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カテゴリー 判断と選択
配信日 05年11月21日 (11年1月27日 記述を追加)
タイトル 丸投げ
ダメダメ人間は当事者意識がない。
だから自分自身のトラブルを解決しなければならない事態になっても、至ってノンキなもの。人に丸投げしておいて、「コレ、頼むわねっ!」そんな感じなんですね。

それこそ離婚のような事態になっても、そんな感じ。
周囲の人間がアタフタを動き回っているのに、離婚する肝心の当事者が、「みんなガンバッテいるわねぇ・・・」と余裕シャクシャク。
私はギャグを書いているわけではありませんよ。
書いている自分でも笑っちゃいますが、現実に結構ある例ですよね?

まあ、そんな丸投げをして、その件は見事解決したとしても、また同じようなトラブルになっちゃうでしょ?だって、トラブルの原因たる当人が自覚が何もないわけですからね。そんなことは、ちょっと考えればわかることでしょ?
自分で当事者意識を持って事にあたるから、自分なりの注意点なども自覚できて、次回は以前よりも上手く行くわけでしょ?

ダメダメ家庭の問題とは違いますが、よく似た例があります。
以前にエステティック・サロンで働いている方と話をしたことがあります。その人いわく、
「痩せるためにエステティック・サロンに来るような人はダメな人。そもそもダイエットだったら自分で食事制限をして、運動すればいいだけ。そんな努力もしないで、エステティック・サロンに任せて簡単に痩せようとするような人は、一時的に痩せても、スグにリバウンドで元に戻っちゃうもの。そして、次には別のエステティック・サロンに行って別の方法で痩せようとする。しかし、それって本質的に間違っている。まあ、おいしいお客と言えるんだけど・・・」そんな話でした。

私個人はダイエットには縁がないので、痩せるとかリバウンドなどはよくわかりません。しかし、事態を改善するにあたっての考え方は、家庭問題だって、体型問題?だって同じですよね?
「当事者意識をもって自分のできることをする。」って、何事も基本でしょ?

度々書いていますが、こんなメールマガジンを発行しているので、この私に相談される方もいらっしゃいます。
「現在、こんな問題が発生して、過去にこんなことがあって、自分としては将来はこうしたい。そのためのいい知恵を貸してくれ!」そんなスタイルの相談だったら、回答するのは簡単です。

途方に暮れるのは、私に丸投げしてくる人です。
「ワタシ・・・困っています。どうしたらいいのでしょうか?」
そう言われてもねぇ・・・
現状はどうなっているの?結局はどうしたいの?
それが分らないと回答のしようもないでしょ?
それに、そもそも、自分自身の問題を丸投げするような人だからこそ、トラブルが発生し、進行するわけでしょ?
そんな人に対し、こちらから、『じゃあ、アナタ自身は一体どうしたいの?』『今現在はどうなっているの?』なんて聞くと、絶対に返事が返って来ないものなんですよ。

『もう少し自分自身でも考えてみたら?』って、誰だって思うことでしょ?
それこそダイエットの問題だって、「今現在は、こんな食事をしているけど、もっといい食事の方法はないか?」とか「今やっているエクササイズはこれこれだけど、もうひとつ追加するとしたら、どんなものがいいの?」なんて聞かれたら、答えやすいでしょ?

たとえば、もし「ワタシは太っています。どうしても痩せたい。どうしたらいいの?」なんて聞かれても答えようがないでしょ?
まあ、『自分自身で色々と考えれば、考えるだけで脳がカロリーを使ってくれますよ。』とでも言うしかありませんよね?

まあ、痩せる痩せないは、笑って済む話・・・じゃないの?
家庭問題だったら、笑って済む問題ではありません。しかし、人に丸投げするような人は、結果的に上手く行くわけもなく、今度は別の人に丸投げし、当然のこととしてまた上手くいくわけもなく、そしてまた別の人に丸投げ・・・そして、「あの人たちはワタシのことを分かってくれない!ああ、ワタシって、なんて可哀想なの?!」と大仰に嘆くことになる。
全くもってギャグそのものですよ。
しかし、現実においても、そんなギャグのようなことを実際にやっているものなんですよ。

ダメダメ家庭の人間は当事者意識がなく、何かを自分でやるという発想がない。
それに自分で率先して取り組み、結果的にうまく行ったらいいわけですが、うまく行かなかったら、自分の落ち度になってしまうでしょ?
本来なら、自分の落ち度があっても、次にはその点を修正すれば、次にはもっと上手にできるようになるでしょう。
しかし、ダメダメな人は、常に丸投げ。そして「アンタに任せたわよぉ〜」とおキラクなもの。

