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カテゴリー | ダメダメ家庭をめぐる環境 |
配信日 | 04年5月28日 (10年9月11日 記述を追加) |
タイトル | 子たくさん |
『下町子供8人大家族物語』・・・まあ、テレビではおなじみのネタですよね? 多くの兄弟がいて、にぎやかで楽しそう・・・外から見ている分には・・・ しかし、外から見ている分には楽しめますが、実際に自分で子供をたくさん産んで、大家族を作りたいと思う人はあまりいないでしょ?あるいは、一人っ子の方で、兄弟がほしいと思っている方でも、あそこまで数が多いと、ちょっとぉ・・・と思われるのでは? あのような大家族は修学旅行のようなもの。たまにはいいけど、毎日はねぇ・・・ このような感想は、「下町子供8人大家族物語」の次週の番組である「ムツゴロウの動物王国」と同じですよね?たまに、たくさんの動物の世話をするのはいいけど・・・毎日はねぇ・・・ まあ、子供8人くらいとなると非常にレアなケースですが、子供4人くらいなら結構ありますよね? 日本も昔は子沢山でした。兄弟が8人くらいのケースも珍しくはありませんでした。 ダメダメ家庭では意外と子沢山になるケースがあります。子供を好きではないのに、子供の数が多いわけ。 まあ、現在の日本では、子供4人以上のケースだと子沢山の家庭といえるでしょう。 勿論のこと、子供が4人以上いたらダメダメ家庭である・・・とは断言できるものではありませんよ。 しかし、少なくとも子供2人に1部屋くらいの割合で部屋を用意できないような場合には、もうその段階でダメダメ家庭といえるでしょ? それこそ、夜に勉強するのに必要でしょ? 幼い兄弟が寝ているところで電気をつけて勉強できるの? 幼い兄弟が騒いでいるところで、落ち着いて勉強できるの? 大体、そのような「下町子供8人大家族物語」では、子供が勉強しているシーンって、出てきませんよね? 一体どうやっているんだろう?そもそも勉強しているの? ダメダメ家庭では親が子供に与えるというより、親が子供からもらおうと考えている。だから子供が多くてもやっていけるわけ。 それに子供が多くなると、年少の子供の世話を年長の子供がすることになりますよね?だから、親としても子供の世話の心配もない。本当に産みっぱなしでいいわけです。 子供が好きで子沢山になるケースも、論理的にはあるわけですが、子供の養育について全く考えていないし、避妊も面倒なのでやらない。その結果として子沢山になる場合も多くあるわけです。 宗教上の理由で避妊ができない場合もあるでしょう。しかしカトリック圏のフランスやイタリアの上流階級が、すべからく子沢山かというとそうではないでしょ? 親が子供に与える・・・ということを親が考えていたら、そんなには子供も持てないでしょ? 愛情は何とかなっても、会話の時間は有限ですよね? 勿論、経済的な問題も無視できませんよね? 子供が進学を希望した場合は対応できるの? 「ウチは兄弟がいっぱいいるんだからねっ!進学なんて贅沢なことは言ってはダメ!」 そう言われてもねぇ・・・ 子供が望んで兄弟が多いわけではないでしょ? 逆に言うと、そんなことを言い出す親は、子供の教育について何も考えないで、子供を作ったわけでしょ? そんな親が、子供の困りごとに対してサポートをするの? 「オマエたちで何とかしろ!兄弟がいっぱいいるんだから、なんとかなるだろう!」と、丸投げされるのがオチでしょ?逆に言うと、子供の数が多いと、親として丸投げしやすいと言えますよね? ご購読されている方で実際の学校時代を思いだしてみてください。学校時代のクラスメートで兄弟の多かった生徒はどんな感じでした? 何かオドオドした感じの生徒の場合もありませんでしたか? そのような子沢山の家庭では、親は常に忙しいので、子供は学校内での問題を家庭に持ち込めないんですね。だから学校内では目立たないように行動しなくてはならないわけ。 これでは、子供だって疲れてしまいますよね? あるいは服装なども、質素なのはまだいいとして、ちょっと汚れ気味だったりする。 「子供一人一人には構っていられないわよ!」ってとこですよね。 逆に言うと、子沢山だと、親としては精神的にはラクなんてすね。毎日忙しいので精神的なことや知的なことを考えなくてもいい。 子供がたくさんいて楽しい・・・って、確かにそうかもしれませんが、子供は親の暇つぶしの道具ではないでしょ? そんな子沢山家庭の出身者は、往々にして、やっぱり子沢山家庭の出身者と結婚したりするものです。特にダメダメな子沢山家庭の出身者は、そのような傾向があります。マトモな子沢山家庭の出身者だったら、少ない兄弟の家庭の出身者とも生活はできます。育った家庭でプラス方向に得たものがあれば、別のバックボーンを持つ人ともやり取りができるでしょう。 