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カテゴリー | ダメダメ家庭出身者の状況 |
配信日 | 06年3月29日 (10年11月30日 記述を追加) |
タイトル | 臨界点突破 |
ダメダメはスパイラル進行する。 このことは、このメールマガジンで何回も書いています。 最初はちょっとしたダメダメでも、それを放置することによって、どんどんとダメダメが進行するわけ。そして、ダメダメがどんどんと進行してしまった挙句に、発生するのは臨界点の突破。後戻りできないデッドラインを超えてしまうわけ。 ダメダメも、もはや「神の領域」にまで到達してしまったと言えるでしょう。 まあ、ある意味では立派ですよね?そんなことが、自分たちの身近で起きてしまうとシャレになりませんが。 今回のメールマガジンにおいては、一般レヴェルのダメダメ人間が、その歩みを進め、「至高のダメダメ」なり「究極のダメダメ」に到達する要因について考えてみましょう。 1. 自分がわかっていない・・・以前に、このメールマガジンで、「ダメダメの進行が進むと、自分のことが何もわかっていない状態になる。」と書いたことがあります。それこそ居酒屋さんで、出来上がった人間が「おいっ!オレは酔っていないぞ!酔っていないと言っているのがワカランか!ウィっ!」と言い出す状態について書きました。「ボクはちょっと酔っているかな?」なんて言っている人間は、大間違いは起こさない。しかし、「オレは酔っていないぞ!」なんて言っている人間は、何するかわからないでしょ?それに、そんなヨッパライにはマトモな人は近寄らないので、周囲のレヴェルからしてダメダメになってしまう。だから、ますます、本人のダメダメも進行するわけ。 2. 被害者意識・・・ダメダメ家庭の人間は被害者意識が強い。このことはこのメールマガジンではレギュラーな文言です。被害者意識が強いので、周囲の人が何を言っても、それを「自分の被害」と捉えてしまうわけ。人がその人に対してアドヴァイスしても「ああ、もうっ!鬱陶しいなぁ!」「放っておいてくれよ!」で終わってしまうんですね。それに被害者意識が強いので、「自分がかわいそうな被害者」と認定してくれる人だけを相手にするようになってしまう。「アナタのここが間違っているよ!」なんて言ったりするような人間は、「あの人はワタシのことを全然わかっていないわ!」などと認定し、遠ざけてしまうわけです。 3. 会話の不全・・・人間関係を構築するためには、何をおいても、会話をすることからでしょ?人に対して自分自身を説明するにも、相手の意見を聞くにも会話の能力が必須ですよね?その会話の能力がないと、相手に自分の考えを伝えることができないし、相手の言っていることの意味だってわからない。それにダメダメな人間は「自分が一番かわいそうな人間だ!」と思っているので、他者の被害には無頓着。人を平気で傷つけたりするわけ。そんな人にマトモな人は近寄っていきませんよね?ということで、まさに「腐臭にハエやゴキブリが寄っていく」ようにダメダメな人が集まってしまう状態になる。 そんな人たちから、的確な指摘なりアドヴァイスが受けられるわけもなく・・・ ということで、臨界点に達してしまう前に、マトモな世界に戻るための様々なチャンスがあったとしても、自分たち自身で無視しているわけです。 典型的に生じているのが、北朝鮮でしょ? 彼らは自分たちのことが全然わかっていない。ただ「自分たちは、かわいそうな被害者だ!」と思っているだけ。だから、他者の被害など認識や思考の範囲外となってしまう。 「覚せい剤の製造だって、拉致だって、偽札つくりだって、核兵器だって、たいしたことではないじゃないの?ワタシたちこそが一番かわいそうな人間なのよ!」 「どうしてみんなはワタシのことを悪く言うの?」 彼らは本気でそう思っているわけです。 だから、「拉致や覚せい剤などの、大したことではないことなど後にして、最初にオレたちが受けた被害について話し合おうじゃないか?」と、そんな調子でしょ? 当然のこととして、そんな人間を相手にしたいと思う人間がマトモであるわけもなく・・・結局は、一緒になってグチを言うだけの人間が集まってきてしまう。そして、グチで共鳴。 だから彼らも「自分たちが一番かわいそうな人間だ!」ということに、ますます確信を持ってしまうんですね。 そしてドッカーンと臨界点突破! いよいよ「究極のダメダメ」の完成というわけ。 実はこのメールマガジンに対して、購読者さんからお便りを頂戴することもありますが、神の領域に到達したとも言える、この手の「究極のダメダメ」の方からもあったりするんですね。 その手の人は、ただ「アナタはお気の毒ねぇ・・・かわいそうに!」と言ってもらいたいだけの人。自分自身の問題を解決しようとは思っていない。そしてその物言いも、まさにピョンヤン放送。 だから、思わざるを得ないわけ、「で、結局は、アンタは何が言いたいの?」 私としては、このメールマガジンは、臨界点に到達していない人を、基本的には対象としています。