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カテゴリー | ダメダメ家庭は立派な言葉が好き |
配信日 | 05年10月3日 (10年9月22日,11年1月15日 記述を追加) |
タイトル | 下には下がある |
ダメダメ家庭は当事者意識がない。自分がやれることを確実にやることによって、少しづつでも現状を改善して行こうとは考えない。被害者意識に浸って、自己憐憫して、グチっているだけなんですね。まあ、「政治が悪い!」とか、「親戚が悪い!」とか、「子供が悪い!」とかの、犯人認定を伴ったグチを言っているだけ。 しかし、たまには「人のせいにするのはアンタの勝手だけど、自分でやれることをやって、少しづつでも良くしようとしてみたら?」などと、周囲の人から言われたりすることもある。 言われてみればごもっとも。 しかし、普段からグチばかりの人間が、そんな言葉を受けて突然に改心し、主体性を持って行動できるわけもなく、結局は、真剣に取り組みもせず、止めてしまう。 往々にしてそんな時に登場する言葉が、「あ〜あ、別にいいじゃない!これでいいわ!ウチよりも下がいっぱいあるし・・・」「そう、下には下があるものよ!」 これって、論理的には確かにそうでしょう。 何もその家庭が、世界で一番不幸な家庭というわけではないでしょ? 下には下がある・・・ごもっともです。 だからと言って、じゃあ、アンタはどうしたいの? 下を見て「ああ、下には下があるんだ!」って自分を納得させるだけなの? 自分より下があることはそれでいいとして、じゃあ、自分はどうするのか? そのことが重要でしょ? 「下には下がある。」なんていう人は、結局は、自分が努力しないことの言い訳に使っているんですね。まあ、本人が「ワタシは一番下ではないわ!」と喜んでいるのは勝手でしょう。 しかし、そんな人と一緒に暮らしている人間・・・なかんずく子供はたまったものではありませんよね? だって、親は「下には下がある。」という名目で、何もしない。自分がやれることもしない。家族の中から「これをやってみたら?」「こんなことをやってみましょうよ!」などと声が上がったりすると、『何を言うんだ!ウチより不幸な人はいっぱいいるぞ!下には下があるんだ!』でオシマイ。 あるいは、別のところでも触れておりますが、「アフリカでは、食べるものも食べられない子供がいるんだぞ!オマエはまだ幸せじゃないか!」と言い出す。 しかし、それとこれとは、本来は別問題でしょ? 自分のやれることくらいはやればいいじゃないの? 食べるものも食べられないアフリカの子供と自分の子供を比較している時点で、日本人として終わっているでしょ? そんなにアフリカの子供が気の毒なら、子供なんて作らないで、その分をアフリカに募金すればいいだけ。 そもそも、ダメダメ家庭は往々にして序列意識が強いもの。このことは以前に配信しております。説明能力が低く、会話によって相互理解を積み重ねていくやり取りができないので、命令と服従しか伝達方法がない。だからスグに序列を考える習慣ができている。そのように序列意識が強いので、自分の序列が「一番下ではない。」と言うことで安心してしまうんですね。 しかし、本来は序列が重要というわけではないでしょ?序列を上げるためではなくて、当人自身が自分なりに幸福になるために、「できることをする」のが本来の形じゃないの? しかし、「自分のできることすらしない」人間にしてみれば、「下には下がある。」という言葉は都合がいい。 そして、自分より「下」を見て、安心することになる。だから「できることも」しない。 「できることもしない」のは本人の勝手。 しかし、自分より下を見て安心する・・・と言う、おいしい体験を味わってしまうと、やたら下を見たがる人間になってしまう。 それこそボランティアに参加したりする。 困っている人を助けたいという立派な名目はいいとして、そこに「自分よりも困っている人を見たい!」という心理が根底にあるケースも多いんですね。 そんな困っている人を見て「ああ、下には下があるんだ!」と納得し、自分自身の問題と真剣に向き合うことから逃避する。 「ああ!こんなに不幸な人がいるんだから、ワタシなんて幸せな方じゃないの!」と自分に言い聞かせることになる。 いわば、「自分ができること」「まず自分が最初にしなければならないこと」から逃避するために、「する必要もないことをする」わけです。 そうやって、ボランティア体験を面白おかしく語る。 「彼らはお気の毒だ!それに比べて、ワタシは幸せだ!」 しかし、「自分たちよりも下がある。」と下を見ている時点で、その人自身が下であるということ。 マトモな人間なら、向上心を持って、自分の上を見るものでしょ? しかし、当事者意識がなく、自分自身で達成したいものがないダメダメ人間は、必死で下を探すことになる。 それこそ、インターネットの掲示板に入り浸って、下情報を得ようとする。 