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カテゴリー ダメダメ家庭の人間の行動
配信日 08年12月29日 (10年12月17日 記述を追加)
タイトル 勝利オンリー
ダメダメ家庭の人間が、やたら勝ち負けにこだわることは以前に配信しております。そもそもダメダメ家庭の人間は、序列意識が強い。だから「どっちが上か?下か?」と言うことに対し、マトモな人よりも過敏になるわけ。
どうせなら、自分の側が上の序列にいたいと考えることは誰だって自然なことでしょう。
だから、一般のマトモな人だって、勝負をする以上は勝ちたいに決まっている。しかし、ダメダメ家庭の人間は、無理に勝負事にしなくてもいいようなことまで勝ち負けで判断して、強引なまでに勝ちたがることになります。

このようなことは、序列意識からだけでなく、ダメダメ家庭が減点法の発想を持っていることにもよります。ダメダメ家庭の人間は発想が減点法であり、常に減点部分を考えることになる。だから減点部分への反応は、一般の人より強くなってしまう。だからこそ、自分の減点状態を認めたり、受け入れることができないわけ。自分が負けたということを認識することが怖いわけです。
だからこそ、勝利という状態でないと、「精神的に耐えられない。」わけです。
ダメダメ人間にしてみれば、勝利という状態は、心の弱さの結果になっているわけです。
何かを勝ち取ったというシンプルな肯定形ではなく、「負けを認めない、認められない」という二重否定の状態なんですね。

しかし、「曲がりなりにも勝負に勝ったのなら、それはその人の能力と言えるのでは?」
「勝負事に勝つためには、心が弱ければダメだろう?」
「それなりに、自分に厳しくしているのでは?」

そのように思われる方がいらっしゃるのは当然のことでしょう。
しかし、自分の側が相手に勝つと言うか、負けないためには、自分が「かなわない」と思う相手とは、やり取りをしなければ済む話でしょ?
勝負事の世界では「かませ犬」と言うそうですが、自分に負けると判っているような弱い相手をわざわざ選定して、その「かませ犬」をやっつけて、自信をつけるわけ。

まあ、とりあえず自信をつけるという明確な目的意識があるのなら、そんな方法もありでしょう。しかし、いつまでも「かませ犬」を相手にしていたら、当人にしても何も上達しないでしょ?いったい当人はどうしたいの?

このような「かませ犬」を相手にする専門となると、以前に話題になったボクシングの亀田親子がそのパターンでしたよね?
自分が勝てる相手としかやらない・・・そんな方法は、商売としてはわかりますが、ちょっとむなしくないのかな?

このような「自分が勝てる相手としかやらない」と似た事例は、他にもあります。
某国で社民党の党首をなさっておられる方が、弁護士時代に、裁判の勝率が日本でナンバーワンだったとか。しかし、それって、単に「勝つと判っている事案」だけを引き受けて、困難な事案から逃げていただけなんだそう。結局は、減点法の精神なんですね。まあ、彼女のその減点法の精神は、弁護士以外の活動でも、顕著に見られるでしょ?

あるいは、そんな人は、学校時代においては、「できる問題しかやらない」パターンだったわけです。
「できるとわかっている問題を改めて解答しても、無意味だろう?」と思うのは当然のことですが、「この問題をできない。」という自分自身のマイナス面に直面するのが怖いわけです。
しかし、できる問題ばかりに取り組んでいたら、学力も向上しないのは当然のこと。

当事者意識がないダメダメ人間は、減点部分にばかり目が行くので、自分自身のマイナス面を認めることができない。
それに、使命感やどうしても達成したい目標がないので、「目先の勝ち」で自己満足してしまう。
ヘタにマイナス面を見ると、減点法の精神が発動してパニックになってしまう。
スグにパニックになるような人が、心の余裕なんて持ちようがないでしょ?
心の余裕がないので、自分自身を自分で笑うようなこともできない。

そんな人は、まさに「自分がかなわない人には近づかない。」ようになってしまう。
「自分がかなわない人には近づかない。」って、やっぱり、ダメダメにお約束の二重否定状態になってしまう。

本来なら、そんな二重否定の状態にいるより、「自分はこんな人と一緒にいたい!」とシンプルな肯定形で言えば済む話ですよ。しかし、それができないのが当事者意識の欠如したダメダメ家庭の人間というもの。

この「自分がかなわない人には近づかない。」って、結構ポピュラーな事例と言えます。
そもそも、メールのやり取りにおいても、そんな傾向がある人もいるんですね。
以前より書いておりますが、ダメダメ人間は恩着せがましい。「○○してやる!」なんて態度を取りたがる。文章そのものから、「上の序列のワタシが、下の序列のオマエに教えてやるぞ!」そんな感じが漂っている。

だから、「コイツに恩を着せてやろう!」なんて雰囲気が丸出しで「ご意見」をしてくる人もいるわけです。そんな人に対し、的確な返答をすると、何ともまあ、見事なまでにトンズラされてしまいます。

