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カテゴリー	形への依存
配信日	06年1月23日　（10年11月16日　記述を追加）
タイトル	大義にすがる
このメールマガジンでは、ボランティア関係者をボロクソに書いたりしています。それこそ「腐臭に集るハエやゴキブリ」と言った感じで書いています。そんな表現をお読みになった方は「ボランティア活動の趣旨自体は立派なんだから、何もそんな感じで書かなくても・・・」と思われる方も多いでしょう？ 私だって、何も自然災害でのボランティアのケースまで、否定的に見ているわけではありませんよ。だって、そんなケースの被害者は本当に被害者ですからね。あるいは、森の中の木の枝の伐採のような、はっきり言って、レジャーと変わらないようなボランティアもありますよね？それだったら逆に問題はないわけ。だって、当人たちは「ボランティアは名目だけで、実際は自分の楽しみのためにやっている。」という自覚があるわけですからね。そもそも被害者などは存在しないような分野なり、本当に当事者がいかんともしがたい分野だったら、問題ないわけ。 私としては、「お手伝い」に類するボランティアと、「被害者救済」のニュアンスを持つボランティアの違いに注目しているわけです。 被害者救済活動にわざわざ近寄っていく人は、その人自身に被害というものに対するセンシビリティ・・・もっと端的に言うと被害者意識があるわけ。 被害者救済と言っても、家庭問題に関するケースでは、地震のような自然災害と違って、人間がその原因となっているわけですから、ことは単純には行かないでしょ？それこそドメスティック・ヴァイオレンスのようなケースなどその典型といえます。だって、加害者である暴力夫とわざわざ結婚したのは、「被害者」であるその女性でしょ？被害者と加害者の関係と言っても単純には行かないわけ。 児童虐待における子供と親の問題だったら、子供の側は純然たる被害者と言えるでしょう。しかし、本気になって子供の状況を改善しようと思うなら、「加害者」の親の問題を放置したままでは改善できないでしょ？ ボランティア関係者にその覚悟があるとでも言うの？ それに、たびたび書いていますが、自分の子供を虐待する親は、「オレはこんなできの悪い子供をもった被害者だ！」と自身を認識している。あるいは、「悪い時代による被害者だ！」と常日頃から主張していたりする。そんな状況においては、誰もが「自分こそが被害者だ！」と思っている。というか、児童虐待の現場で「加害者意識」を一番持っている人は、虐待されている子供の側なんですね。 そんな状況で被害者救済なんて言葉を持ち出すと、事態が悪くなるばかり。 そんなシビアーな状況を、ボランティアは解決する覚悟があるの？ 人をサポートするような事態になり、具体的で込み入った議論になってきて、その中でのボランティアの役割を考える際には、結局は、「ボランティアは立派なことだから・・・」と抽象的な大義でまとめようとする・・・そんなケースが多いでしょ？ しかし、抽象的な大義だけでは思考は広がらないでしょ？それに現実の事態が改善するわけでもないでしょ？ 具体的な事例を元に検証してこそ、会話なり思考は進むもの。そして、事態も改善されるもの。抽象的な大義を連呼しても、現実は何もよくならないでしょ？もっと自分自身で考えないとね。 逆に言うと、会話の能力がなく、自分で考えることをしないダメダメ人間は、自分でその価値を説明する必要のない抽象的な大義だけが頼りとなってしまうわけです。 「ボランティアは立派なことだ！」、「ボランティアは立派なことだ！」、「ボランティアは立派なことだ！」とオウム真理教のような連呼状態。 そして、「さあ！多くのボランティア活動をして、ステージを上げるぞ！」と、やっぱりオウム真理教。 立派な大義は大義でいいとして、じゃあ、実際のボランティア関係者で、本当に尊敬できるような人って、あまりいませんよね？ だって、大義に守られているわけですから、当人自体を磨かなくてもいいわけでしょ？その人の価値は掲げる大義の方が保障してくれるわけ。自分で考えることをしない、会話の能力が欠落した人間にしてみれば実にラクになるわけ。だから、そのようなボランティアの場には、「自分自身から逃げている」ダメダメ人間が集まってきてしまうことになる。だから、そんな人たちの物言いも「グチグチ」というか「ボソボソ」というか、「グニュグニュ」と言うか、あるいは、「あーでもない、こーでもない」といったスタイル・・・そんなものでしょ？あるいは、逆上系の物言いもあったりしますよね？ あるいは、「べき論」によって、問答無用に主張するだけ。 「自分たちの活動の価値を、ユーモアをもって説得力十分に説明することができるか？」 それができれば、立派な大義など無理に言わなくても、誰だって、「ああ！立派なことだなぁ！」