし、「家庭内で頼りになるのは自分一人。」なんて思って成長したら、どうなってしまうのかについては自明のことでしょ?
子供が自殺などの事件を起こした後で、「どうして親であるワタシに相談してくれなかったのか?」などとコメントする親もいますが・・・子供だって、バカな人間には相談できないでしょ?

言うまでもなく、テレビを見ながらトホホなコメントを発するのは自由です。法律のマターではないわけです。
逆に言うと、法律で改善することは不可能な問題なんですね。
あるいは、「子供のために、親の側も勉強しましょう!」などと周囲が呼びかけても、意味はない。
だって、ダメダメな親は、自分の知的レヴェルの低さを自覚すらしていないんですからね。そうして、相変わらずのトホホなコメントを子供の前で連発し続ける。
ヘタに、本でも読まないといけないような事態になれば、「オマエがいるせいで、面倒なことをしなくてはならなくなった!」と子供を犯人認定してしまう。そして、子供に対して報復することになる。

トラブルに対処するにあたっては、「子供ではなく親の側が対処すべきだ!」「それが保護者の役割というものだ!」とべき論で語っても、現実的には、できる側の人間がやるしかないでしょ?
親と子で、子供の方が物事をよく分っている状態だったら、子供の側が対処するしかないじゃないの?
それに、トラブルを放置して困るのは、学校などにおいて社会との接点がある子供の側であって、家の中でノンビリしていられる親の側ではないわけですからね。

その必要性から、子供が事態に対処し、そして対処能力も向上してしまい、そんな能力を持った人間として、自分の親を見ると、おバカ街道を驀進していらっしゃる。
そして、ますます、「トホホ・・・」と親の顔を見て脱力になってしまう。しかし、脱力であっても、リラックスではない。
おまけに家の外では、子供の側が率先して事態に当たるだけでなく、トラブルが起きてしまったら、結局は子供自身で対処しなくてはなないので、慎重の上にも慎重に行動するようにならざるを得ない。

こんな日々だったら、ストレスがたまる一方でしょ?
そして、結果的に事件になってしまって、ダメダメな親の側は、「どうして、こんなことに?」と大仰に嘆くだけ。
しかし、ダメダメな親は、嘆くだけで具体的な対処もできないし、トラブル発生の理由も分からない。
逆に言うと、子供の問題に対して、対処もできないし、理由もわからない程度の親であることが、子供のトラブルの理由なんですね。

(終了)
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発信後記

まあ、たまにトホホなコメントを出す分には笑って済むんですが、常にトホホだと子供も参っちゃうよね。
R.11/1/19