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カテゴリー | 子供にすがるダメダメな親 |
配信日 | 03年11月17日 (10年10月11日 記述を追加) |
タイトル | オマエしか頼るものがない! (子供だけが頼り) |
「あなただけが頼りなの!」 そんな言葉も、成人男女の間の会話なら、それなりに色気もあるといえるでしょう。 しかし、ダメダメ家庭においても、そんな言葉がでてきたりするものです。 それこそ、ダメダメな親が「オマエだけが頼りだ・・・お父さんは全くアテにならないし・・・」などと、自分の子供にすがったりするわけです。 親からのそんな言葉を受けて、子供の側は「・・・」となってしまうわけ。 成人男女同士の間柄ですと、基本的には同格と言えます。しかし、親子の間柄だったら決して同格とは言えないでしょ?現実的には、親の側が、子供の生殺与奪の権を握っている状態です。 親からの要求がイヤだからと言っても、子供は親から逃げることはできませんものね。 その圧倒的な権力者が、「オマエだけが頼り」などと、のたまったら、「頼られた子供」はビビっちゃうでしょ? 子供にしてみれば、親の世話に明け暮れる将来を想像して、暗鬱とした気分になりますね。 子供にとっては、「そんなに自分だけを頼るのではなくて、配偶者とか他の親類とか友人を当てにしていよ!」と言いたくなるものですが、生殺与奪の権を持っている親に対してそのような本音は言えませんし。 子供としても、「いやっ!私を捨てないで!」と、演歌の文句のような湿り気のある言葉を聞いて、楽しい気分にはならないでしょ? 親として、子供に対して言うのなら、「アンタが大人になったら、色々と相談に乗ってね!」それくらいが限界でしょ? 親として、「子供を当てにする。」そのこと自体は自然な発想でしょう。 ただ、「子供『しか』当てにできない。」という発言が与える効果は絶大です。 このように「子供だけが頼り!」という言葉に対し、周囲にいる冷静な大人は、このようにアドヴァイスしますよね? 「アナタ・・・何を言っているのよ!子供なんて・・・いつかは独立して、親の元からどこかに行ってしまうものよ!」 その言葉は真理でしょう。一般的にはネ。 しかし、その「オマエだけが頼り。」と子供にすがる親に、そのアドヴァイスは効果がないんです。 何故って? つまり「オマエだけが頼り」と子供に対して言うような親は、本当に「子供だけが頼り」なんですね。 同世代の人間とのコミュニケーションに問題あるわけです。 あるいは夫婦の間もうまくいっていない。 だからこそ「子供だけが頼り。」なんです。 そして、そのように自分の親が「子供しか頼れない親」であることを、子供はちゃんとわかっているわけですね。 だったら、子供の側はうれしいの?自分を頼ってくれて。 まさかね。 大体において、子供が親を頼るのは分かりますが、親がそんなに子供を頼ってもね。 大体において、「自分の子供しか頼れない」親というものは、子供とのコミュニケーションも本当には上手く取れていないわけです。 ただ、配偶者とか隣人は同格の人間なので、反論したり無視したりと反応することができる。 しかし、子供は親に対してそのような否定的反応は取れませんよね? それに最初の段階では、子供も、やっぱり知力も少ない。 親から言われると「そうなのかなぁ・・・」「そんなものなのかなぁ・・・」と納得しちゃうんですね。 それに、そんなことを言い出す親は、家族の間でイヴェントなどをしていない。 いつも家の中で、子供の顔を見て、「困った!困った!」とグチっているだけ。 つまり、子供としては、その親との間で楽しい思い出もない。 それゆえに、子供との間でフランクな会話もなく、親からの要求が一方方向で伝達される様相になっている。 だからこそ、子供もあえて、親の言うことに反論もしない。 子供が否定的反応をしないからと言って、親の意見に心の底から同意しているとは限らないわけです。 反論しないという二重否定的な状況と、心の底から納得するという肯定的な状況とは違っているもの。 しかし、そのようなコミュニケーション不全の親にとっては、自分に対して、否定的反応を示さないのは、自分の子供のみであるという現実がある。 だから子供にすがる。 子供にとって、同格の人間からすがられた場合には、いざとなったら別れれば済む話です。しかし、まがりなりにも「お世話になった」人間から、すがられれば対応しなくてはなりません。 ひたすら親の介護に明け暮れる将来を予想する子供の心理が積み重なっていけばどうなっちゃうのかなんて、誰でも予想できることでしょ?おまけに楽しい思い出がないような人との生活なんて、陰鬱そのものですよ。本来は、楽しいイヴェントでも作って思い出を積み重ねていけば、老後のサポートもしてくれるでしょうが、ダメダメな親は一方方向に命令するだけ。 自分より格下の人間に頼ることは、格上の人間に頼るより配慮が必要なのは、当然なんですが・・・ そのような配慮をしないのがダメダメ家庭というもの。 というよりも、自分が命令できる格下の存在を、わざわざ「作った」という面があるわけ。 