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カテゴリー ダメダメ家庭はいつも否定形
配信日 06年2月1日 (10年9月28日 記述を追加)
タイトル 減点法
ダメダメ家庭は当事者意識がない。だから、自分で達成したい具体的な目標もないし、自分で問題を解決していく考えもない。
何かをするにあたっても、ただ、流れに乗って「て・き・と・う」だったり、「ふ・つ・う」だったりするわけ。「無難にことが済めばそれでヨシ!」「問題がなければ、それでいいじゃん!」そんな感じなんですね。

当人として、具体的な目標がないわけですから、その目標の達成に近づくために、具体的なアクションを主体的に起こすわけもありません。あるいは、何か物事を手掛けるにあたっても、「自分の目標の達成のために役に立つか?」という視点では考えない。だって、そもそも自分自身の具体的な目標なんて存在しないわけですからね。

だから、「この行動をしたことにより、目標達成に近づいた!ヨカッタ!一歩前進だ!」などと感想を持つこともない。
だから何かを評価するにあたっては、常に減点法になるわけ。
だって加点しようがないでしょ?何をもってプラスとするの?

何をするにあたっても、常にマイナスポイントを意識するようになる。
「このことをやったら、あんな不都合が起きる。」
「あのことについて発言したら、このような面倒が起きる。」
「このことをやめたら、あの人たちに迷惑がかかる。」

そんなことばかり考えているわけ。もし、その人に具体的な目標があったのなら、「このような不都合が起きるけど、目標の達成には一歩前進だ!」そう考えることもできるでしょ?しかし、具体的な目標がなければ、進む方向自体がないんだから、前進のしようもないじゃないの?後退あるのみでしょ?
だからその後退を少なくすることを、いつも考えているわけ。

以前に不思議に思ったことがあります。南米のペルーで日本大使館にテロリストが潜入して占拠事件が起こったことがありました。日本の総理大臣は橋本さんの時代。まあ、日本政府はオロオロとヘタレな対応。私が注目していたのは野党の民主党でした。
「野党の皆さんは、どんなことを言うのかな?」
と思って注目していたのですが、民主党の当時の代表の管さんは、何も言いませんでした。
「平和的な解決を希望する。」
くらいは言っていたのかもしれませんが、そんなことは小学生だって言えること。

「自衛隊を派遣する。」なり、「テロリストに金を払う。」なり、「仲介者に頼む。」なり、色々と解決策はあるでしょ?あるいは、「オマエらでは頼りないから、オレに任せろよ!」と言ってもいいのでは?ただ、そのような具体的なアクションに言及すると、反発する人も出てきますよね?だから、「ここは、面倒は避け、黙っていよう。」ということなんでしょうね。

それはそれでいいのですが、「ここ一発」の事態で、どんな対応をするのか?
そのようなことをちゃんと国民に示しておかないと、ダメでしょ?
それこそが、国家指導者の務めというものでしょ?
確かに、具体案には反発が出てくる。つまり減点が発生する。しかし、加点も発生するはずでしょ?しかし、加点というものは、自分のイメージをしっかり持っていないとダメであるわけ。
本来は、ライバルがオタオタしている時こそチャンスでしょ?そんなチャンスを逃したら、次なんてありませんよ。

あと、現在では例の女性天皇の問題が話題になっていますよね?
以前にも書きましたが、いわゆるフェミニズム運動に関わる女性たちは、この女性天皇の問題について、何も言っていない。
本来なら日頃からの女性問題をアピールする千載一遇の大チャンスですよ。
クレームをつける時には、あれだけ熱心に発言するのに、どうしてこのような極めて大きな女性問題について発言しないの?

フェミニズム運動の女性にしてみれば、女性天皇というものは、内心では、面白くない存在なんでしょうね。ダメダメ家庭は、まずもって「心が貧しい」わけ。自分たちの中から成功者が出るのを喜ばないもの。女性天皇が女性にとっての成功者かどうかは別問題として、フェミニズム運動の関係者には、国家元首が女性という状態を、歓迎しない女性も多いわけ。

ヘタに「女性天皇賛成!」なんて言い出したりすると、ひがみ根性の「心が貧しい」仲間の女性たちから反発を食らってしまう。かと言って、「女性天皇反対!」なんてフェミニズムの闘士が言えるわけもなく・・・と言うことで、「ここは、目立たないように黙っていよう。」なんてことになるわけ。

ダメダメな集団は、自分たちの集団に発生する減点部分にしか目が行かないわけです。
しかし、そんな人たちは、じゃあ、「アンタは具体的にどうしたいの?」なんて質問されても答えようがないでしょ?
それこそ社民党の福島党首のように「普通の人が、普通に働いて、幸せを感じられる社会を作るべき。」なんて雲をつかむような話しかできないわけです。

