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カテゴリー ダメダメ家庭をめぐる環境
配信日 06年5月5日 (10年12月2日 記述を追加)
タイトル 抑え役の不在
ダメダメ家庭の人間は被害者意識が強い。何かうまく行かないことがあると、真っ先に自分の被害に視点が行ってしまうことになる。
それにダメダメ家庭の人間は、「自分で自分がわかっていない。」
「自分はいったい何をしたいのか?」そんなこともわかっていないわけ。
加えて、ダメダメ家庭の人間は、対抗心が強い。スグに「○○に対抗する!」なんて気合が入ってしまう。

そんなことが合わさると、クレーマーになっちゃうわけです。
都合が悪くなると、真っ先に自分の被害について考え、とりあえずその「加害者」である「犯人」に対抗することを、「自分のなすべきこと」としてしまうわけ。
逆に言うと、クレーマーになるような人は、ダメダメ家庭の出身であることもわかるわけ。
ツマンナイものにクレームを付け続けるよりも、「自分がやらなければならないこと」なんて、本来なら沢山あるでしょ?
マトモに生きていれば、そんなクレームにうつつを抜かすヒマはありませんよ。
しかし、当事者意識がなく、自分自身から逃避しているダメダメ人間は、自分でやりたいことなどは持っていないわけ。

コレに関してですが、先日、東京都知事の石原さんが言った「ババァ」なる言葉についての裁判があったそうです。あの問題については以前にふれましたが、裁判を起こした女性たちは、典型的なクレーマーでしょ?
そもそも「石原氏の文章を読んで、腹が立ってしょうがない。読むたびに腹が立った!」というのはいいとして、そんなに腹が立つのなら何回も読まなきゃいいじゃないの?何回も読んでそのたびに腹が立つなんて、シュールだねぇ・・・

そんな状況を理解するためには、当人自身が腹が立ちたいがために、わざわざ読んでいるとでも考えないと理解できないでしょ?私個人は、オバケ屋敷とかスプラッタ映画とか、まったく関心がありません。お金を払ってどうして怖い思いをするの?まあ、それは人それぞれの趣味でしょう。しかし、所詮は趣味の領分でしょ?「このオバケ屋敷で怖い思いをしたから裁判だ!」なんて言い出したら、それってヘンでしょ?同じように石原氏の発言だって熱くなって裁判することはないでしょ?そんな文章なんて無理に読まなければ済む話。一回読んで腹が立ったのなら、そんな本は捨てればいいでしょ?

石原氏の文章に腹が立ったとしても、「棺おけに片足を突っ込んだ耄碌ジジィが、何を寝言ほざいているの?」
それで済んじゃうでしょ?
裁判を起こして、もし勝訴したところで、何が得られるの?
世の中の女性たちから、賞賛の言葉が得られるとでも言うの?
そんな裁判なんて、やるだけ損ですよ。

しかし、対抗心が強く、自分自身がしたいことが自分でもわかっていなく、そして被害者意識が強い人間であれば、そのような裁判を起こすことも、それなりの道理があるわけ。おまけにダメダメ家庭の人間は権威主義的であり、裁判という国のオーソリティにこだわったりするわけ。不満があるにせよ、本来なら自分が納得していればそれで済む話でしょ?

さて、このメールマガジンでダメダメ家庭の問題を考える際には、「言われていること」よりも、「言われていないこと」に注目する必要があると、何回も書いています。登場している人物よりも、登場していない人物を考えた方が洞察が進むものなんですね。

その裁判を起こした女性たちですが、いったいご主人は何やっているの?
妻が自分の横で、石原氏の文章を何回も読んで、そのたびに怒りに打ち震えている姿を見て、どう思っているの?
「裁判だ!」なんて気合を入れている妻の姿を見てどう思っているの?
『ガンバレ!』なんて応援しているの?

もし、その裁判で勝訴が得られたら、そんな女性たちの夫は、周囲から賞賛を浴びるとでも言うの?
「ああ!何て立派な妻を持った夫なんだ!彼らは幸せものだ!」って、そんなわけないでしょ?
マトモな夫だったら、怒りに打ち震える妻を抑えるのが役割でしょ?
裁判をするにも金と時間がかかっちゃうでしょ?そのお金と時間で夫婦で海外旅行でもすればいいじゃないの?
裁判にエネルギーを投入して、たとえ勝訴になったとしても、そんな成果よりも、自分の楽しみにエネルギーを使った方がマトモでしょ?そんなことは、小学生だってわかること。

社会経験だって、「それなりに」あるはずの夫は、妻に対しそんなアドヴァイスも出来ないの?
しかし、そんな現実的なアドヴァイスをする人がいないのが、ダメダメ家庭の周囲というもの。

