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カテゴリー | ダメダメ人間の自己逃避 |
配信日 | 04年11月22日 (10年7月15日 記述を追加) |
タイトル | 職を転々とする |
ダメダメ家庭の出身者のその後として、「職業を転々とする。」というのは非常にポピュラーですね。 逆に言うと「職業を何回も変わる」ような人は、ダメダメ家庭のOB、OGとみて間違いがないでしょう。 なぜかって? まずは、このメールマガジンで何回も書いていますが、ダメダメ家庭はコミュニケーション能力が低い。親のコミュニケーション能力が低いので、当然のこととして、子供のコミュニケーション能力も低くなります。家庭内で適切な会話の訓練ができないわけですからね。 人に合わせる技術は習得できても、「相手の意向を聞き取り」、「自分の意向をわかりやすく伝える」能力は持っていないわけ。 となると、就職した会社の中でのコミュニケーションにも支障が出てくるわけです。こうなると仕事で成果を出すのは難しいですよね?会社の外でのやり取りに支障が出てきますし、会社の同僚とのコミュニケ−ションも難しくなります。 まあ、これが暴力団のような組織だったら、ダメダメ家庭のOBだけが集まっているんでしょうから、きっとコミュニケーションも取れるんでしょうが・・・ 別の理由としては、別のところでも書いていますが、ダメダメ家庭では職業についての情報があまりないということがあります。 ダメダメ家庭では人との付き合いがほとんどないので、子供が職業を選択する際に参考になる情報がもともと少ないわけです。父親自身が、あまりその手の知識を持っていないわけ。たとえ父親が職業についての知識を持っていたりしても、家庭内で会話がないので、家族で情報を共有するという状態にならない。 だから本人が実際に職業に就きながら、他の職業についてその存在を学習していくパターンになってしまう。こうなると、後になって「アッチの仕事の方が面白そうだな!」と目移りするのは無理ないことでしょ? まさに職業においても、実際に働きながら「自分探し」を、するハメになってしまうわけ。 それにダメダメ家庭ではこらえ性がなくなるわけです。 マトモ家庭の出身者にしても、会社内でうまくいかないこともあるでしょう。しかしそのような時でも「家族のために少し辛抱しなくちゃ!」と考え、ガマンすることもありますよね?それに会社内で困ったことがあっても家族で精神的にサポートしてくれたりする。 それに対しダメダメ家庭ではどうでしょうか? 大体において、ダメダメ家庭では、会社で働いている夫は感謝されていない。家族は黙って給料を受け取るだけなんですね。まあ、「お互い義務を果たしているだけ。」といった感じ。 だから、「家族のためにがんばろう!」という気にはならないわけ。 挙句の果てには「こんな安月給ではやってられない!」と妻からはグチられる始末。 そんな親の元で育っている子供が、親に懐くわけもなく・・・ ヘタをすれば、子供から「どうして、ワタシなんかを産んだのよ?!」と責められる始末。 そのような状態だったら、「家族のために・・・」どころか、家族が重荷になっちゃっている状態なんですね。 だからストレスが、より溜まってしまう。 それじゃあ、働くのもイヤになるのは当然でしょ? と言うことで、どうしても職を転々とすることになる。 だって会社内で我慢して何かいいことがあるの? ブチブチとグチばかりの女房と、かわいげのない子供のために辛抱してもしょうがないでしょ?会社で我慢、家でも我慢じゃあね。 ダメダメ家庭では、その発想の根本が否定形。 何かを否定することしかできないわけ。 「職業を変わる」「勤めている会社を変わる」という事態においても、「別の職業」や「別の会社」を肯定する形で、今の職業を辞めるというパターンではなく、今の職業を否定するから、別のものを探す・・・そんなパターンになっている。 別のものを肯定するパターンだったら、その「肯定という判断をした」自分なり、肯定した判断や、その判断の基準は、それほどブレるものではないでしょう。 しかし、現状を否定した上での、職業の変更だったら、後になっても、目の前のものを否定する習慣は維持され、次々と職業を変更することになってしまう。 まあ、そんな夫を選んだ妻もダメダメ、そんな妻を選んだ夫もダメダメなんですね。 職業を転々とする男性と結婚して、結局はうまく行かず、離婚して、また職業を転々とする男性と結婚する。そして、また上手く行かず・・・と、結婚相手を転々とする・・・なんてギャグそのもののような事例といえるでしょうが、実際にあったりしますよね? ちなみに、とあるメールマガジンがありました。 「自分が就職した業界はこんな非常識だった!」