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カテゴリー ダメダメ家庭が子供に与えない体験,境遇
配信日 04年1月23日 (10年9月19日 記述を追加)
タイトル それなりの容姿
イギリス社会には隠然たる階級問題がありますよね?貴族階級と労働者階級の間の格差の問題です。
イギリスを舞台にした映画には、このような階級問題を扱った映画が結構あります。ジョゼフ・ロージー監督の「恋」(原題は確か「GO BETWEEN」・・・まさに「行ったり来たり」)とか、有名なオードリー・ヘップバーン主演の「マイ・フェア・レイディ」とか・・・

そのような階級問題を扱った映画には「いかにも下層階級」と、一目で分かるような人たちが登場したりいたします。
いかにも、しまりのないダレた顔立ちの人たち。
映画を見ていると、「よくまあ、あんな典型的なまでに下層階級の顔立ちの人を集めたものだ!」と感心してしまいます。

映画「マイ・フェア・レイディ」においては、主人公のイライザがそのような下層階級の顔が並んでいるのを見つめて「このままではダメだ!」とヒギンズ教授の門を叩くことになるわけです。

このような典型的な「下層階級」の顔立ちは、遺伝的なものも若干はあるでしょう。しかし、普段から精神的な緊張とは無縁の生活をしていることから、どうしても顔も緩んできてしまうんでしょうね。

本人にとっては、遺伝はしょうがない。「親の因果が子に報い・・・」なんだから。
精神的な問題については、話が大きすぎますので、今回は割愛。

このような典型的な下層階級の顔だと、どうしても本人に能力があっても可能性が制限されますよね?別に俳優になるとかの問題だけではありません。いかにも知性がなさそうな顔だったら、そのような人の話は、やっぱり信頼できないでしょ?不満いっぱいの顔だったら、そもそもそんな人には近づいていかないでしょ?

その職業にはその職業にふさわしい顔があったりしますよね?

たとえば暴力団の方。
暴力団の皆さんは、若いうちから、スゴミのある顔をしていらっしゃいます。まあ、そうでないと仕事に差し支えるでしょうからね。
ジャニーズ系の顔で「さあ、さあ、皆さん!お金払って〜♪」と、恐喝に行っても、払ってはくれないでしょう。
怖い顔で「こら!金払わんかい!」とやらないとね。

まあ、それぞれの職業にフィットした顔があるわけ。遺伝のファクターもあるでしょうし、時間をかけて顔が変わっていくのもあります。まあ、整形というのは一般的ではありませんよね?

しかし、整形はともかく矯正はポピュラーですよね?
特に多いのが「歯並びの矯正」。
悪い歯並びを直す処置です。

歯並びの悪さは健康に直結するだけではありません。歯並びが悪い人はどうしても貧乏臭く見える。
まあ、実際に貧乏だったんでしょう。歯の矯正をケチるくらいに。

たとえば、もし皆様が、銀行に行って、窓口の職員が歯並びの悪い人が多かったら、そのような銀行と取引しますか?
下層階級出身者が集まっている銀行なんて不安ですよね?
多少ヘチャムクレの顔だったら問題はないし、色黒な人が多くても問題はないわけです。だって、その面においては、矯正のしようがないわけですし、まあ、整形手術は一般的とはいえない。しかし歯並びの矯正はお金をかければできる話だし、ありきたりのことでしょ?
銀行という場では、歯並びが悪い人をあまり見ませんよね?多分そのあたりをチェックしているんでしょうが。

では、歯並びの悪い人をよく見るところってどこでしょうか?

色々とあるでしょうが、私が真っ先に思い浮かぶのは「お笑い」の業界です。
お笑い関係のテレビを見ていると、出ている人の歯並びが悪い場合が多い。

「笑い」というのは、「くだらない」話というものとは違っています。
人の気がつかなかったことを指摘したりして、笑いを取る。そのためには、新鮮な視点や考え方が要求される世界だと言えるでしょう。
だからこそ下層階級出身者が活躍しやすい。社会の「非主流」である下層階級ならではの視点で、「主流」の人間の「おかしさ」を指摘する。
「笑い」はこのような時に出てきますよね?

しかし、この手の笑いはちょっと難しい。その下層階級出身の芸人さんが「売れて」リッチになってしまうと、そのような「主流」の「おかしさ」を指摘することができなくなります。「主流」に埋没しちゃうんですね。そんな例が多いでしょ?

話が脱線してしまいましたが、歯並びの悪さは下層階級出身と同義なんですね。たとえ、経済的にはリッチであっても、メンタル的には共通しているわけ。
はっきり言って、チャームポイントには絶対にならないわけ。
お金があれば、矯正するのがマトモな親ですよ。
歯並びが悪くないと就けない職業なんて、この世にはありませんよね?

しかし、歯並びが悪かったら就けない職業はいっぱいあるわけです。単なる容姿の美醜の問題だけでなく、出身階級そして、出身家庭の力量がわかってしまうという点で。

身長が低いような場合には、お金をかけても背が伸びるものではありませんよね?
しかし、歯並びは親の「気持ち」次第ですよね?

そのように「歯並びの矯正」をせずに、そのまま放置しておくような家庭だったら、もし当人が困った時に、周囲の家族は何かサポートをするでしょうか?金銭的にも精神的にも「あて」にならないわけです。
今現在は単なる容姿の美醜の問題でも、将来的にもっと困難な課題に対応できないことがスグわかってしまうんですね。
ここでは例として「歯並びの矯正」を取り上げましたが、他にも色々とあると思います。
多少のお金で子供の将来へのハンディキャップを取り除けるのなら、それを取り除くのがマトモな親。
ダメダメ家庭とマトモ家庭の差は、このようなところでスグにわかってしまうんですね。

マトモ家庭は子供の将来のためにお金を使いますが、ダメダメ家庭は現在のことしか考えていないんですね。
あるいは、言葉としては「子供の将来」などと立派な言葉を語ったりすることもありますが、それが「自分の子供の将来」という具体性を持たず、抽象的で一般論的な場合もあったりする。

それこそ、今回の文章のテーマといえる容姿の問題でも、今回の文章のように、歯並びのような具体的な視点を提示すると、市民運動の人たちなどが、「容姿と人格とは関係ない!」などと大騒ぎをしたりするもの。
そして、「正しい考え方を、社会に対して訴えていこう!」「容姿と人格の正しい知識を学ぶべきだ!」と言い出す。
しかし、そんな運動はしても、自分の子供の歯並びの矯正はしないわけ。

自分の子供の幸福ではなく、一般論的な子供の幸福に関係した運動なので、逆にいうと、自分の子供と会話をしなくてもいいし、自分の子供の意向を聞かなくてもよくなる。
教科書指定の大義を連呼していればいいだけ。

対抗心が強いダメダメな人間にしてみれば、自分の子供と会話するよりも、社会に対して、一般論的なクレームをつけることの方が心理的にラクなんですね。

そんなスタイルで、一般論的な大義ばかりを語り、そして「悪いのは全部○○のせいだ!」と対抗心で心をいっぱいにしてしまう。
そんなことばかりしているから、同類が寄ってきて、ますます対抗心で盛り上がり、恨みの心を増大させる。

そんなことばかりしていたら、ちょっと鏡でも見てみなさいな。
とんでもない顔が映っているものですよ。

(終了)
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発信後記

顔といえば、昨年の社民党の事件で顔について考えた人も多かったでしょうね。
R.10/9/19