女性天皇反対でも、女性天皇賛成でもどっちでもいいでしょうが、それくらいの意見集約もできないような集団なんて、何も達成できないでしょ?
クレームをつける時だけ一致団結して、じゃあ、『アナタはどう考えるの?』と聞かれたら「うーん・・・今は検討中です。」となるだけ。

確かに何も言わなければ減点されませんし、何もアクションを起こさなければ、それによるマイナスが発生することもないでしょう。しかし、相手にクレームをつけても、自分たちに加点はされないでしょ?しかし、その手の集団は、他にアイデンティティを主張できないので、執拗にクレームをつけるしかないわけ。

本来なら、福島さんだって、「いつもはアンタなんか大嫌いなんだけど、この女性天皇の問題だけは、アンタに賛成よ!」なんて小泉首相と握手でもしたら、女を上げることもできるわけでしょ?

ダメダメ家庭の人とやり取りをしていると、必ず思わされることがこれ。
「で、結局は、アンタはどうしたいの?」
それが明確にできない状態だから、いつまで経っても減点法なんですね。

そんな人間と一緒に居たいと思う人間も、やっぱり「自分自身がどうしたいのか?」「何をしたいのか?」について自身では何も考えていない人。
自分たちに発生する減点を減らし、相手に減点を与える・・・物事を考える時は、いつもそんな調子で、減点の方向性と、その多寡しか考えない。

ダメダメ家庭の問題を考えるにあたって「何を言っているのか?」を考えるより、「何を言っていないのか?」を重視する・・・このことは度々書いています。
減点には散々言及しても、加点については何も言えない・・・そのことから色々と見えてくるわけ。

同じように、「いつ言うのか?」「いつ言わないのか?」も、重要であるわけ。
ダメダメ家庭というのは、「ここ一発!」という事態になると、妙におとなしいわけ。
「ここ一発」という事態になって、減点を考えるのか、加点を考えるのか?
加点を考えられるためには、「ワタシたちはどうしたいのか?」ということを常日頃から考えていないとできないことですよね?そのためには当事者意識が必要というわけです。

逆に言うと、「自分はどうしたいのか?」について何も考えていないがゆえに、減点が最も少ないことが理想となってしまう。
現実に真摯に向き合えば、様々な事情も発生しますよ。
だから、もっとも減点が少ないのは、現実無視のきれいごとを連呼することになってしまう。現実とは無縁であるがゆえに、迷惑を被る人も存在しない。
現実を無視することが、現実に発生するマイナスから逃れる最良の策となってしまう。
逆説的になりますが、そんなものでしょ?
それこそ、「いつか神様が現れて、我々を救って下さる!」という主張で現実的に困る人はいない。現実の困りごとが何も解決しないというだけ。

逆に言うと、減点法になると、現実的で具体的な目標自体を捨ててしまうという対処になってしまうわけ。
そして、現実的に発生してしまう減点に対しては、それを見ないという方法を取り、もっというと、減点を見せないように要求する。

減点への過剰な反応は、発生段階で「抑える」という対処になってしまう。
それがトラブルの予防という要素を持っていればいいわけですが、予防するためには、現実をしっかり見て、考える必要があるのは当然のこと。予防というものは、それを踏まえてのものでしょ?
しかし、それが怖いから減点法になっているのであって、結局は、現実無視のきれいごとをべき論で連呼し、「見せないように」要求するだけ。
それこそ、「○○を根絶しよう!」と一般論化して、きれいごとを主張する。
しかし、その本質は、「見たくない」「見てしまうと対処ができない」という逃避的な心理になっているわけ。

減点法であるがゆえに、現実逃避となってしまう・・・
この手のダメダメ家庭の人間は、そんな観点で見てみると、理解しやすかったりするものでしょ?

(終了)
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発信後記

今、国会が開催されていて、野党が政府を「厳しく」追及していますよね?
まあ、色々とネタもあるわけですから、「鬼の首を取った」気分で追求しているんでしょう。
それはいいとして、政府を「厳しく」追及しただけでは事態は変わらないでしょ?

政府の問題点を指摘して、「アナタたちは、こんなにヘタレだけど、自分たちがやったらもっと上手くできる!」そんな感じで持っていかないと、単なるクレーマーですよ。

ただ、相手に減点をつけるためだけに追及しているから、政府だって、「見切って」しまって、「木で鼻をくくった」ような対応をしているわけでしょ?
自分たちをどうやって加点していくか?
ダメダメな集団って、ダメダメ家庭に限らず、そんな視点が全然ないんですね。
R.10/9/28