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カテゴリー 判断と選択
配信日 07年12月11日 (10年10月12日 記述を追加)
タイトル スカがスカを選ぶ
こんなメールマガジンを発行しているので、この私に相談のお便りを出される方もいらっしゃいます。それについては、別にOKですよ。
それはいいとして、相談の文章もマトモな人とダメダメな人とは、はっきりと分かれるもの。

現状の問題点を客観的に、そして的確に文章化してあるケースと、「困った!困った!」と感情表現ばかりの文章による相談のケースがあります。
「亭主がワタシの相談にのってくれない!ホントに困った亭主だ!どうしよう?離婚しようか?アナタはどう思う?」

しかし、そんな文章を読んでも「具体的にはどんな状況なのか?」について、さっぱりわからない。
そんな文章を読んで思うのは、「この人の旦那さんは、いったい、どんなにダメな亭主なんだろうか?」「そんなダメ男と結婚した、この女性は、なんてお気の毒なんだろう?!」と言うことよりも、「いったい、その亭主は何が楽しくて、こんな女性と結婚したんだろうか?」ということ。

そもそも、結婚前にどんな会話があったんだろう?
どんな基準で結婚相手を選定したんだろう?
どんな将来を描いて、結婚したんだろう?
・・・どっちの側も・・・

「困った!困った!」との文章を読んでいると、そっちの方向に疑問が行ってしまうんですね。
しかし、逆に言うと、そのようなことを何も考えないような男性だからこそ、こんなにグチばかり言っている女性と結婚したわけでしょうね。

結婚後にグチばかり言っている人は、結婚前からグチばかり。
お互いに、そんなグチばかりのやり取りに抵抗感がない人なんでしょう。しかし、そんなことだから、結婚後は修羅場にもなりますよ。

スカな人は、スカな人しか相手になってくれない。だってグチばかり言っていると、この私のように「グチグチ言うのはいいとして、結局は、アンタはどうしたいの?」なんて切り返す人もいるわけでしょ?グチを言うしか能がないダメダメ人間は、そんな端的ことを言う人を遠ざけ、「まあ!なんてお気の毒なの?!」とグチに共鳴するような人間ばかりをはべらせるようになるわけ。そうして、意気投合して結婚。
その後は・・・いつもの、お約束。
ダメダメ家庭における離婚問題とか家庭内暴力も、結局は、そのお約束のイベントのひとつ。

スカな人が選ぶ人は、同じようなスカ。
逆に言うと、マトモな人間になれば、スカから避けてもらえるわけ。
だって、それこそ「アンタは、結局は、何をしたいの?」と言い出す人からは、ダメダメ人間は勝手に逃げていくわけですからね。
スカな人から選ばれるようではダメなんですね。

このようにスカはスカを選ぶ状況が、今現在、楽しめるのが、大阪府知事選挙。

2期勤めた太田さんが、周囲の人たちから嫌われてしまって出馬辞退となって、後任の候補者を探していても、皆さん逃げ腰のようです。だったら、太田さんも、中央突破で再出馬すればいいのに・・・

しかし、手を挙げる人が全然いないねぇ・・・

本来なら、大阪を地盤としている国会議員とか、府議会議員とか、あるいは、大阪府庁内の高級官僚とか・・・「ふつう」の自治体だと、そんなところからいっぱい手が挙がるでしょ?
だって、「よく知っている」わけですからね。
しかし、「よく知っている」から、手を挙げない・・・んでしょうね。
あの社民党(当時)の辻元さんでさえ、手を挙げないんだから・・・辻元さんだったら、立候補すれば当選の可能性も高いでしょ?有名人なんだし。

まあ、何もせずのグータラな知事だとダメダメな府民には都合がいいけど、このまま行くと財政破綻。かと言って改革しようとすると、アンタッチャブル領域に手をつけなくてはならない。そうするとヘタをすると自分が暗殺されてしまう。ホントに、シャレにはならない状態。
これでは手を挙げる人なんていませんよ。

