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カテゴリー ダメダメ家庭をめぐる環境
配信日 05年10月12日 (11年2月16日 記述を追加)
タイトル 軽いトップ
以前に、大阪府の知事選挙と、千葉県の知事選挙が似ていると書いたことがあります。また、その知事選挙と小学校のクラス委員選挙も似ていると書きました。
正論ばかりで現実を知らない優等生の女の子と、元気がいいだけで頭がカラッポの男の子と、いじめられっこ代表の組み合わせ。

大阪府と千葉県はダメダメ家庭の問題のメッカと言えるでしょう。
しかし、後で調べていると、同じようにダメダメ家庭の問題が頻発している北海道の知事さんも女性なんだそう。
日本ではあと熊本県の知事が女性とのことです。

熊本県はともかく、その他の大阪府、千葉県、北海道と、日本でのダメダメ3羽カラスが、いずれも女性知事なのは偶然と言えるでしょうか?
何も女性知事だからダメと申し上げているわけではありませんヨ。
しかし、上記3つの知事には特徴があります。
副知事経験者が「昇格」したと言うのではなく、あるいは、その地方の市長から「昇格」したのではなく、また、その地域選出の国会議員が立候補したわけでもなく、その地域とは関わりのなかった落下傘知事なんですね。
ちなみに、熊本は副知事からの昇格です。

つまり、大阪も千葉も北海道も、その地方行政の「問題」に精通していない人が、知事になったと言えます。
別の言い方をすると、その地方の「問題」に精通している人は逃げてしまった、とも言えるでしょう。

どうして、これらのダメダメな地方で、このような落下傘系の女性知事が誕生しているのでしょうか?
落下傘として投下された知事から考えるよりも、ダメダメな地方行政の現場から考えて見ると分かりやすいと思います。
「どんな人が、自分たちのトップになってほしいのか?」
このあたりの選考に当たっては、やっぱりダメダメな組織ならではの発想があるんですね。
じゃあ、ダメダメな組織はどんな観点から、自分たちのボスを選ぶの?

1.「事情」に理解がある人・・・行政を遂行するに当たって、「きれいごと」だけではうまくいかない。たとえば政治家との折衝なんて、「きれいごと」だけでは行くわけがないでしょ?当然のこととして、ある種のアンタッチャブルなマターもあったりする。このあたりの感覚は、やっぱり行政経験者がトップにいてくれれば「理解がある」ことになる。
大阪府と北海道はいずれも旧通産省出身です。国の行政をやってきたので、このあたりの「きれいごと」だけでは片付かないという事情には理解がある。かと言って、地方行政独特の事情までは実感として分からない。
「このあたりは、我々なりの事情がありまして・・・」などと説明すれば、なんとなく分かってもらえる・・・そんな期待があるわけです。

2.政治的にニュートラル・・・地方行政のトップなのだから政治的にニュートラルなのが理想と言えます。しかし、ダメダメ集団の狙いは別のところにある。政治的にニュートラルということは、それまで敵を作ってこなかったことが想像できますよね?ある意味において、「人当たりのよさ」「波風を立てない発想」が期待できるでしょ?そして、自分なりの方法論や信念を持っていないことも予想されますよね?下のものにとっては「使いやすい」上司と言えるわけです。

3.軽い人・・・問題の多い集団が、なぜに、今現在も問題が多いのか?それはそれまで問題を解決してこなかったからでしょ?解決していない問題が溜まりに溜まって、問題山積となっている。こうなってくると、山積している問題を直視するのもイヤになる。と言うことで、住民なり、自分たちの問題から目をそらしてくれる、言動の軽い人が求められるわけです。
それに軽い人だったら、いざとなったら「詰め腹」を切らせるにも簡単となる。
捨て駒としては申し分がない。

ダメダメ集団はこのような条件にフィットする人間を、自分たちのトップにしたがることになる。
こんなトップだと、自分たちは相変わらずダメダメでいられるでしょ?
まあ、悪党と言うものは、この手の思考は実に達者なんですね。

