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カテゴリー | ダメダメな親は子供に求めているばかり |
配信日 | 05年5月6日 |
タイトル | 誰よりも親に対して気を使うことを求める (親への遠慮) |
ダメダメ家庭の子供にとって、親との関係が一番の問題となっている。 しかし、親との関係が重要なのはマトモ家庭の子供でも同じですよね? ダメダメ家庭の子供は、よりマイナスの、減点法的な視点で親との関係を意識しているわけです。 「親に怒られないようにしよう!」 「親に迷惑を掛けないようにしよう!」 そんな感じで親に対して気を使うわけ。親が自分のミスを受け入れてくれるという信頼感がないわけです。 だから他人に対してよりも、自分の親に対して気を使っている状態。 ダメダメ家庭の親は被害者意識が強く、子育ても、親である自分が押し付けられた被害とみなしている。だから、ちょっとのことでその被害感情が爆発し、子供に怒りだす。 そんな体験を積み重ねているので、子供としては、親の機嫌を害さないように必死なんですね。だから、親の顔色を伺うシーンが多くなる。 それこそ、親と子供が一緒に歩いていて、街で近所のおばさんと会った。 おばさんが子供に呼びかける。 「あらまあ!○○ちゃん!今日はお母さんとお出かけなの?」 そんな他愛もない問い掛けに対しても、子供としては親と一緒だと緊張してしまうわけ。 子供としては、一呼吸置いて、まず親の表情を見る。 そこで子供は考える。 「どうやったら、親に迷惑がかからない回答になるだろうか?」 「どんな回答が親の気に入る回答だろうか?」 色々と考えた挙句、微妙な表情で、おもむろに「ウン。」 「今日はお出かけなの?」と問い掛けてきたオバサンに対し、すぐに答えるのではなく、まず、親の顔色を伺うわけです。 こんなことでは、子供は疲れちゃうでしょ? この手の子供は、案外、外弁慶だったりするわけ。 親がいないところだと、ゲンキいっぱいだったりする。 本来の自分を家庭外で発揮するわけ。 外では快活な子供。親の前では親に気を使う子供。 使い分けが上手くできればいいのでしょうが、そんな使い分けがいつまでも続くものではありませんよね? だからどうしても、どこかで爆発してしまうことになる。 そうなったら、親としては「あんなおとなしい子がどうして?」と、不思議がったりすることになる。 だから、その家庭内では対応策も取れないわけ。 よくありますよね?こんな親のコメント。 大人からの話し掛けに対して、同行している親の表情をまず最初に見たりする子供って、実際にいますよね? 子供の頃からそんなに気を使っている子供がどうなってしまうのかについては、言うまでもないことでしょ? しかし、逆に言うと、そんな簡単なチェックで、その家庭のダメダメなところがわかるわけです。 親に配慮している子供が持っている心情は、親に対して愛情を持っているという肯定的なものではなく、「逆らったら怖い。」「怒らせたら怖い。」「迷惑を掛けると、後でヒドイことになる。」などの二重否定的な親の捉え方になっているわけ。 だから、親への愛情ではなく、むしろ信頼の不在と見た方がより適切に認識できるわけ。 あるいは、親というものを、自分の保護者という捉え方ではなく、支配者という捉え方に近くなっている。 本来は、そんなダメダメ家庭は周辺環境から浮いてしまうものですが、ダメダメ家庭というものは、自分たちのダメダメさが「ふつう」で通ってしまうような環境を求めるものなので、親に対してオドオドとしている子供の態度が「ふつう」とされてしまうわけ。 だからこそ、何も対処されずに、事件になってしまうわけです。 ちなみに、先週(05年)起こったJR西日本の脱線事故ですが・・・ 事故後のJRの対応は、ダメダメに特徴的なものでしょ? JRのスタッフの発表が二転三転したり、被害者の方々に配慮が至らない点にお怒りの方も多いでしょう。 JR西日本が典型的なまでにダメダメ家庭の特徴を持っていることは、皆さんもお分かりだと思います。 