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カテゴリー | 子供にすがるダメダメな親 |
配信日 | 03年10月20日 (10年10月8日 記述を追加) |
タイトル | オマエの父親のようになるな!(父親のようになるな! 父親を反面教師にしろ!) |
反面教師というのは、現実的には非常に難しいことですよね? 歴史上?有名な反面教師など聞いたことがありません。また、実際に出会ったりする人間で「おっ!この人は素晴らしい人だ!」と思えるような人と話している時に、その素晴らしい人は「ワタシの反面教師は○○です。」「ワタシは△△を反面教師としています。」などと話はしないでしょ? 反面教師というものは、言葉としてはありきたりなのですが、実際には教師にはなり得ないものでしょ?現実的には、そんなことを意識している時点で、ダメダメなものなんですね。 皆さんが尊敬している人が、自らの反面教師を語ったのを聞いたことがありますか? 自らの反面教師を語っているような人は、所詮は「ダメダメのレヴェル」の人であることが多いでしょ? 反面教師という言葉をより細かく見てみると「ワタシは反面教師としている○○のせいで、いつもうまくいかない。ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?アナタもそう思うでしょ?」・・・そんな自己憐憫につながる言葉でしょ? 当事者意識がある人だったら、自分の行動の指針とするには、正面教師というか、いわゆる「人生の師」を見つけ、その人のことを参考にしますよ。 「反面教師の△△がやっていることは、しないようにしよう。」なんて、二重否定的な指針は具体的な行動にはつながりませんよ。 ということで、ダメダメ家庭を作る母親がよく言う「オマエの父親のようにはなってはいけない。」という言葉を取り上げましょう。 「っもうっ!なんてだらしない!アンタはお父さんのようにはなっちゃダメよ!」 「勉強しないと、お父さんのようになっちゃうわよ!」 「オマエはお父さんのマネをしちゃダメよ!」 ダメダメ家庭でよく言われるセリフですね? いわば、「オマエの父親を反面教師にしなさい!」というわけです。 では、そのように言われた側は、父親のようになってはいけないとしたら、具体的にどのようにすればいいのかな? 勉強をするの?スポーツをするの?具体的にはどの点に注意すればいいの?日頃からどうすればいいの? そもそもその母親は父親の何がいけないと思っているの?収入?行動?容姿? それならさっさと離婚すればいいのに・・・・ よく言われる「子供のために離婚しない。」というありきたりなご高説はいいとして、本当に子供のためを思っているのなら、「オマエの父親のようにはなるな!」なんて説教をして、子供を困惑させたらダメでしょ? 言われた側の子供としても、たとえ父親と仲が良い状態でなくても、「父親のようになるな!」と言われたら対処のしようがないでしょ? 「あのようにやるな!」という否定形の要求よりも、「このようにしたら?」と肯定形の要求やサジェストでないと、言われた側も対応ができないものですよね? 前にも書いていますが、反面教師について言及するよりも、人生の師について言及する方がマトモ。親としても「あの○○さんを参考にしてみたら?」と言えばいいじゃないの? そして、その「父親のようになるな!」という言葉からは、母親の思考なり判断なり行動が伝わってこないことも子供は見ているわけです。 離婚するなり、自分の夫に対して改善点を指摘するなり・・・本来はやれることが沢山あるはずでしょ?子供にそんなことを語る母親としては、自分自身を「つまらない」「出来の悪い」オトコと結婚した、悲劇の女性の立場に身を置いてしまっているわけ。そして、自己憐憫でとどまっていて、後は知らぬ存ぜぬで、対処は子供に丸投げしている状態。 これでは子供としてはどうすればいいの? そもそも、子供にとって反面教師になるくらいのダメ男と「わざわざ」結婚したのは誰なの?子供の側なの?また、そもそもそんな男との間でどうして子供を作ってしまったの?子供ができる前は、そんなにマトモだったとでもいうの? あるいは、その結婚について、実家は結婚前にどう言っていたの? そんなダメ男との結婚生活について、子供にグチるのはともかく、じゃあ、実家はどのように娘の結婚生活を考えているの?あるいは、そんな不幸な結婚生活をしていることに対して、実家からのサポートはないの?