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カテゴリー ダメダメ家庭の人間の行動
配信日 04年12月22日 (10年10月5日 記述を追加)
タイトル イヴェントで大騒ぎ (当事者不在の盛り上がり)
もうすぐクリスマスですね。
クリスマスのようなイヴェントを家族で楽しむのは、楽しいこと。
日頃うまく行っていないダメダメ家庭も、日頃のダメダメを忘れて、家族で楽しくやれればいいわけです、もしも、それができるのなら。

家族が全員楽しめればいいのでしょうが、全員とはいかない場合もありますよね?
たとえば、子供の学校での運動会などのケースを考えてみましょう。
運動のキライな子供の場合では、運動会の前日に「あ〜あ、運動会はイヤだなぁ・・・」と思っていたりすることもあります。
このような場合、親が「明日の運動会は大変ねぇ・・・がんばってね。」とでも子供に声を掛ければ、子供も救われるわけです。まあ、サポートの用意の表明のようなものでしょ?しかし、そんなことお構いなしに親の方だけで大騒ぎをしたりする・・・それがダメダメ家庭の特徴ですね。

ダメダメ家庭では、親は子供の気持ちなど全く頓着しないので、子供が浮かない表情をしていても、全く知らん顔というわけです。むしろ、その横で、「ああ!明日は楽しみねぇ・・・」などと大騒ぎ。

子供としてはそんな親の姿を見ていたら、「あ〜あ、やっていられないな!」「この人たちは、子供のことなど何も考えていないなぁ・・・」と思うこと必然ですよね?
よく、運動会の前に、運動会の開催を阻止するために放火事件などが起きたりしますが、子供だって、そんなに運動会がイヤなら、親に相談するのが先でしょ?
しかし、ダメダメな親は子供の気持ちなどには全く関心がないので、子供としても、自分のピンチは自分自身で打破する必要があるわけです。だから放火事件なども起きてしまうわけです。

まだ運動会のような場合は、問題が少ないわけですが、ダメダメ家庭では、このような状況がそのまま進行したりするわけです。そもそもダメダメ家庭では、子供のことなどは考えてはいないので、ちょっとしたトラブルがあっても、突っ走るだけ。だから、子供のことは放っておいて盛り上がるというイヴェント風景が多くなる。

顕著に現れるのが、結婚式での親の大騒ぎ。

ダメダメ家庭では「普通」という言葉がご用達。
このことは何回も書いています。
「普通」といっても、要は「普通の形」というか「ふつうに見える形」ということで、つまり「形だけは周囲と同じであればOK!」と言うことなんですね。
ということで、「形」を整えるためなら、家族の心情など頓着しない、不都合なことがあっても我慢させる・・・そのような発想になっているわけ。そのような意味では、ダメダメ家庭は鉄の意志を持っている集団と言えるでしょう。

「普通の形が大事」ということで、そんな発想は、自分の子供の結婚の時なども同じ。
ダメダメ家庭の子供は結婚したがらない子供も多い。だって自分の親たちを見ているので、「あんな生活はイヤだなぁ・・・」と思うのは、当然でしょ?
しかし、そこは鉄の意志を持つダメダメ家庭。結婚を渋る子供に半強制的に結婚をさせることになる。
「オマエを育たるために人生を棒に振ったんだ。」
「普通に結婚しろ!」
「どうせ結婚など、こんなもの!」
「人生諦めが肝心だ!」
「オマエは親に恥をかかせたいのか?」
そんな言葉が出て来るわけです。

もともと自分の一生に期待していない子供は、親に迷惑を掛けないために、結局は結婚することになってしまう。そうやって、「結婚」という形に赴くわけ。まあ、徴兵されるような感覚なんですね。

しかし、子供としては当然のこととして、「ウレシイ!」とは行きませんよね?だって、楽しい未来が何も想定できないんだから、「この門より入るもの、希望を捨てよ!」に近い心境ですよ。
まるで戦争中に徴兵されて、「バンザーイ!バンザーイ!」と送り出されるようなもの。
ということで、自分の結婚式を前にして、浮かない表情となってしまう。
これは単なるマリッジ・ブルーとは違うわけです。だって、希望が微塵もない状態なんですからね。「期待と不安」ではないわけ。むしろ、「絶望と恐怖」に近い。