会話の能力が完全に崩壊した人に対して、別の言い方をすると、聞く耳を持たない方に対して、言葉で語っても無意味ですからね。 そんなことは論理的に当然のことでしょ? ダメダメ家庭のダメダメ振りはスパイラル進行する。 ちょっとしたダメダメを見逃したり、対処をサボったりして、それが悪化してしまう。 悪化してしまったら、対処が困難になってしまうので、手を付けようともしなくなってしまったり、あるいは、自己満足的な、努力のための努力なり、言い訳のための努力はやったとしても、事態の改善につながるような、痛みを伴うけど、実効性のある対処はしない。だから、ますます事態が悪化することになる。 しかし、そんなダメダメのスパイラルも、回転の方向を逆にすれば、マトモな方向に回っていくもの。このメールマガジンの文章が、そのためのお手伝いとなれば、私の喜びです。 ただ、ダメダメのスパイラルが現在進行中だと、その回転を逆にするのは、並大抵のことではないわけ。いずれにせよ、本人の自覚がないと何ともなりませんが。 そんなスパイラル的に悪化が進んでいる状況において、いざ、臨界点を本当に突破してしまうと、ある意味においてラクでしょ?臨界点を突破してしまったということは、どうしようもないということであり、それは別の言い方をすると、「何をしてもムダ。」ということになり、それをもっと端的に言ってしまうと、「何もしなくてもいい。」とも言える。 それこそ前後不覚なまでに酔っ払った人は、「何もしなくていい。」わけですからね。ただゲロゲロをやっているだけでしょ?まあ、周囲の人間にしてみればたまったものではありませんが。 北朝鮮はもう臨界点を突破してしまっていますが、今現在ギリギリのところにいるのが韓国でしょうね。 たぶん、韓国もそのうち突破しちゃうだろうなぁ・・・だって、自覚がないんだものね。 そして、その後に続きそうなのが、我が日本でしょうか? ダメダメのスパイラルが進行しているという認識自体から逃避していれば、事態の改善をしたり、スパイラルの向きを逆方向のマトモな方向に反転させるどころではありませんよ。 しかし、ダメダメ・スパイラルが進行しているという認識自体を持たなかったら、精神的にはラクと言えるでしょう。そして、実際に臨界点を突破してしまったら、もっとラクになる。 それこそ、国の借金といえる国債の残高だって、増え続けていることを心配し、どうやって残高を減らしていこうか考えていれば、精神的にはラクではないし、どうしても多くの人に負担が掛かってしまう。その点について説明したり、説得するのは大変だし、なんとか説得できたとしても、それは絵に描いたような「損な役回り」ですよ。 しかし、国債の残高について何も考えないことに徹していたら、たとえ、残高が増え続けていたとしても、その日々は精神的にはラクなものでしょ? しかし、そのまま突っ走ると、結局は、債務不履行(デフォルト)になってしまう。 まさに臨界点突破ですよ。 国債のデフォルト状態になると、もう、債権者から決められたことを、ただやるだけにならざるを得ず、逆に言うと、自分たち自身で考えなくてもいい。そんな状態は、精神的にはラクですよ。だって、判断からは解放されるわけですからね。 そうして、「どうしてこんなことに?!」「いったい誰のせいで、こんなことになってしまったのか?」と、自己憐憫しているだけになってしまう。 しかし、その自己憐憫によって、被害者という立ち位置を獲得し、「オレたちは被害者の側なんだから、自分たちでは何も考えなくてもいいんだ。」と勝手に納得してしまう。 臨界点を突破するような集団や個人は、臨界点を突破するのに相応の発想や行動をしているもの。 だから、今はそれなりに臨界点からは遠い地点であっても、結局はそのデッドラインに突き進んでしまう。 それこそ、「オレは酔っていないぞぉ〜」と言いながら、お酒をガブガブ飲んでいる人がどうなってしまうのか? 借金がいっぱいあるのに、そのことについて何も見ようとも考えようともしないで、借金を増やし続けていたら、最後にはどうなってしまうのか? まあ、日本の政府も、そこいらの酔っぱらいのおとっつぁんと、その心理面では変わらないわけです。 そして、最後にどうなってしまうのかは、ちょっと考えれば予想できるものなんですよ。 (終了) *************************************************** 発信後記 このメールマガジンの最終回は、とある小説を元に考えていく・・・予定だったのですが、変更します。 なかなか最終回が来ないので・・・って、全部私が悪いんですが・・・最終回として予定していたお題を、早めに書き上げて配信する予定です。 あまり長い文章だと読む方だって大変でしょうから、短い文章を数回に分けて配信する予定です。 現在はほぼドラフトが上がった状態。 簡単に入手できる作品ですから、配信の最中でも後でも結構ですから、ご自分で実際にお読みいただければと思っています。 ハテ?どんな小説でしょうねぇ? |
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R.10/11/30 |