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カテゴリー ダメダメ家庭と学校
配信日 09年5月11日
タイトル 学校全体・地域全体
先日(09年4月)起こった大阪の虐待事件ですが、子供が「あざ」を作って学校に登校し、その説明として、親が「何かにぶつけたようだ・・・」とかで、学校に対して言っていたそうです。
その説明を、学校は了承した・・・ようです。

しかし、もし、自分の子供が何かにぶつけてあざを作ったのなら、逆に言うと「何かにぶつけたようだ。」という説明の言葉にはなりませんよ。「走っていて、お店の看板にぶつかった。」とか「階段を踏み外した。」とかの具体的な説明をするでしょ?
そんな具体的な説明ができない時点で、明らかに異常でしょ?

マトモな親なら、と言うか、よっぽどのダメダメな親でない限り、自分の子供があざを作ったら、「どうしたの?何かあったの?」と子供に聞くでしょ?
あざを作ることが問題というよりも、その事態を把握していない・・・それがダメダメというもの。

まあ、ダメダメ家庭は、どこにもあるもの。
しかし、その学校も、どうしてそんな説明を了承してしまうの?
だって、小学生でも不適切と分かるくらいの説明なんですからね。
学校側としても、教員としても、学年の変わりの時期なので、面倒を背負いたくない・・・それが本音でしょう。だから、問題を「見たくない」し「考えたくない」わけ。
ヘタに問題が見出されてしまったら、何か対処しなくてはならない事態になる。
親からの説明を了承してしまえば、何かあっても「悪いのは全部、あの親のせい!」「ワタシたちは騙されただけだ!」と出来る。

いわば、「なあ、なあ」の境地で、ことが過ぎていくことになる。
その結果がどうなるかは、まさにあの事件の結末が示しているとおり。

ダメダメな親は被害者意識が強く、「親は子育てという面倒を背負わされた被害者」という自己認識であることは、このメールマガジンで頻繁に言及しております。本来ならそのように思うのなら、子供なんて作ってはダメですが、そんな人間ができるのは子作りだけ。そして、そんな人間が相手をしてくれるのは、自分の子供だけ。
そして、子供という存在をネタにして、自分を「かわいそうな被害者」として周囲に語ることになる。

マトモな地域環境だったら、「ワタシは子供による被害者です。」なんて説明しても、受け入れられるわけがないんですが、ダメダメな人間は、自分のグチが通る環境を求める。
そうして、ダメダメな同類同士で「ああ!ワタシたちって、なんてかわいそうなの?!」と共鳴することになる。

その共鳴によって、「ワタシはかわいそうな被害者」という確信がますます強いものになり、「自分に子育てという迷惑を強いた」子供に対して報復行為に出るようになる。
以前にも書きましたが、虐待行為は、その手の親にしてみれば報復行為と思っている。
だから、その親なりには「正義」というか「しつけ」であるわけ。
しかし、そんな発想やそんな行為は、マトモな環境だったら、周囲に通るものではない。

しかし、ダメダメ家庭が住んでいる地域では、そんな発想なり行動も通ってしまうわけ。
それこそ、大阪の事件での親が言う「何かにぶつけたようだ。」なんて、いい加減な説明で通ってしまうようなもの。

そんな学校は、ダメダメ家庭の事件が発生するのを防止するのには、何も効果がないばかりではなく、学校から子供に対して圧力をかけることによって、事件を誘発しているんですね。子供が問題行動を起こしても、問答無用で子供に説教するだけ。あるいは、「子供を愛さない親はいない!」「親はアナタが思っている以上にアナタたちのことを愛しているんだよ!」なんてありがたい正論を子供に言い放つ始末。そんな正論を受けたら、子供はどうすればいいの?実際に今回の事件の犠牲者の女の子が、生前に教員に相談して、その教員から「親はアナタが思っている以上にアナタたちのことを愛している!」なんて文部科学省推薦の回答が返ってきたら、どうするの?もう死ぬしかないでしょ?

以前に「ポスト・ポスト・ポスト」というお題で文章を配信しております。
ダメダメな親は、子供を学校に入れるに当たっては、「赤ちゃんポスト」ならぬ、いわば「学校ポスト」に投げ入れるという感覚になっている。学校に投げ入れて、「あとは、知〜らない!」と思っている。
学校の中で自分の子供がどうなろうと、知ったことではないというだけでなく、子供が学校での問題を家庭に持ち込むと、子供によりまた手間をかけさせられたと認識し、被害者意識が刺激され逆上することになってしまう。

