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カテゴリー ダメダメ家庭をめぐる環境
配信日 05年8月24日 (10年11月13日 記述を追加)
タイトル 周囲の人のレヴェル
「アナタを理解している人って、誰?」なんて質問があったりしますよね?
まあ、その質問に対しては、マトモ家庭の出身者だったら、「自分の両親」なんて存在は、真っ先にリストアップされるでしょう。
しかし、当然のこととしてダメダメ家庭出身者は「私の理解者は私の両親だ!」なんて言うわけがない。
では、一体誰?
誰がアナタのことを理解しているの?

このメールマガジン「ダメダメ家庭の目次録」は発行回数が300回を超えています。まあ、色々と意見もあるでしょうが、発行者の私がダメダメ家庭の問題に相当に知悉していることは言うまでもないでしょう?
では、「自分はダメダメ家庭出身だ。」と、自覚している人で、このメールマガジンを購読されている方々は、「このメールマガジンの発行者の人は自分の理解者である。」と考えていたりするのかな?いや、そんな人は、ほとんどいないでしょうね。

ダメダメ家庭はやたらグチっぽい家庭です。
とにもかくにもグチ。
これはこのメールマガジンでいつも書いています。もう、この私がグチりたいほど。

ダメダメ家庭の問題と、このグチの問題は切っても切り離せないものです。グチというものは特色があって、「では、アナタはどうしたいの?」と言われちゃったら何も言えないものなんですね。グチというものは、ただ「困った、困った・・・」と言っているだけ。

往々にしてダメダメ家庭の人間は、そのグチしかネタがなかったりするもの。
「ワタシはこんなに困っているのよ!」
まあ、それはそれでいいとして、他にもネタがないとね。

ということで、ダメダメ家庭の人間は、人間を評価するに当たって「自分のグチに付き合ってくれるか?」という点が重要なファクターとなっているわけです。
だって、他にはネタがないわけですから、グチに付き合ってくれないと、やり取りもヘチマもないでしょ?

「ワタシはこんなに困っているのよ・・・」
『まあ!そうなの!アナタはなんてお気の毒な!!』
どっちの側になったのかは別として、そんなやり取りを実際にやったこともあるでしょ?

だからと言って、そんなやり取りをしても、実際の問題は解決されるものではありませんよね?
しかし、そんな形で自分のグチに同情してくれた人を「あの人は、ワタシを理解してくれる!」と認定するわけ。

逆に、この私のような人間だったら、そうは行かない。
「ワタシはこんなに困っているのよ・・・」
『そうなの?で、結局は、アナタはどうしたいの?アナタが取りたい改善策の実行に協力してもいいけど、アナタは具体的にはどんな改善策を想定しているの?どんな状態に持って行きたいの?』と回答してしまうわけ。

この私は、グチの聞き手としては失格なんですね。
まあ、ダメダメ家庭出身の方々が、このメールマガジンをご購読されているのは、
1. 自分の親がダメダメであったことが改めて実感できる。
2. 自分自身の問題について改めて考える契機になる。
と、こんなところでしょ?

正直言うと気に入らない文章だけど、妙に説得力もあるし、なんとなく無視できない・・・そんな感じじゃないですか?
まあ、気に入らなくても、ご購読されている方は、自分自身について振り返ってみたりすることもあるでしょう。私としてはそれで十分ですよ。

しかし、芯からダメダメな人は、そうは行かない。
自分の取っておきのグチに同情してくれないと、逆上するだけなんですね。
それこそ「あの人はワタシのことをわかってくれない!!」と目を吊り上げて怒り出す。
そうして「自分のことをわかってくれる」・・・つまり自分のグチに付き合ってくれる人と一緒にいたがるわけ。そうやってグチの花が咲く。
結局は、そんなグチに付き合う人も、似たもの同士。
マトモな人は、そんなグチにはいつまでも付き合ったりはしませんよ。

だから、グチばかり言っている人は、周囲の人のレヴェルも低いわけです。
トラブルが起こったりすると、「周囲の人に相談すればよかったのに・・・」などと感想を言ったりする人もいますが、現実的には、トラブルが起こりそうな環境にはやっぱり「それなり」の人しかいないもの。

普段からグチばかり言っていて、自分の被害者意識だけを語っているような人は、周囲からしてダメダメなんですね。

たとえば、以前に配信しましたが、妙なボランティアが、そんなグチ人間の元に出かけて行ったりするわけ。
「ワタシは困っているの!!」
『まあ、そうなの?なんてお気の毒な!!』
そうやって、ダメダメ人間の被害者意識を満足させてしまう。しかし、だからこそ本人は、「ワタシはかわいそうな被害者なんだ・・・この人も、そう言っているし・・・だから、自分では何もしなくてもいいんだ。」と、改善への努力を取らなくなるわけでしょ?

