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カテゴリー | ダメダメ家庭の人間の行動 |
配信日 | 07年2月27日 (11年1月17日 記述を追加) |
タイトル | ラクをさせたがる |
ダメダメ家庭には閉鎖性がある・・・このことは以前に配信しております。 ダメダメな親にとって、自分の相手をしてくれるのは、結局は自分の子供だけなので、その子供がマトモな人間になってしまうと、困ってしまうんですね。だって、ダメダメ人間は、当事者意識がなく、会話の能力もなく、そしてグチばかり言っている。そんなダメダメ人間と一緒にいたいと思うマトモな人はいないでしょ? だから、結局は、子供がダメダメになるように育ててしまう。そして「ウチの子はいつまで経っても、甘えん坊で困ったわ!」などと周囲に語ることになる。 それに、ダメダメ家庭の人間は向上心がない。被害者意識が強く、自分をかわいそうな被害者だと確信している。だから、向上心など持ちようがない。被害者の側がどうやって向上するの?あるいは、しなければならないの?ダメダメ家庭の親自身が向上心とは無縁の人間なので、当然のこととして、子供が持っている向上心なども理解できない。 それに、最初に書きましたが、子供が向上心を持って、ダメダメ家庭から脱出してしまったら、誰がダメダメな自分の相手をしてくれるの? それに、子供が精神的に向上心を持ったとしても、金銭的などのサポートは親の裁量でしょ? 子供が何かをしようとしても、「ウチにはそんなお金がない!」の一言でオシマイですよ。 あるいは、「分をわきまえろ!」「この辺りの子供は、そんなことはしていないぞ!」と言い渡すだけ。そして「いったい、誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ?!」と続けていくことになる。 それこそ、子供の進学のようなことすらいい顔はしない。 とにもかくにも、子供が成長しては困る。 ダメダメな親が子供に求めるのは「親に迷惑を掛けない人間になる。」という二重否定的な状況であって、「子供の可能性を伸ばす。」というシンプルな肯定形ではないわけです。 子供の可能性を伸ばし、努力する自分の子供に対しサポートをすることに喜びを感じるマトモな親も当然のこととして存在します・・・と言うか、それが一般的な親の姿というものでしょう。しかし、子供の努力する姿を見て、「ああ、サポートをしなきゃいけないのかぁ・・・面倒くさい!」「コイツは、また、要らぬ知恵を付けて、ワタシたちに刃向かうかも?」と、考えるダメダメな親も、やっぱり存在するわけです。 子供がせっかく向上心を持って、努力しようとしているのに、親がそれを妨害する。最近は、勝ち組、負け組なんて言葉がよく出てきますが、ダメダメな親は自分の子供を勝ち組にしようなんて最初から思ってもいないケースもあるんですね。 そんな親は、「何も努力もしなくても、負け組が発生しない社会を作るべきだ!」などと、言ったりするもの。そんな人って、現実にいるでしょ? まさに「負け組が発生しないように・・・」という二重否定であっても、「子供が幸福に生きられる。」というシンプルな肯定形にはならない。逆に言うと、自分の子供の意向などには関心がない。だからこそ、社会全体の問題にしてしまう。本来は、社会全体の問題にするよりも、子供が自分の得意分野を伸ばすように、親として配慮すればいいだけじゃないの? しかし、そんなことはせずに、むしろ子供の努力を妨害する。 子供が必死で勉強しているのに、 「そんなに必死にならなくてもいいのに・・・」 「別に試験の成績がすべてではないさっ!」 「気楽に考えなさいよ!」 「隣の○○ちゃんは、全然勉強しないそうよ!アナタも見習ったら?」 そんな調子になってしまう。 言葉自体は悪い話ではありません。しかし、そのような言葉って、試験勉強の最中に言う言葉ではありませんよね?試験の成績が悪かったら、子供を慰めるために言えばいい話ですよ。 ダメダメな親はむしろ逆のパターンなんですね。 それこそ、試験の成績が悪かったら、大騒ぎすることになる。 「まったく・・・いつになったら親に迷惑を掛けないようになるんだか?!」 「オマエのために、恥をかき続けだ!」 子供がダメダメに完全に染まりきっていない状態だったら、子供だって向上心を持っています。 