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カテゴリー ダメダメ家庭の親のキャラクター
配信日 04年5月26日 (10年4月12日に文章を追加)
タイトル 自称事情通 (情報強者)
ダメダメ家庭では、親が何か勉強をしたりすることはありません。資格を取るとか、自主的に勉強するとか全くないんですね。
歴史とか、芸術分野を自分で勉強し、調べ上げる・・・そんな系統だった好奇心もない。

読む本といえば、それこそ週刊誌のようなもの。
別に週刊誌が悪いというものではありませんが、それだけではねぇ・・・

しかし、そのような週刊誌に、テレビのワイドショーに、近所の井戸端会議の3点セットが重なるとどうなるんでしょうか?
結果的に、そんな狭い世界の常識が、実際の社会の常識であると錯覚してしまうんですね。

本を読んだり、様々な人と話をしたりして、自分の見聞を広げているわけではない。
それはそれでいいんですが、そのような状態で「私は事情通だ!」と自認したりする場合もあったりするわけです。

あの会社はこのような学閥があって、
女は大学に行くと絶対に結婚できない、
キャリアウーマンも大変だ!
今は、大学では、この分野が最先端で、
あの政治家はじつは・・・

このような事情ですね。別に知っていても何か得になるようなものではない。それに本当かどうかわからない。そもそもそのような自称事情通は、現実で働いている人間とはあまり接触がないわけ。接触しているのは近所の井戸端連中くらいなんですね。ではその井戸端連中はというとやっぱり実際の社会の人間と接触がないわけ。

そんな狭い世界に生きている人間が語る「事情」って、一体何?
しかし、狭い世界だからこそ、その「事情」を否定する根拠もないわけ。だから、どんなつまらない「事情」だって、大切な情報だと思ってしまうし、信じ込んでしまうんですね。

当然のことながら、このような自称事情通は、家庭内で家族と会話はあまりなかったりする。だって自分の知っている「面白おかしい」事情の方が価値があると思っているんですね。

夫と話もしないのに、「会社というものはねぇ・・・」と子供に語ったりする。
聞いている子供は「・・・」となりますよね?

会社で働いている父親からだったら「会社というものはなぁ・・・」という言葉も納得できるでしょう。しかし専業主婦の母親から、会社について聞かされてもね。

まあ、そのようなつまらない事情も聞かされるだけだったら、影響は少ないわけ。
しかし、現実においては、そのような自称事情通の親は子供の進路や、その他の分野にも意見を言って影響を与えようとするわけですね。

親として子供にサポートをするのは当然ですし、必要なことと言えるでしょう。
しかし、その元となる情報が井戸端会議やワイドショーから得られたものだったら、子供の将来はどうなってしまうんでしょうか?

学校や友人から様々な情報を得て、自分で考えて意見を持っている子供に対し、ワイドショーの「面白おかしい」ネタで頭がいっぱいの親が、サポートしようとする。
まさにシュールがギャグが展開されてしまうんですね。

しかし、ダメダメな親にしてみれば、自分の相手をしてくれるのは、井戸端連中を除けば、自分の子供だけ・・・という現実がある。
だから自分の知りうる事情を、子供に対して是非とも教えてあげたいなどと親切心?を起こすわけですね。

親切心は原則としては、結構なことなんですが、子供にしてみれば、結局は悪影響にしかならないわけです。

そのような余計な親切心には子供は対応しようもないもの。
結局は、親からの親切心と社会の現実とのダブルバインドに陥って、精神的に疲れてしまうだけ。

ちなみに、このような自称事情通は、以前は、ご近所の井戸端連中だったわけですが、最近では、インターネットの世界でも見られるでしょ?
何でも、その手の人たちは、自分たちを「情報強者」と自称しているんだとか。
情報強者というネーミングはともかく、その心理としては、井戸端連中における事情通とどう違うの?

狭い世界だけで通用する論理なり知識を自慢したがる。
そして、その知識とやらも、自分で苦心して得たものではなく、お手軽に得たもの。
そして、その知識を自慢しても、その知識を基にして、自分で考えたりはしない。
逆に言うと、その手の情報は、自分の目標を達成するための情報ではないわけ。

自称事情通のオバサン連中が、「社会というものはねぇ・・・」と訳知り顔で語って、勝手に喜んでいるように、
会社で働いたこともない、自称「情報強者」さんが、「社会というものは・・・」と、上からの物言いで説明する。
外国に行ったことがないどころか、家の中にこもってばかりの人間が、世界情勢について気宇壮大に語ったりする。
他者に対して語るのなら、それこそ引き篭もり生活について、具体的に語ってみたらどうなの?
それこそが、実感を伴った説明ができるでしょ?
しかし、その手の自称事情通さんや、自称情報強者さんは、自分と直接的に関係のないようなマターは一生懸命に語るけど、自分自身に直結するようなマターからは目を背けるわけ。

そもそも、もし、人に自慢するのなら、情報を自慢するよりも、その情報を元に自分で考えた成果を自慢するのがスジというもの。
成果を得るためには、適切な情報が必要でも、得た情報そのものには意味はないでしょ?

情報をたくさん持っているといっても、その豊富な情報を元に、何も成果をあげられないのなら、Input → Output の関係を考えれば、「その人」自身は、何も価値がない無能ということでしょ?

それこそ、古代ギリシャのソクラテスは情報強者だったの?
キリストは、情報強者なの?

彼らは知の巨人でしたが、情報強者ではありませんよね?
それに、自分自身を事情通とも思っていなかったでしょ?
というか、彼らは、その「事情」ゆえに、処刑されたわけでしょ?

事情を自慢したり、情報を自慢しているうちは、成果には到達できなし、周囲の人間にとっても、鬱陶しいだけの存在。
そんなことは、2000年前から変っていないでしょ?

(終了)
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発信後記

気温の変動がまたまた大きくなってきました。
皆様お身体お気をつけください。
R.10/4/27