大阪府の大田知事は、まさに大阪府内部の悪党の期待にたがわない活躍を見せているでしょ?さすが横山ノック知事の後継者ですよ。
相撲の土俵入りなんてどうでもいいことに文句を言うより、大阪名物の児童虐待の問題をもっと真剣に取り組めばいいじゃないの?
しかし、シリアスな問題に取り組むと、当事者にしてみれば、自分たちにも火の粉が降りかかる。だからダメダメな人間は、自分たちとは別のところに問題を見つけて、ワイワイと問題にすることになる。

大阪府知事の言動と、韓国のノ・ムヒョン大統領って、キャラが似ているでしょ?
決して自分たちの問題を直視しようとはしないところなどは、そっくりですよね?
似ているダメダメ集団には、やっぱり似ているトップが求められることになる。
土壌が同じなら、適した作物も同じ。そして、できる果実も同じなんですよ。

ここで予言しておきますが、韓国ではかなり近い時期に女性大統領が誕生すると思います。たぶん、ノ・ムヒョン大統領は自分の後継者を女性にしたがるはずです。それこそ学者出身とか。
「女性蔑視の強い韓国で女性大統領?」といぶかしく思う方も多いでしょうが、韓国では常に先代の大統領が糾弾されてきました。それを避けるためには、従来以上に「外に問題を求める」キャラクターが必要になりますよ。
「内には甘く、外にはヒステリックにクレーム。」そんな・・・土井たか子さん的なキャラが必要になってくるわけです。学者とかマスコミ出身あたりから選ばれるのでは?スグには女性大統領誕生とは行かないかもしれませんが、少なくとも候補には登場するでしょうね。

ちなみに、昨年はプロ野球の問題が出てきました。
あの時のプロ野球のコミッショナーも、上記のダメダメ集団がほしがる「軽い」トップの典型ですね。
言動が軽いは、ブチブチ文句ばかり言うは、自分では何もしないは・・・
あのようなトップを選ぶ時点で、そんな組織は、自分たちの当事者意識を放棄しているわけです。これでうまく行くわけがありませんよ。

ちなみに、先の衆議院選挙でもありましたが、落下傘候補というものは、その土地の事情ではないがゆえに、落下傘を投下した側の事情が見えてくるものです。
官庁のような組織では、人脈が重要となります。「だから通産省OBの人がいいんだ!」という話になるのでしょうが、そうは簡単には行かない。
旧通産省でも主流にいた人なのか?傍流にいた人なのか?によって影響力なんて全然違うもの。これは男性とか女性とかは全く無関係です。
有力な幹部と「気軽に」話ができるようでないと、OBと言っても形だけのものになってしまいます。

同じ通産省出身の落下傘知事と言っても、大阪府と岐阜県では、岐阜県の知事の方が主流にいた人なので、OB的にいうとランクが高い人なんですね。
「掌中の珠」を出してくるか?「捨て駒」を出してくるか?そんなところをちゃんとチェックすると、色々と見えてくるものなんですよ。

また韓国だと、近い将来に、北朝鮮の金将軍?の子孫が大統領選挙に立候補するのでは?
北朝鮮出身者に被選挙権のような公民権を与えるのは、大統領の職の人だったら簡単なこと。その金一族の人が大統領選挙に立候補したら、今の韓国だったら当選しますよ。
そうしたら、合法的にめでたく、南北統一となりますからね。
金一族の娘だったら、まさに理想的。南北の結婚で南北の統一と相成る。彼らが喜びそうなシチュエーションでしょ?
そんな事態になったら韓国はメチャクチャになるでしょうが、ダメダメがスパイラル的に進行している今の韓国の流れで言うと、避けては通れない事態なのでは?
今の韓国は行くところまで、行ってしまうでしょしょうね。

「どのようなトップを選ぶか?」
って、その組織の性格を十分に示しているわけです。ダメダメな組織にはダメダメなトップ。
これって当たり前のことでしょ?自分たちの問題を直視することから逃げているダメダメ集団は、それにふさわしい人間を選ぶものなんですね。

ちなみに、ドイツでは女性首相が誕生しそうです。
こちらは、ちょっと「軽いトップ」とは行きそうにない。むしろ「厳しい」トップになりそうです。
彼女は、ドイツ初の女性首相というだけでなく、初めて東ドイツ出身で首相になるそうです。
彼女は、選挙中から「厳しい」言動で、物議をかもしていたようです。