コッチは何も、勝ち負けにするつもりなんて毛頭ないわけですから、「お互いの考えが明確になって、相互理解が深まればそれでいいのでは?」と思うんですが、何でも勝ち負けにしてしまう人は、「教えてやる!」なんて態度でメールしてきて、自分の文章以上の文章が返ってきたので、脳内の勝負に当てはめてパニックになったんでしょうね。
その人に言いたいことがあるのなら、途中で逃げ出したりはせずに、最後まできっちり言えばいいじゃないの?やり取りの結果として相手が納得するかどうかの問題ではなく、自分の信念の問題でしょ?ちょっとでも予想外の返事が来たらトンズラなんて・・・じゃあ、最初の段階では何を考えていたの?

というか、「オマエに教えてやる!」というように、相手を自分よりも下の位置とみなしているのなら、無理にやり取りをする必要なんてありませんよ。だって、誰かに「教えてやって」も、教えられた側は「教えてもらって」それなりにメリットがあったかもしれませんが、「わざわざ教えた側」にはどんなメリットがあるの?
「教える側」は、質問されれば、丁寧に答えればいいだけで、先制的に「教えてやる」と言い出すのは、本来はおかしなことなんですね。
先制的に「教えてやる」というスタイルを取るのは、逆に言うと、相手に恩を着せたいとか、相手の話を聞きたくないという心理が働いているわけです。だから、ちょっとの指摘にパニックになってしまう。

パニックになってトンズラする例もありますし、逆上メールを出される方もいらっしゃいます。まあ、逆上メールもいわば「捨てセリフ」の一種なんだから、基本的な姿勢はトンズラなんですが。
そんな逆上メールをいただくと、「相互」理解はともかく、そんな人に対する理解は深まることになるんですよ。

逆に言うと、先制的に「自分の勝ち」を自慢するような人は、不都合な状態になると、逆上する可能性が強いわけ。恩着せがましい人ほど、想定外の事態になると、パニックになるものでしょ?あるいは、自分の「勝ち」の話ばかりする人は、往々にして「達成」したものの話ができないものでしょ?「勝ち」と「価値」は、ダメダメの領域においては相反するもの。勝ちの体験しか持っていない人は、達成したものが何もない。だからこそ、本当の自信を持っていない。
だからこそ、何事にも勝負を持ち込み、ますます目先の「勝負事」ばかりにこだわるようになる。
そうやって、その人の価値がどんどんとなくなって行くものなんですね。

自信というのは、ある種の余裕とつながっているものですよ。
自分がやった失敗を認められない人が、何かを達成することなんてできるわけがないでしょ?
逆に言うと、どうしても達成したい目標が自覚できているのなら、自分の失敗も認められますよ。あるいは、自分の負けも認められますよ。
逆に言うと、自分が勝った勝負の話ばかりする人は、自信がないわけです。
だって、達成したものがない人は、本当の意味での自信を持ちようがないでしょ?

まあ、驚異の洞察力?を持っているこの私と違って、一般の多くの人は、やり取りの相手から「勝った話」ばかりを聞かされると、「この人は自信家だ!」と思ってしまうことになる。まあ、それはしょうがない。驚異の洞察力なんて、この世で生きていくにはむしろジャマですよ。
しかし、本当に自信を持っている人なら、「勝ち」の話ではなく、「達成したもの」の話になるでしょ?
そして、その達成したものについては、人それぞれの目標の問題になるわけですから、あえて、先制的な形で人に語るものではありませんよ。だから、先制的に「勝ち」を語る姿からは、その人のコンプレックスが見えてくるもの。
本当に自信があれば、相手の話を余裕を持って聞けますし、自分の失敗も認められますよ。
そして、先制的で押しつけがましいスタイルではなく、人から聞かれた段階で、自分の成果を落ち着いた形で説明できる。

多くの人は、自身の勝利体験を堂々と語る姿から、その人の自信とみてしまう。
そして、その点から認識を出発させるので、それ以外の点も的確に認識することができなくなってしまう。そうして、ボタンの掛け違いが積み重なってしまうことになる。

自信満々のオーラは、実は自信ではないんですね。
人の話を余裕を持って聞けることこそが自信なんですよ。
人の話を余裕を持って聞けないがゆえに、先制的に自分の勝利を「語らざるを得ない」わけです。

(終了)
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発信後記

このメールマガジンは、年末もお正月休みも関係なしに、通常のスケジュールで配信しておりますが、次回の配信が、当然のこととして08年度の最終回です。

このメールマガジンの内容は、実際にそんな体験をすると、実感として理解できるような内容だと思っています。だから、本当は、そんな体験をしないで済むように、あるいは、小さい段階で対処できるように、使っていただければ結構です。
予防のためには、それなりの知識がいるものなんですよ。
逆に言うと、ダメダメというものは、かなりの程度まで予防できるわけ。
R.10/12/17