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カテゴリー ダメダメ家庭出身者の状況
配信日 08年5月23日 (10年8月1日 記述を追加)
タイトル 口下手スパイラル
ダメダメ家庭の人間は、会話の能力がない。そもそも親が子供の話を聞こうとしないんだから、そんな家庭では、子供だって会話の訓練ができるわけがないじゃないの?
そんな環境で、どうやって会話の能力を向上させるの?

しかし、現実の社会は、会話というシチュエーションの積み重ねで出来上がっている。
会話の能力がなければ、現実では何も達成できませんよ。会社でも、学校でも、地域でも、会話の能力が必要でしょ?
「ボクは口下手ですから・・・」なんて言い訳をしてもしょうがない。
それに上手にしゃべれる人も、訓練を積み重ねて上手になったわけでしょ?赤ちゃんの頃からそんなに達者だったの?上手な人だって、その人なりの積み重ねがあったわけでしょ?だからそんな上手な人の考え方や方法を取り入れれば、口下手な人も上手になるんじゃないの?

何も口下手な人がダメダメと申し上げているわけではありませんヨ。
ただ、ダメダメ家庭の出身の口下手な人は、その口下手が改善して、「それなりに」上手にしゃべることができるようになるのでは『なく』、むしろ、スパイラル的に口下手が悪化してしまうんですね。

「ボクは口下手」と自認している人の話を聞くと、現実として、やっぱりわかりにくい。
この私のような短気な人間だと、「でさぁ・・・アンタは、結局は、何が言いたいの?」と言ってしまうことに。

口下手な人は、その「何が言いたいの?」ということが、「聞いている側」がわかりにくいだけではない。「言っている側」当人もわかっていないんですね。
口下手な人ほど、「上手にしゃべろう!」なんて思っている。
しかし、上手にしゃべることができる人は、「上手にしゃべろう!」なんて思っていないもの。
上手にしゃべることができる人が考えていることは、「このことを何とかしてわかってほしい!」そんな感じ。

口下手な人ほど「どうやってしゃべるのか?」という「HOW TO」の問題ばかりに気を使っていて、「何を伝えたいのか?」という「WHAT TO」の問題が抜けているわけ。

「上手にしゃべろう!誤解がないようにしよう!」
そんな心がけは、必要ですが、それが過度になってしまうと、減点法になってしまう。
「ヘタなしゃべりだと思われたらどうしよう?」「誤解されたらどうしよう?」あるいは「気を悪くさせてしまったらどうしよう?」
そんな減点部分だけを考えるようになってしまうわけ。そんなことばかり考えていたらリラックスして話ができませんよ。だから、ますます、「どうしても、この点をわかってもらうんだ!」という気持ちが消失してしまう。

「わかってほしいこと」が当人にとっても明確ではないんだから、「聞いている側」も、「アンタさぁ!さっきからグダグダ言っているけど、結局は何が言いたいの?」と怒り出すことに。
やり取りの相手から頻繁に怒られてしまうと、ますますプレッシャーを感じ、ますます、「上手に言おう!」「相手を怒らせないようにしよう!」と思って気を使うことに。

そうなると、相手がしゃべっている最中にも、相手の話を聞くことよりも、「このことをどう言おうか?」と、次に自分が言う説明の言葉の方を考えるようになってしまう。
そうなると、「オイオイ!アンタ!人の話をちゃんと聞けよ!」と、ますます怒られることに!

そんな光景を実際に体験した方もいらっしゃるのでは?
というか、身に覚えがある方も・・・いらっしゃるでしょうね。

口下手なのはともかく、減点法の発想だと、それがスパイラル的に悪化してしまうわけ。
口下手の分際で、「上手に話そう!」なんて考えていること自体が、それこそ生意気というか、分不相応というものなんですよ。ヘタはヘタなりに「これだけはわかってほしい!」そんな気持ちと、その「どうしてもわかってほしいことは何なのか?」そんな事前の確認の方が重要なんですね。

「これだけはわかってほしい」と思っているのなら、説明の仕方だって、2通りなり3通りですればいいだけ。そのうちの1つが相手に伝わらなくても、もう一方の説明で伝わればOKじゃないの?説明の方法だって、質がダメなら、それこそ数で勝負ですよ。

