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カテゴリー | 事例から考えるダメダメの問題 |
配信日 | 06年3月20日 |
タイトル | 現在のアメリカ大統領のブッシュさん |
先日(06年)、アメリカ産の牛肉の輸入が解禁され、また停止になりましたね。 まったく、アメリカの管理体制には、失笑してしまいます。 昔のアニメのセリフでいうと、 「ブザマねっ!」 となるんでしょうね。 実は、私個人は、以前から、現在のアメリカ大統領のブッシュさんが、ダメダメ家庭出身者の特徴を多く持っていることに注目していました。そして、そのことを本人が自覚していないことも・・・ ブッシュさんの前任のクリントンさんは、歴然としたダメダメ家庭の出身者で、本人もそれを自覚していたようです。まあ、なんと言っても義父から虐待を受けたんですから、彼自身も、自分の出身家庭をマトモ家庭とは到底思えないでしょうね。 それに対し、ブッシュ・パパはちゃんとした人。頭のキレだって優秀。人格的にも問題はない。まあ、だからといって、父親として優秀だったのかは全くの別問題ですが。 ここで、ちょっと現在の大統領のブッシュさんに見られる、ダメダメ家庭出身者の特質を見てみましょう。 1. 対抗心が強い・・・アメリカは世界一の大国です。今更「何かに対抗する!」なんて言う必要はありません。自分たちの経済をしっかり発展させていけばいいわけでしょ?確かに2001年のテロはお気の毒です。しかし、「気が狂った人」はいつだって、どこだっているものですよ。そんな狂人に対抗することが世界一の大国の第一の課題ではないでしょ?しかし、彼は、やたら「テロへの対抗」を口にしている。 そこまで対抗するのは不自然なんですね。 2. どうしたいの?・・・ブッシュさんは「テロに対抗する!」と言っていて、それ自体は確かに結構なことではあるんですが、他者に対抗するだけではだめでしょ?自分たちの国であるアメリカをどうしていくのかの問題の方が重要でしょ?彼には、テロの問題以外で「自分たちの問題をどう処理していくのか?」という視点があまりありませんよね?それこそ牛肉の問題だって、「全頭検査にして、その分の費用を価格に上乗せ」すれば、経済的には何の問題もないわけでしょ?アメリカの大義や領土問題云々を言っているわけではないんですからね。たかが牛肉の、それも値段の、問題でしょ?「牛肉を日本に売って、アメリカの畜産業者を儲けさせたい。」なんて目的が明確に意識されていれば、そのための効果的な方法を取ればいいだけ。逆に言うと、自分自身がわかっていなくて、自分自身で考えることをしない場合は「一切の妥協を許さない!」なんてことになってしまうことになる。ある種の、原理主義的な志向を持ってしまうわけ。 3. 考えるより、信じる・・・ブッシュさんは熱心なキリスト教徒なんだそう。彼の宗教的な情熱は有名ですよね?それはそれで個人の勝手でしょう。しかし、宗教が持っている「考えることよりも、信じること」が優先される姿勢は、彼の行動に見て取れるでしょ?考えるためには、自分自身を知らないといけないし、人に考えてもらうためには、人に説明する必要がある。だから、自分自身を知らない、そして説明能力がない人間は、ただ「信じる」だけでいい世界に逃げ込んでしまうわけ。 4. 自分に自信がない・・・ブッシュ・パパはモノホンのエリートで、まあ能吏な官僚タイプ。「いかにも」頭がキレる人なんでしょう。それに対しブッシュさんは、よくも悪くも一般レヴェルの頭脳。だから彼には父親に対するコンプレックスがあるんでしょうね。だからなおのこと、人の話が聞けないわけ。「頭のいいヤツに丸め込まれてしまう!」という恐怖感があるんでしょう。彼は必要以上に「自分を大きくみせよう」としていますよね? 5. 近親憎悪・・・以上のように見てみるとわかるでしょうが、意外や意外、ブッシュさんとイラクのフセインは、よく似ています。まあ、フセインも義父に虐待されていたわけですしね。しかし、頭のキレはフセインの方が上でしょう。だからなお更、フセインを憎悪するわけ。本来ならフセインなんて単にテロの親玉ですよ。日本だと「広域暴力団の組長レヴェル」ですよ。世界一の大国の指導者がそれほど意識するレヴェルの人間ではないでしょ?しかし、フセインもブッシュさんも、対抗心を燃やして「悪いのは全部○○のせいだ!」という類の人間でしょ?あるいは、意外や意外、ジョンイル将軍とも共通点が多いでしょ?お互いが「人の話を聞けない」「人への説明能力がない」タイプの二世の政治家なんですからね。 6. 大義にすがる・・・以前に配信したメールマガジンでも書きましたが、自分自身がわかっていない、自分自身を説明する能力のない人間は、「立派な大義」にすがるようになるわけ。