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カテゴリー 相談という場におけるダメダメ家庭
配信日 08年7月2日 (10年5月14日 記述追加)
タイトル 相談してあげる
ダメダメ家庭の人間は被害者意識が強い。どんなことでも自分の被害を真っ先に考える。自分の被害を考えるから、やたら恩着せがましい。
だから「教えてやった!」とか「育ててやった!」とかの「○○してやった」なんて言葉を使いたがることになる。

普段からそんな調子だから、相談の時にも、まさにそんな調子となってしまう。
『相談してやった!』
なんて雰囲気の人もいるんですね。

こんなことを書くと、「オマエは人から相談される時には、そんな横柄な態度なのか?ケシカラン!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、よく読んでくださいな。
「相談してあげる。」であって、「相談に、乗ってあげる・」ではないんですよ。

「困った!困った!」と相談して来る側が、「アンタに相談してアゲルわ!」という上からの物言いなんですね。
このような点は、以前に配信いたしました、「構ってアゲル。」とよく似ています。人から「構ってほしがる」ダメダメ人間は、気分がいい時などに、他者に対して「アンタに構ってアゲルわ!」なんて調子でチョッカイを掛けて来たりする。
チョッカイを掛けるのにも、上からの立場で恩着せがましいわけです。だからヘタに拒否すると、「もうっ!ワタシが親切にもアンタに構ってあげようと思ったのに、無視しちゃって・・・」と怒り出すことになる。
ギャグを書いていると思われる方も多いでしょうが、ダメダメ家庭の世界においては現実なんですね。

この「構ってアゲル」のヴァリエーションとして、「相談してアゲル。」となります。「構ってアゲル。」は比較的気分がいい時。それに対し「相談してアゲル」は、それなりに困っている時。

たとえ困っていても、そもそも当事者意識がないんだから、自分自身で問題を解決しようなんて思ってはいない。ただ「困った!困った!」とグチを言っているだけ。そうしてグチを言うための手段として、相談という場を利用するわけです。
自分では問題を解決しようなんて思っていないわけだから、相談の中身も聞いていてサッパリわからない。「困った!困った!」と感情的な次元での不満を語るばかりで、具体的な事態がサッパリ表現されていない。当然のこととして、「当人自身がどうしたいのか?」そんな当人の希望も明確ではない。ただひたすら「困った!困った!」なんですね。

聞いていても全然わからないから、コッチから追加して聞くことになる。
そうなると、「相談してアゲル」の人は、とたんに機嫌が悪くなる。
「人が、せっかく、アンタに相談してあげているのに、余計なことを聞いてくるんじゃないよ!」そんな雰囲気が漂ってくるもの。

そんな雰囲気になると『イヤイヤ、コッチだって好き好んで、アンタのことを聞いているんじゃないんだよ!』と言いたくなっちゃいますよね?
しかし、「○○してあげる」という恩着せがましい精神で生きているダメダメ人間にしてみれば、相談という場においては、まさに「相談してあげる」という立場になっている。
「アンタは余計なことを聞かずに、ワタシに同情していればいいんですよ!」そんな感じになってしまう。

「アンタが暇を持て余しているようだから、その苦しみの解決のために、このワタシがアンタに相談してあげましょう!ああ!ワタシって、なんて親切で、なんていい人なの?!」

書いている私にとっても、もはやシュールな世界と思えますが、それが現実だからタマラナイ。ホント、コッチが誰かに相談したいよ!
「コイツに相談してやっている。」と思っているので、当然のこととして、情報は小出しにしてくる。
とりあえずの情報から「こんなことをしてみては?」なんて言おうとするものなら、「こんな事情もあるのよ!」と、アッサリ否定されてしまう。

「じゃあ、そんな事情は他にもあるの?」なんて聞くと、「とりあえず・・・もうないわ!」なんて返事が来て、『じゃあ、こんなことをしてみたら?』なんて言ったら、やっぱり「別の事情もあって・・・」と来る。
シジフォスからも同情されるくらいの無限ループっぷり。

結局は、『まずは、アナタの事情とやらを、全部まとめるのが先でしょ?それができたら、また相談してくださいね!』と言うしかない。
そうなると、「あの人に相談しても何も解決しなかった!どうしてみんなは、ワタシのことを分かってくれないの?」と、やっぱりグチ。

ダメダメな人とのやり取りでは、相談の場においても、相談されている側が、必死になっているのに、相談を持ちかけている側が、悠然たる態度になってしまっているもの。
もちろん、相談される方のすべてが、こんな態度ではありませんよ。
トラブルを自分で改善しようと思って、相談を持ちかけてくる方もいらっしゃる。
そんな人は、最初から、しっかりした現状説明と、当人の希望の説明があるものなんですね。

