トップページに戻る 配信日分類の総目次に戻る
カテゴリー分類の総目次に戻る タイトル50音分類の総目次へ
カテゴリー 会話のスタイル(聞き手側)
配信日 06年10月17日
タイトル 妙なへりくだり
「では、このことについてアナタはどう思うの?」
多くの人たちとの会話の中で、こんな聞かれ方をされる時ってあったりしますよね?
そのように振られたら、『この件については、ワタシは○○と思う。』
そんな回答が標準でしょう。

しかし、ダメダメ家庭の人間はそうは行かない。
何をするにも、「妙なへりくだり」があったりするケースもあるわけ。
「どうせ、ワタシなんかの考えなんか、面白くないわよ!」
そんな感じ。
だから、「で、アナタはどう思うの?」などと言われたら、『ワタシなんか・・・ウーン・・・えーとぉ・・・』
と、何言っているのかわからないような感じで、ぼそぼそと言ったりするわけ。

ダメダメ家庭の人間は「人に合わせすぎる」傾向があります。
とりあえず無難に、無難に・・・と波風を立てないようにするわけ。周囲の人に「それなりに配慮」するわけ。
「無難にやり過ごすような言葉を言わないといけない!」などと考えてしまうんですね。

しかし、そんな意見が、面白いわけもなく・・・
「やっぱりつまんないわねぇ・・・」と、周囲の人の顔に浮かんでいる。
そうなると、その人はますます自信をなくして、ますます人に合わせるようになるわけ。

そもそも、ダメダメ家庭の人間は、当事者意識がない。
「自分でどうしたいのか?」「何を達成したいのか?」それを自分自身でもわかっていないというか、そもそもそのようなものを持っていない。そんな人の意見など、面白いわけがありませんよね?
それにダメダメ家庭の人間は会話の能力がない。
「相手の話を真摯に聞いて、自分の考えを相手にわかりやすく伝える。」という発想がないわけ。人の話を聞けない人間なので、今までの話の流れをさえぎってしまって、不評を買ってしまう。それにたとえ面白い考えがあっても、それを表現する能力も低いわけ。

そんな人間は、「で、アナタはどう思うの?」などと話を振られたら、緊張してしまう。緊張するから、ますます表現もヘタになる。
だから、周囲の人との会話を弾ませることができない。だから、ますます自信をなくして、「どうせワタシなんか・・・」の「へりくだり」に熱が入ってしまうことになる。

上手に話をするには、それなりの訓練も必要でしょうし、天性のものも、ある程度は必要でしょう。
しかし、「人の話を聞く」ことは、自分の心がけで何とかなるでしょ?
「で、アナタはどう思うの?」などと聞かれたら、『ワタシは ○○と思う。』と言わなくても、『実は、さっきアナタが言った、この△△がよくわからなくて・・・もう少し教えてくれる?』と聞いてもいいわけでしょ?
そのような会話の弾ませ方だってあるわけでしょ?

会話における配慮って、まずは人の話を聞くこと。
その上で、自分の意見は相手に出来る限りわかりやすい形で伝えること。

ヘタでもいいから、相手にわかりやすいように伝えることって重要ですよね?その気持ちって、相手には伝わるものです。だから、「彼女は表現がヘタだけど、ヘタなりにがんばっているから、聞いてみよう!」なんて気持ちも起きるから、「それなりに」伝わるわけ。

しかし、妙なへりくだりをして、とにもかくにも「人に合わせている」だけだったり、あるいは、「どうせワタシなんか何を言っても・・・」などと思っているので、「短く、短く・・・・」などと考えてしまうわけ。もちろん、むやみに長い話は嫌われる。しかし、中途半端に短くすると、肝心な部分も省略されて、周囲の人は「この人は、いったい何を言っているの?」となってしまう。
そもそも表現能力があるわけでもないし、それに自分自身について自分でもわかっていないわけですから、自分の意見を簡潔明瞭に伝えるなんてことが、できるわけもないでしょ?

ヘタならヘタなりに一生懸命伝えればいいじゃないの?長くなってもいいでしょ?
表現がヘタのクセに、なおのこと肝心な部分を省略してしまうので、受け手は途方に暮れるばかり。

それはその人なりの謙譲の精神なんですが、相手にしてみれば、迷惑な存在。
その迷惑な空気を察知して、ますます自信をなくす。

そんな妙なへりくだりは、相談のときにも発生するものです。相談する際に、状況をきっちり伝えようとする人と、「長い話は迷惑だから」という『名目』で、短い話にしてしまう人がいます。

しかし、肝心な箇所が何もわからないそんな短い話を聞かされても、対処できないでしょ?そもそも「で、アンタは、いったい何に困っているの?」と思うだけ。
そんなことを尋ねたりすると、往々にして「長く話すと迷惑だと思いました・・・」などと返事が返ってくる。確かにそうかもしれませんが、「わけわからない」話の方がはるかに迷惑ですよ。そもそも、話を短くするのはいいとして、どの部分を省略して相手に伝えるの?枝葉末節を省略したというのはいいとして、「どこが枝葉末節なのか?」「何が重要なのか?」それがわかるくらいの判断力があるのなら、人に相談して、人の判断を仰ぐ必要はないじゃないの?

