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カテゴリー | ダメダメ家庭の人間の行動 |
配信日 | 07年6月22日 (11年2月9日 記述を追加) |
タイトル | ダメダメができることは子作りだけ |
さて、このメールマガジンでは、度々「ダメダメ家庭にできるのは子作りくらい。」なんて書いたりしています。ちょっと刺激的な物言いですが、現実のダメダメ家庭を見てみると、実際にそんなものでしょ? もちろん、レアケースのような事例も存在します。たとえば、このメールマガジンで書いたりしていますが、ボランティアに走ったり、あるいは市民運動などの活動家として活動するタイプもいます。そうやって、他のものを凝視し、犯人認定して、自分自身の問題から目をそらし、安直なスタイルで自分の役割を得てしまう。 しかし、多くのダメダメ家庭の人間ができることは、やっぱり子供を作ることくらい。 子供を作ることによって、「子供を犯人認定して、自分自身の問題から目をそらし、安直に自分の役割を得てしまう。」ことになる。 そのことについて、先日、このメールマガジンの購読者の方より、ご質問がありました。 「ダメダメができるのは子作りだけ」なんてよく書いているけど、そして、実際に、そんな感じなんだけど、どうもピンと来ない。だから詳しく教えてほしい。 と言うものでした。 そもそも子供が好きではないし、子育てについてのグチを日頃から言っているのに、どうして、また子供を作ってしまうの? それに、あの夫婦は一緒にいて、とても楽しいそうには見えないけど、どうして、あんなことが出来ちゃうの?一緒にいるのもイヤと言うような感じなのに、よくまあ!肌を合わせられるもの。どうしてあんなことができるの? ダメダメには、ダメダメなりの考え方があるのだろうけど、よく分からない。 そのように疑問に思われるのは、当然でしょうね。 さも、当たり前のように書いてきた私ですが、そのように改めて聞かれると、「なるほど!」「そんな疑問もあるんだねぇ・・」と思ってしまいました。好きでもない人と、自分が好きでない結果につながることを、どうしてするのか? 改めて考えてみると、実に多くの理由が重なって、そのような「ダメダメにできるのは子作りだけ。」なんてことになっていることが私にも分かる。 と言うことで、今回は、「ダメダメ家庭にできるのは子作りだけ。」なんて言葉について考えてみたいと思っています。 多くの理由が出てくるので、一種総集編のようなスタイルで書いてみます。 1. 子供を持ちたがる そもそも、ダメダメ家庭の人間は、意外にも子供を持ちたがる傾向があります。このことについては、以前にも配信しております。簡単に再録すると下記のようになります。 ここで注意する必要があるのは、「子供を持ちたがる。」ことと、「子供が好き。」とは、全然違っていることです。その点を混同するとダメダメが理解できなくなってしまう。 ダメダメ家庭においては、子供という存在を肯定しているのではなく、「子供を持たないとマズイ。」くらいの二重否定的な状況となっている。 つまり、子供をloveしているのではなく、needとなっているだけ。 肯定と二重否定の違いに注目しない限り、ダメダメ家庭が子供を持ちたがる理由も理解しにくい。 1―1.「ふ・つ・う」という外見・・・ダメダメ家庭というものは、「ふ・つ・う」にこだわる。子供がいる家庭という「ふ・つ・う」の家庭の姿を求めることになる。だから、子供が好きでもないのに、「ふ・つ・う」の外見を獲得するために、子作りをすることになる。逆に言うと、子供がいないと「ふつう」という外見が成立しないので、それを避けるために、子供が好きでもないのに、子供を作ってしまうことになる。 1―2.唯一の話相手・・・ダメダメ家庭の人間は会話の能力がない。そんな会話の能力がない人にとって唯一相手になってくれるのは、自分の子供だけ。その話相手を求めるために、子作りをすることになる。 1―3.労働力・・・ダメダメ家庭の親は自分の将来について全然考えない。「後になったら子供をコキ使えばいいや!」そう思っている。だからこそ、コキ使える奴隷として、自分の子供を持とうとしてしまう。 1―4.資産・・・将来において子供は労働する。つまりお金を稼ぐ存在といえます。ダメダメな親は、「将来は、子供からお金を巻上げればいいや!」と思っている。子作りはいわば老後への貯えという感覚なんですね。 1―5.唯一のネタ・・・ダメダメ家庭の人間の話す中身は、子育てについてのみ。子育てについて会話するのはいいとして、それ以外のネタがない。そして話す中身も、結局はグチ。逆に言うと、グチを言うためには、子供が必要となる。以前に書いたように自分の不幸を実現させ、語るために、子供が必要になってしまう。 