って思いますよ。そんなことができないから、抽象的な大義の連呼で終わっちゃうわけでしょ？しかし、それって、その人自身の成長を阻害しているだけなんですね。 同じようなことは、やはりダメダメの吹き溜まりと言える韓国人にも顕著でしょ？ 「オレたちは立派な歴史があってスゴイんだ！」 そんなご立派な大義はいいとして、一個人として尊敬できる韓国人って、ほとんどいませんよね？会話の能力がなく、一方的に自分の主張を連呼するだけでしょ？そんな人を誰が尊敬するの？ というか、そのご立派な歴史による成果って、具体的には何なの？ そうなってくると、ますます抽象的な大義を連呼するわけ。 「オレたちはこんなにスゴイのに、どうしてわからないんだ？！」 顔を真っ赤にして、言われてもねぇ・・・ 個人に能力のない人間は、集団の大義だけが頼り。そんな人間は周囲の人間から相手にされず、結局は被害者意識を募らせ、ますます会話の能力が劣って行くようになってしまう。だから、ますます大義だけが頼りになってしまう、と、まさにスパイラル進行するわけ。 同じようなことは、イスラムの問題だって同じでしょ？ 宗教としてのイスラム教はそれなりに立派なのかもしれませんが、イスラム教徒は何もしないでグチばかり。やることと言ったらテロだけ。個人としては全然尊敬できない人たちですよね？実際に、個人として業績を上げているイスラム教徒って、ほとんどいないでしょ？個人として尊敬されないので、ますますイスラムの大義に頼ってしまう。 共産党の問題だって、全く同じ。共産主義の理想は理想で、すばらしいことでしょうが、共産党員で尊敬できる人って、いませんよね？ 大義は大義でいいとして、立派な大義の傘の元だからこそ、個人が「ラク」してしまう・・・そんなこともあるわけです。 大義を掲げることで、認識から逃避し、思考から逃避してしまう。 そして、やり取りにおいて、説明から逃避し、質問を受けることからも逃避する。 ただ、一方通行で正論を連呼するだけ。 本当に上手く行っている集団だったら、その中の人を見ることでわかるわけ。 個人が皆、それなりにマトモなら、立派な大義がなくてもいいわけでしょ？ その中の人間を見ることで見えてくる面も大きいわけ。 家庭だって、同じ。 どんなに立派そうな家庭でも、子供が問題行動を起こしていたら、ダメダメでしょ？ よく、事件があった後で、「あんなに立派な家庭なのに、どうして、こんなことに？」などと言ったりしている周囲の人がいたりしますが、「立派な家庭」という姿であるがゆえに、その外見的な姿に依存してしまい、その中の人間は何も考えていないし、何も見ていないということもあるわけです。 以前も書きましたが、育児の本を多数書いている女性の「立派な」家庭出身のお子さんが、実家を出て断絶状態という実例もあるわけ。どんなに立派な育児の本を書いていても、子供と断絶状態だったらダメダメ家庭そのものでしょ？ しかし、被害者意識が強いダメダメ人間は、「私たちはこんなに立派なのに、子供がどうしてこんなことに？！」と被害者意識を強めるだけ。韓国人と全く同じ発想なんですね。 ということで、ますます「立派な」外見を主張することに走ってしまうわけ。 「ワタシたちは、こんなに立派なんだ！」 そのように複数形で言っているということは、「ワタシは」という単数形では言えないということ。 一人の人間としての魅力が何もないということでしょ？ 一人の人間の魅力と言っても、容姿とかの問題ではなく、相手の話を聞く姿勢だったり、わかりやすく伝えようとする態度だったり、話のネタの多彩さだったり、お行儀だったり、一般常識だったり、責任感だったりの基本的なものがあるわけでしょ？ 立派な大義を語る人に限って、そんな基本ができていないもの。 だからこそ、ますます大義を前面に押し出してくることになる。 立派な大義だから、マトモな集団というわけではなく、そこに居る人間がマトモな人たちだから、マトモな集団・・・人間の集団を考える際には、そう考えた方が合理的なんですね。 （終了） *************************************************** 発信後記 ライブドアへの捜査が、本格的になってきているようですね。 まあ、堀江さんがどうなろうとどうでもいいことですが。 何でも「ライブドア・マーケティング」という会社の粉飾云々が言われていますが、そもそもあの会社は、もともとは「ヴァリュー・クリック」という会社だったわけですから、スパイウェアの会社でしょ？ 決算の粉飾云々以前に、本業がカタギとは言えませんよ。 スパイウェアの会社というと、ＳＭＡＰの稲垣さんがコマーシャルしている9199JPも有名ですよね？ あんな会社のコマーシャルに能天気に出ていると、後で大変なことになっちゃうでしょうに。 まあ、堀江さんも、本業がヤバゲな稼業だから、立派な大義を掲げたりしたんでしょうね。
R.10/11/16