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カテゴリー | ダメダメ家庭の認定行動 |
配信日 | 05年12月5日 (10年12月1日 奇術を追加) |
タイトル | 新参者を犯人認定 |
ダメダメ家庭の人間は、常に犯人探しをしている・・・このことは以前に配信しております。もともと被害者意識が強く、自分を被害者として設定するためにも、加害者たる存在を設定する必要がある。 自分たちが上手く行かない理由を、その犯人を、常に探しているわけ。 ダメダメ人間は、決して自分たち自身に問題があるとは考えない。 ダメダメ人間は「私たちは可哀想な被害者だ!」という大前提から絶対に出ることはない。 だから、自分たちに被害を与えた「加害者」を探し出し、攻撃し糾弾することで現在の事態の改善を図ろうとするわけです。 では、どんな対象が「栄えある犯人」に選ばれるの? ダメダメ集団において、そんな栄誉を勝ち取るのは、基本的には新参者なんですね。 その集団に一番最近になって入ってきた人間が、犯人認定されてしまうことになる。 それこそ、友人グループに新しい人が入ってきた。そうしたら、そのグループがギクシャクしだした。するとボス的な人間が、「アイツが入ってきたから、おかしくなったんだ!」と決定する。 まあ、よくあったりしますよね?そんなやり取り。 しかし、新しい人が入って来たくらいでギクシャクしだしたということは、その新しい人が入る前から、問題があったわけです。ただそれが目に見えるレヴェルではなかったというだけ。新しい人によって、目に見えるレヴェルになっただけなんですね。 そんなモノでしょ? 大人同士の友人グループのようなものだったら、それでもいいでしょう。そんな人たちとは関わらなければいいだけ。 問題は、家庭のケースです。自分の家族がそんなダメダメなメンタリティーを持っていても避けるわけには行かない。だから、どうしても問題が深刻になってしまう。 たとえば封建的家庭でのトラブルを考えてみましょう。 封建家庭における新参者って、誰になるの? それって、いわゆる「嫁」ですよね? 新参者を犯人認定するようなダメダメ人間は、当然のこととして、家庭内でトラブルが起こったりすると、新参者である「嫁」に、すべての原因を押しつけるわけです。だから「嫁いびり」も起きるわけ。 だって、上手く行かない理由を、すべて新参者のせいにしてしまえば、当人たちはラクでしょ? 「アイツが来たせいで、上手くいかない!」ってグチっていればいいだけなんですからね。 ダメダメ人間にお約束の被害者意識に浸っていればいいだけ。 しかし、当然のこととして事態は改善しませんよね?だって、トラブルが起こる土壌はそのままなんだから、同じようなトラブルは起き続けますよ。 大人同士のダメダメ集団の場合は、それでいいでしょう。そんな集団はどのみち空中分解するものです。しかし、家庭だったら、精神的な面においては空中分解状態であっても、形だけは「家庭」として残っていますよね?だから、曲がりなりにもやり取りが続くことになる。 では、こんな状態が、そのまま続くとどうなっちゃうんでしょうか? 家庭において、嫁の次に登場する新参者って、誰? それって、子供でしょ? 「コイツが産まれたから、オレたちは上手く行かない!」 そうなりますよね? そりゃ児童虐待だって、起きますよ。 だって、「コイツが産まれたから、オレたちは上手く行かない!」と思っているということは、子供が加害者で、親の側が被害者ってことでしょ? 親にしてみれば、「被害者が加害者に復讐して何が悪いの?」って、話になりますよね? それどころか、まさにその報復は、「指導」というか、「教育」として認識してしまう。 だって、言葉の上では「子供に問題があるから修正する。」となっているわけだから、それは当人にしてみれば教育といえてしまうことになる。 しかし、指導対象といえる子供の具体的な問題点は指摘できない。だからこそ、その指導も過激なものになってしまう。 だって、そもそも自分の子供を加害者認定した基本的な発想としては、「コイツが産まれたせいでうまくいかない。」というものなんですからね。 問題点を指導すると言っても、産まれない状態に戻すようなものになってしまいますよ。 本来なら、「そもそも子供が好きじゃないワタシなのに、どうして覚悟もなく産んじゃったの?」と自問したり、「どうしてこんな人間と結婚しちゃったのか?」と考え直したり、「こんな相手と結婚するに当たって、自分の実家は何をやっていたのか?」と、考えてみる必要があるでしょ? しかし、自分の子供に報復行為をするような人間の実家・・・つまり、ダメダメ家庭を作った親は、被害者意識が強いもの。子供に対して、子供を育てるハメになってしまった被害を語り続けたわけ。「オマエを育てるために、ワタシの人生を棒に振ったわ!」という具合に子供に対して先にグチりだす。そんな家庭に育っているので、子供も「親に対して、迷惑を掛けられない。」と思ってしまっている。 「親に迷惑を掛けない」ために、自分の実家の問題のような根源的な原因から、どんどん離れた方向で理由を探そうとして、一番の新参者を犯人と認定してしまうわけです。 自分の親の問題に向き合う代わりに、自分の子供を犯人認定するわけ。 かつての自分が犯人認定されたように・・・ 家庭問題に限らず、ダメダメ人間は、新参者を犯人認定するものでしょ? イラクなどのイスラムだって、「アメリカが悪い!」