1−6.理由・・・ダメダメ人間は被害者意識が強い。だから上手く『行かない』理由を常に探していることになる。だから、まさに「その理由として最適な存在である」子供を作るわけです。そして「子供のせいで上手くいかない!」と犯人認定する。犯人認定できて、自分を被害者の立ち位置におくことができるから、親の側は何も考える必要はないでしょ?それに、何か改善のための対処をすることを「しない」ためにも、子供という理由は周囲に対して通りがよく便利となる。それこそ「子供がいるから離婚しない。」と公言し、自分で何もしない理由としてしまう。 2. ハードルの低さ 上記のように、積極的に子供を作る考えもあると同時に、ダメダメ家庭においては、子供を作ることに対するハードルが低い。だから、カンタンに子供を作ってしまう。前記のように、プラス方向で子供を持ちたがるだけでなく、子供を持つことに対する責任なりデメリットへの視点を持っていないわけです。 2―1.子供へのサポートを考えない・・・ダメダメ家庭は被害者意識が強い。「自分が一番かわいそうな被害者なんだ!」と確信している。だから自分以外の人間など、自分より恵まれていると思ってしまっている。自分の子供も親である自分より恵まれていると、疑いもなく確信している。だから、親として子供へのサポートを考えない。だからこそ、自分が親として子供をサポートする前提で、子供を作るわけではないのでハードルが低くなる。 子育てに対する責任感がないがゆえに、覚悟もなく、子供を持ててしまうわけです。 覚悟もなく出来てしまうことと言ったら、子供くらいでしょ? 別のところでも書いていますが、ダメダメな親は、子供にとっての支配者であり、保護者ではない。だからこそ、保護者としての責務などはまったく考えていないわけです。 2―2.自分について考えない・・・そもそもダメダメ家庭は連鎖するもの。そもそも自己から逃避している人が多いので、自分や自分の周囲のことについては考えない。自分の親が行っていた子育てを踏まえ、親として要求される最低レヴェルを設定すれば、「自分は親としてふさわしくない。」と判断することもあるわけですが、そもそも自分で考えないわけだから、何も考えずに、子供を作ってしまう。「自分に親としての資格があるのか?」「子供を一人前に育て上げる覚悟があるか?」そのことを、子供を持つ前に全く考えないわけです。 2―3.精神的抑圧・・・本来なら一緒にいても楽しくない相手と、あんなことをしても、ますます楽しくなくなるだけ。「イヤなことなんだから避ければいいじゃないの?」そう思うのはマトモな感覚から見ると当然のこと。しかし、普段から自分自身を抑圧しているので、「自分自身に不快なことを課す」ことに対して、鈍感なんですね。「まっ!そんなもんさ!」なんて達観して、いわば諦めてしまって肌を合わせる・・・そんな芸当ができてしまう。そもそも結婚だって「まっ!そんなもんさ!」と達観して結婚しているんだから、子作りだって同じになってしまう。自分の感情を押し殺す習慣が出来てしまっている。だから不快なことも平気でできてしまう。不快なこと平気でやり続け、ニッチもサッチも行かなくなると、誰かを犯人認定する。そのような場合で犯人に認定されやすいのは・・・言うまでもないことでしょ? 3. 他にすることがない まあ、子作り以外に、その他色々とやることがあれば、何もキライな相手と、キライな結果につながる行為をする必要もないわけですが、それ以外にすることがないのがダメダメ家庭の親と言うもの。そんなことから、子供が結果的にできてしまうことになる。 3―1.向上心がない・・・「悪いのは全部○○のせいだ!」なんて他者を犯人認定するだけだから、自分自身で問題解決をする意欲自体を持っていない。だから本を読んで勉強したりなんてこともしない。だから逆に時間が有り余ってしまう。余った時間ですることと言ったら・・・ 3―2.会話の能力がない・・・そもそもダメダメ家庭の人間は会話の能力がない。だから会話で時間を使うなんてこともできない。 3―3.趣味がない・・・まあ、ダメダメ家庭の人間は趣味がないもの。テレビを見るくらいしかしない。だから時間が余ってしまう。 3―4.付き合いがない・・・会話の能力がない人なんだから、周囲の人とも楽しいやり取りと言うわけにはいかない。家族と一緒にいても楽しくはないけど、じゃあ、家族以外の人間が相手になってくれるのか?というと、やっぱりダメ。かと言って会話の能力がないわけだから、することと言ったらやっぱり・・・となってしまう。 3―5.幸福を求めない・・・精神的に抑圧されているので、自分がどのような状態だったら幸福なのか?そのようなことを考えない。ただ、周囲の人間に合わせているだけ。「夫婦はそのようなことをするものだ!」