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カテゴリー 子供がピンチの時
配信日 04年10月25日 (10年8月1日 記述を追加)
タイトル 前からわかっていた!
最近は子供の自殺や凶悪事件が多くなりました。そのような事件があったりすると、その子供の周囲の人は、このように言ったりしますね?
「どうして、こんなことに?全く、そんなそぶりもみせなかったのに・・・」

しかし、子供としてはそのような事件を起こす前には、相当なサインを出していたはず。偶然に人を殺したり、自殺するわけもないでしょ?子供である本人が、明確に言葉にできるかは別として・・・

しかし、子供が悩んでいても、周囲の人は全く気がつかないわけ。まあ、そのような子供の家庭は、まさにダメダメ家庭。子供のことなどには関心がないわけです。
実際にトラブルになってから、「あれはどうだったかな?」と思い出すだけ。現在進行形で問題が進行していても、注意しては見ていないわけ。
ダメダメ家庭の親は、子育てについても当事者意識がなく、被害者意識があるだけ。
子供を自分たちで一人前に育てるという発想がなく、子供がトラブルを起こしたら、そのトラブルによる親としての被害に真っ先に反応することになる。

子供が浮かぬ顔をしていても、叱咤激励するだけで、「もし、困ったことがあったら、私に相談してご覧!」などとは言ったりはしない。ヘタをすると「何を辛気臭い顔をしているんだ!オマエよりも親であるワタシの方がもっと大変なんだぞ!いったい誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ?!」と怒られるだけ。
そうなると、子供の方だって、たとえ死ぬほど困っていても、親の前では「何事もない」ような顔をするようになってくるわけです。

つまり「困ったそぶり」を見せないこと自体や、困っているというサインを見逃してしまっていること自体が、その家庭のダメダメ振りを如何なく示しているわけ。
「どうして、こんなことに?全くそんなそぶりもみせなかったのに・・・」
って、言っている人は、自分は子供が困っていることを全くわからなかったから、「自分は無罪だ、悪くないんだ。」・・・と言いたいのでしょうが、少しでもマトモな感性が残っていれば、そんな子供の悩みを知らないこと自体が、親の程度の低さを示していることくらいはスグにわかるわけです。

ということで、何か子供の事件が起こった後になって、「私は子供が困っていることなど何も知らなかった。だから私はいい親なんだ!」というスタイルで自分がマトモな親であることを主張する・・・そんなパターンのダメダメ家庭があるわけですが、ダメダメ家庭と言っても結構多様なスタイルがあります。

「子供が困っていたことなど、知らなかった。」と臆面もなく主張することは、自分の程度の低さがバレてしまう・・・そのようなことが「何となく」わかるダメダメな人もいる。そんな人によるダメダメ家庭もあるわけ。

そのようなタイプのダメダメな親が、子供が何か問題を起こした時に子供に言う言葉は、
「やっぱり何か悪いことをやっていると思っていた。」
「前から、そんな状況だった。」

まあ、この手のダメダメな親の発想は「私は、子供のことなど全然関心のない、どうしようもないダメダメな親ではないんだ!子供のことはいつもウォッチしている理想的な親なんだ!」そう言いたいわけですね。

親としては、自分自身を「曲がりなりにも親の義務は果たしていた。」と思いたいわけです。
「以前から子供の様子を逐次観察していた。全く関心がなかったわけではないのだ!」
だから「子供が悪いことをしていた。」あるいは「色々と問題を抱えている状態だった。」ことは前から認識していたと宣言するわけですね。
「どうだ!私はすばらしい親だろう?」
「子供のことは、いつも見ているんだよ!」

しかし、そんな親の言葉を聞いた子供の方はどう思うのでしょうか?

「そんなに前からわかっていたのなら、事前に対応してよ!」
このように思うに決まっていますよね?

