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カテゴリー 弁解と謝罪
配信日 05年7月4日 (11年1月30日 記述を追加)
タイトル 過剰な謝罪
間違いを犯してしまったら、それを認め相手に謝罪する。
そのことは、人間として最低のマナーですよね?
他者に対するマナーというよりも、自分自身を向上させるためには、自分自身の至らない点を認める必要があるでしょ?

ダメダメ家庭の人間は被害者意識だけがあって、当事者意識がない。
「そのことは、自分でやらなければならないこと。」という認識がないため、何かトラブルがあっても、自分のミスとは認めない。
あるいは被害者意識があるので、何かトラブルが起こしても、それを「自分が受けた被害である。」と言い出したりする。
だから、ミスをして相手に迷惑を掛けても、相手に対してちゃんとした謝罪をすることができない。
このような、必要とされる謝罪はできないのに対し、不必要な謝罪はしたりする。

「不必要な謝罪」という表現は、ちょっと分かりにくいでしょう。
と言うことで、もうちょっと説明してみましょう。
ダメダメ家庭出身者には妄想癖がある。「恋に恋する」ように、頭の中でロマンティックなストーリーが出来上がっていたりする。
人間は誰しも、程度問題として、そのような面はあるでしょう。
しかし、現実との適応に問題があるダメダメ家庭出身者は、その妄想が激しい。
「この人には私が必要だ!」と勝手に思ってしまっていて、その「必要とされている」という関係性に注目することになる。別のところでも書いていますが、相手そのものよりも、相手との関係性を重視している。

一般的には相手の存在があって、その後に、相手との関係性になるわけですが、妄想系のダメダメ人間は、相手との関係性が主であって、相手そのものは従の存在となっている。
だからこそ、相手の気持ちなどには、配慮しない。
だから、相手が驚いてしまうような行動をしてしまう。
それが、ちょっとしたトラブルの際の謝罪において、出てきたりする。
トラブル時においては、当人もそれなりに慌てているがゆえに、その分だけ、普段抑えている深層的な関係性が出てきてしまうわけです。

そんなちょっとしたトラブルのシーンとして、たとえば誰かと待ち合わせをした時でのトラブルを例にしてみましょう。
遅刻してしまったら、その人が、「ごめんなさい!今後からは気をつけるわ!」と、謝罪するのは当然ですよね?
まあ、謝罪しないような人間とはさっさと別れた方が今後のため。
その程度の謝罪が一般的な姿というもの。
それ以上のレヴェルの謝罪となると、逆に、意味不明となってしまうでしょ?

それこそ、妄想が入っているダメダメ人間だったら、ちょっと別の様相が出てきてしまう。
たとえば、仲のよい人たちが集まって、「次の休日に一緒に出かけよう!」という話になる。
そのうちの一人が「ごめんねぇ・・・私は、その日に別の都合が入っていて・・・今度また誘ってね!」
まあ、これくらいは、よくある話でしょう。
しかし、その謝罪も常軌を逸するレヴェルの時があったりする。
それこそ「本当にゴメン!このお詫びは何でもするから!」と涙ながらに謝罪されたら?
人それぞれ個人的な都合もあるでしょう。そのような場合でのお詫びだって、シリアスにする必要はありませんよね?

そのような常軌を逸したシリアスさで謝罪をするということは、その人の頭の中で、「この人たちには、このワタシが絶対に必要だ!それなのに一緒に行けなくて、大変に申し訳ない!!」と言った関係性が設定されてしまっている可能性もあるわけです。
「この○○さんにとって、このワタシが絶対に必要だ!」と確信しているがゆえに、過剰に謝罪することになる。

あるいは、ちょっと困っている時に、
「ごめんね!アナタを助けてあげられなくて!」と真摯に謝罪されたりする。
しかし、そんな謝罪を受けた側は、
『そもそも、アンタなんか、それほどあてにしていないのに、ダメモトで聞いてみただけなのに、そんな真剣に謝罪して、一体どうしたの?」と途方に暮れるだけ。
しかし、真剣に謝罪した方は、「この人には、ワタシのサポートが絶対に必要だ!」と思っていたわけです。だから真剣に謝罪する。

『ちょっとしたことなのに、こんなに丁寧に謝ってくれて・・・なんて丁寧な人なんだろう!』と、お気楽に思っていると、後々大変なことになる可能性も出て来てしまう。
だって、「この人には、このワタシが絶対に必要だ!」なんて思っているということは、すでにプチ・ストーカー状態。それだけ「入れ込まれて」いるわけです。