そのような点について、当人なりに考える必要があるでしょ? そんな感じで、判断することから逃避してばかりなんだから、そんなつまらない男と結婚してしまったんでしょ? しかし、自分で考えることから逃避している人間は、周囲に対して通りがいいグチを並べることができても、「自分としてはどうしたいのか?」について考えることから逃避している。「自分ではどうしたいのか?」について、自分でもわかっていないんだから、そんな母親が、「自分の子供にどうしてほしいのか?」について明確に説明できるわけがないじゃないの? 結局は、目先のマイナスに反応して、「あれも違う!」「これもダメ!」と否定しているだけ。 否定ばかりで、何も肯定していないわけ。 肯定しているものがないんだから、正面教師というか、尊敬する人生の師なんて、見つかるわけもないし、見つけようとしない。 反面教師について100回語るより、尊敬できる人について1回語った方がいいのは当然のことでしょ?だって、言われた側としても、その尊敬できる人の行動をマネすればいいだけなんですものね。言われた方はラクですよ。 「お父さんのようにはなるな!」では、マネしちゃいけないし、だからと言って常に意識しないといけないわけですしね。言われると困っちゃいますよ。 しかし、御存知のように「反面教師について熱く語る。」人は意外にいたりします。 頻繁に書いていますが、ダメダメ人間は、自分のダメダメさを受け入れ、「ふつう」とされてしまうダメダメな環境を求めるもの。 そんなダメダメな環境なんだから、「反面教師」なる物言いをすれば、「まあ!なんてすばらしい!アナタは立派な人ね!」と絶賛されてしまうくらいですよ。 確かに、自らの行動をチェックするにあっての、ポイントは持っている必要があるでしょう。しかし、尊敬できる人が日頃から行っているチェックをマネるのはラクですが、反面教師としている人の行動を回避するのは、現実的に大変ですし、それだけ、反面教師の行動を常日頃から意識しないといけないでしょ? 逆に言うと、常日頃から反面教師を意識しているからこそ、結局は似たようなことをしてしまうわけ。 それこそ、子供の話を聞かない強圧的な自分の父親を反面教師とするのはいいとして、父親を反面教師とする人が集まって、市民運動の活動に入れ込み、気に入らない人間をつるし上げたりするもの。 まさに、「人の話を聞かない」スタイルは、問答無用の父親の姿そのままだったりするわけ。 「オマエの父親のようになるな!」 このありきたりな言葉は、高度で洗練されていますが、グチの一種なんですね。 まだグチでとどまっていれば問題も少ないと言えますが、子供が結果的に反面教師という考えを持つようになったら、将来は大変です。結果的にダメダメな父親のようになっちゃうんですよ。 それに、「父親のようになるな!」と言われたら、子供も父親とは仲良くできないでしょ? 一体全体、子供は父親に何を話せばいいの? 「お母さんから、お父さんのようになっちゃいけないと言われたので、お父さんのようにならない方法を教えてね。」って父親に聞くのかな?まさかね・・・ 家庭内で日頃から子供にそんな気を使わせたら、子供が気の毒ですよ。 精神的に疲れちゃいますよね? 反面教師について熱く語る人自身は、現実的にダメダメなもの。 逆説的になりますが、反面教師について語る人こそが、まさに反面教師に値するわけです。 「オマエの父親のようになるな!」と語る母親も、その父親と同じレヴェルなんですね。 ダメダメ家庭においては、結局は、夫婦どっちもダメダメ。 ただ、どちらかが、声高に自分の被害を語っていて、片方があまり語らないというだけ。 そもそも、反面教師を語るより、まず尊敬できる人物を探すこと。 ダメダメ家庭では、このような基本ができていないんですね。 だから、程度の低い人間と結婚し、結果的にうまくいかずに、嘆きを語り続けて、結局は、子供も「自分たち」と同じようなダメダメ人間にしてしまうんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 まあ、長崎の中学生の母親も、絶対にこの「オマエの父親のようになるな!」というありがたいアドヴァイスを言っていたでしょうね。 その光景が目に見えるようですよ・・・ |
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R.10/10/8 |