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カテゴリー | ダメダメ家庭と学校 |
配信日 | 05年3月2日 (10年12月3日 記述を追加) |
タイトル | 面談の内容をそのまま子供に伝える |
ダメダメ家庭の親は子育てについて当事者意識がありません。 子供の教育は学校の仕事。 子供は子供の方で勝手に育ってよ! まあ、養育費については法律で決まっているので、仕方がなく出すけどさっ。 と、こんな調子。 学校で問題があった場合も、それは子供の問題。親は無関係。 学校の問題を家庭に持ち込んではならない! それがダメダメ家庭の掟。 こんな調子なので、学校での父兄面談も当事者意識ゼロ。 「そもそも子供の教育は学校の仕事だろ?それを親に押し付けるなんて、ケシカラン!」 「コッチは忙しいんだ!」 ダメダメ家庭では、そんな言葉が飛び交っているわけですね。 だから教師と父兄の間で持たれた父兄面談の内容を、ご丁寧にもそのままの言葉で子供に伝えることになる。 「学校でのオマエの態度はこんな感じだ。」 「学校でのオマエの成績はこのとおり。」 「オマエが学校でよくやっているのは、こんなこと。」 そのようなことを、教師から受けたそのままの言葉で親から子供に伝えてくれるわけ。 しかし、そのような言葉を聞いた子供は、どう思うんでしょうか? 『知っているよ、そんなこと。だって自分自身のことなんだもん。』 そう思うに決まっていますよね? むしろ教師から言われた言葉をバカ丁寧に繰り返す親の姿を見て、呆気にとられることになるわけ。 言われた言葉をそのまま伝えるということは、まさに素通りであって、自分の「役割」という観点がまるでないということでしょ? そもそも、言われた言葉をそのまま伝えるのだったら、教員としても生徒に対して直接に言いますよ。それ以外の役割を親に対して期待しているからこそ、親に対して説明したわけでしょ? 学校での教員としては、「普段、親が見えていない学校での子供の行動を連絡することによって、家で親が子供と接するのに参考にして欲しい。」そんな気持ちで、学校での行動を親に対して伝えているんでしょうね。 しかし、当事者意識のないダメダメ家庭の親には、そんな伝達は全く無意味なんですね。 しかし、親としての役割なり責任を放棄しているがゆえに、何か不都合なことがあれば、それは純然たる被害ということになってしまう。だから、その受けた被害に対して反応することになる。 自分の役割を自覚しているから、失敗とみなすのであって、自分に役割はないと思っていたら、不都合な事態は被害となりますよ。 ダメダメ家庭の親にしてみれば、学校での面談の内容を子供に伝えることによって、「オマエのせいで、学校の教員に文句を言われてしまったじゃないか?しっかりしろ!」と受け取るわけです。 結局は、子供が家庭内で気を使い、それに加えて学校でも更なる気配りが要求されるわけです。 こんなストレスの日々だったら、子供だって暴れたくなるでしょ?あるいは親としては学校での問題のサポートを全くしないことを表明しているようなものなんですから、子供だって学校に行くのが恐怖になるでしょ? これでは登校拒否をしたくなりますよ。 まあ、そんな感じで登校拒否という事態になっても、ダメダメ家庭に当事者意識が発生するわけもなく・・・ 「オマエのせいで、こんな面倒な結果に・・・」 と、ますます子供にグチったりするんですね。 親に当事者意識があったら、そんなことにはならないわけですが、ダメダメ家庭にあるのは当事者意識ではなく、被害者意識だけ。 よく、子供が問題行動をした時に、「学校と家庭で協力して対処して行こう!」などと結構なお題目を言う人がいますが、それは全くのトンチンカン。知能ゼロの発想です。 ダメダメ家庭の親は、子育ての当事者意識がないわけですから、学校との協力などありようがありません。形だけは協力のフリをしていても面従腹背状態。 当事者意識を持って、協力しているのではなく、ただ、支配されているだけ。 そんなダメダメな親は、学校から言われたことを、そのまま子供に言うだけ。 「あとはオマエ自身で何とかしろ!」 結局は、そうなってしまうわけです。 その結果として、更なるツケが子供に行ってしまうだけ。 ダメダメな親は、トラブルが起こった際には、事態の解決などは考えない。そのトラブルが、とりあえず見えなくなればそれでいいだけ。 