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カテゴリー ダメダメ家庭の人間の行動
配信日 07年2月9日 (11年1月26日 記述を追加)
タイトル 開き直り (ふてくされ)
ダメダメ家庭の人間は、当事者意識がない。自分自身の問題を自分の力で解決していこうなんて思っていない。何かトラブルが起こっても、持ち前の被害者意識で、「ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」と嘆くだけ。嘆くだけで、自身では何も対処しない。

嘆けばいいだけだから、責任感も向上心もない。それに、不都合な事態が発生しないように、事前に対処するという発想もない。起ってしまった目先のトラブルに反応するだけ。
そんな家庭で育ったら、子供だって、やっぱり同じような人間になっちゃいますよね?
重要なことは、そのような実家の問題を早めに自覚して、自分の力で改善していくしかないわけです。

しかし、そんな家庭で育った子供は、まさにその親と同じように、当事者意識がないケースが多く、自覚に至るケースは、レアケース。現実においては、親譲りのダメダメになっているのがほとんど。
ダメダメな自分の親と同じように、責任感も向上心もない。
当然のこととして、自分なりの信念などはもっていない。

だから、周囲の人から自分の問題点を指摘されても、むしろ迷惑に思うだけ。
人からアドヴァイスをされても、「ああ!この点がワタシの欠点だったんだ!今度から気をつけなきゃ!」なんて殊勝な考えはしない。
あるいは、自分に信念があるのなら、誰かから指摘を受けても、「ワタシはこのような考えで、このようにしているんだよ。」と説明できるでしょ?
しかし、自分で考えて生きているわけではないんだから、指摘や忠告に対して何も言えなくなってしまう。
そんなダメダメな人が、人から自分の欠点を指摘されるとやるのが、「開き直り」。
自身の欠点を修正するどころか、ダメダメで居直ってしまう。

「アンタ!どうしてこんなことをするの?そんなことは常識じゃないの?!」
『えーえーっ、どうせワタシは常識がありませんよっ!』
こんなやり取りを実際にやった方もいらっしゃるのでは?
どっちの側なのかは別として。

あるいは、
「アンタ〜、ちょっとは自分で考えなさいよ!アンタ自身の問題でしょ?」
『はいっ!はいっ!どうせワタシはバカですよ!アンタと一緒にしないでよ!』
そんな感じで開き直ってしまう。
相手の問題点を指摘した側は、何も非難しているわけではないのですが、そんな感じで開き直られてしまう。ダメダメな人間は被害者意識が強いので、ちょっとした忠告のようなものでも、自分が受けた被害と捉えてしまうんですね。
それに、当事者意識がなく、問題意識もないため、その人にとっての有益なアドヴァイスなどは存在しない。そんな人が喜ぶのは、「まあ、なんてお気の毒なの?!」という同情の言葉だけ。そして、それ以外のものは受け付けず、スグに拒絶するわけです。

それこそ、「アナタも・・・もうちょっとオシャレしたら?キレイな顔が台無しよ!」なんて言葉に、『そう?じゃあ、どんな服が似合うかな?』なんて言えば、会話も弾むでしょ?しかし、ダメダメな人はスグに被害者意識が反応し、『ふんっ!どーせ、ワタシはセンスがないわよっ!』なんて、ふて腐れたように、開き直ったりする。

開き直られたらどうすればいいの?
どのように言えばいいの?
まあ、「・・・」というヤツですよね?
これでは会話もストップしてしまいますよ。
だって、開き直った側が言外に言いたいことは「もうっ!放っておいてよ!」ってことですからね。まあ、ご要望とおりに周囲としては、「放って」置けばいい話。

そのような、責任感も、向上心もない人間が唯一出来ることといったら、子供を作ることくらい。
しかし、当然のこととして、そんな親は責任感を持って子育てをするわけもない。
こうなると、ネグレクトなどの典型的なダメダメ家庭の症状になってしまう。それどころか、持ち前の被害者意識から、「子供のせいで、ワタシはこんな目に!」と自分の子供を加害者認定して、子供に報復するようになる。

