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カテゴリー ダメダメ家庭出身者のキャラクター
配信日 07年8月21日  (11年1月15日 記述を追加)
タイトル 自意識過剰
ダメダメ家庭の人間は当事者意識がない。
このことは、まさに飽きるほど書いています。だって本当のことですからね。

当事者意識がないので、自分自身で何かをやるなんて発想はない。
「自分はこんな目標を持っていて、今現在はこんなことをやっています。」と明確には言えない。
自分自身でやることがないダメダメ人間は、自分自身について考える際には、結局は、他者の評価に依存する必要がある。
「あの○○さんが、ワタシのことをこう言っているわ!」

マトモな人間だって、そのように言うこともある。他者からの評価もやっぱり気になる。
他者からほめられればうれしいし、けなされれば不快に思う。そんなことは誰だって同じ。しかし、当事者意識がないダメダメ人間は、それしかない。

「周囲の人が自分のことをどう思っているのか?」
それだけで、自分のことを判断するようになってしまう。
だって、「自分で自分のことをどう思っているのか?」「どうしたいのか?」そんな思考から逃避するのがダメダメ人間なんだから、他者からの評価が気になるのは、ある意味において、当然のことでしょ?

「あの○○さんが自分のことをどう思っているのか?」
「ああ!気になって気になってしょうがない!」

と言うことで、ダメダメ人間は自意識過剰になってしまう。
「アイツはオレのことを、嫌っているんだろうな!」とか、
「あの人は、ワタシのことを好きなんじゃないかな?」とか、
「みんながワタシのことをスゴイって、絶賛しているんだろう。」とか・・・
「自分がこのようなことをしているのを、人は見ているんだろうな・・・どんなふうに思っているのかな?」とか。

人間は誰だって、そんなことは気になりますよね?
しかし、当事者意識がないと、「それしかない」状態になってしまう。
「人が自分のことを色々と言っているんだろうけど、とりあえず自分としては、このことを達成しよう!」
そんな思考になることはない。だから、どんどんと自意識が膨らんでしまう。

その自意識と言うものは、「他人が自分のことをどう思っているのか?」という問題であって、「自分がどうしたいのか?」という問題ではないでしょ?
だから、自分では対処のしようがないでしょ?
だって、他人の精神の問題なんだから、当人としてはどうしようもないじゃないの?
だからこそ、ますます周囲が気になってしまう。

「あの○○君はワタシのことをきっと好きなんだわ!」と恋に恋するくらいならかわいいものですが、その状態のまま突っ走ってしまうと、その○○君にストーカーしたり、逆に、人から道を聞かれたくらいで、「きゃー!ストーカーだ!」と大騒ぎするような状態になってしまう。
あるいは、「あの△△は、オレのことを嫌っている!」と思ってしまうと、『きっと、オレに攻撃を仕掛けてくるんだろう・・・』と被害妄想状態に。
こうなると『殺られる前に、殺らなきゃ!』と切羽詰ってくる。このレヴェルになるとシャレにならない。

その手の人って、結構いるでしょ?
あるいは、韓国とか北朝鮮なんて、国家全体でそんな調子でしょ?

周囲の人を気になって気になってしょうがない人について、その人の周囲の人は、どのように言っているでしょうか?
「あの人・・・キモチ悪い!」
コレでしょ?

周囲の人のことが過剰に気になるから、周囲の人から気持ち悪いと言われる。
ギャグを書いているわけではなく、現実って、そんなもの。

自意識というものは、いわば自己逃避に根ざしているわけです。
「自分とはどんな存在なのか?」「何をしたいのか?」そんな当たり前のことを考えることから逃避するのが自意識。
つまり、自分への意識がない状態が自意識というもの・・・そのような表現は、まあ、いつものように反語的ですが、皆さんの周囲の自意識過剰人間って、現実的にそうなっているでしょ?
周囲の人との距離感に異常に気にする人は、逆に言えば、自分自身との距離感が取れていないわけです。だからこそ、視線が過剰なまでに外に向かってしまうことになる。

「自分が何をしたいのか?」ということを考えるのではなく、「自分が人からどう見られるのか?」を考える。
その違いの中に自意識過剰は存在しているんですね。

あるいは、人からどのように見られるかを過剰に気にする自意識過剰の人は、信頼というものが理解出来ない人と言えます、信頼というのは、対応の一貫性が要求されるでしょ?
周囲の人のことを過剰に気にする人は、その言動に一貫性がなくなってしまうのは当然のこと。ということで、自意識過剰気味の人は、周囲の人から信頼は持たれないし、信頼されないが故に、敬意も持たれないし、結局は、好意も持たれない。

自意識過剰の人は、信念がないし、やりたい目標もない。
人に嫌われてもやりたいことがある人は自意識過剰などをやっているヒマはないし、その人に信念があれば、人から嫌われることも覚悟するでしょ?
しかし、信念があれば、その信念に賛同する人もいますよ。そうやって、人と結び付くことができる。

自意識過剰な人は、確たる目標がないがゆえに、常に減点法的に物事を見て、「あの人から嫌われる」という減点に対して過剰に反応してしまう。
そして、そんな人が子供を持ってしまったら、その子供は周囲を伺ってオドオドするようになるのは当然のことでしょ?オドオドしてストレスをため込んでしまうがゆえに、問題行動となってしまう。
その人の子供が問題行動を起こすが故に、結局は、その自意識過剰な人に対して厳しい視線となってしまう。そんな視線を受けた自意識過剰の人は、また過激に反応して、周囲に対して攻撃的になったり、「うまくいかないのは、この子供のせいだ!」と、自分の子供を犯人認定する始末。
そんなことをするから、周囲からの視線がますます厳しくなるのは当然のこと。

そして、周囲からの視線が気になるが故に、周囲と違いがない「ふつう」を目指すことになる。しかし、そんなことだから、ますます、自身の信念や目標とは無縁となるばかり。

周囲の人からの評価ばかりを気にする人よりも、自分がやらなければならないことを確実にやり遂げていく人の方が、周囲からの評価が高い。
現実は、そんなものでしょ?
まずは、自分がやりたいことを自覚する。そんなことは、誰だってできる簡単なことでしょ?しかし、自己逃避の人間にとっては、自分の目標を掲げること自体が心理的に恐怖となってしまう。だからこそ、周囲に対して目を向けてしまうわけです。自意識過剰な人の問題を考えるに当たっては、周囲の視線を過剰に気にすることよりも、当人自身の信念や目標の不在による影響を考えた方が理解しやすいものなんですね。

(終了)
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発信後記

沖縄で飛行機の事故があったようですが・・・
まあ、大きな人的被害がなくて、不幸中の幸いでした。

あの手の飛行機の事故があったりすると、よく「鉄の塊が、空を飛ぶなんて、そもそもが異常なんだ!」なんて言ったりする人がいたりします。ネタで言っているのならともかく、やっぱりシリアスに言う人もいるもの。

私の知っているある人は、だから、日本国内の移動では、絶対に飛行機を使わずに、寝台列車で移動していました。まあ、そこまで信念を持っているんだから、周囲の人がとやかく言うものではありませんよ。

とはいえ、海外への出張となると、やっぱり飛行機を使わざるを得ない。
その人も、いやいやながら、乗ってたっけ・・・
日本国内だけで仕事ができればいいのでしょうが、まあ、宇宙関係の研究者なんだから、そういうわけにもいかないんでしょうね。
R.11/1/15