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カテゴリー | 子供にすがるダメダメな親 | |
配信日 | 04年10月11日 (10年8月11日 記述を追加) | |
タイトル | 妙に子供を欲しがる (子供から受け取る発想) | |
後進国(敢えてこう書きます)の貧困問題は全然解決されませんよね? 後進国の人は、財産がない。ここで言う財産は知的な財産,経済的な資産,肉体的な財産と色々な方向があります。しかし、後進国の人間は、知的な資産も、経済的な資産も、卓越した肉体もない。結局は、子供が唯一の財産となってしまっている。 だから子供を作ろうとする。しかし、貧困なんだから子供に教育を与えることはしない。子供は、単なる労働力として利用され、あるいは子供が女の子だったら、もっと悪い利用され方をされてしまうことになる。あるいは、男の子だったら、ヘタをすれば兵士として利用されたりもする。 親の教育がないから、子供に対しても教育を与えることをしない。 教育の重要性なんてわからない。勿論、いたしかたがないところもありますが、援助をする団体による子供へのサポートは、まずは教育の面から入る必要があるのでは? 食料を援助しても、その食料で、もっと子供を作ってしまったら、教育とは無縁の子供が増えるだけでしょ? 教育を受けられなかった子供がどうなるの? 結果的に、何も取り得のない大人にならざるを得ませんよね? 結局は、子供しか財産のない親が、再び、誕生するわけです。 だから、後進国の人間は子供を欲しがり、子沢山になる。 子供に何か与えるというより、子供から受け取ることしか考えていないわけですから当然と言えば当然です。彼らにしてみれば、資産・・・つまり子供は多ければ多いほどいいわけ。 日本は後進国とは言えませんが、ダメダメ家庭はこのような後進国の発想となっている。 「子供に何かを与える。」というより、「子供から何かを受け取る。」という発想になっているわけ。 何も労働力という観点ではなくても、子供から色々と貰おうと考えているわけです。 ここでは、ダメダメな親が子供から受け取ることを期待しているものを、具体的に列挙してみましょう。 例えば・・・ 1. 世間体・・・子供のいる家庭は世間的に「受け」がいいわけです。もっと端的に言えばダメダメ家庭が渇望する「普通の家庭」の外見に見える。子供がいないと「普通の家庭」とは、一般的には言いがたいでしょ? 子供という存在は、手軽に「ふつう」の外見が手に入る、便利な道具であるわけ。 アタマを使わなくても、努力もしなくても手に入る「ふつう免許」なんですね。 努力しなくては得られない免許だと、ダメダメ人間には敷居が高い。 しかし、自分の子供という存在は、努力もなしに手に入り、そして「ふつう」という称号への寄与が高い。ですから、それこそ、結婚もしていないし、するつもりがない女性が、手っ取り早く「ふつう」を手に入れるために、妊娠して母親になったりするわけ。 そうして、「ワタシもこれでふつうの女性だ!」と周囲に豪語することになる。 しかし、わざわざシングルマザーになって、ふつうも何もないじゃないの? しかし、子供がいる女性は、ある意味において「ふつう」でしょ? そして、その手の女性は、それ以外の「ふつう免許」を持っていないわけ。 2. 話し相手・・・何回も書いていますが、ダメダメ家庭はコミュニケーションの能力が低い。社会一般の人とはうまくコミュニケーションが取れないわけです。しかし、相手が自分の子供だったら別ですよね?少なくとも子供は親を無視はしませんよ、と言うより、無視できません。何といっても親は子供を扶養している立場ですからね。しかし、一般の人とのコミュニケーションが取れない人は、家族とのコミュニケーションも取れないことは、これも何回も書いているとおり。しかし、自分の子供が相手だったら、会話が成立しなくても、命令によって服従させるというスタイルを使うこともできる。そして、そんなスタイルが成立するのは、相手が自分の子供の場合だけ。だからこそ、命令で済む相手として子供が求められてしまうわけ。 3.資産・・・ある日本人に言わせると、「自分の子供というものは、どのようなことも無料でやらせることができるもの。」とのことです。まあ、このような存在は別の言い方ですと「奴隷」と言いますよね?奴隷を外から購入すると処罰されますが、奴隷を自作することは合法的です。だからこそ、ダメダメ人間は、子供を欲しがることになる。 4. 貯蓄・・・いうまでもなく、子供によって自分の老後の面倒を見させようと考えている人は多いでしょう。まあ、子供の顔を見るたびに「ワタシの老後の面倒をみろ!」と言っている親も沢山いますよね?そりゃ子供を欲しがるわけですよね?それ以外の貯蓄の手段だと、自分なりにリスクなりリターンについて考えなくてはならない。 しかし、子供という貯蓄手段だったら、子供に対して「親の面倒を見ろ!」