そして、見付けた下の存在を揶揄したりして、大喜び。 ・・・そして、当人自身はやっぱり何もしない。 「下には下がある。」という言葉ですが、現実的には「下は下を見る。」とも、「下を見たがるのは、下だけ。」とも言えるでしょ? 何回も書きますが、自分より下があるからと言って、自分でできることをしない理由にはならないでしょ? しかし、自分より不幸な人の存在は、自分が何もしないための言い訳としては非常に使いやすい。 だからこそ、人から何かを言われた場合に備えて、自分より下をリストアップしていくことになる。別のところで書いておりますが、人の失敗例などを集めるようになってしまう。 あるいは、人とやり取りをしても、スグにあら探しをして、自分より下の面を探そうとする。 そうして、「アイツだって完璧じゃないぞ!」「こんな欠点があるぞ!」などと言い出す。 しかし、その「アイツ」とやらが完璧とか欠点があるとかは、当人にしてみれば関係ないでしょ? 自分のやりたいことがあれば、その達成のために、自分なりに努力すればいいだけ。 そのために、誰かのやり方を参考にするケースもあるでしょうが、その参考は「上」とか「下」の問題ではないでしょ? しかし、達成したい目標そのものがないダメダメ人間は、参考にしないための理由なり、達成目標がないことについての言い訳を探し求めるわけ。 そもそも、「下には下がある」とスグに言い出す人間がどうして子供を持ったの? そんな人が親になっても、親としての向上心があるわけではないでしょ? そんな人は、子供にとっていい親になりたいなんて、みじんも考えてないんですね。 結局は、自分より下の存在が欲しかっただけ。 そして、そんな人の相手になってくれるのは、結局は自分の子供だけになってしまう。 そして、子供が何か言ってきても、「アフリカの子供のことを考えろ!」「下には下があるんだ。」と、自分の子供よりも下の存在を指摘するだけ。 「下には下がある」なんて自分を納得させているうちに、それこそ「これ以上の下はない」と言うくらいのサイテーのダメダメ家庭になっちゃうわけです。 しかし、サイテーになってしまったら、自分が自由にできる、つまり自分より下の存在をわざわざ作って、下には下があると言い出すことになる。 自分が一番下ではない状況を作るために、わざわざ子供を作ることになる。 そうして、ますますダメダメが悪化してしまう。 そうなると、ますます自分より下の存在を求めるようになる。 そんな流れは、現実では、実にポピュラーな例と言えるでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 イスラエルの船が当て逃げをやったようです。 まあ、公海上なので日本の捜査権が及ばないものらしい。 どうやらイスラエルの船の船長さんは、このまましらばっくれる魂胆のよう。まあ、現実ではどうしようもないのでしょうね。 しかし、このイスラエルの船の船長さんの振る舞いを見て思い出したのが、「メンチ」という言葉。 メンチと言っても、ご存知のない方の方が多いでしょう?当然のこととして、食べ物のミンチではありませんよ。 映画ファンであれば、ユダヤ系の映画監督のビリー・ワイルダーさんの60年の作品「アパートの鍵貨します。」でのセリフを思い出す方もあるかもしれません。 だらしない生活をしている主人公に対し、アパートの隣に住むお医者さん(ユダヤ系の人)が説教するわけ。 「オイ!メンチになれよ!」 ジャック・レモン演じる主人公のバクスターは当然のこととして、こう聞きます。 『メンチって何?』 「メンチって・・・人間のことだよ。」そのお医者さんはそう回答します。 まあ、メンチという言葉と、ドイツ語で人間を意味するメンシュという言葉は似ていますものね。 メンチという言葉は、ユダヤの言葉。ですから、一般のアメリカ人は知らないわけ。 メンチという言葉には、動物の中の分類としての人間という意味よりも、「尊厳ある人間」という意味合いが出てきます。だから「メンチになれ!」という言葉も「人間になれ!」という意味ではなく「誇りを持てよ!」,「自らの尊厳を忘れるな!」という意味になるわけ。 当て逃げをした船長さんも、制度的にはしらばっくれることは可能でしょうが、それってメンチとは言えませんよね?イスラエル人なんだから、ユダヤ人なんでしょうが、そこには、本来のユダヤ人が大切にした「尊厳」が欠けているのは寂しいところ。 公海上なので、日本の法律は及ばない・・・のは確かですが、だからこそ神が見ている・・・マトモな人間ならそう思うもの。 多分、その船長さんはダメダメ家庭の出身なんでしょうね。ダメダメ家庭の人間は、トラブルがあると、しらばっくれる傾向があります。その内、そのお題でまとめて見たいと思っています。 |
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R.11/1/15 |