今回のお題のように、ダメダメな集団というものは、外に対してよりも、内に対して気を使う特徴を持っているものなんですね。 「できるだけ、上司に迷惑をかけないように・・・」 「余計なことを言って、そのことについて、後で会社内で追求されたらイヤだなぁ・・・」 「この場は、て・き・と・う に、とりあえず、ごまかしておけ!」 ダメダメ家庭に典型的な発想です。当事者意識がなく、被害者意識だけがある集団としては、不思議でも何でもありません。 JR西日本については、今までこのメールマガジンで配信した文章の多くが、該当します。今回の事件も演習問題としては、非常に適している事件です。 昔の国鉄がJR各社に解体されたように、JR西日本も更に解体して、それぞれ私鉄の傘下に入るのが一番、手っ取り早い再生の方法でしょうね。関西の私鉄は、あそこまでダメダメではありませんから。 現実的には、自力で再生は不可能でしょう。だって、彼ら自身は自分たちがダメダメであることがわかっていないでしょうしね。 しかし、まず内部に対して気を使っていること自体が、重症なダメダメの証拠でしょ?そんな内部に対して気を使っている組織が、「痛みを伴う改革」ができないことは言うまでもないことですからね。 そして、このことは一般のダメダメ家庭にも、当てはまることです。 親に対してオドオドと気を使っている子供の存在は、その子供が、家庭内でうまく行かないことの犯人として認定されやすいことを示しているわけ。 そんなダメダメ家庭に対して周囲からの指導が入っても、トラブルとは直接的には関係のない、一番弱い立場の存在が原因とされてしまうだけ。 誰かを犯人認定をして、その認定した犯人をつるし上げるだけで、だからこそ具体的な改善は何もしないことになる。 子供としても、家庭内で犯人として認定されたり、つるし上げをされる危険性を感じているからこそ、「ヘマをしないように」細心の注意を払うことになる。 逆に言うと、子供の警戒心に満ちたそんな姿から、その親の強い被害者意識が見えてくるわけ。 強い被害者意識があれば、子供以外のものを犯人認定して勝手に報復するようなこともやったりするもの。 子供の不安な表情は、まさに炭鉱のカナリアのようなもの。 まさに、その家庭の問題が潜在的に進行していることを示しているわけです。 (終了) ******************************************************* 発信後記 今はゴールデンウィークですが、ゴールデンウィーク中の東京は関西弁が多く聞かれます。 この休み中に遊びにいらっしゃっているんでしょうね。 それはそれでいいのですが、普段「東京なんて大嫌い!」と言っている人たちが、シレっと遊びに来てもね・・・ 韓国人が「日本が大嫌い!」と言いながら、日本人に付きまとうとの同じメンタリティーなんでしょう。 今回のJR「西日本」の事故だって、そのような土壌があるわけ。 何か改善しようと提案しても「ウルサイ!東京の回し者め!」「うまくいかないのは全部東京のせいじゃないか!?」「オレたちは東京のマネなんてしないぞ!」なんて言われちゃいますよ。韓国だってそうでしょ? 対抗心が強い地域では、地道な具体的改善よりも、精神論の方がまかり通ってしまうんですね。JR西日本は、私鉄の阪急と路線的に競合していたので、無理をしてしまった・・・とされていますが、別にも競合していたものがあります。 JR東日本やJR東海とも、精神的には競争していたわけ。本人たちすらわかってしないのかもしれませんが、否定する人はいないでしょう? 韓国人や関西の人はそんなメンタリティーがあるわけです。 ライバル心を持つのは結構ですが、身の丈以上の無理をしてもいつまでも続くわけもないでしょ? 妙な対抗心は、自分自身の首を絞めるだけなんですね。 もっと自分自身の目の前にある幸せを大事にすればいいのにね。 |
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R.10/11/18 |