と言った感じの内容。 それはそれでいいでしょうし、実際にその業界は非常識なんでしょう。 しかし、当然のこととして、その業界の非常識はずっと前からあったわけですから、そんな業界に、わざわざ就職試験をパスして入り込むこと自体が問題でしょ? 芸能界とかプロスポーツの業界のような、本当に特殊な業界だったら、一般の人はその業界の中身などわからないでしょうし、調べようがありませんよね? しかし、公務員とか商社とか自動車販売業とか一般的な業界だったら、その気になれば調べがつくでしょ? 子供が就職する際に、親が「この業界の内実はどんなものなんだろうか?」って事前に調べればいいじゃないの?知り合いとか、友人の友人とか、仕事上において実際に取引がある人とかに・・・ 酒を飲ませながら、その業界の実際のところなんて簡単に聞けますよね?特定の会社の実情は無理としても、業界全体としての情報だったら、入手も簡単でしょ?親としてそれくらいやってもいいじゃないの?あるいは、親は子供がどんな業界に進もうとしているのか、事前に聞いてみたの? つまり、その業界に入ってから、「この業界はこんなに非常識!」とビックリしているような人の出身家庭は、ダメダメ家庭だとスグにわかるわけです。 これって、ドメスティック・ヴァイオレンスの被害者の女性のグチと全く同じなんですね。親がやる必要のあることをやっていればこんなことにはならなかったはずです。ドメスティック・ヴァイオレンスでも、「被害者」の実家の親が、相手についてちゃんとチェックしていないから起こるわけ。事前に何もチェックせず、実際にトラブルになると、ダメダメ家庭によくある被害者意識をいっぱいにして「ああ!オレが入った業界はこんなに非常識だ!オレって、何て可哀想なんだ!」「娘が結婚した相手はなんて暴力的なんだ?!」と嘆くだけ。 その業界に入ってからブチブチ言うよりも、「どうしてそんな非常識な業界に入ってしまったのか?」自分自身で考えることの方が、マトモですし、次につながるものでしょ? まあ、私のそのような考えの文章をまとめてそのメールマガジン発行者さんに送りました。ちなみに文章は丁寧でジェントルなものですよ。私は人を非難するつもりはありませんからね。すると、そのメールマガジンは発行しなくなってしまいました。 それはそれでいいのですが、「そんなことも考えずにメールマガジンを発行していたのか?」とビックリしたわけです。 マトモな人がそのようなメールマガジンを読んで思うのは、「確かに、この業界って非常識だな!」「ホントに、こんな業界に入った人はお気の毒だ!」ということではなくて、「コイツの親はダメダメだな!」ということなんですね。 何でもそのメールマガジンは本になったそうですが・・・ それって自分自身の阿呆ぶりを、満天下に公言しているようなものなんですね。若気の至りとは言え、後々響いちゃうのに・・・ まあ、自分の出身家庭がダメダメであることを、そのメールマガジン発行者さんが気がつかない限り、その人はまさに「職業を転々とする」ことになってしまうわけ。 本当の問題は、業界云々ではなく、自分自身なんですね。 当人の発想の根本が現状否定であることを自覚しないと、職業以外も、目の前のものを否定してばかりになってしまう。当然のこととして結婚相手についても、そうなりますよ。 否定形の発想が基本であれば、何かを判断する際には、常に否定してばかり。 だから、そんな人は、判断の場そのものから、逃避するようになってしまう。 判断の場そのものを否定してしまうわけ。 まさに「誰でもいい」「どこでもいい」とかの言葉になってしまうわけ。 その場合は、職を転々とするのではなく、何も考えずに、何も選択せずに、「て・き・と・う」で、生きることに徹するわけ。 逆に言うと、何も考えずに生きられる状態を続けようとする。 だから、結果的には、一つの職業を全うすることになったりする。 しかし、それはあくまで結果であって、当人自身が何も認識せず、そして判断していない・・・つまり心頭滅却状態にいただけ。 そんな人が子供を持ったらどうなるの? まさに、子供の側が職を転々とするようになるわけ。 そして、親の側は、「オレはまじめに、勤め上げたのに・・・どうして、オレの子供は、こんなことになってしまったんだ?」と嘆き、子供の行動を否定することになる。 しかし、そんな感じで、目の前のものを否定してばかりの「基本姿勢」は、親も子供も一緒なんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 「東京タワーなどを爆発する!」なんて予告をインターネットの掲示板に書き込んだ鳥取の大学生が逮捕されたそうですが・・・ まあ、「ダメダメ家庭のその後」としては、そのようなインターネット掲示板の「常駐者」になってしまう例もあります。