東ドイツ出身だから、東ドイツの人々に「優しい」なんて考えるのは素人。
むしろ逆になるでしょうね。
彼女は東ドイツのダメダメな人間を多く見ているわけですから、逆に厳しくなってしまう。「ワタシは東ドイツのダメダメな環境の中でも、自分で努力してやってきたのに、コイツらはなっていない!」と思うものでしょ?
イギリスでも、中産階級出身のサッチャーさんは、ある意味において、中産階級に厳しい政策を取りました。
「自分はやれたのだから、アンタたちもできるはずだ!」って、言われてしまえば、表立っては反論できない。
中産階級出身のサッチャーさんは、中産階級に厳しい。東ドイツ出身のメルケルさんは東ドイツに厳しい。
厳しい政策をする人は、問題点がよく分かっているからこそできるもの。
逆に言うと、問題点がよく分からなければ、周囲の人に配慮した、「暖かい政策」を取ることが予想できる。
だから大阪や千葉や北海道やプロ野球は、「外」から、軽いトップを迎え入れる。
ダメダメな連中って、自分たちのダメダメさを維持するためには、実に見事に頭が働くわけです。

以上では、どちらかというと政治に関わるトップを考えてきました。
政治におけるトップだと、曲がりなりにも選挙を経る。
つまり、有権者の志向なり危機感も見えてくる。

トップとなると会社のトップもありますよね?
外からお軽いトップを迎えいれる例だと、倒産寸前のスーパーマケット・チェーンとか、関西の電機メーカーがありました。
まあ、迎え入れた側の心理はよく分かりますが、だからこそ、盛り返すことができずに、そのまま沈んでしまったわけでしょ?
外から迎え入れるにしても、問題点が分かっている人間でないと、あるいは、その分野における成功例と知っていないと、痛みを伴う改革はできませんよ。それこそ、東ドイツから成り上がったメルケルさんのように、問題点も成功例も知っていると、厳しいことも言える。

政治とか会社経営においては、相応の重さや一貫性が要求されるもの。
しかし、それこそ、学校でのクラスや町内会のような組織においては、軽くてもいいでしょう。その手のトップは指導者というニュアンスではなく、「取りまとめ役」くらいのニュアンスになるでしょ?
しかし、たとえ、集団を取りまとめる枠回りであっても、人当たりがいい軽い人は、ルーティーンについては問題なくこなすことはできても、ちょっとでもイレギュラーなケースが発生すると、何もできなくてオロオロするだけなんですね。
ダメダメ家庭の人は、信頼ではなく、好意を向いている。というよりも、信頼というものが心理的に理解できない。

トップにおいても、信頼を向いたトップなのか?好意を向いたトップなのか?によって、その組織の内面も見えてくるもの。
政治とか会社におけるトップは、好意ではなく、信頼を向いたものではないとマズイでしょ?学校のクラス委員や町内会の会長じゃあないんですからね。
町内会の会長ですら、イレギュラーな事態が発生したら、自分の考えを、自分の言葉で語る必要があり、適宜判断する必要がある。
トップがそのようなことができないと、下の者が銘々に判断しながら対処するしかないので、その集団は方向がバラバラになってメチャクチャになってしまう。
町内会レヴェルでも、そんなことになるんだから、政治とか会社は、一本筋が通った信頼を重視した選択をするのは当然のこと。
逆に言うと、そんな当然のことをしないようになっていることが、まさにダメダメ状態ということなんですね。

(終了)
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発信後記

関西で発生していたエアーガン事件の犯人が逮捕されて、とりあえず安心と言ったところです。しかし、目が点になったのは、「前からこんな事件があった・・・」とヌケヌケと言っていること。私だけでなく、多分日本中の人があっけに取られたでしょうね。

海外で発行されている多くの旅行案内で「大阪はヤクザの街」と表記されているそうです。だからその訂正を求めている人がいるそうです、が、韓国人もそんなことをよくやっていますよね?

そんなことをするより、エアーガンの事件がまだ頻発していない内に、早めに対処するような地道な対応の方が重要だと思うんですが。
しかし、ダメダメな組織というものは、海外の記述をウォッチしても、身近な事件は知らん振り・・・これも、まあ、お約束。
R.11/2/16