という定説があるのなら盲目的に従うだけ。自分で積極的に自分の幸福を追求することはしない。幸福を求めないが故に、「な〜んとなく」で子供を持ってしまう。 よく「子供は愛の結晶。」なんて、キレイ事を言われたりしますが、それはマトモ家庭の話に限ったこと。ダメダメ家庭では、子供という存在は、ダメダメの結晶なんですね。 ただ、一般的には、「あの家庭は子供がいるから、マトモな家庭だ!親も責任感を持っているだろう!」なんて話になってしまうでしょ? 逆に言うと、そんなレッテルがほしくて、子供をつくる・・・そんな面もあるんですね。 そんな家庭で育った子供が、自分の出身家庭の問題を自覚すればまだしも、現実には、その問題から逃避して、それこそ最初に取り上げた、ボランティアになったり、市民運動などの運動家になったりすることになる。 そうして、やっぱり「悪いのは全部○○のせいだ!」「時代が悪い!」となる。 本人たちが、そのように逃避するのは勝手ですが、その、とばっちりを受けるのは子供たちなんですね。 このようなことは、レヴェルの高いダメダメといえる虐待の場合だって同じ。「そもそも虐待するくらいに子供が嫌いなら、子供なんて作らなきゃいいじゃないの?」と、周囲の人が思うのは当然なんですが、逆に考えると、自分の子供を虐待するような人の話相手になってくれるような人は、自分の子供以外にはいませんよ。 そんな責任感のない人と話をしても、単につまらないだけでなく、はっきり言って不快でしょ? そんな人の相手をしてくれるのは、自分の子供だけ。 責任感がない人の相手をしてくれるのは、自分の子供だけ。 責任感がない人が唯一できるのは、子作りだけ。 以前に配信したお題で書きましたが、語られている面以外の面はどうなのか? そのような視点から考えると、より見えてくるわけです。 自分の子供を虐待するような親ができるのは、じゃあ、他に何があるの? そう考えれば、理解できるでしょ? 先日配信の文章で書いております、ダメダメ家庭では「なんとなく、消去法」なんですね。 目立つものを否定して、その「残り」を、とりあえず「選択」しただけ。 子供を作り、育てることも、その消去したチョイスの残りかす。 当人にその自覚があるのならまだしも、自分自身について考えないのがダメダメ家庭というもの。 結局は、トラブルになって「どうして、ウチの子が、こんなことに?!」と周囲にグチを撒き散らすだけになってしまう。 そんな人って、実にポピュラーでしょ? 別のところで考えておりますが「子供によって愛を教えてもらった。」と語る女性がいます。 その言葉は、逆に言えば、子供を持たない時期は愛を知らなかったということ。 あるいは、これも別のところで考えておりますが、「子供を持たない人とは話が合わない。」とおっしゃる女性もいます。 これも、逆に言えば、子供を持つ前は、誰とも話が合わなかったということ。つまり、何も会話をしていないということ。 そんな人は、子供以外に世界を持っていない。 だからこそ、子供に期待することになる。 しかし、子供以外に世界がなければ、自分の子供とどんな話をするの? だって、子供にしてみれば、自分に関わりのある話しか親はできないわけでしょ? それでは子供の世界は広がっていきませんよ。 ということで、ダメダメにできることは子作りだけなんですが、子供を作ることはできても、子供を育てることはできない。 そんな親に育てられた子供が成長して、どんなことができるようになるの? と言うことで、ダメダメは連鎖していくんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 ちなみに、今回の文章で、誰かを断罪しようというのではありません。 ダメダメな人とかかわりを持って、自分がとんでもない目に合うことがないようにするための視点を提供するのと同時に、ダメダメ家庭出身者が、「子作り」しか能のない人間にならないようにするための視点を提供したい・・・ただそれだけです。 それこそ10代で親になるようなケースは、まさにこのケースでしょ? 自分が親になる場合、どんなことが自分にとって必要なのか? ちょっとでも考えれば、今のご時勢では、10代では親になれませんよ。 だから、そんな若い親を生み出した、その親の親の問題を考える必要があるわけ。何も考えないからこそ連鎖する。ダメダメって、そんなものなんですね。ダメダメが連鎖しないようにするためには、ツライことですが、自分で考える必要があるわけ。 「アナタは悪くないわ!」なんて甘言を弄するボランティアに引っかかって、ツライ思いをするのは、当人であり、その子供なんですね。 |
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R.11/2/9 |