逆に言うと、そんな状況だからこそ、かつては太田さんが選ばれたわけでしょ?
旧通産省だって、掌中の珠を、そんな死地には送りませんよ。
太田さんは、当選後は旧通産省からの支援を受けている様子もない。重要な通産省OGなら、本来なら、関西財界から支援してもらえますし、優秀なスタッフも各方面から供給してもらえますよ。実際は、捨て駒としての扱いそのもの。現実的には大阪府知事というポストは「捨て駒」のポスト扱いなんですね。

ダメダメな人間は、マトモな人間から避けられてしまうし、自分たちもマトモな人間を避けてしまう。
結局は、「捨て駒」というか、スカ同士で結びつくしかない。

一般の人は、何も知事になるわけでもないでしょう。
しかし、あの人って、典型的にダメダメだなぁ・・・と思わされる人が選んだ人って、やっぱりダメダメでしょ?何も夫婦だけでなく、ご近所のグループでもそんな傾向が強いもの。あるいは、インターネットの掲示板も、そんな傾向がありますよね?その手の集団は、最初の頃は顕著なダメダメの症状が見えなくても、知れば知るほどダメダメがわかってくるもの。

あるいは、このメールマガジンで頻繁に触れておりますボランティアの連中ですが、「人を見る目がない」「トラブル多発」の人から選ばれる人たちとも言えるでしょ?それこそ、ドメスティック・ヴァイオレンスの周辺では、オトコ選びに失敗するような「人を見る目」がない女性が、「アナタは全然悪くないわ!」というボランティアをはべらせて、「いい気」になっている状態。逆に言うと、ボランティアの連中も、被害を語る女性の側が「人を見る目」が付いてしまうと、自分は選ばれないことがわかっているから、他者を犯人認定して、ダメダメな人がずっとダメダメのままでいるようにしてしまう。そして、同じようなトラブルを繰り返させてしまう。
そうして、お互いで嘆き合い、濃い関係になっていく。
そして、周囲のマトモな人たちは、そんなお仲間たちをどのように見つめるの?

スカ同士で群れて楽しむのは勝手ですが、それに安住すると、マトモな人から距離を置かれるだけ。
そうなると、今の大阪のように、ダメダメ・スパイラルがどんどんと進行してしまう。

こうなると、もう外科的な処方しかないわけです。
大阪だって、利害関係がない外部の者による信託統治のような統治しかないんですね。
厳しいことを書いていますが、それが大阪の子供のためでしょ?今のままでは一番気の毒なのが大阪の子供ですよ。だって、まさに将来を蝕まれているわけですからね。

しかし、ダメダメな大人は自分たちがダメダメで安住できるように、スカな相手を選ぶ。そうして、その「つけ」や「ひずみ」を「自分では何も主張できない」子供に負わせるだけ。
何も地方自治体だけでなく、家庭でもまったく同じなんですね。

自分が選んだ人についてグチグチと文句ばかり言っている人本人は、スカですし、そんな人が選んだ人もやっぱりスカ。そして、その周囲にいる人も、やっぱりスカ。
そういう意味では予定調和なのかも?
イヤ!やっぱり、お約束と言った方がいいのかな?

相手がスカなのをグチるよりも、まずは自分が単独でも、スカ状態から脱却することを考えた方がいいって、誰でもわかることでしょ?
しかし、ダメダメな人は、「どうして、自分の周囲はバカばかりなんだ?!」なんてグチっているばかり。そんな姿を見ていた周囲の人が言う言葉は・・・
小学生でもわかりますよね?