そもそも、ダメダメ家庭出身の人間と結婚するということは、相手にも問題がある可能性が高いわけです。ちゃんとした人間なら、わざわざダメダメ家庭出身の人間とは結婚しませんよ。だからそんなダメダメな相手との結婚生活を想像して、結婚した後の生活にますます絶望的になっている状態。
そんな落ち込んだ表情の子供の横で、親は喜々として結婚式の準備を進める。

「ああ!あれもやらなきゃ!」
「ああ!忙しい!忙しい!」
「これでワタシも一安心ね!!」
まるで便秘が解消したようなサッパリとした雰囲気。

確かに新婦の親として色々とやることもあるでしょう。しかし、落ち込んでいる自分の子供のことを少しは考えてもいいはずでしょ?
新婦の落ち込んだ表情なんて、誰にでもわかるレヴェルなんですからね。

しかし、サスガにダメダメな親はそんなことには頓着しないわけ。これで「私の子育てが普通の完了した!」と、ひたすら自画自賛。
子供としては、落ち込んでいる自分の横で、喜々としている親の姿を見ていると、「やっぱり、この親には何も頼れないなぁ・・・」と改めて思うことになるわけ。
結婚式においても、肝心の子供のことは放っておいて、勝手に、飲めや、歌えやでお楽しみ。
こんなことだから新婚家庭での事件なども起こるわけですよ。ドメスティック・ヴァイオレンスになっても親を頼れないでしょ?

実際にトラブルになったりすると、親の側は「ああ!どうしてこんなことに?ワタシって、なんてかわいそう!」と勝手に嘆くだけ。
そもそも、自分の子供の心情などは考えたことがなかったわけだから、子供が結婚後にどんな状況でどんな気持ちでいるのかについても、何も配慮しないし、関心がない。
そんな中で、トラブルが顕在化しても、その前段階がまるでわかっていないわけ。

あるいは、「アイツと結婚したから、こんなことになってしまったんだ!」などと、結婚相手を犯人認定したりする。しかし、そんなにダメな相手と結婚させたのは誰なのかについては、何も考えないわけ。だから、「悪いのは全部○○のせいだ!」と言い出し、それを納得させるために、儀式的で過激な行動に出ることになる。

自分の子供が陥ったトラブルについて、自分の子供に即して具体的に考えると、どうしても親としての自分の問題に関わってきてしまう。そんな事態は避けたいので、「この世から○○を根絶しよう!」などと、極端な一般論を連呼することで、自分を被害者の側におこうとする。
その手の人は、自分の子供の事情については具体的には何も知らないので、一般論しか言えないわけ。

ということで、市民運動の活動家なり、正論を連呼するクレーマーになってしまう。
そんな姿は、相も変わらずの当事者不在の盛り上がりでしょ?
その手の人は、クレームを叫ぶ時だけ、当事者になり、そして、やっぱり大いに盛り上がっても、「ネタ」となっている家族のことなどは何も考えないわけ。

結婚式を前にしての子供に「気分はどう?」なんて聞くくらい簡単なことでしょ?お金がかかるわけでもないし・・・
あるいは「何かあったら、いつでも実家を頼っていいのよ!」と言うのが本来の親の務めじゃないの?
しかし、ダメダメな親は結局のところ自分自身のことしか眼中にないわけ。

結婚式の最中に、100人中99人が「この新婦は何か浮かない表情をしているなぁ・・・」と思っても、1人そんなことに気がつかない人がいる。それがよりにもよって新婦の親なんだから、悲劇的ですよね?

(終了)
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発信後記

もうすぐクリスマスです。まあ、家族で楽しんでくださいね。
今週はちょっと寒そうなので、雪が降っているホワイトクリスマスになるかもしれません。
ただ、キリストさんが生まれたベツレヘムは、今はイスラエルだから、雪が降るような場所ではないはず。
それに星が出ていたとの記述もありますし。

その星の導きにより、マギといわれる東方の三賢人(ギャスパル,バルタザール,メルキオール)が、キリストの誕生をお祝いにやってきたわけ。だからきっと星空の晴れだったはず。ちなみにこれらの名前は「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメでおなじみですよね?

クリスマスツリーのてっぺんについている星は、この三賢人を導いた星を記念してついているわけです。
今回の後記は、ダメダメ家庭とは関係ない話でした。
R.10/10/5