面談において教員からの指摘についても、「今度は学校から指摘されないようにしろ!」そんな観点なんですね。 とにもかくにも、子供の面倒を見るのがイヤなわけ。 それは、単なるプラグマティックな観点から手間を掛けさせられることが面倒だということではありません。 自分で考えて対処してしまったら、後になって責任が発生してしまうでしょ? 何も知らずに、何も判断していなかったら、不都合な事態は、自分にとっての被害を見なすことができる。しかし、知ってしまったり、自分で判断してしまったら、被害ではなく、自分の失敗となってしまう可能性があり、それが怖いわけ。 当事者意識があるからこそ、面談の内容を参考にして、自分の子育てに活用することになるのであって、被害者意識しかなかったら、面談そのものが被害でしかありませんし、その内容にちょっとでもマイナス面があったら、立腹することになる。 そうして、「二度と学校から文句を言われないようにしろ!」と子供に対して要求するだけ。 学校の問題で、何か不都合な事態になった際に、「学校と家庭が協力して対処しよう!」などと正論を言ってしまうから、解決がますます難しいわけ。かと言って、説得によってダメダメ家庭の親に当事者意識が目覚めるわけもなく・・・ 当事者意識があるからこそ、親に対する指摘も説得もサジェストも意味があるのであって、子育てに対して当事者意識がないダメダメな親に対しては、対処のしようがないわけです。 ダメダメ家庭の親に対する中途半端な依頼は、それを被害と認識し、結果的に子供への負荷になるだけ。 別のところで書いておりますが、ダメダメ家庭を作る親は、子供にとっての「保護者」ではなく、心理的には「支配者」に近いわけ。 だから、そんな集団の長は、保護下のものをサポートしたり、フォローするという発想そのものを持っていない。 そんなメンタリティを持ったまま、社会で働き、それなりのポジションを得たりすると、別のところで書いております、「ディシジョン回避の上司」となるわけです。 それこそ、自分の部下が不始末をしでかし、取引先からクレームを受けるために、その部下と一緒に、その相手先に行く事例を考えてみましょう。その会合の場で、立腹気味の相手先が、担当者に対して注意をすることになる。今回のダメダメ家庭の親がそのまま会社での上司になったりすると、後になって、『さっきの○○さんも、怒っていたなぁ・・・オマエも耳が痛かっただろう。オマエもこれからは、もっとミスをしないように慎重にやれよ!』と、担当者に対して、注意することになる。 しかし、クレームを付けてきた相手先にしてみれば、担当者に対してそんな言葉を掛けても、「アンタも、この人の上司なんだから、部下の管理指導はしっかりしろよ!」という意味も含んでいるわけでしょ? その会合の後になって、上司の側が『今回はオマエに丸投げしすぎていたなぁ・・・これからはオレもフォローするよ。困ったことがあったら早めにオレに言ってくれ!』と、失敗をしでかした部下に対して言うのが本来の上司というものでしょ? しかし、ダメダメな上司は、部下の失敗を上司である自分の被害と認識し、「ああ!こんな部下を持ってしまって、オレはなんてかわいそうなんだ?」と自己憐憫するだけ。 部下を指導するという発想そのものを持っていないわけです。 そんな上司のような人が子育てをしたら、まさに、学校からの情報をそのまま子供に垂れ流す親になってしまうわけです。 今回の会社での事例は、実際に体験なさった方もいらっしゃるのでは? そんな上司が実際にいるように、物事を何でも子供に丸投げして、子供のことは知らぬ存ぜぬを決め込み、いざトラブルが発生したら、大騒ぎする・・・そんな親も、少なからず存在するわけです。 (終了) *************************************************** 発信後記 早いもので、もう3月です。 2月では私は新規の文章をほとんど書いていませんでした。 体調が悪かったりしたもので・・・ といってもストックの文章はまだまだありますし、頭の中で多くの文章を書き上げたので、3月中はそれをタイプアップしていくことになると思います。 ということで、まだしばらく続きます。 これからもよろしくお願いいたします。 しかし、あいも変わらず、世間ではダメダメ家庭の事件が多発してますねぇ・・・ |
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R.10/12/3 |