トラブルを解決したい人は、そのように行動して、実際に解決する。
相談という場を楽しみたい人は、そのように行動して、実際に、その人なりに楽しんでいる。
ただ、「それに付き合わされるのはタマラナイよ!」というだけです。

ちなみに、上記で、質問なり相談を「受ける側」の「苦悩?」について書いてあります。
ここで、このダメダメ家庭の問題に関して、質問なり相談を受ける側としての、私の考えを書いておきましょう。

私としては質問なり相談されたら、基本的に回答はいたします。
ただ、当然のこととしてダメダメ家庭に関しての、言葉としては好きではありませんが、人生相談くらいのレヴェルです。
分野が違うと、まあ、お遊びでのやり取りだったらOKですが、マジメに質問されても回答はできませんよ。
それこそ「数学の問題の解き方を教えてよ!」
なんて質問されても、ちょっとねぇ・・・

それはその分野の人に宛てて質問するのがスジというもの。

あと、ダメダメの程度問題にもよります。
よく例示しておりますが、居酒屋さんで「オレは酔ってないぞぉ〜」と叫ぶ状態になったら、私としても何も言いようがない。
私としては、その前の段階・・・「アナタねぇ・・・このまま呑み続けると酔いつぶれちゃうよ!」というアドヴァイスが限度です。
それでも飲み続け、結果的に「出来上がって」しまったら、私の管轄ではありませんよ。
もう医者に行ってもらうしかない。

質問されれば基本的には回答はいたしますが、その質問の文章が、もはや言語自体が支離滅裂な状態ですと、私としては対処はいたしません。もし、自分がシラフだと思っていらっしゃるのなら、「オレは酔っていないぞ!」と叫ぶのではなく、ちゃんとした言葉で文章を書けばいいだけ。
私としては、日本語がヘタでも構わないのですが、それでも最低限のレヴェルは要求していて、それを超えた状態となると、医療の問題だと考えております。

それこそ、たびたび言及しておりますが、句読点がまったくないようなメールの文章も、現実としてあったりしますが・・・
句読点というのは、ある種の区切りであり、そんな「区切る感覚」は、「自者と他者の区別」にも対応しています。そのような表現は、表現が独りよがりという以上に、心理的に見て、自己という境界線がなくなっているんですね。
もはや総合失調症と様相が変わらなくなってしまう。
そんな人に限って、「ビックリマーク」を、5個も10個も並べたりする。
そんな表現を受けても「?????」「!!!!!」となってしまって、返事どころではないんですよ。

(終了)
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発信後記

このメールマガジンの文章は、できるだけ「読みやすい」というか、リズムがいい文章にしたいと思って書いております。
だからと言って、中身的には、決して読みやすいわけではありませんが。
中身的にはシリアスなものであるからこそ、文章自体はダラダラとしたものにはならないように気をつけて書いております。
中身においては、特に誇張があるわけではありません。ダメダメ家庭の諸相を取り出しているだけです。

今回のお題の「相談してアゲル」も、マトモな家庭の人から見ると、とんでもないギャグにしか見えないでしょうが、それが現実なんですよ。それこそ、以前にも、ダメダメ家庭の人は、配偶者の結婚前の時点での問題点を、結婚してから子供に語るようなことを平気でやっていることについて書いております。「お父さんは、結婚前から、だらしのない人でねぇ・・・」「お父さんは、結婚前から、ワタシに暴力をふるっていたわ!」なんて調子。

本人は「ワタシはなんてかわいそうなの?!」と自己憐憫に浸っているのでしょうが、周囲の人にしてみれば、ギャグにしか見えませんよ。そんな姿も、その人がまったくの他人だったら、笑って見ていればいいだけですが、それが自分の親だったら、とてもじゃないけど笑い事ではない。
ということで、まずは自分の実家のダメダメさを認識する・・・それが絶対に必要になってくるわけですが、現実は、その自覚に至らずに、二代続けての「身体を張ったギャグ」をやっていたりするもの。そのような大河喜劇は、離れて見ている分には面白いんですがねぇ・・・

そして、幸運にも、自分の身内にはそのような人がいない場合でも、そのようなキャラクターの人が近隣に存在する可能性は、実に高いもの。周囲の人の全員がマトモな人である可能性は、このご時勢ではほとんどありませんよ。
だから近隣のトラブルメーカーさんの問題を考えるにあたって、そんな人は、基となる発想が全然違っていることは、覚悟する必要があるわけです。
R.11/1/16