あるいは、「このことだけでもわかってほしい。」ということが自分で明確になっているのなら、相手の話を聞きながら、「あの点は、ちゃんとわかってもらっているのかな?」と焦点を絞った形で聞くことできるでしょ?聞く際にもラクですよ。

口下手な人は、上手にしゃべろうとして、ますます口下手になるもの。
口下手という段階から出発するにせよ、ダメダメ家庭の減点法が加わると、スパイラル的に悪化するわけ。だから発想を転換して「これだけは伝えたい!」という加点法にすれば、その語りも結果的に上手になるものなんですよ

そもそもダメダメ家庭では抑圧的であり、親が子供のサポートをするわけではないので、子供が自分の希望や感情を抑圧するようになってしまう。だから、どうしても減点法の「いい子ちゃん」志向になってしまう。だから、相手の気を悪くしないようにと、「人に合わせてばかり」になってしまう。そして、相手の気を悪くしないことが優先され、相手に対して自分の意向をわかってもらうことは二の次になってしまう。

結局は、「これだけは分かってもらうんだ!」という強い気持ちなり、わかってもらいたいこと・・・それ自体もなくなってしまう。

しかし、人に合わせているだけの人とのやり取りは、合わせられている相手方にしても、単につまらないだけでなく、ウンザリしてくる。

だから、相手方から怒られ、ますます周囲に気を使う。
それだけでなく、子育てを親である自分が背負わされた被害と考えているダメダメな親は、「親に迷惑をかけるな!」と子供に対し常に厳命している。
だから、ちょっとした意見の齟齬でさえ、「このままでは、トラブルになってしまって、親に迷惑をかけてしまう!」と、パニック状態になり、パニック状態なんだから、ますます何がなんだか自分でもわからなくなってしまう。

わかってほしいことを相手に伝えることが目的ではなく、場を維持するのが目的となってしまっているので、何とかして場を和ませようとして、ヘタクソなギャグをかまし、場を白けさせたりする。
そして、「意味もなく、しょうもないことを言い出すヤツ。」という扱いになってしまう。
そんなことだから、相手の人は、ますますその人を相手にせず、ちょっとのことで怒り出すことになる。

相手から怒られないように、自分の意向を明確にしないでいるのに、相手から「何が言いたいか、さっぱりわからない!」と怒られたらどうすればいいの?もう、途方に暮れるしかないでしょ?
そんな状態になってしまうので、ますます口下手が進行する。
減点法の発想であるがゆえに、加速する・・・それが口下手というものでしょ?

前にも書きましたが、
「どのように言うのか?」ということは「HOW TO」の問題であり、
「何を伝えるのか?」ということは「WHAT TO」と問題となる。

それは別の言い方をすると、「どのように言うのか?」ということは、表現技術の問題であり、「何を伝えるのか?」ということは心理的な問題と言えるしょう。

ダメダメ家庭の人間は心理的に抑圧している。
そして、抑圧しているがゆえに、自分を抑圧していることがわからない。
だからこそ、本来は心理の問題なのに、表現技術の問題と認識してしまう。

そうやって、出口のないスパイラルに陥ってしまったり、あるいは「こんなに一生懸命に言っているのに、どうして分かってくれないんだ?!」と逆切れしたりする。

そんな逆切れのシーンを見てしまうと、マトモな人は、その人を避けるようになってしまって・・・周辺の環境自体も悪化してしまう。

表現技術の問題なら、その気になれば、向上させていくことがそれほど困難ではないわけですが、心理の問題なので、対処が難しい。
しかし、まずはその点を認識しておかないと、スパイラル的に悪化するだけなんですね。

(終了)
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発信後記

ちなみに、ダメダメ家庭の口下手な人は、やたら「人に合わせる」ようになってしまう傾向があります。とりあえず、とおりのいい生返事で、その場の空気にあわせるわけ。
そんなことばかりしているから、ますます会話の能力が向上せず、ますます口下手になってしまう。

そんな光景は、ダメダメ家庭の周辺では実にポピュラーでしょ?
R.10/8/1