そのうちに取り上げてみたいと思っています。 当然ですが、「常駐する」と、「たまに訪れる」では全然違っていますヨ。 しかし、爆破予告した東京の場所が「東京タワー」「霞ヶ関」「秋葉原」の3つというのが泣かせる! やっぱり東京に住んでいる人が連想する代表的な東京の場所と、辺境に住んでいる人が思い浮かべる代表的な東京の場所では全然違っているわけなんでしょうね。 まあ、上記3つから「遠方に住んでいる」「対抗心が強い」「比較的若い学生」「独身男性」「オタク」「ネット常駐者」「テレビはほとんど見ない」などがスグにわかっちゃうわけ。まあ、その学生の親も重症のダメダメであることは確実でしょうね。 そんな人は自分の実家を爆破させることの方が、ずっと建設的ですよ。 ・・・そうなんですが・・・折角ですから、その3つの地名などから今回の事件を考えて見たいと思います。 まず「霞ヶ関」という地名。 この地名から犯人が日本人であることはスグにわかりますよね? だって、外国人は「霞ヶ関」なんて地名を一般的には使わないでしょ? 例えばイギリス人なら「ダウニング街を爆破!」と言えるでしょうが、イギリス人以外は中々言えないでしょ?「イギリス首相官邸を爆破!」という言い方になっちゃいますよね? 霞ヶ関という地名って、そんなに外国で有名なわけじゃないでしょ?だから犯人は日本人ということがスグにわかるわけ。 まあ、それ以前にアルカイダというテロリストとしては一流の組織が、いかがわしいインターネットの掲示板に爆破予告するわけがありませんから、犯人が日本人であることは明白ですが・・・ それに「霞ヶ関」という地名から、東京人でないこともわかります。 だって、東京人なら「経済産業省を爆破!」とか「財務省を爆破!」と書くでしょ?そう書けば霞ヶ関なんて東京人にはわかりきったことですからね。 東京人はそれほど霞ヶ関という地名は使わないでしょ?もっと具体的な建物を指定しますよね?それに外国からのテロなら霞ヶ関という地名ではなく、外務省でしょ?あとアメリカ大使館とか・・・霞ヶ関を爆破って、ヘンですよね? 次に「秋葉原」という地名。 東京人にとって、秋葉原は単なる電気街であって、ある意味なくても困らないもの。電気製品なんて毎日買うわけでなし・・・「秋葉原を爆破するぞ!」と言われたら「どうぞ!どうぞ!あんなところ無くても困らないし・・・」でオシマイですよ。 しかし、最近わかったのですが、地方に住むオタクにとっては一種の聖地になっているらしい。 まあ、めったに行けないからこそ、理想化されてしまうのでしょうね。東京人にとって秋葉原は「小汚い電気街」なんですが、地方のオタクにとっては「様々なオタクグッズに溢れた魅惑の街」のようです。 だから犯人は地方に住むオタクであることがわかってしまう。まあ、「普通」の人だったら爆破対象は秋葉原ではなく、お台場のテレビ局ですよ。そっちの方が有名だし、オシャレだし・・・ それに外国からのテロなら、まずは「インペリアル・パレス(皇居)」でしょ?次に国会議事堂や首相官邸。 テロをやるなら、その対象にふさわしいステータスが必要なんじゃないの? 東京の都市機能を麻痺させるつもりなら、水道関係とか電力関係とか交通の要所でしょ?秋葉原や霞ヶ関が爆破されたって一般の人間は困ったりしませんよ。 しかし、一番面白いのは「東京タワー」 東京の代表的建物として「東京タワー」を思い浮かべる人ってどんな人? 外国人? しかし、世界的に見てあの種のタワーで価値があるのはパリのエッフェル塔だけ。あとはその他大勢の雑魚ですよ。外国人は東京タワーなんて知りませんよ。大阪や名古屋にもテレビ塔はあるでしょうが、誰も知らないし気にしないでしょ?東京タワーだって同じ。確かになくなると困るものですが、かといってテロの対象としてのステータスはありませんよね?東京人だって、東京タワーなんて全く気にしないし・・・ 地方のジイサン、バアサンが憧れる観光スポットなのかも知れません。しかし、そんなジイサン、バアサンはインターネット使って爆破予告はしないでしょ? 東京タワーを爆破するって不思議ですよね? さあ!ここで東京タワーについて考えて見ましょう! 東京タワーはテレビ塔ですので、高いところから電波を出しているわけ。高いところからの情報発信の役割ですよね? 住民に対し上から発信する。一種問答無用で・・・ 上の方から「オマエらオレの言うことを聞け!」 犯人には、東京タワーをそのようなイメージで捉えていたわけでしょう。これって、犯人が持つ父親のイメージとダブっているわけ。 犯人の父親が「問答無用の強圧オヤジ」だったために、その代償物として「上の方から物を言う」東京タワーが爆破の対象の栄誉を受けちゃうんでしょうね。 