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カテゴリー | ダメダメ家庭が好きな言い回し | |
配信日 | 06年3月6日 | |
タイトル | 封じワード | |
少し前のことですが、面白いパンフレットをみました。 家庭内暴力、いわゆるドメスティック・ヴァイオレンスのセミナーのパンフレットのようです。 正確な文言は忘れましたが、こんな表現でした。 「ドメスティック・ヴァイオレンスの被害者救済に活躍している○○さんを迎えて、正しい知識を学びましょう!」 いや〜ダメダメな表現ですよね? ダメダメ家庭は会話不全の家庭。言葉が飛び交っていても、「相手の話を真摯に聞き、自分の考えを相手にわかりやすく伝える。」という発想がないわけ。 自分の主義主張を一方的に押し付けるだけなんですね。意思決定が、会話によるお互いの合意でなく、命令と服従のみになっているわけ。 そんな会話不全の状態には、会話不全に特有の言葉があったりするものです。 上記のキャッチコピーでいうと、「正しい」という言葉がそれに該当いたします。 ダメダメ家庭は、やたら「正しさ」にこだわることは以前に配信しております。 人が何か言ったりすると「それって、正しいの?」などと聞き返したりするわけ。 そのようなことは、魯迅の「狂人日記」の中でも記述されておりました。 しかし、その「正しい」なんてどうやって証明するの? 数学の問題だったら、何とかなるでしょうが、人間社会の問題だったら「正しい」も何もないじゃないの? たとえば、フロイトの精神分析は正しいの? ニーチェの実存主義は正しいの? あるいは、ピカソの絵は正しい表現なの? そのように考えても無意味でしょ? むしろ、「そのような考え方を取り入れると、自分自身が直面している問題を解決するのに参考になる。」 それでいいじゃないの? 「正しい」という言葉ではなくて、「有効な」とか「効果的な」とか「役に立つ」とか「新鮮な」・・・そっちの言葉の方が適切じゃないの?それに「役に立たなくても」面白ければ意味があるわけでしょ?それこそ「へぇ・・・」とでも喜んでいればいいだけ。しかし、「正しくない」ものは、存在が許されないものでしょ?むしろ実力をもってでも排除する必要がありますよね?「正しい」という言葉は、「これ以外は認めない」という排他的な意味を持つ言葉ですからね。 たまに、このサイトでは、単純な肯定と、二重否定の区別からダメダメの問題が見えてくることについて書いておりますが、「有効な」とか「示唆的な」という言葉は、単純な肯定であり、「正しい」は、「それ以外は認めない」ということで二重否定の用語になっているわけです。 つまり、「正しい」という言葉は、その発想の基本として、否定形なんですね。 「それ以外は許さない」という排他的な言葉を家庭内で言ったりするような人間は、実力をもってでも対処する必要があるでしょ?放置していると、それこそ虐待や家庭内暴力だって起きますよ。まさに、自分の子供や配偶者が、「正しくない」行動をしたら、「徹底的に弾圧する」わけですからね。それに対し、「有効な」という言葉だったら、その考え以外も「有効」であることも多いでしょ?「有効」という言葉には排他性がないわけ。 むしろ、お互いの有効性について、色々と議論したり、相互に取り入れることも可能になる。 逆に言うと、「正しい」なんて言葉が飛び交っているような家庭は、会話が不全であることがスグにわかるわけ。 また、「それは正しいのか」と質問するのはいいとして、その「正しさ」を証明するのは何なの?どんな論理があると、「正しい」と納得するの? 往々にして、それは権威者からの「お墨付き」でしょ? つまり、その家庭に権威主義がはびこっていることも容易にわかるわけ。そして、家庭内でもっとも「権威がない」存在って何?それって、子供でしょ? つまり、子供の考えが封殺されていることも容易に推測されるわけです。 そんな家庭で育ったら、家庭内暴力だって起こしますよ。だって言葉による会話の訓練が出来ていないし、排他的な発想をするわけですからね。 ドメスティック・ヴァイオレンスについて考えるセミナーのキャッチコピーが、とんでもなく暴力的って、シャレにはなりませんが、世の中そんなもの。 ちなみに、私だったらそのキャッチコピーをこのように書きます。 「ドメスティック・ヴァイオレンスの最前線でお仕事をされている○○さんをお招きして、その問題を理解するに有効な考え方をレクチャーしていただきます。」 まあ、最初から被害者認定ありきという発想だから、暴力で問題を解決しよとするわけです。これってイスラム教徒が典型でしょ?「ワタシたちが一番かわいそうな被害者なんだ!だから人に何をやってもいいんだ!」彼らはそんな調子になっているでしょ? この「正しい」という言葉と同じように、会話が機能していないことがスグにわかる言葉があります。 このメールマガジンで度々取り上げています、「普通」という言葉です。 「ワタシはただ普通の家庭を築きたいだけ。」なんてダメダメ人間がよく言ったりしますよね? しかし、「普通」って何? などと聞かれたりすると、「普通って・・・普通のこと。」とギャグのようなことしか言えないわけ。こう言われちゃったら会話なんてストップしちゃうでしょ?