なんて、自分たちを納得させていますが、そんな国にしたのは、本来は彼ら自身でしょ?しかし、自分たちの問題から目を逸らしたいダメダメ人間は、新参者であるアメリカを犯人認定して、「オレたちは可哀想な被害者なんだ!」と、自分たちで勝手に哀れんでいるわけ。 しかし、本来は、一番の新参者ではなく、一番の古株が犯人なんですね。そのようなことに気がつけばいいのでしょうが、それって大変に難しいもの。 人は変わらないものには目を付けない。 変わっていくものに目をこらす。 しかし、本質は変わらないものにあり、それは常に目の前に起こっていること。 目の前でいつも起こっているが故に、そのことに気がつかず、「どうしてこうなってしまったのか?」と、嘆きの声を上げる。 度々書きますが、そのような状況になると、腐臭にハエやゴキブリが吸い寄せられるように、ダメダメなボランティア関係者がやってきて、「まあ!なんてお気の毒なの!」「アナタは何も悪くはないわ!」と、言い出すことになる。そんな同情の言葉を受けた側は、『この人たちが言ってくれているように、自分たちは悪くはないんだから、悪いのは、新たにやってきたコイツだ!』となってしまう。そうして、報復行為を行い、自分たちを被害者としての再確認することになり、「ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」という嘆きの声がますます大きくなる。 しかし、そのツケは、一番の新参者が背負わされてしまうわけ。 新参者を犯人認定すれば、従来からの人間たちは、とりあえず納得できる。しかし、結局は、同じことが起こるだけでしょ?だって、その土壌が変わらないんですからね。それこそ封建的な家庭で新参者としていびられている立場の「嫁」が、その家庭の外のグループにおいて、別の新参者をいびったりしている・・・なんて事例も、結構ポピュラーな事例でしょ?また、そんな家庭の子供が、学校において、新参者をいじめていたりする。「いびる」「いびられる」という立場が違っても、その集団における「新参者を犯人認定するダメダメ集団のメンタリティー」は、全く共通しているわけ。 それこそ、いわゆる地域の町内会のような組織においても、因業ジジババが威張っているような組織だと、新参者が見事に犯人認定を食らったりするものでしょ? そんな地域だと、新参者は結局は逃げ出してしまって、その地域もますます腐ってくる。 となると、ますます犯人探しに熱を入れるだけで、自分たち自身を見つめることはしない。 そうして、お約束の言葉である、「あ〜あ、昔はこんなことはなかったのに・・・ダメな時代だなぁ・・・」と、一緒に嘆き合う。 あるいは、新参者を犯人認定する心理の土壌があり、自分が現時点では新参者だったら、早急に別の新参者を作ってしまう、その家庭でいびられている嫁が、さっさと子供を作ってしまって、自分の子供を人身御供に差し出すわけ。 新参者と言っても、何も人間ばかりではない。 それこそ、最近では何か事件があると、何とかの一つ覚えのように「インターネットの悪影響だ!」とか言う人もいるでしょ?そんな人は、その前には、ロックが悪いとか、新しい音楽をやり玉にあげていたわけ。 その手の人は、じゃあ、インターネットがない時代や、ロックがない時代にはそんな事件がなかったかどうかも調べたりはしない。 「インターネットが悪い。」と犯人認定して、勝手に喜んでいるのはいいとして、インターネットがない19世紀にも同類の事件が起こっていたら、インターネットのヘチマもないじゃないの? しかし、新参者を犯人認定しておけば、「あの○○のせいで・・・」とか「ああ!悪い時代なぁ・・・」とグチっていればいい。 当人としてはラクなもの。 逆に言うと、何かというと「時代が悪い。」とか言い出す人は、新参者が犯人認定するメンタリティーと親和性が高く、まさに自分の子供を虐待している可能性も少なからずあるわけです。 ダメダメな人間は、自分自身を見つめることをしない。だから、問題が起こった場合には、どんどん自分から離れた方向にその原因を求めてしまう。結局は、自分から逃避しているわけです。だからこそ、自分との関わりが薄いものを犯人認定したがるわけです。 (終了) *************************************************** 発信後記 ちなみに、この「新参者を犯人認定」というダメダメなメンタリティーは、「新しい人間」に対してだけに適用されるわけではありません。 それこそ、子供の事件があったりすると、昔だったら、音楽のロックが悪いとか、今だったらインターネットが悪いとか・・・何かと目新しいものを槍玉に挙げるわけ。実にポピュラーでしょ? かといって、類似の事件が、ロックやインターネットがなかった頃には全然なかったか?というと、そうでもないでしょ? しかし、自分で考えることをしないダメダメ人間は、「あ〜あ、まったく○○には困ったものだ!」とグチっているだけ。 そんな思考力ゼロのダメダメ人間が、テレビなどで堂々とコメントしているんだから、笑っていいのか?呆れた方がいいのか? いずれにせよ、そんな人間は当てにしないのが一番というわけ。 |
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R.10/12/01 |