子供をポストに投げ入れた・・・その段階で、親としての仕事は終わった・・・それがダメダメ家庭の親の認識となっている。
だから、学校のことに関心がないし、子供に対して、「学校ではどうだった?」とそもそも聞かない。学校についての情報は近所のオバサン連中から聞くことになる。そんな人たちは、あら探しばかりしている人なので、学校の出来の悪さには関心があるけど、その学校が子供にどのように役に立つのかは関心がない。

本来なら、そんなダメダメな親は、地域から「浮いて」しまうものですが、逆に言うと、ダメダメな親は、自分のような人間が「浮かない」「目立たない」で済む環境を求めるわけです。
それこそ、ダメダメ家庭を作る親は、顔や服装からしてダメダメだったりするもの。あるいは、子供の名前も突拍子もない。そんな容姿や名前だったら、マトモな場所なら「浮いて」しまうものですが、ダメダメな場所では「浮かない」で済んでしまう。だから、ちょっとしたトラブルも見過ごされることになる。

そんな親が子供を投げ入れた「学校ポスト」も、まあ、その程度の学校であり、逆に言うと、その程度の学校を求めるのがダメダメな親というもの。
だからこそ、そんな学校では、ダメダメ家庭の問題の改善には役には立たないわけ。
というか、悪化するだけなんですね。

学校だけでなく、地域だって同じようなもの。
それこそ、いじめとか児童虐待などの家庭問題が起こった場合に、よく言われたりするのがコレ。
「学校や地域全体で協力して、問題を解決して行こう!」

その言葉は言葉で結構なことですが、そんな正論で事態がよくなったという話って、聞いたことがありますか?
私は聞いたことがありませんねぇ・・・

ダメダメ人間は当事者意識がない。だからその物言いも具体的ではないわけ。反論されにくい「通りがいい」言葉を「考えもなく」言い放っているだけなんですね。
具体論がないから、実際に実行しようがない。

たとえば、上記の「学校や地域全体で協力して、問題を解決して行こう!」はいいとして、具体的には何するの?
購読者の皆さんは、そのような正論を聞かされて具体的に何をするのか思い浮かびますか?たとえば、目の前にあざを作って歩いている子供を実際に保護したら、地域全体云々という話はできないんじゃないの?つまり、地域全体云々のきれいごとを言う時点で当事者意識がないわけです。
当事者意識がないんだから、何も解決できませんよ。

そもそも「地域全体」はいいとして、じゃあ、誰が率先し、オーガナイズするの?
皆で集まってワイワイやると、物事は自然と解決するものなの?
そんなマトモな地域だったら、そもそも問題なんて起きないでしょ?

そんなに問題が深刻だと本気で思っているのなら、全体で協力なんて夢みたいなことは言いませんよ。「自分が率先するから、皆さんも協力してください。」そう言いますよ。
何も、「黙ってオレに従え!」と言うことではなくて、指導力のある人がオーガナイズして、組織をまとめていかないと、集団なんて何もできないでしょ?重要なことは、それぞれの人の意見を聞くということ。そうやって調整しながら進めていけばいいじゃないの?

家庭問題に限らず、何かを立ち上げたり、事態を改善しなくてはならない時には、それこそモーゼのように、強いリーダーシップで集団をまとめる人が必要なんですね。

「自分が率先するから、皆さんも協力してください、意見があればこのワタシにドンドンと言ってください。」・・・ではなく・・・「地域全体で協力して・・・」という言葉が通ってしまう時点で、その人やその地域の当事者意識の欠如が明白なわけ。だからこそ問題も起こるわけですし、ダメダメ家庭の人間が寄り集まる下地となってしまう。

それに「地域全体で協力して・・・」なんて実際にできるの?地域全体が一致協力するなんて事態が本当に出来るとでも思っているの?
そもそも人それぞれ考え方や利害はあるでしょ?いわゆる総論賛成各論反対になるだけですよ。

だから「地域全体で協力して・・・」なんて言っても、具体的には何も行動せず、後になって、「みんなが参加してくれなかったから・・・」などと言い訳をするだけ。
「せっかく一生懸命やろうとしていたのに、協力してくれなくて・・・ああ!オレたちって、なんてかわいそうなんだ!」と嘆くだけ。
こんな例は実にポピュラーですよね?

指導力がある人が、大きな集団を指導して、それほど指導力のない人は、自分にできる範囲で問題解決に当たる・・・それでいいわけでしょ?あとは適宜、情報交換をすればいいだけですよ。それに子供の教育に関わる問題への対処を子供がいない人に過大な要求をしても、現実的に無理でしょ?人には得手不得手もありますし、関心の方向性の違いもある。最初から地域全体なんて言い出したりすると、誰が責任を持って指導するのか、さっぱりわからないでしょ?それこそ困ったことがあったら、誰に相談すればいいの?地域の人全員に相談しなければならないとでも言うの?相談相手もわからない状態で問題解決もヘチマもありませんよ。

学校全体とか地域全体でまとまっている状態は、誰かがそれなりの成果を上げて、周囲の人が「あの人と一緒にやれば安心して進めていける!」と確信を持った状態だからこそ、全体でまとまることができるわけでしょ?全体でのまとまりというのは、目的とするのではなく、あくまでその折の状態に過ぎないわけ。解決する課題が明確で、解決のための方法論も明確だからこそ、人はまとまることができるわけであって、まとまることそれ自体が目的となると、人はまとまらないもの・・・でしょ?