しかし、出身家庭において、大きな欠損を抱えてしまったら、その欠損の面に配慮してくれる人としか一緒になれないわけです。ということで、結局は、同じバックボーンを持つ同類同士で結婚ということになる。 前にも書いておりますが、子沢山家庭では、学校などの問題を家には持ち込めない。だから、子供としては、普段から目立たないように行動することになる。 人に合わせて、「ふ・つ・う」に行動するわけ。 逆に言うと、人に合わせているだけなので、自分では何も考えなくてもいい。 しかし、そんな「人に合わせているだけ」の生活が楽しいわけでもなく・・・ 子供の頃のことは思い出したくもない・・・そうなってしまうわけ。 しかし、逆に言うと、子供の頃のことは思い出したくもないがゆえに、何も考えずにできてしまう、「なじみ」の行動をすることになる。 「な〜んとなく」結婚し、「な〜んとなく」出産して、子供を持ってしまう。 その点は、その人の親と同じ。 しかし、子供が増えてくると、自分の出身家庭と似てきてしまうので、とたんに不快感が沸き起こってくる。 その不快感を、「できてしまった」子供にぶつけるわけ。 そして、「こんなにイヤな思いをして子育てをしているんだから、後々までの面倒を見るんだ!」と子供に要求することになる。 「できてしまった」子供としては、親との間に会話もなく、それこそ祖父母の名前も知らないし、両親の兄弟の数も知らない。当然のこととして、叔父叔母の名前などは知らない。 まあ、親が、一人っ子とか、二人兄弟のような少ない数の場合だったら、なんとなくで、わかることになるわけですが、それこそ子沢山で6人以上だと、その次の世代と言える子供にしてもわかりませんよ。それこそ、ダメダメ家庭だと、音信不通となっている兄弟も、いたりするわけですからね。 そうなってくると、「アナタのお母さんは、何人兄弟なの?」なんて、ありふれた質問にも答えられないわけ。 そんな事態は、マトモ家庭出身者には、想像もできないことでしょ? 子沢山の家庭は、すべてダメダメ家庭だと申し上げているわけではありませんよ。 避妊がイヤで子供ができてしまったとか、将来のことを自分で考えたくないがゆえに、多くの子供を作って丸投げした・・・という、いわば二重否定のパターンでの子沢山だとダメダメだと申し上げているわけです。 子供が好きだから、多くの子供を持つことになったというシンプルな肯定形のパターンだったら、生まれた子供との間に肯定的な関係があることになりますよね? だから、写真も多いし、兄弟仲もいい。 当然のこととして、子供の教育にも配慮する。進学に対してもサポートすることになる。 しかし、思考停止としての子沢山の場合は、何も肯定しているものがないので、写真もないし、過去の時間を共有している兄弟同士の仲も悪くなる。 子供が好きだったら、写真くらいは撮るでしょ? 子供はいっぱいいるのに、写真がない・・・そんなスタイルが、ダメダメな子沢山の典型的なパターンと言えるわけ。 そんな子沢山家庭出身者としては、自分の意向が実現されない日々だったので、常に不満を持っている。だから、その不満の対象となるものを探し回っている状態。人のあら探ししてばかりで、スグに何かを犯人認定する。 また、兄弟が多かったので、往々にして序列意識が強くなる。 そして、自分で達成したものがないので、コンプレックスが強い。 コンプレックスが強いので、ちょっとでもその点を刺激されると、まさに逆上することになる。それこそ、自分がかなえられなかった進学のような問題には、スグに逆上気味の対応をしてしまう。 そんな親の姿を見て、何の違和感も持たないようだったら、そんなスタイルが連鎖してしまう。それこそ、とにもかくにも、「人に合わせて」「ふつう」になろうと、「とりあえず」結婚し、「ふつうの家庭」の形を作ろうと、子供が好きでもないのに、子供を作ってしまう。 しかし、そんな家庭は、やっぱり写真がなかったりするわけ。 自分自身を肯定しているわけではないので、自分の姿や自分がしたことを残しておくことはしないわけです。 逆に言うと、写真として残しておきたいと思ったことがないような人間が、子供を残してしまう・・・そんな子供がどうなってしまうのかなんて、それこそ子供でもわかることでしょ? ということで、そのような子沢山のダメダメ家庭でも、もしかしたら愛情はあるかもしれません。しかし、子供が人間として扱われるとは言えなくなるんですね。 まるで「ムツゴロウの動物王国」の動物扱いになってしまうわけです。 (終了) *************************************************** 発信後記 当然のことですが、お金に余裕があって時間に余裕がある家庭が子供をたくさん持つことは問題ありません。そのような家庭も勿論ありますよね。 |
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R.10/9/11 |