つまり「普通」という言葉をよく使っているということは、その人が「いかに会話をしていないか。」と示しているわけです。 あるいは、その「普通」という言葉は、「周囲との違いがない」ということになり、「違い」が「ない」という二重否定の言葉なんですね。 ということで、「普通」という言葉を頻繁に使う人も、その発想が否定形となっているわけです。だから、やり取りも発展していかない。 その他には、前回配信いたしました、「べき」という言葉があります。 ダメダメ人間は、「こうすべき!」「ああすべき!」と、常に問答無用。 そんな言い方をされてしまったら、会話が発展しないでしょ? つまり「べき」が多い人は、現実にも会話をしてないで説教をぶつだけの人なんですね。 そんな家庭で育ったら、そんな感じで人に説教するだけの人になっちゃうでしょ? それに、「べき」という物言いも、「反論は許さない」というスタンスであり、意味的には二重否定なんですね。 そして、その「べき論」による説教が聞き入れられなかったらどうなるんでしょうか? 「オレはこんなに正しいことといっているのに、どうしてわかってくれないんだ!」と被害者意識が爆発してしまう。 会話不全の家庭は、言葉によるコミュニケーションが崩壊しているわけですから、当然のこととして自分の意向が伝わらない。だから、ちょっとのことで「オレが言っていることを、オマエはわかってくれない!」と被害者意識が出てきてしまう。 だから、お互い「自分こそが被害者だ!」と思っていて、それを口に出すわけ。だから会話不全の家庭では「被害者」という言葉がよく言われるもの。 そもそも当事者意識がないので、自分が達成した成果がない。そして、成果を出すために、何かアクションをするという発想もない。そんな人は、「ワタシは被害者」ということが唯一のアイデンティティになっているわけ。 しかし、当人なりの達成目標があって、それについて理解や協力を求めているのなら、やり取りも弾みますが、「ワタシは被害者」ということに徹している人とはやり取りは弾みませんよ。 逆に言うと、スグに「被害者」という言葉を出すような人は、会話不全であることが見当つくわけ。 最初にあげた、ドメスティック・ヴァイオレンスのセミナーのキャッチコピーですが、実に典型的でしょ? 『正しい』という言葉と「被害者」という言葉が、入っている。 そしてその調子も、「学ぶべきだ!」と、そんな調子。 こんなキャッチコピーを書いた人の家庭の様子がわかりますよね? もっと典型的な文章だと、これ。 「我々韓国人が被害者であるという正しい歴史認識を、教えるべきだ!」 この文章は見事ですよ。あと普通という言葉が入ればパーフェクト。 こんな言い方をされて、会話が弾む人はいないでしょ? まあ、韓国では、例のノ・ムヒョン大統領は「正しい政治」をキャッチフレーズに登場したそうですが、彼がやったのは結局はクレームをつけることだけでしょ? そんな発想は、典型的なダメダメ家庭のメンタリティーですよね?「正しい政治」というキャッチコピーを見るだけで、ノ・ムヒョン氏がダメダメ家庭のメンタリティーを持っていることがわかるわけ。 ドメスティック・ヴァイオレンスの問題なども、起こってから大騒ぎするのは下等。そんな問題を起こす会話不全の人間は最初からわかるものなんですね。 そんな会話不全の人間なんて最初から避ければいいだけ。だってそもそも会話が弾まない人間と一緒にいても何が楽しいの? 会話不全に特徴的な言葉は他にもあるでしょう。 「あの時は、このような言葉が出てきて会話がストップしちゃったなぁ・・・」 そのように思い出してみると、結構あったりするものです。そんな言葉を言うような人は、その他の面でも会話不全だったでしょ?そんな人と無理して付き合う必要はないわけ。 「君子危うきに近寄らず。」というわけです。 話の弾まない人と我慢して付き合うのが君子ではなくて、話が弾む人と付き合うのが君子というわけです。こんなことは簡単なことでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 例の「振り込めメール」騒動ですが、一応の決着を見たようです。 民主党の前原さんの対応を見るにつけ、彼も重症のダメダメ家庭出身者であることがわかります。 なんでも、あのメールを持ち込んだ「フリージャーナリスト」に法的措置をとることを検討しているとか・・・ しかし、やっちゃったヘマはしょうがないとして、後に響かないようにしないとね。 法的措置をとると、捜査とか裁判などで、そのたびにヘマが思い出されてしまうでしょ? そんなことは損ですよ。早く忘れてもらうことを考えないとね。 そうなんですが、先週配信したお題で、「ダメダメ人間は被害者としての認定を求める」ということを書きました。 あの騒動でも、「ワタシたちは、ヘンテコなジャーナリストに騙された被害者なんだ!」と主張したいのでしょうね。そうやって自分たちを正当化したいわけ。 しかし、こうなってくると、ダメダメにお約束の疑問がわいてきてしまう。 「で、結局、アンタはどうしたいの?」 |
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R.10/11/27 |