ダメダメ家庭に特有の当事者意識の欠如ですが、単に「ワタシは関係ない!」なんて言葉で表現されるだけではないわけ。「全体で協力して・・・」なんて言葉で表現されるケースも多いんですね。昔から言うじゃないですか?「共同責任は無責任。」ってネ。だから、事態が何も解決せずに、悪化するばかり。

全体で集まってしまうと、船頭が多いので、議論はしても、的外れなトンチンカンな議論をするだけ。
それこそ「子供のしつけにおいて、子供を叱るのに、叩いてでも叱った方がいいのか?それとも話だけで行うべきなのか?」そんな議論があったりしますよね?
それこそ虐待事件が発生したりすると、そんな方向違いの一般論が登場したりするもの。
指導の方法については、色々な考えはあるでしょう。ここではその問題については考えることはいたしません。

しかし、忘れてはならないことがありますよね?
そもそも「何故に子供がそのような悪さをしたのか?」ということです。
そのような原因を考えないで、子供に対しひたすら注意しても意味ないんですね。
そのような意味のない行為を肉体を使うのか?言葉だけなのか?議論しても結局効果があがるものではありませんよ。
子供としては、そんな説教を受けても『怒鳴られないように、今度は親に見つからないようにしよう!』って、ただそれだけになってしまうもの。
現実を見れば、子供にきつく注意をしたりする親の子供の方が暴れたりしていますよね?その手の親は、結局は、子供の問題を「見ない」ようにしたいだけ。本質的な解決なんてする気がないわけ。

トンチンカンな議論しかしない、そのようなダメダメ家庭が多く住む地域に住んでも、子供のためにならないのも自明のこと。そんなところから、さっさと逃げるような危機意識を持っている人間が対処しないと何も改善しない。
結局は、危機意識を持つマトモな人は、そんなダメダメな地域からさっさと脱出。
残った鈍感な連中が、ワイワイと議論するだけ。
となると、ますます問題解決から遠くなる。
こうなると、「地域全体」がダメダメになっていく。

家庭がダメダメであればあるほど、学校や地域の役割が重要になるものですが、ダメダメ家庭は、ダメダメな地域や学校を選ぶので、現実では学校も地域も何も役には立たないわけです。
学校全体や地域全体と言っている時点で、どうしようもない。
ダメダメな学校や地域にもマトモな人や教員もいるかもしれませんが、ダメダメな地域や学校の中では、現実的には実に少数派となっている。だから実質的な影響力がないもの。

その地域の人も、その学校の人も、虐待事件があった後になって、「あそこは、前から・・・」などと訳知り顔でコメントするだけ。
その家庭に直接的に注意したりすることは現実には難しいでしょうし、警察に通報してトラブルになったら厄介なことになる。ただでさせ、そんなダメダメな親は被害者意識が強く、スグに逆上するもの。だからこそ、そんな地域や学校からは離れるしかないわけ。

全体で・・・なんて言っている人が多く集まっても何もできるものではないわけ。
誰かが命がけで取り組んで、その成果の上に、後に続く人が出てくる・・・
どんな分野においても、何かを達成する際には、いつもこんな感じでしょ?

子供の事件は、その地域や学校にとっての、「炭鉱のカナリア」のようなもの。
せめて、その犠牲を踏まえて、そんな場所から逃げるしかないわけです。
ヘタに居座っても、犠牲者が増えるだけなんですね。

(終了)
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発信後記

何でも東京の足立区の綾瀬で19歳の母親が長女を虐待した事件があったそうで・・・
何でも熱湯をかけたんだとか。
綾瀬というと、例のコンクリート殺人事件の現場でしょ?
19歳の母親で2児の母ですか・・・
地域全体で・・・って・・・
まさにおっしゃるとおりに地域全体状態。

その19歳の母親の実家がマトモなら、子供が母親になる前に、そんな場所からさっさと避難するでしょ?
というか、実際に避難した人もいたでしょうね。
避難していれば、避けられた可能性もあるのでは?

本来は、そんな家庭は、地域から浮くのが当然ですが、そんな家庭が浮いていない・・・それこそが大問題。
だからこそ、ドッカーンとなってしまうわけ。
R.10/12/22