誰かに任せてしまうと、その事案の対処の際におキラクでいられるだけでなく、それが結果的にうまく行かなくなっても、「任された側」の落ち度になってしまうでしょ?
そうして、「せっかく、あの人に任せたのに・・・全然うまく行かない!ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」と自分を憐れんでいればいいだけ。

エステティック・サロンで痩せようとする人のことはよく分かりませんが、自分自身の問題を丸投げする人なんですから、そんな人はダメダメ家庭を作っているのでは?
そもそも、この手の人は結婚相手の選定に当たっても、丸投げになっているもの。
これが、自分が心から信頼している存在・・・たとえば、自分の親の薦めを基本とする・・・というのなら、まだアリでしょう。
それは、自分の親を、サポートに値する存在として自分なりに判断し、選定している面もあるわけですしね。
しかし、選択から逃避するダメダメな人間は、自身では何も判断せずに、流れの乗っかるだけとなってしまう。
そして、「てきとう」にやり取りをして、「もうっ!どうにでもなれっ!」と、勢いで結婚してしまう。

自分の結婚に当たって「どうにでもなれっ!」というスタンスで結婚するような人間がこの世にいること自体が理解できない人もいらっしゃるでしょうが、ダメダメ家庭の現実においては、少なからずあったりするんですよ。
それこそ、自分の親から直にその言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのでは?
「ねえ?どうしてお父さんと結婚したの?もっと別の人と結婚してもよかったんじゃないの?」
『うーん・・・もうなんだか、めんどくさくって・・・もう、どうにでもなれっ!って感じで決めちゃっただけよ。特にあの人を気に入っていたわけではないわ。』
そんな親子の会話を実際にやったことがある人もいらっしゃるのでは?
子供の立場でやったことがある人もいるでしょうし、親の立場の人もいるでしょう。
ただ、親の立場でやった人は、この文章を読んではいないでしょうが・・・

ダメダメ家庭の人間は、抑圧的であり、自分で考えることそれ自体に心理的なストレスを持つことになる。自分で考え選択すれば、それは結果責任も発生してきますからね。
しかし、逆に言うと、「どうにでもなれ。」ということで判断を丸投げして結婚した場合には、当人としては何も判断していないわけだから、結婚後にうまくいかなくても、「ワタシは何も悪くないわ!」と言えてしまうわけです。
だって、判断そのものをしていないんだから、別のいい方をすると、何も「間違った判断をしていない」わけですからね。

と言うことで「どうにでもなれ」という勢いを付けて結婚したのはいいとして、結局は、「あんな人と結婚したために、ワタシの一生はメチャクチャだ。」とグチるようになってしまう。
本来なら「どうにでもなれ」と思ったのなら、メチャクチャになることも想定の範囲内と言えるでしょ?
しかし、ダメダメ家庭の人間にはそんな理屈は通用しない。
「自分は間違った判断をしてない。」「ワタシは何も悪くない。」「ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」と嘆いているだけ。

嘆いていて、そのまま一生を終えてくれれば、まだしも、また「どうにでもなれ!」ということで子供を作ってしまう。
そして、やっぱり子供ができてから、その子供相手にグチグチと言い出すことになる。
そうして、子供に対し「こんなにイヤな思いをしながらオマエを育ててやったんだから、ワタシの老後の面度をみるんだ!」と命令する。
逆に言えば、子供に何もかも押しつけておけば、親としては何も考えなくてもよくなるでしょ?まさに、子供に丸投げができることになる。
しかし、丸投げされる子供にしてみればたまったものではないでしょ?

ダメダメ家庭の人間が言う「どうにでもなれ!」という言葉は、判断とか覚悟のニュアンスはまるでなく、単に判断から逃避したものなんですね。
判断から逃避しているがゆえに、「ワタシは悪くない。」と言えてしまう。
結局は、そのツケは子供に集約してしまう。
そんな子供がどうなっちゃうの?
「もうっ、どうにでもなれ!」と、通り魔をしたりするわけです。
そんな子供の姿は、まさに「子は親の鏡」そのものでしょ?

(終了)
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発信後記

ちなみに、もし痩せたいという人がいらっしゃいましたら、文章を書いてみると確実に痩せますよ。私などはメールマガジンの文章を書き溜めしますが、沢山書いた後は、心身がヘトヘトになって、流動食しか食べられなくなってしまいます。
無理して食べたって、当然のこととして、消化されるわけもなく・・・結果的にかなり痩せるわけ。
ということで、皆さんもいい文章が出来上がりましたら、投稿してくださいな。
R.11/1/27