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カテゴリー 認識からの逃避
配信日 06年3月13日
タイトル 仲の悪さを認めない
ダメダメ家庭では「普通」という言葉がお約束となっている。
というか、この書き出しもお約束状態ですね。

「アナタの家庭はどんな家庭なの?」
『うーん・・・普通。』

「アナタの親はどんな人なの?」
『普通。』

「アナタはどんな家庭を作りたいの?」
『普通の家庭。』

まあ、「普通」という言葉を愛用する人間とのやり取りはこんな感じになってしまう。しかし、「じゃあ、普通っていったい何なの?」などと続いて聞かれると、「普通って・・・普通のこと・・・」となるだけ。

議論が全然進まないわけ。議論が進まないということは、問題点が意識されることはありませんよね?
だって、「ウチは普通の家庭だ!」と言っていればいいだけでしょ?論理的には全然間違っていませんよね?だって「普通」という言葉に、明確な定義がないわけですからね。

だから、そんな家庭の子供が「アンタは親とどんな関係なの?」などと、人から聞かれても、子供は『普通の関係』というだけ。当然と言えば当然のこと。
しかし、その「普通の関係」って、具体的には、どんな関係なの?
年に1回くらい、電話で話をする・・・それも「普通の関係」ですよね?
毎日1時間くらい、お茶を飲みながら話をする・・・これも「普通の関係」でしょ?

現実に「普通の関係」といっても、これくらい差があったりするわけ。
実際の例ですと、もう1年以上、電話でも話をしていない自分の娘との間柄を「普通の関係」と言ったりする親もいたりします。
こちらが、「どうしてそうなってしまったの?」などと聞いても、「うーん・・・」と言うだけ。その親に対し「アナタの側からアクションを起こしたりしているの?」などと聞いても「別に・・・」と言うだけ。ヘタをすると、「どうしてそんなことを聞くんだ?」「ウチは普通の家庭なのに・・・」と怪訝な表情をされるだけ。
そんな例を実際に見たり、体験したりしたことがある方もいらっしゃるのでは?

まあ、そんな人間は今更どうしようもない。まあ、その娘さんも、そんな親に愛想を突かして、電話もしないわけでしょ?

あるいは、以前も書いたことがありますが、長期に渡って夫が単身赴任なんてケースもあります。2年以内の短期だったら、会社の都合もありますから、いたし方がないでしょうが、長期にわたっての単身赴任は、夫の計画的な単身赴任であるケースが多いわけ。妻と顔を合わせるのがイヤなので、単身赴任に持っていってしまうわけ。

妻と顔を合わせるのがイヤというのが本当の動機なので、家庭で子供がトラブルに遭遇しても、自分の家庭に戻ってサポートするわけではない。「子供のために単身赴任」なんて理屈なんだから、曲がりなりにも、単身赴任の名目は子供のためなんでしょ?子供がトラブル状態になったら、子供の環境を変えることもできるわけですから、家族を呼んで一緒に暮らした方がいいわけでしょ?

しかし、そんな家庭の妻は、「子供のための単身赴任」なんて名目で、完全に納得してしまっている状態。完全に納得して、いわば思考停止になっている。だから子供がトラブルに陥っても、夫が何もアクションを起こさないことに疑問も持たない。
というか、現時点でトラブルが起こっていること自体を認めようとはしない。
「私たちは普通の家庭だ!」「今はチョット単身赴任で夫がいないだけだ!」
それでオシマイ。

それでオシマイならいいですが、そんな人間に限って説教臭いもの。
だって、「自分たちは普通の家庭だ!」と思っているのだから、言い換えると「自分たちには何も問題がない」と思っているわけ。だから「問題が発生している」ように見える他の家庭に首を突っ込んで説教しようとするわけ。そんな人って、結構いたりするでしょ?

そんな説教オバサンに対し、「あなたたちの家庭は、どうしてそんなに仲が悪くなったの?」などと逆に聞いたりすると、ムキになって「ワタシたちは仲がいいんだ!」「ワタシたちは普通の家庭なんだ!」と逆上されるだけ。
そんなモンでしょ?

逆に言うと、「普通」という言葉を持ち出すことによって、もう5年以上も一言も話をしていない家庭でも、「問題がない」と言ってしまえるわけ。だから、自分たちが仲が悪いと認めなくて済んでしまう。
だって、5年以上会っていなくても、「普通の家庭」であることには、論理的は問題ないでしょ?
だって、その5年間において、一回もケンカはしていないわけですからね。ケンカがないから、悪くない家庭であって、つまり「ふつう」の家庭となる。

まあ、だからこそ、その5年も会っていなし、話もしていない状態が、ずっと続いて10年間も続いたりすることになっちゃうわけです。

(終了)
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発信後記

このメールマガジンでは度々オペラを取り上げたりしています。
まあ、オペラの題材で一番ポピュラーなのは、いうまでもなく男女の恋愛。
そしてオペラでは、クライマックスで「愛の2重唱」となったりするわけです。カップルが情熱的に自分たちの思いを歌い上げるわけ。

昨日、オペラのDVDを見ていたら、そのお約束の「愛の2重唱」の場面になりました。しかし、その2重唱に家の外からの声が加わって3重唱になってしまっている。その声に耳を澄ませたらネコでした。
オペラの愛の2重唱に合わせて、ネコも熱い愛の思いを情熱的に歌い上げている。
なかなかドラマティックな光景でした。
もう春ですねぇ・・・
R.10/11/28