しかし、親から「もうちょっとラクをしたら?」などと言われ続けたら、いつまでも向上心を持ち続けることも難しいですよね?それに、子供の努力を妨害までされるんですから、そんな中で向上心を持ち続けるのは難しいでしょ? 子供だって、「もう、いっかぁ・・・」なんて自分に妥協するようになってしまうのも当然でしょ? そうやって、結局は向上心も捨ててしまって、親と一緒に家族そろってグチ大会。 「悪いのは全部○○のせいだ!」 「ああ、ワタシ達って、何てかわいそうなの?!」 「ホント、ヒドイ時代だなぁ・・・」 親によって、子供が堕落してしまう・・・ダメダメ家庭の現実はこんなものなんですね。 そのような「ラクをさせたがる」・・・つまり「相手をダメダメのままにしてきたい!」という心理はダメダメの吹き溜まりと言えるボランティアの連中にも顕著でしょ? 「アナタは全然悪くはないのよ!」なんて、『暖かい同情の言葉』を掛けることによって、その人の問題となっている問題点の土壌を温存させてしまう。 「悪いのは全部アイツのせいよ!だからアナタは何もしなくていいのよ!」 そのような甘言によって、当事者意識のないダメダメ人間を餌付けしちゃうんですね。だって、サポート対象の人が、精神的に自立してしまうと、餌付けするしか能がないボランティアなんて相手にはしませんよ。だからボランティアは必死で餌付けしようとする。 それこそ、別のところで取り上げております、中国の魯迅の「狂人日記」の中に、「やつらは親子、兄弟、夫婦、友人、師弟、仇敵、それに見も知らぬ他人同士までいっしょになって、お互いはげましあい、牽制しあって、死んでもこの一歩を踏み出そうとはしないのだ。」なる記述があります。 外に出て、尊厳を持った人との出会いなり、自身の可能性に気がついてしまうと、かつてやり取りをしたダメダメな連中とは、もう、やり取りなどはなくなってしまう。 逆に言うと、外に出て、より物事を知った段階で、巣立つ前の家庭に価値が分かってくる自信があるのなら、安心して外に出すこともできるでしょ? 外の世界を知ってしまうと、自分たちのダメダメさが白日の下にさらされてしまうという恐怖があるがゆえに、巣立たせようとはしないわけですし、巣立つ気持ち自体を妨害するわけです。 ダメダメ家庭に育ってしまうと、親からの「無理する必要なんてないぞ!」という甘言なり、ボランティア人間から「アナタは全然悪くはないのよ!」と言った甘いささやきとの戦いが存在するわけです。その戦いに負けて「ラク」をする・・・そうして、せっかくのマトモな才能が生かされず、ダメダメな資質が花開いてしまう。 そんな流れはダメダメの領域ではポピュラーでしょ? それでいいの? そのまま、親と同じようにグチばかり言うような人間になってもいいの? だからこそ、自分自身を自覚して、自分自身との戦いが必要なんですね。 それこそイエスの兄貴だって言っているじゃないですか? 「狭き門より入れよ!悪いことは言わないからさぁ・・・滅びに至る門は広いぞ。なっ?」なんてネ。 ラクなんてしても、滅ぶだけなんですよ。 まあ、本人がラクして堕落するのは勝手ですが、そんな人間は周囲まで巻き込むようなことをする。 まったく、悪魔の誘惑そのものなんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 狭き門なんて言うと、今ちょうど受験シーズンですね。 受験勉強のために、青春の貴重な時間がムダになった・・・なんて言う人もいたりするのかな? まあ、受験勉強の最中は、ラクしたいなぁ・・と思うこともありますよね? しかし、それなりの大人の人で、「受験勉強で、時間をムダにした。」と言う人っていないでしょ?少なくとも私は聞いたことはありませんよ。 むしろ、「アイツは・・・推薦で大学に入ったらしいので・・・基本的なことがわかっていないんだよ・・・」なんて嘆きを聞いたことがあります。 まあ、勉強がそんなにキライなら、それはそれで本人の趣味趣向なので結構ですが、何も大学に行かなくてもいいわけですしね。 エスカレーター式の学校もいいのでしょうが、大学進学に際しては受験もした方がいい・・・のでは? 恋だったら、60歳過ぎてもできますが、あのような受験勉強って若いうちにしかできませんものね。 |
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R.11/1/17 |