親としては自分自身を納得させるために、「前からわかっていた。」と言い出す。そして自分自身の親としての職責を果たしていたことを主張するわけ。
しかし、その言葉で子供の方は完全に愛想を尽かすことになるわけです。
子供の問題行動は、子供にしてみれば親に対しての、最後の捨て身の呼びかけであるわけで・・・

そのような子供の捨て身の呼びかけをあっさり無視してしまう。「私は子供の問題をちゃんと認識していたのに、子供の方はこんな問題を起こしやがって!!」

前にも書いておりますが、ダメダメ家庭では親は子育ての当事者としての意識はないわけ。
結局は、「前から判っていた」と自分を納得させただけで終わってしまうわけです。
しかし、子供の方は、「この親はサイテーな親」とわかってしまう。そうなると、もう行くところまで行くしかありませんよね?

それこそ、子供が自殺した後で「子供のそんなそぶりはわからなかった。」というのはダメダメです。しかし、だからと言って「子供が困っていることはよくわかっていたわ!」「もうすぐ、自殺でもするんじゃないかと思っていた。」と自殺した後で堂々主張する親はマトモでしょうか?
しかし、ダメダメ家庭においては、そのようなことは現実に起こっていること。

それこそ、歴史的に見ても、この手の親はポピュラーなもの。
映画にも出てくる19世紀フランスの殺人鬼のラスネールは、父親から「オマエは将来は断頭台行きだ!」と言われながら育ちました。そして、実際に断頭台に消えることになる。
マトモな親だったら、子供に問題があれば、その問題に対処しようとするでしょ?
しかし、子育てに当事者意識がなく、いわば傍観者感覚のダメダメな親は、「コイツは・・・いずれは・・・断頭台行きだろうなぁ・・・」と、ノホホ〜ンと、子供の顔を眺めるだけ。
逆に言うと、そんな親だからこそ、子供が事件を起こすわけでしょ?

子育てに対しての当事者意識がなく、それが被害者意識と結びつくと「困っているようには見えなかった。」という事件後のコメントになるわけですし、当事者意識の欠如と、傍観者感覚の結びつくと、「やっぱり何かをやると思っていた!」というコメントになるわけ。

ダメダメ家庭を作る親は、子供のトラブルに際し、「そのトラブルが起こったのは、親であるワタシのせいではない!」ということは熱心に主張するわけですが、そんなトラブルが起こらないようにするための行動は何もしない。

だから、誰もが納得するような犯人の存在があったりすると、その犯人を有効利用しようとする。
それこそ、「荒れた学校」に子供を平気で入学させたりするわけ。
もし、子供が自殺などの問題を起こしても、「あんなダメな学校なんだから、その学校に通っている子供が、こんな自殺事件が起こるのもしょうがないかな・・・」となったりするでしょ?

と言うことで、子供が自殺した親は、「子供が自殺したのは学校のせいだ!」「前からダメな学校だったじゃないか!」と主張し、ヘタをすれば裁判などの手段を使って、「悪いのは全部学校のせいだ。」という関係性を確定させようとするわけ。

まあ、ダメダメ家庭も様々なスタイルがあるものなんですね。しかし、面白い?ことにダメダメな親は、ある時は「そんなそぶりも見せなかった。」と言ったり、またある時は「前からわかっていた。」と言ったりするわけ。ただ、どんな言い方をしても、当人としては、何もしないことは共通なんですね。

(終了)
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発信後記

週末の地震にはビックリしました。
しかし、マスコミは相変わらず興味本位の報道で・・・
テンテコマイしている現場のスタッフに長電話して、どうでもいいことを聞きだしてもしょうがないじゃないの?現地の人も迷惑でしょ?救助活動のジャマですよ。
NHKも、このような時のために、自衛隊のような予備役の記者でも作っておけばいいのに・・・

ちなみに、先週からシリアスなネタが続いていましたので、次回はお気楽なお題にいたします。たまにはそんな話もないとね。
R.10/8/1