その「立派な大義」によって、自分の行動を正当化してもらおうとするわけです。立派な大義を掲げているから、なおのこと一切の妥協ができないわけ。 ブッシュさんの行動を見てみると、ダメダメ家庭の人間と接すると必ず言いたくなる言葉と言える、「で、アンタは、自分自身を、結局はどうしたいの?」という言葉が出てきてしまう。 ブッシュさんは大統領なんだから、アメリカという国をどうしたいの? それが一番重要でしょ? ブッシュさんはその思考から逃げている。 「国民の不満を外に逸らすために、何か問題を作っている。」 まあ、クレヴァーな政治家がよくやる方法ですよね?それを意識してやっているのなら、まだ救いがあるわけ。しかし、意識せずに「自分からの逃避」でそれをやっているとすれば、大問題ですよ。 彼の場合は、「自分の不満を、外に逸らすために、何か問題を作っている。」という自分自身を騙す意味合いも持ってしまっている。 彼の思考の中で、自分の父親が整理できていないんでしょうね。 彼が打倒フセインにあんなに情熱を燃やすのは、深層心理的には「自分の父親を打倒したい!」と思っているのでは? 世界支配を野望として持つのは、結構なことですが、そのような場合は理念を前面に押し出してもだめなもの。 むしろ、デファクト・スタンダードを取るのが、先決ですよ。 それこそ、パソコンのOSのWINDOWSのようなものですよ。一般のユーザーは別にWINDOWSの理念に賛同して使っているわけではないでしょ?ただスタンダードだから使っているだけ。 理念はその後からついてくるもの。 歴史的に見るとローマ帝国もそんな感じですよね?デファクト・スタンダードが先に来て、後からローマ帝国の理念が理解される・・・そんなものでしょ?ローマ帝国も、WINDOWSも、デファクト・スタンダードを取るためには、結構エグイやり方をしていますが、それだけ、その重要性がわかっているわけ。立派な理念などを延々と説明されても、「だから何なの?」「そんなことは、アンタの勝手でしょ?」と思われるだけ。そんなモンでしょ? しかし、デファクト・スタンダードを取ることは意外と難しいわけ。だって、ユーザーの声を上手に取り入れないとダメですからね。 デファクト・スタンダードというのは、まあ、「それが一番便利だから・・・」という評価の積み重ねによって達成されたものでしょ? つまり、自分以外の人間にとっての「便利さ」にも配慮する必要があるわけです。 人の話を聞けない人間が出来ることではありませんよ。 人の話を聞き、自分自身からの声を聞く・・・それがいかに難しいことなのかを、まさにブッシュさんが証明しているわけ。 今のアメリカの政権の人間って、割とそんなタイプが多いでしょ? 「で、アンタ、結局はどうしたいの?」 傍から見ていて、こんな疑問が出てきてしまうでしょ? ちょっとした、ダメダメのスパイラルが進行している状態なんでしょうね。 (終了) *************************************************** 発信後記 今日本で大騒ぎなのが、ファイル交換ソフトのウィニーにおける情報流出でしょうね。 ウィニーによる被害とか言っていますが、私がよく書いていますが、被害という言葉はいいとして、じゃあ、被害者は誰?もうちょっと具体的に記述しないとね。 自分たちの個人情報が流出してしまった方々は純然たる被害者でしょう。 しかし、漠然と「被害者」という言葉を使ってしまうと、ファイルの保管責任者というかパソコンの保有者も被害者ということになってしまうのでは? ファイル交換ソフト自体に違法性はないのでしょうし、そのような個人情報が入ったファイルは著作権で保護されているわけではないので、合法的でしょ? 著作権で保護されているソフトを交換するから、非合法なんですからね。 とはいっても、そのような著作権で保護されて「いない」ファイルを交換するために、ウィニーをやっているわけではないんでしょう。 いったいどんなソフトを交換しているのかは知りませんが、捜査情報を流失されてしまった警官は、マンガを集めていたとか・・・ どうでもいいけど、40歳の警官が、ウィニーまでやって、マンガを読むことの方が大問題でしょ?そんなにマンガが読みたいのなら、お金出して買えばいいだけ。 確か論語に「40にして惑わず。」なんて言葉がありますが、「自分はこれを成し遂げるんだ!」とちゃんと自覚していれば、そんなセコイことなんてしているヒマはありませんよ。この種のウィニーの問題って、法律的な問題とか倫理的な問題というより、「自分自身からの逃避」の典型でしょ? 「で、結局アンタは何がしたいの?」って、やっぱりダメダメ人間へのお約束の疑問というわけです。 |
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R.10/11/28 |