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カテゴリー ダメダメ家庭の会話の雰囲気
配信日 05年11月14日
タイトル そんな言い方
「こんなこと、好きでやっているじゃないよ!」
「ハイ、ハイっ!やればいいんでしょ?」
なんて言い方があったりしますよね?

そんな言い方をしていると、はっきり言って周囲の人からは嫌われてしまいます。
嫌われて、周囲の人から距離を置かれてしまうことになる。
しかし、そんな人とも、どうしても付き合わなくてはならないケースもあるわけですから、周囲の人は、そんな言い方にも慣れてくる。
そして、こんな感じで、その人を評したりするわけ。
「アイツはこんな言い方しかできないヤツなんだよな!」
そんな人物評価の言葉は、よく聞いたりするでしょ?
そして、その人とは形の上ではつきあっても、決してフランクなやり取りにはならない。
むしろ、その人がいない時にうわさ話のネタとして頻繁に登場することになる。

そんな事態は、「そんな言い方」をした人が、それこそ「好き」で陥っているものではないでしょ?どうしてそうなってしまったの?
たとえば、「好きでやっているじゃないよ!」とか「やればいいんでしょ?」などという言葉から何が見えるでしょうか?

本人の当事者意識の欠如と、被害者意識でしょ?
「自分自身はこんなことをしたくはないんだ!しかし、オマエがやれというなら、やってやってもいいけど、責任はワタシは取らないよ!」
そんなところでしょ?

当人自身がそんな言葉を発するのはともかく、そんな言葉を発した人間を、その人の実家ではどう考えているのでしょうか?
マトモな親だったら、その時点で考えますよね?
「このままじゃ、この子のためにならない。ここで物言いを直しておかないと!」と考え、子供に指導するのがマトモな親というもの。
どうして、「そんな言い方」をする自分の子供をそのままにしているの?

つまり、子供がそんな物言いを発するということは、その人間の背景となっている家庭自体が、当事者意識がなく、被害者意識だけがある典型的なダメダメ家庭であることがわかるわけ。
目の前にいる人間が「そんな言い方しかできない。」だけでなく、その親も「そんな言い方しかできない。」わけ。子供だって、親の「そんな言い方」を受け継いでいるわけです。家族全員が「そんな言い方」なんですね。物言いも、まさに「子は親の鏡」そのもの。

被害者意識が充満した家庭で育っているので、家族全員が「自分が一番の被害者だ!」と思っている。だから他人の被害には無頓着。
「そんな言い方しかできない」人間って、往々にして、そんなものでしょ?

それって、当人のせいではないとは言え、結果的には当人がそのひずみを背負うことになってしまう。だから、自分で「自分の出身家庭はどうしようもないダメダメ家庭だ!」と自覚しながら、少しずつでも改めていくしかないわけ。

ダメダメ家庭の会話のスタイルは連鎖するわけです。だって、精神構造そのものが連鎖するわけですからね。本人の自覚がないと、「そんな言い方」も次々と連鎖してしまうことになってしまうわけです。

また、「そんな言い方」をするような子供に対して、周囲の人間がキツク注意してもしょうがない。だって、「そんな言い方」をさせる土壌そのものが厳然として存在しているのだから、注意したくらいで直るものではないわけ。
そんな物言いをする子供に対して、ヘタに注意するから、その子供の孤立感を深め、大きな事件を誘発してしまうわけでしょ?
その子供に対して注意するにせよ、背景となっている出身家庭の問題に目を向ける必要があるわけ。

あるいは、自分自身が「そんな言い方」をしていると自覚したら、その時点で自分自身を見つめ直し、実家について改めて考えることが必要なんですね。
周囲の人間が、自分の「そんな言い方」に慣れてしまう前に、改善への意欲を持たないと、本当に大きなトラブルになっちゃうものなんですね。

(終了)
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発信後記

最近文章が長くなってきてしまったので、今回は短い文章にしました。

ちなみに、以前ちょっと書きましたが、このメールマガジンの文章は結構高度な文章になっております。引用が多かったり、文章表現もオチャラケとシリアスが混交していたり、一番重要な箇所をさりげなく表現したり・・・と、一筋縄では行かない。
特に意識しているわけではないのですが、ポストモダンなスタイルの文章になっているんですね。

ということで、前回配信の文章に書いた最終回の「締めセリフ」ですが、そうは易々とは予想できるものではありませんヨ。
と言っても、いかにもダメダメ家庭の言葉で締める予定です。
ハテハテ・・・なんだろう?
R.10/11/24