それにフロイト的な精神分析を用いるまでもなく、東京タワーの形も「父親」のイメージにつながっていることは誰にもわかること。 東京タワーを爆破する・・・という文章から、「父親を殺したい!」という深層心理がわかるわけ。 ちなみに、上の方から「オマエらオレの言うことを聞け!」というスタイルは「霞ヶ関」という地名にもつながっています。 霞ヶ関の中央省庁こそ、上の方から「オマエらオレの言うことを聞け!」という存在そのものですからね。 だからこそ、自民党がある永田町でもなく、皇居でもなく、アメリカ大使館でもなく、敢えて、霞ヶ関を爆破ということになっちゃうわけ。 まあ、東京人なら、「東京都庁を爆破!」なんて話になるはずですが、地方の人にとっては東京都庁なんて逆に恨みもない存在ですからね。 彼にとっては霞ヶ関という地名も、強権的な父親のイメージにつながっているわけです。 犯人は19歳の鳥取大学の学生とのことですが・・・ しかし、日本の高校生で「鳥取大学に是非とも進学したい!」と思っている高校生っているのかな?まあ、国立大学らしいので、授業料は安いでしょうね。 しかし、ぜひ入学したいと思う高校生はいないでしょ? その手の大学に進学する理由は、「授業料が安い」「下宿しなくても済む」そんなところでしょ?これって親の希望ですよね? 「お父さん!ボク東京の大学に進学したいんだ!」 「うるさい!近くにいい大学があるじゃないか!オマエはそこに進学すればいいんだ!」 進路を決定する前に、こんな会話があったことは確実ですよね? だからこそ犯人は、東京への屈折した憧れを持つわけ。 それに地方に住むダメダメ家庭の子供にとって、東京の大学に進学するということは、たとえ一時的にせよ、ダメダメな自分の家庭からの脱出を意味しているわけ。ダメダメ家庭の子供としては、このチャンスを生かしたいと思うのは当然。だからこそ、それができなくなった場合の精神的なダメージは非常に大きいわけ。反動として東京に敵意を持ってしまうくらいに・・・ だから地方に住むダメダメ家庭の人間は、東京に対して屈折した憧れと敵意を持つ例が多くあります。 東京に対する憧れと敵意。だからこその「秋葉原」「霞ヶ関」「東京タワー」なんですね。 鳥取大学は一応は国立大学のようなので、犯人もバカではないでしょう。学力的に東京の私立大学にも進学できたはずです。しかし、親がそれを許さなかった。ダメダメ家庭では、子供は家庭から脱出することを願いますが、親の方がジャマするわけ。東京に脱出していれば、こんな事件にはならなかったでしょうね。 以前にも書きましたが、お金がなくても教育ローンとか奨学金とかの制度もあるわけです。しかし、ダメダメな親はそのような制度を調べないし、利用するつもりも無いわけ。 そんな親に、子供が深層心理的に殺意を抱くのは当然ですよね? と言っても、サスガに実行は難しい。結局なんらかの代償行為でごまかすことになっちゃう。 「どうしてこんなことに・・・」 って、いつものセリフですが、ちょっと考えてみればスグにわかることなんですね。 「こんなことをして、ご両親は泣いているぞ!」 なんてお説教もあったりするのかもしれませんが、その両親こそが今回の事件の本当の原因なんですね。 「秋葉原」「霞ヶ関」「東京タワー」という言葉、それに「鳥取大学」・・・この4つから上記のような家庭問題までわかるものなんですね。 ちなみに、今回の事件とは直接関係ありませんが・・・ 「アイツはスゴイ!一を聞いて十を判る!」なんて言葉があったりしますが・・・ 「一を聞いて、十を判る」ことはそんなに鋭い頭脳が必要というわけではないんですよ。 今回の事件を考えたように、誰にでもできる推論を積み重ねていけば、簡単にできること。 むしろ「秋葉原」「霞ヶ関」「東京タワー」を爆破・・・という文言を「ヘンだな?!」と感じることができないケースが多いわけです。「ヘンだな?」と感じれば色々と考え、情報を得ることができる。 そのような言葉を漫然と聞いていると、重要な情報を受け取れなかったりするわけです。 これはこのような事件だけではなく、子供と接する場合でも同じ。 「この言葉はヘンだな?!」と色々と気がつくようになると、「一を聞いて、十をわかる」ようになると思います。 ただ、そうなっちゃうと、「アイツはどうしてこんな簡単なことがわからないんだろう?」と、哀れみのまなざしで人を見たりして・・・ これは以前「ソツがない」というお題で配信いたしました。 まあ、物事は簡単にはいかないわけですね。 今回はオマケの文章の方が長くなっちゃって・・・トホホ・・・ けど、ちょっと面白かったでしょ? 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R.10/7/15 |