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カテゴリー ダメダメ家庭と学校
配信日 04年5月31日
タイトル 学校の行事への参加を渋る
家庭は子供を育てることを、その「規約」や「定款」としているわけではありません。
それに対し、学校という存在はその存立基盤として、「子供の教育」を趣旨としています。
子供の教育をしない学校なんて意味ないでしょ?

それに対し、子供の教育をしない家庭は現実としてありますよね?そもそも子供のいない家庭だってあるわけだし・・・「すべての家庭は、その義務として、子供を立派に教育しなければならない!」なんて法律で規定しても不可能な場合も多くあるわけです。

それに家庭は、雇用不安,経済問題等、様々な問題を抱えています。子供の問題はその中のほんの一部ですし、うまく行かない状態になっても、暮らしていけないほどのダメージとなるわけではない。いわばプライオリティが低いわけ。
それに対し、学校の仕事は子供の教育であり、学校の教員は教育の専門家でしょ?
「専門家なら専門家らしく責任を持ってやりなさい!!アンタら何のために給料貰っているの!!」
まあ、ダメダメ家庭ではそのように「子供の教育は学校の仕事」と認識しているわけです。法律で義務つけられた子供のエサ代は支払うけど、それ以上のオプショナルな支出は渋るわけ。こんな態度でも、法律的には問題ありませんよね?

金銭的な問題だけではありません。精神的な面からも子供からは負担をかけられたくないわけ。

ということで、もし、子供が「学校での困りごと」を家庭で相談しようとしたら、「学校は学校、家庭は家庭・・・自分で何とかしろ!家は家で色々とあるんだ!」と教育的な指導をしたりする。
子供が一人で問題を解決できるようにするという、自主独立の精神を鼓舞することは親として立派な教育です。勿論のこと、合法的なことでしょ?

「もうっ!私たちは忙しいのよ!学校の問題を家庭に持ち込むのはやめて!!」
子供が学校の問題を親に相談を持ちかけても、ダメダメ家庭ではあっさり門前払いなんですね。結局は、学校の問題は子供が全部抱え込むことになる。と言っても子供が全部対処できるわけもない。そうなると学校内でいじめの対象になったりして、ますます問題が大きくなりますよね?こうやって蓄積された子供の精神的ストレスの結果がどうなるか、なんて言うまでもないことでしょう?

学校の問題を家庭に持ち込ませない親の対応や物言いなどは、いくらでもありますよね?
例えば学校行事での対応です。

子供を通わせている学校には、様々な行事があるもの。
家庭訪問,父兄参観,個別相談、それ以外のイベント・・・等々
ダメダメ家庭では、そのような行事には参加したがらないし、たとえ参加するにせよ、イヤイヤ参加するわけ。そうして、家庭内で、子供に対してこのような学校行事で親がいかに不利益を被ったかを子供に印象つけるわけです。
わざわざ「いかに、家庭訪問が鬱陶しいことか・・」「父兄参観が不快なことなのか・・」「個別相談が時間のムダなことなのか・・・」
親としての出席前に、子供に念を押すわけですね。

「あ〜あ、鬱陶しい!どうして、このように学校に呼びつけられないとダメなの?!授業参観など時間の無駄!」「あ〜あ!面倒!どうして学校の先生などがウチに来るんだ!こっちもやることが一杯あるのに・・・」等々のグチが子供に対して言われることになる。

そして、いつものセリフと言える「そもそも子供を育てるのは学校の仕事だろう・・・それを家庭に押し付けるのは、責任転嫁もはなはだしい!」このように学校の問題を指摘する。

そのように言われた子供は、「親に手間を掛けないように」努力するようになります。
困りごとがあっても、決して親には相談できませんよね?
しかし、家庭内がそんな状況になっていることは、学校の教員はわからない。
だから、子供の教育に対する親の側のサボタージュを、子供の連絡不足ととられてしまう。
だから、子供の教育に無関心な親の側ではなく、学校内や家庭内で切羽詰っている子供に対して「厳しい」指導をすることになる。
結果的に、学校内で子供がますます追い詰められることになるのは、本来なら、子供でもわかること。

まあ、結果的に相談は子供本人からでなく、警察から・・・ということになってしまうわけです。

そう言えば、最近小学校の給食の代金の支払いを拒否する親が多いとのこと。
そのような親にしてみれば「子供の教育は学校の仕事じゃないの?給食の代金も学校負担が当然だ!」と思っているはずです。
子供の教育をそのように考える人でも、することをすれば子供なんてできてしまうわけですし、逆に言うと、「子供の教育は学校の仕事」と考えているからこそ、覚悟もなく気軽に子供を作ってしまうわけ。ということで、自分の子供の教育に関心がない親になってしまう。だから、給食費も拒否する。

しかし、そのように明確に親の資質の問題が明らかになることは、改善への一歩なんですね。
だってそのような、給食費の支払いも拒否するようなダメダメ家庭の中に子供がいたままだったら、どのみち問題を起こすようになるわけですからね。そうならないためには早めに養子先を探せばいいわけです。

そんな親から、給食の代金を取り立てても、問題の先送りにしかならないわけです。そのように先送りするから、それこそ大阪のように連続して痛ましい事件が起こってしまうわけです。代金より子供を取り立てる・・・そっちの方が子供にとってはるかに人道的なんです。

また、このように「学校の問題は学校で解決しなさい!」とのモットーの家庭だったら、もしその子供が結婚してドメスティック・ヴァイオレンスにあったら実家に助けを求められるでしょうか?

実はドメスティック・ヴァイオレンスの被害に合うのはそのようなダメダメ家庭の出身者ですし、だからこそ、夫から暴力を振るわれても、実家には助けを求めないわけですね。
だって、言われることはわかっているわけです。「もうっ、アンタいつまで私たちに面倒かけるの?!アンタも大人なんだから自分の家庭のことは自分でやりなさい!」

自分の娘が夫から暴力を受けているもの知らずに、呑気にせんべい食べながらテレビのワイドショーを見ている。そして、そのワイドショーのネタが、ドメスティック・ヴァイオレンスだったりする。そして、親の側は、「へぇ・・・」とのんきなもの。
ダメダメ家庭の内部そのものは問題が起こっているわけではない。
見方によっては、優雅な世界なんですね。

(終了)
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発信後記

そういえば、またまた大阪で事件があったそうで・・・
こうなると心ある人はさっさと引越しちゃんでしょうね。
R.10/11/13