自分で勝手に判断を進めておいて、残りの情報の中で人に判断させても、判断を求められた方は迷惑ですよ。

へりくだりも結構ですが、「相手は何を求めているのか?」そのことに配慮する。そして「自分がどうしても伝えたいこと」を、丁寧に伝える。その基本姿勢が欠落してしまっていると、謙譲の美徳とは対極でしょ?

かと言って、そのような指摘をすると、ますます自信をなくして、人に合わせるだけ。
本人に悪気があるわけではありませんが、自覚をしないと、周囲から相手にされなくなるだけなんですね。

ちなみに、このような妙なへりくだりを乱発するような人間は、当然のこととしてイジメの対象になりやすい。そもそもマトモ家庭ではないのだから、イジメにあって困っていても、親が助けてくれるわけでもない。
「自分だけで何とかしなくては!」と切羽詰ってしまって、ますます「人に合わせて」無難に、無難に・・・と、緊張し、ますます「妙なへりくだり」に徹するようになるわけ。

当人としては、何かあっても親がサポートしてくれるわけではないという危機感があり、それゆえに、やり取りの相手方を不快にしてはならないと強迫的に思っている。
だからこそ、必死でへりくだるわけですが、そのへりくだりによって、「コイツ・・・いったい何をいっているんだ?」と相手方を不快にさせてしまうわけ。
基本的な会話の技術の上に、そのオプションとして「へりくだり」があるのであって、会話の基本ができていないのに、「へりくだり」をされても、相手方としては途方に暮れるだけですよ。

その手の人間にとっての、へりくだりは、謙譲の精神というよりも、自分にとっての逃げ道の近さとなっている。自分の役割を率先して否定することで、スグにその場を退散する準備としているわけ。
逆に言うと、スグのトンズラする雰囲気となってしまうわけだから、やり取りの相手方にとっては、やっぱり不快となる。
へりくだりというと、形の上では謙譲になるわけですが、その実としては、相手への謙譲の気持ちは何も伝わらないものなんですね。むしろ、心の奥底にある警戒感が伝わるだけ。
やり取りの相手としても、そんな警戒感が伝わってきたら、不快になるのは当然でしょ?

ちなみに、先日(06年)あった、福岡県の事件ですが・・・
まあ、学校側は完全なヤクザであって、まあ、「バカは死ななきゃ直らない。」としか言いようがない。まあ、ヤクザというか、「みんなが天国にいるように幸せ!」「我々は何も問題ない!」と生徒が言っている学校と言えるのかな?さながら北朝鮮のような学校といえるのかも?いずれにせよ、カタギではありませんよね?
しかし、そんなヤクザ学校に通わせたら、そもそもダメでしょ?

まあ、この手の事件にお約束の、「やっぱり、前からちょっとヘンだった・・・」という言葉が登場してきているようですが、だったらその時点で対処しないとね。

ダメダメ家庭の特質として、序列意識があり、そして権威主義があります。同格同士で会話することができないわけ。コミュニケーションが命令と服従の関係になってしまうもの。
だから、ダメダメ家庭出身者が教員になるケースも多くある。
教員になると、明確な序列がありますし、生徒に対しては権威者でいられるでしょ?だから会話の能力がなく、自分自身で考えることをしないダメダメ人間にとっては、居心地がいい世界なんですね。

なにも、教員全員がダメダメ家庭出身であるなんて申し上げているわけでありませんし、たとえダメダメ家庭出身者であっても自覚があれば問題はないわけですが、ダメダメ家庭出身者にとって居心地がいい世界なので、その自覚に至らない。

何か問題があったりすると、「ああ!こんな出来の悪い生徒を持ったオレって、なんてかわいそうなんだ!」と、まさにダメダメ家庭の再現。

このメールマガジンでは、ダメダメ家庭に特有の会話スタイルなり、頻発する言葉などを取り上げたりしています。それらを元に、自分の子供の担任のダメダメ度をチェックすることもやる必要があるでしょうね。最初から疑ってかかる必要はありませんが、多少の値踏みは必要でしょ?
事前に何もせず、ことが起こってから大騒ぎするのも、まあ、ダメダメの典型ですが。

(終了)
***************************************************
発信後記

安倍総理が誕生して、もうかなり経ちました。
前任者の小泉さんは、今は何しているんだろう?

たぶん、小泉さんは、そのうち国会議員を辞職するでしょうね。
今年中か、来年の早い時期。
あの手の変人の思考は、私には読みやすい。

そもそも、来年には参議院選挙があります。
まあ、その頃には、安倍さんにも、問題が出てくるでしょう。安倍さんの応援演説だけではインパクトが弱い。もっとパワーのある応援がほしい。立候補者はそう思いますよ。
そこに、話がうまくて、カリスマがあって、人気があって、時間が有り余っている人がいる。

かといって、安倍さんではなく、そっちの人ばかりに応援要請が集まるといささか問題になってしまう。ヘタに応援演説で盛り上がってしまうと、安倍さんの立場がない。「あの人はよかったなぁ・・・それに引き換え安倍さんは・・・」となってしまう。かといって、国会議員だと、呼ばれれば行かないわけにはいかない。
ということで、国会議員を辞職していないとマズイんですね。

変人なんて言われるかもしれませんが、意外と合理的な思考でしょ?
R10/.12/5