ダメダメ家庭は、自分たちのダメダメさが「ふつう」とされてしまうダメダメな環境を求めることになる。だから、選択と言っても、どんな種類のダメダメから選択するかという不毛の選択ばかりになってしまう。だからこそ、ますますダメダメが進化してしまう。

将来ヴィジョンをしっかり持った上での選択をかなり意識的にやらないと、ダメダメが悪化するだけ。周囲にある選択肢の中で一番問題が少ないという観点で選択すると、結局は、周囲の「ふつう」の状態が再現されるだけ。それは別の言い方をすると、自分の親の流儀が再現されるだけなんですね。

ダメダメ家庭の周囲では、周辺環境自体がよどんでしまっていることが多く、まずはその点の自覚が必要になるわけ。まさに蛙が、水がいつの間にか温度が上がってお湯になっていても、徐々に温度が上がっていくのなら、何も気が付かないようなもの。周囲の環境がどれだけ悪化しても、平気で茹でられることになる。
そんな茹でカエルを笑って見ている人も、自分たちの周囲の空気がよどんでいることには気が付かない。よどんだ空気の中で選択しても、どんな選択も不毛ですよ。

それこそ、インターネットの掲示板で「www」なる表記があったりするでしょ?
そんな表記を平気でしておいて、「アイツの見解は、偏見ばかりだ!」と語ったりする。
まあ、確かにそんな表記を平気でする人にしてみれば、たとえば私の文章は偏見に満ちていると言えるんでしょうねぇ・・・

あるいは、市民運動で、気に入らない人間をつるし上げてばかりの人たちも、「あの人たちは偏っている!」とかで、ますますつるし上げに励むことになる。
しかし、つるし上げ愛好家が主張する「偏っている」という抗議の言葉も何も、それってギャグですよ。

どうしてそんなことに気が付かないの?
当人自身は、もういっちゃっている状態でしょうから、しょうがないとして、周囲の人はそんな状態を見てどのように思うの?

見解そのものは人によって違っていてもいいわけですが、じゃあ、「自分の見解はどのようなものなのか?」その点について客観的でわかりやすく説明できればいいわけでしょ?
ところが、ダメダメ人間は、そんな客観的な説明ができない。
ただ、何かを否定しているだけ。
だからこそ、説明能力がない同類が集まってしまう。
そんな同類の中での選択肢と言っても、不毛でしょ?

当人に将来ヴィジョンなり、説明能力があれば、まずもって、「www」とか、つるし上げばかりの人たちからは距離を置きますよ。距離をおけないということ自体が、その人のスカっぷりを如実に示しているわけ。

スカな人を選ぶのはスカですし、
スカな周囲を作ってしまうのもスカ。
スカな人は、スカな環境を作り上げ、その中からスカな人を選び、ますますスカになる。

逆に言うと、周囲を見るだけで、その人のスカも見えてくる。

そんなことを言うと、「それは偏見だ!」と、抗議の声を上げ、「ああ!どうしてみんなはワタシたちのことをわかってくれないの?」と嘆きの声となる。

逆に言うと、そんなことをしていればいいだけなんだから、精神的には実にラク。
だから、ますますスカが進行することになるわけです。

(終了)
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発信後記

まあ、大阪府知事にはどんな人がなるのか?ホント楽しみですよ。
大阪「市長」選挙では、やっぱり「その筋」の方々が、騒いでいらっしゃったようですね?
「ワシらにも投票させろ!」とか・・・
あんな姿を見せられたらカタギの人は退いちゃいますよ。
3党相乗りなんだから、公認を得て出馬すれば、その時点で、当選確実なのに、誰も手を挙げない。

まあ、大阪府知事の問題はともかく、「よく、まあ、あんな人が結婚できたよねぇ・・・」と言われる人がいますよね?顔が悪いくらいならともかく、やたら強圧的で暴力的だったり、無責任な男性のケース。「いったい、どんな女性が結婚したんだろう?」なんて話題になったりして・・・
そんな家庭では、結局のところ、後になって修羅場でしょ?

スカに選ばれることは、自慢にならないわけ。修羅場への序章にすぎないものなんですよ。
R.10/10/12