そこまでダメダメが進行すると、さすがに周囲の人たちも、「放って」おくわけにもいかず、干渉せざるを得ない。
「アンタ〜、自分が産んだ子供でしょ?ちょっとは親の自覚を持ったら?」
そんな切実な干渉に対し、
『えーえー、どうせ、ワタシはダメな親ですよっ!』と、やっぱり開き直るだけ。

ダメな親だと本気で自覚しているのなら、自分の子供を養子に出すなりすればいいわけですが、そんなことはしない。だって、そんな人間の相手をしてくれるのは自分の子供だけ。だから、子供を手放すわけにはいかない。だからこそ、何も事態は改善しない、そして相変わらず「子供のせいで、こんな目に!」などと周囲にグチっているだけ。

「放っておいて!」なんて言葉を頻繁に言うような人間は、被害者意識が強く、当事者意識がないわけですから、結局はトラブルを起こし、周囲としては「放っておけない」。当人としては、まさに自分の親がやっていた「ふ・つ・う」のことを自分も繰り返しているだけだから、どのみち自覚なんて起きようがない。だから、そんな人に対し、言葉で言ってもムダ。

むしろ、「オマエのせいで、周囲から面倒なことを言われてしまう!」と自分の子供を更なる加害者認定することになる。
開き直りが、板についている状態なら、その時点で、その家庭に強制力を持って干渉するしかないと言えます。
だって本人は、「どーせ、ワタシはダメな親ですよっ!」と開き直っているわけですからね。せっかくだから、その言葉を生かせばいいじゃないの?

本来なら放っておいてほしいのなら、一人で引きこもっていて、子供などは作らないのがスジというもの。
しかし、自己逃避であり自分でやりたいことがないがゆえに、周囲に合わせて結婚し、子供を作ってしまう。
自分でやり遂げたいものがないがゆえに、逆に言うと、周囲の目を気にしてしまう。
周囲から何を言われてもやり遂げたいものがあれば、逆に言うと、ふてくされたりはしませんよ。
人に対して「放っておいて!」と言う人は、逆に言うと、それだけ周囲からの目が気になっているわけです。

そもそも当事者意識がないので、そんな人には信念もないし、尊厳もない。
自分の信念や尊厳よりも、周囲からの評価が気になっている。
だからこそ、周囲から好意が得られないとなると、ふてくされてしまう。

人からの忠告に対して、スグにふて腐れ、開き直りを見せる人は、被害者意識が強く、「自分はかわいそうな被害者なんだ。」ということが絶対の大前提となっている。
だから、それに沿う言葉は受け入れ、沿わない言葉は拒絶する。
そうやって、相変わらず何も考えず、思考停止に徹している状態。
何も考えないが故に、つまり、当人としては何も間違った判断はしていないがゆえに、発生したトラブルは、それ即ち、自身にとっての被害ということになってしまう。
被害と認識するがゆえに、ますます、それに沿った言葉だけを受け入れ、それ以外を拒絶する。
そんな人は開き直りのレヴェルもどんどんと上がっていく。
逆に言うと、ちょっとした開き直りをみれば、その人がどんな方向に進んでいるのかについても見えてくるものなんですね。

(終了)
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発信後記

ネグレクトというと、それこそ最近発覚した事件がありましたよね?
自分の子供の出生届を出さなかった親。

その親も、出生届以外はマトモだったのか?と言うと違うでしょ?それ以外も全部ダメダメでしょ?どうせ、それこそスグに開き直るような人間なんでしょ?
そんな人間が唯一できることといったら、結局は子作りだけ。それが現実なんですね。程度の差はあれど、ダメダメ家庭って、どんな時代でも、どんな環境でも、どうしても発生するわけ。だから早めに徴候を見つけて「避ける」しかないわけです。
R.11/1/26