まあ、そんなグチに寛容な人間を、周囲に「はべらす」のは本人の勝手。
しかし、そんな人間が結婚する際に選んだ相手って、どんな人なの?
結局は、グチばかりの人間と、グチばかりの人間でもOKの人間が組み合わさっているだけ。
そんな人たちが結婚してうまくやっていけるわけがないでしょ?
結局は、そのツケは子供に回ってしまうわけ。

それこそ、そんな家庭は、自分たちのダメダメさが「ふつう」となってしまうようなダメダメな環境を求めるもの、
まさに「まあ、なんてお気の毒なの?!」と言ってくれる環境を求めるわけです。

それこそ、結局は離婚して、シングルマザーになってしまったら、「まあ、なんてお気の毒に!」「色々とタイヘンでしょう!」と、呼びかけてもらえて、周囲に仲間がいっぱいいる環境を求めることになる。
そんな環境は、親としては、ある意味において、ありがたい環境といえるでしょう。
しかし、子供としては、そうは単純にはいかない。
だって、周囲には、子供の見本となる大人がいないわけですからね。
まさに、「離婚なんてことはふつう。」となってしまっている環境でしょ?
そんなことだから、そんな環境に育ってしまった子供も、やがては離婚するようになってしまいますよ。だって、「離婚なんて、ふつうだ。」という常識の元に育ってしまったわけですからね。

それこそ、シングルマザーが直面するハンディキャップに配慮した環境にすることも必要な面もありますが、だったらなおのこと、子供にとって見本となる人と接することができるようにすることも必要でしょ?

しかし、立派な人を子供に見せてしまうと、シングルマザーとなった親のダメダメさが子供に見られてしまうことになる。それはグチばかり言っていて、結局は子供しか相手になってくれないダメダメな親にとっては歓迎できないこと。だから、マトモな人間を子供に見せないようにしてしまう。

シングルマザー環境の子供としては、ただでさえ、その家庭として、多くのハンディキャップを抱えているのに、周辺環境として、マトモな人を見たことがないというハンディもあるわけ。
親の側は、子供に、マトモな人を見せようとはしないわけですからね。
それどころか、マトモな人を、「あの人は、考え方が偏っている!」とかの言葉で非難し、ダメダメ仲間同士で盛り上がることになる。
まあ、確かに、「離婚なんてふつうのことだ!」という常識の環境では、マトモな人の方が偏っているわけですしね。
しかし、そんな常識なんだから、子供も「離婚なんてふつうのことだ!」となってしまい、その常識に基づいて行動し、見事に離婚の連鎖となるわけでしょ?

以前から書いていますが、腐臭にハエやゴキブリが寄って行くようなことが起こるわけです。周囲の人がダメダメであるということは、自分自身が腐臭を発している・・・つまりグチばかり言っているということなんですね。周囲の人のレヴェルの低さを嘆く・・・まさにグチりたいのは分からないわけではありませんが、その時こそ自分自身の改善へのチャンスであるわけ。
程度の低いボランティアのお追従で満足しているうちは、何も改善しないわけです。

マトモ家庭において、子供が「ワタシの理解者はワタシの両親だ!」といえるわけですが、ダメダメ家庭においても、最後には「ワタシの理解者はワタシの親だ!」となったりする。
そうして、かつては会話もなかった親子が一緒になって仲良くグチをすることになる。
そんな光景が実際にある・・・それがダメダメ家庭の周辺なんですね。

(終了)
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発信後記

何年か前の愛知県での女子学生の殺人事件の犯人の少年が逮捕されて、両親もそのことにうすうす気がついていた・・・との報道がありました。
まあ、「この親にして、この子あり。」の典型ですよね?

怪しいな・・・と思ったら自分の子供に聞けばいいわけでしょ?まあ、本当のことを言うかどうかは別として・・・聞くくらいはできるでしょ?それとなく、そんな話をするとか・・・
しかし、ダメダメ家庭ではそんなこともしない。そして発覚した後で「実は自分は前々からわかっていた!」などと言ったりするわけ。
このことは、以前にこのメールマガジンで配信しております。
まあ、300回以上配信していると、様々な事件の大体がこのメールマガジンの内容で説明できてしまいます。

逆に言うと、このメールマガジンで指摘されていることを、適宜チェックしたりすると、かなりの「事件」を防ぐことができると思うのですが・・・
どうでしょう?
R.10/11/13