そのような、相場から外れた謝罪で、途方に暮れるものの代表例とすると、結婚での謝罪があります。
「へぇ・・・アナタ、結婚するの?おめでとう!」と気楽に祝福したのに、『ゴメンなさい!』と謝罪されたりする。そのような、相場から外れた謝罪は男女間でのやり取りで発生したりするもの。
このような時には、その謝罪をした人の中で「この人にはワタシが必要だ!」というストーリーができていたことが推測されるわけです。「この人の真剣な気持ちに応えなくて、一人で先に結婚することになってしまい申し訳ない。」・・・確かに妄想の世界ではそんなことになっていたのかもしれません。
しかし、謝罪された方は途方に暮れるだけでしょ?
「結婚おめでとう!」と気楽な祝福を受けたら、『ありがとう!』でいいじゃないの?

謝罪というものは、必要十分というものがあるわけです。
必要以上に謝罪したり、場違いなシチュエーションで謝罪するということは、妄想の度合いが高いことが見えてくる。
そんな人からは早めに距離を置くようにしないと、本物のストーカー行為をされてしまう可能性もあるわけです。

過剰な謝罪は、上記のように妄想に由来するパターンもあるわけですが、別の原因からも発生いたします。

ダメダメ家庭の人間は、過度に「いい人」志向となっている。
発想の基本が減点法なので、減点のない「いい人」を目指すことになる。
しかし、人間は生きていれば、トラブルも起こしたりするでしょ?
あるいは、現実の人間は、聖人君子とはいきませんよ。何らかの欠点も持っているわけですし、要はその欠点と上手に付き合っていけばいいだけ。

しかし、自分の欠点とのとの付き合い方ができない人もいるわけです。
まさに、親から「いい子でいなさい!」と言われ続け、自分の欠点をなくすことに強迫的になってしまっている場合もあるわけです。
そんな人が、自分のミスや欠点に直面してしまうと、パニックになってしまう。
「どうしていいのか、まったく分からない!」という状態になってしまって、「ゴメンサイ!ゴメンサイ!」と、まさに涙目で謝罪することになる。
しかし、その謝罪は、相手に対して向いているのではなく、「いい子でなくなってしまった」自分自身に向いているわけです。

減点の除去ばかりやっているので、普段は、必要以上にいい子となっている。
しかし、自分の欠点との付き合いができないがゆえに、発生した欠点にパニックになって、過剰な謝罪となってしまう。そのパニックが過剰な謝罪のレヴェルで留まるわけがない。
自身の欠点との付き合いができないということは、逆に言うと、「オマエの側が悪いんだ!ワタシは悪くないんだ!」と逆ギレしてしまう可能性と表裏一体となる。
いわば、「窮鼠猫を噛む。」状況になってしまうわけです。
そうして、「ワタシではなくオマエが悪いんだから・・・」という名目で報復行為をしてきたりするもの。
その手の人は、過剰な謝罪をして、やがては過激な謝罪となり、次には過激な行動となってしまう。

そのような人は、その人が実際には迷惑などを掛けていない時には真剣に謝ったりするわけですが、ストーカー行為や勝手な報復行為によって相手に多大の迷惑を掛けても、決して謝罪しないわけです。あくまで自分の妄想の世界だけを見ている人なんですね。

(終了)
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発信後記

今回からMackyからの配信はしておりません。
まぐまぐとメルマガ天国の2つのマガジン発行元からのみになります。
また先週は色々とバタバタとしていて、配信日程を間違ったりしてしまって申し訳ありませんでした。
現在メインのパソコンの調子が悪いのでバックナンバーのサイトの更新ができておりません。
色々とありましたが、このメールマガジンもそろそろラストスパートといったところです。
前からそう言いながら結構続いているのが、我ながら不思議ですが。

そういえば、ワイドショー的なネタで、女優の杉田かおるさんのところで悶着があるようですね。
彼女の結婚のスタイルについては、以前にオペラ「蝶々夫人」を考えた際に、軽く触れております。
あの夫婦が上手く行くと思っていた人がいたとしたら、それこそがダメダメですよ。
まあ、大人同士がどんなことやっても自己責任ですので、子供が登場する前にことが解決されれば不幸中の幸いと言えるんでしょう。
R.11/1/30