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カテゴリー ダメダメ人間の自己逃避
配信日 07年5月11日 (10年7月8日 記述を追加)
タイトル 腰が入っていない
ドラマなどでは「アイツのパンチは腰が入っていないんだ!だからオレには効かないんだよ!」
なんて、セリフもあったりしますよね?
大昔の青春ものとか、ヤンチャな男の子が出てくるドラマで、ケンカなどで、やられちゃった方が、後になって、ちょっとした強がりとして言ったりするセリフ。

まあ、いくらダメダメ家庭と言っても、そんなパンチが飛び交うケンカを始終しているわけではありません。というか、そんな強がりが後で出てくるようなケンカは、至って陽性のもの。後々も響いたりするようなものではないんじゃないの?

ケンカがどうなろうとどうでもいいわけですが、何かをやろうとする際には、やっぱり「腰が入っていない」と、それこそ「効かない」ものでしょ?
「て・き・と・う」で「腰が入っていない」状態で、何かをやっても、まさに「腰砕け」になっちゃいますよ。

このようなことは、以前から頻繁に触れております。ダメダメ家庭には当事者意識がなく、だから「覚悟」が身につきにくい。いつも「て・き・と・う」なんですね。
それに「腰を入れて」やり遂げる覚悟があったとしても、普段から当事者意識がない状態で、ダラぁ〜と生きているものだから、「一体何をするのか?」「何から始めるのか?」そのこと自体がわからない。
腰を入れて、前に進む・・・って、ダメダメ家庭の人間にはなかなかできないこと。しかし、だからこそ、何も達成することができず、ますますダメダメになってしまう。
だから、自信が無く、常に「腰が引けている」状態。

「腰が引けている」状態になるには、別の理由もあります。
ダメダメ家庭の親は被害者意識が強い。だからそんな親は子育てを親が被った被害と捉えている。このことはこのメールマガジンで頻繁に書いています。そんな発想なんだから、子供が困っている時にも親がサポートなんてするわけもない。

困っている子供を「いったい・・・いつになったら、ワタシに面倒を掛けずに済むようになるんだか・・・」なんて、呆れた顔で見つめているだけ。挙句の果てには「いったい、誰のために、こんな苦労をしていると思っているんだ?!」と、困っている子供を叱りつけるだけ。

そんな親の元で育ったので、子供の側は「自分の身は自分で守らないと!」と切羽詰っている。だから常に「逃げ口」を考えるようになるわけ。
そんな「逃げ口」を考えているような人間が、「腰が引ける」ようになるのは当然でしょ?

重要なことは、それを自覚することしかないわけ。
しかし、ダメダメ家庭の人間は、自分自身から逃避している人が多い。まず持って、自分自身が分かっていないわけ。自分自身が、何事も「腰が引けている」状態であることが自覚できない。まさに腰を落ち着けて、自分自身について考えること自体から、腰が引けているわけ。
だから、そんな「腰が引けている」状態で、周囲の人と「やり取り」をすることになってしまう。

それこそ、人に対して、何か頼みごとをするような時でも「もし、ご都合がよかったら、やっておいてくださいな。」
そんな、あいまいなスタイルの依頼をしたりするわけ。

もしかすると、そのような物言いは、相手の都合に配慮したつもりなのかもしれませんが、そんな物言いを「された」方は、不快に思っちゃいますよ。
「どうしても、やってほしいの?それとも、どうでもいいの?はっきりしてよ!」
「そんないい加減な気持ちで、人に頼んでいるんじゃないよ!」
まあ、そうなっちゃいますよね?

相手へ配慮するのなら、こんな感じがマトモ。
「アナタのお時間の都合もあるでしょうから、多少時間がかかっても結構ですから、よろしくお願いいたします。できれば、○月中にお願いします。」
このような頼み方だったら、頼まれた方だって、「この人は真剣に頼んでいるんだろうな・・・」って分かりますからね。あとは自分なりに時間を作って依頼されたことをやればいい話。ちょっと時間が掛かりそうだったら、こちらから「その時間内ではできそうにないから、できれば△月中ということにならない?」と聞けばいいだけ。

しかし、「もし、ご都合がよかったら、やっておいてくださいな。」そんな依頼だったら、いったいどうすればいいの?そんな依頼をされても、都合なんていつだってありますよ。要はプライオリティーの問題なんですからね。

そんなことを言ったりすると、まさにお約束のように「いやぁ〜、そう言わないとアナタに迷惑かと思って・・・」なんて返事になるわけ。
あったりするでしょ?そんなやり取り。

しかし、いい加減な気持ちで人に依頼ごとをすることが一番、配慮のない行為でしょ?まずは、「自分は真剣である」ということを態度で示さないとダメでしょ?
「いい加減な気持ちで、人に頼みごとするなんて・・・困った人だなぁ・・・」なんてことになり、やり取りにおいて、そんな雰囲気になってくると、まさに事前に準備したとおりに、さっさと逃げ出すことになる。
いつのまにかトンズラ状態になると、「やっぱり・・・あの人は・・・いい加減な人・・・」と思われてしまうだけ。
怒られて逃げ出した方は、「ワタシはあの人に配慮をしたのに・・・どうして怒っちゃうの?」と、やっぱり被害者意識。

常に腰が引けている状態の人は、おとなしく引っ込んでいればいい話ですが、逆に言うと、自分で何かをしているわけではないので、「構ってほしくて」、あちこちに「て・き・と・う」な形で、それこそ「腰が引けた」状態で関わって、そして怒られて、やっぱり準備どおりにトンズラ。そんなことを繰り返すわけ。

頼みごとのような案件ではなくても、普段から腰が入っていないので、いわゆる胸襟を開いたようなフランクなやり取りもできない。
トラブル状態となったら、スグにトンズラしないと・・・という警戒心を抱いたまま、やり取りをすることになる。
しかし、そんな警戒心がやり取りの相手から見えたら、不快に思うのも当然でしょ?
スグに逃げ出すような人と、どんなやり取りをすればいいの?
結局は、やっぱりトラブルになり、予定通りにトンズラすることになる。

フランクなやり取りというものは、「お気軽」なものであるがゆえに、逆に言うと、その人に自信がないとできないこと。そして、その自信というのは、その人の実績や成果と不即不離でしょ?いざと言う時に「腰が入った」姿勢にならない人間は、成果がないがゆえに、本当の意味でフランクなやり取りだってできないものなんですね。

あるいは、やり取りの前の段階から、うまく行かない場合の言い訳を準備した上で、やり取りに臨むことになる。
まさに腰が引けた状態で、やり取りに臨むわけ。
そんなことが習慣化してしまうので、ますます逃げ口を意識してしまう。
その物言いも、あいまいで、減点法的。だから何を言っているのか?聞いていてもわからない。
自分では伝えたいことがないので、何かを否定するばかり。

そんな「腰が引けた」人も、逆上することだけは、一人前。
顔を真っ赤にして、訳のわからないことを言い出す始末。

それこそ、「どうして、ミンナは、わかってくれないの?」と嘆きを語るもの。
しかし、そのようなグチを語る人は、自分のことをわかってもらうために、腰を入れて努力するようなことはしない。ただ、嘆きの表現を磨き上げるだけ。

結局は、周囲の人間が、そんな「腰の引けた」人間に対して、「腰が引ける」ようになっちゃうんですね。

(終了)
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発信後記

ちなみに、次回も、「腰」の話にしたいと思っています。
まあ、週末に何か事件が起こったら、そっちのネタにする可能性もありますが。

腰の話と言っても、身体的な腰ではありません。この私は、腰痛は、今のところ、ありませんし。
R.10/7/8