子供に対し「オマエしか頼れない。」という人は、逆に言うと、その前の段階から、「子供に頼ればいいや!」「面倒なことは全部子供にやらせればいいや!」と安直に考えているわけ。だからこそ、結婚する際にもいい加減だし、トラブルに備えての準備もしない。当然の流れとして、子供にしか頼れない事態になってしまっているわけ。 そして、「面倒なことをやらせるために、オマエをわざわざ作ったんだ!」と子供に対して言い聞かせ続けることになる。 「こんなイヤな思いをしながら、オマエを育てたんだから、その見返りは必ずするんだぞ!」 そのように、子育てという被害を受けたものとしての主張でもあるわけ。 そんな親にしてみれば、「オマエを頼るぞ。」と宣言することは、子育てという被害に対する補償を求めている心理となっているわけ。 大体において、上手く行っている家庭だったら、「オマエだけが頼り。」などと言わなくても、子供としては将来も色々と面倒を見てくれるものです。しかし、子供にすがる親は、常に念を押さないといけない状態であることを内心ではわかっている。だからこそ「オマエだけが頼り。」と言い続けることになる。 本来は、そんなに念を押さなくても済むような状態にすることが、必要なことじゃないの? ちなみに、「オマエだけが頼り。」という直接的な言葉以外に、もっと強烈な言葉を使う人もいます。 「アナタと私は前世から親子だったのよ!」 このような言葉は、母親が息子に使いますね。まあ、父親が娘に対しては使いません。 ちなみに、この「アナタと私は前世から親子だった。」という言葉を聞いて、言われた側の息子さんはどう思うでしょうか? 「わあ!ウレシイ!ボクはママと前世から親子だったんだ!」 そのように喜ぶ息子さんだったら? そのような息子さんだったら、将来は絶望的ですよね? まあ、まともな結婚はできませんよ。 では、逆に「オイ、オイ、マジかよぉ〜ボクとママが前世も親子って・・・ママそんなこと本気で考えているのかなぁ・・・イヤだなぁ・・・」と息子さんが思ったら? 子供の側としては、そんな自分の意向を、「いっちゃっている」親に対して、どうやって伝えるの?伝えようがないでしょ? 子供としては、結局は、自分で溜め込むしかないでしょ? しかし、この「前世から親子だった。」という言葉は「上手」な言葉ですね。 何と言っても、「前世も親子だった」というのは否定できない。調べようがないわけです。 「ボクも自分で調べてみたけど、ボクとママは前世で親子でなかったよ。」と反論することはできませんよね? それに「前世も親子」で、「現世も親子」だったら、次に来るのは「来世も親子」となることは簡単に予想できること。 もう、生まれ変わってもストーカー。 子供としては心底ビビってしまいますよ。 もし、その息子さんが大人になって、結婚しようとして、彼女を母親に紹介するような場面になったら? 修羅場になるのは子供だって簡単に予想できますよ。 「アナタと私は前世でも親子だった。」と、自分の子供に対して実際におっしゃっている方は、本当にそのように信じておっしゃっています。別に子供との駆け引きで言っているわけではないんですね。 だからこそ始末が悪いわけですが・・・ さすがに『前世から親子なんて、いくらなんでも・・・』と、私が注意したら逆上されちゃいました。 「前世が存在しているのは、ちゃんと証明されている!」 「立派な陰陽師が調べてくれた!」 「今時、前世の存在を疑うのは時代遅れ!」 ・・・って、マジで言われちゃったんですよ。 まあ、前世が存在するも存在しないのも、あるいは実際に前世で親子だったとしても、どうでもいいんです。 それより重要なことは、自分の子供以外の人とのコミュニケーションを取れるようにすることですよね。 しかし、逆に言うと、そんな「いっちゃっている」親とやり取りをするのは、その人の子供だけでしょ?だからこそ、前世からの因縁までも持ち出し「すがる」ことになる。 自分以外の人と上手にコミュニケーションをとれる親だったら、将来において、子供の側も喜んで親のサポートをしますよ。 自分の子供以外の人とコミュニケーションが取れない親なんて、子供にとって、まさに「頼りにならない」親そのものでしょ? 子供としては、当人がトラブル状況になったら、親を頼ることができず、まさに「自分だけが頼り」になってしまいますよ。 ダメダメ家庭においては、親は子供を頼ることができます、子供は孤立無援なんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 そういえば、メールマガジンの発行元の老舗の『Pubzine』がなくなってしまうそうですね? この「ダメダメ家庭の目次録」は「まぐまぐ」「Macky!」「メルマガ天国」の3つの発行元より配信しております。 「まぐまぐ」は最大手だし 「Macky!」はNiftyの系列だし・・ あと「メルマガ天国」は・・・今のところ大丈夫のようです。 まあ、その前に私のメールマガジンが廃刊になる方が早いでしょうが・・・ |
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R.10/10/11 |