「オマエを育てるために、ワタシの人生を棒にふった!」とグチっていればいい。 何も考えなくても済む貯蓄手段なんだから、ダメダメ人間は、子供を欲しがりますよ。 5.愛情・・・世の中には「子供を持ってはじめて、愛情というものがわかった気がする。」とおっしゃる方々がいらっしゃいます。このような言葉については別のところで書きたいと思っています。しかし、「オンリー・ワン」と「ナンバー・ワン」は違いますよね?ダメダメ家庭での親は、愛情という点について子供が「オンリー・ワン」になっている。子供を持ってはじめてということだから、それ以前には愛情を知らないわけでしょ?しかし、それまで愛情とは無縁だった人が、子供と愛情に基づいた関係を本当に築くことができるの?そんなことは自明でしょ? となると、ダメダメな親は、「あれだけ子供に期待していたのに・・・ああ!裏切られたわ!」と嘆くことになる。しかし、逆に言うと、嘆いていればいいだけだし、自身の被害者意識も満たされるので、都合がいいわけ。 6. 言い訳・・・それこそ、当人がグチグチと言ってばかりだと、周囲から「アンタもグチグチと言っていないで、こんなことをやってみたら?」という指摘も入ったりするもの。 そんな際には、子供がいると、実に便利。 「子供がいるから、できない。」 そうして、子供の前で「アンタがいるから、できない。」と更に念押し。 そうなると、子供は親に気を使い、親の命令には逆らわない。だからこそ、ますます便利で使いやすい道具となる。 そして、それ以降も、周囲の人から何かを言われると「子供がいるから・・・」と二言目に言い訳する。子供ネタの言い訳には、周囲としても、何も言えないもの。 子供こそ、言い訳の王様なんですね。 だからこそ、ダメダメ人間は、子供を欲しがってしまう。 7. 話のネタ・・・ダメダメ家庭の人間は、好奇心がない。そもそも抑圧的であり感情全体を抑圧してボンヤリと生きている。だから、何かに関心を持つことがない。そんな人間が、話のネタがないのは当然のこと。単に好奇心がないだけでなく、目標を掲げることや、自分の希望を抑圧しているんだから、自分で達成したこともない。そんなダメダメな人間が持っているネタは、自分の子供についてだけ。 だからこそ、ダメダメな人間は、子供を持つことで、話のネタを獲得しようとするわけです。 そのようにダメダメ家庭の親にとっては、子供という存在は大変に「使える」存在なんですね。 それに対し、子供に対して与えることについては、ほとんど考えてはいない。 「いい洋服着せてあげたい。」とか、 「いい学校に行かせてあげたい。」とか、 「いい出会いを作ってあげたい。」とか、 「子供の可能性を伸ばしてあげたい。」とか、 そのようなことをほとんど考えない。子供なんて「ふつう」に育てばいいや!!と自分自身を納得させてしまう。 マトモ家庭を作る親は「自分自身の幸福を子供にも分けて上げたい!」と、基本的に考えています。しかし、ダメダメ家庭では「子供によって自分自身の不幸を救ってもらいたい!」と思っているわけ。親の意向しか考えていないわけです。 あるいは、子供のことを言葉の上では配慮していても、子供当人の意向など全く無視して自分の妄想の世界の中だけで思い描いているだけ。子供と会話をしていても、子供当人のことを考えているわけではないんですね。 結局は、ダメダメ家庭では子供の潜在能力は伸ばされずに、ダメダメの連鎖が続くことになる。 まさに後進国の貧困問題と全く同じなんですね。 ダメダメ家庭はまずもって心が貧しいわけ。だからこそ経済的にも豊かになれないわけです。経済的な豊かさと心の豊かさの問題は、鶏と卵の関係のようなもの。それについて「鶏と卵ではどっちが先か?」色々と考えはあるでしょう。しかし、心の豊かさは、その気になれば、当人で何とかなるでしょ? しかし、当事者意識がないダメダメ人間は、心の豊かさへの対処は、自分ができることであるがゆえに、手を付けようとはしないわけ。 そして、子供を作って、何も与えず、結局は、「あれだけ期待していたのに裏切られたわ!」 と、大仰に嘆くことになる。 子供を持つことに限らず、後進国とか、ダメダメ家庭の人間は、そんな嘆きを繰り返しているものでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 今週は、「子供を持ちたがる」関係のお題で連作のようなスタイルにいたします。 次回も、これに関連した内容です。そして金曜日では、子供を持ちたがる女性が主人公のフランス映画を取り上げ、色々と考えて見たいと思っています。 金曜日に取り上げる映画は、どのレンタルヴィデオショップにもある、割と有名な作品だと思いますが・・・といってもフランス映画ですので、見たことのない人も多いかな? |
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R.10/8/11 |