実際のクレーマーの方とやり取りをしたことがある方なら、お分かりでしょうが、その手のクレーマーの周囲には「抑え役」がいないんですね。
妻が「なんて悪いヤツらだ!裁判だ!」と、逆上している横で、夫も『やっちゃえ!やっちゃえ!』と囃し立てる始末。
あるいは、別のパターンだと、影の薄い夫のパターンもあります。
逆上している妻の姿を、横から見ているだけで言葉を掛けるようなことをしないわけ。
というよりも、「妻からの攻撃が自分に降りかかってこないのでラッキー!」と言った傍観者気分。

本来なら、妻の怒りを和らげ、現実的な「落としどころ」を探るのが、夫の役目でしょ?
世の中には裁判にすること自体が、周囲の評価を下げることってあるでしょ?基本的にはお互いの話し合いで済むことが多いわけでしょ?裁判まで行ってしまうということは、本人の会話能力や問題解決能力の欠如と評価されてしまう・・・特に民事の問題はそういう面がありますよね?

まあ、裁判などの問題だけでなく、妻がカッカして「いたずら電話」などのよからぬ行為に及んだりする例もあったりしますよね?もっと過激な例だと、それこそ文京区のお受験殺人のような例もありますよね?

当事者となってしまった妻はカッカする時もあるでしょう。しかし、夫も一緒になってカッカしてどうするの?
現実の例として、妻の側がとある会社とトラブルになって、謝罪に訪れたその会社の人に対して、真っ先に乱暴な言葉を吐いたりする夫もいたりします。しかし、そんな夫を「ウチの夫は相手にガツーンと言っていた。立派な夫だ!」なんて妻が喜んだりするわけ。

しかし、そのガツーンと言った夫の側も、妻の面前で会社の人には「ガツーン」と言っても、その後で、『オレがガツーンと言ったから、もう、オマエは矛を収めろよ!』などと妻に対して言って、ガツーンと言った相手の会社の人には、後で妻に隠れて電話をして「妻も逆上していたので、ちょっと言い過ぎました。ワタシに免じて許してください。」なんて一本入れておけば、丸く収まるじゃないの?

そのような冷静な判断が出来る人がいれば、それこそ会社の人だって、安心して話し合いを進めることができるわけでしょ?夫婦一緒になって「カッカ、カッカ」して、乱暴な言葉を吐いている状態だったら話し合いも何もありませんよ。

似たような例は、以前あった島田紳助暴行事件でもありましたよね?
あの女性が「テレビで彼の顔を見るたびに腹が立った・・・」とか・・・
じゃあ、テレビなんて見なきゃいいじゃないの?
そう思ってはダメなの?
あの島田紳助事件では、彼女の母親も一緒になって大騒ぎしていましたよね?しかし、マトモな親だったら、娘に小遣いでも渡して「このお金でしばらく海外でも住んでアタマを冷やしなさい!」とでもいうものでしょ?

カッカしている人の横で、一緒になってカッカするのではなく、一歩下がって「この人の幸福のためにはどのような落としどころがいいのだろうか?」考える・・・そんな冷静な人がいない・・・クレーマーの周囲ってそんなもの。

まあ、自分の親がその任を果たせないのが、まさにダメダメ家庭ですし、自分の配偶者がその役目を果たせない・・・そんなダメダメな相手と結婚してしまう。それがダメダメ家庭出身者というもの。

だからこそ、自分だけでトラブルを解決しなくてはならないと日頃から切羽詰まっている。だからこそ、ちょっとのきっかけで、その張りつめた精神状態が爆発してしまうわけ。
だから、トラブルの本質は、「きっかけ」の方ではなく、そこまで張りつめてしまっていた精神状態の方であり、当人に張りつめざるを得ない状態を強いた周囲の環境にあるわけです。

トラブルの際に抑え役がいないがゆえに、そのトラブルが収拾することなく、いつまでも続いたりするわけですが、収拾に向けて誰もサポートしない環境であるがゆえに、トラブルは発生しているとも言えるわけです。

自分をカッカさせた相手に原因のすべてを押し付けるのではなく、自分の怒りに「暖かい」理解を示す人間についても考えてみる、そして、はやしたてるだけの人間はいても、収拾に向けて地道なサポートを提示する人がいないことにも目を向ける・・・そうしないと、当人のダメダメが進行するだけなんですね。損をするのは本人なんですから。

(終了)
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発信後記

トヨタ自動車のアメリカ支社?の社長さんがセクハラで訴えられましたね?
今回のお題に関係して、訴えた女性をクレーマーと断罪するつもりはありません。まあ、法外な金額ですが・・・
よく「火のないところに煙は立たない。」なんていいますが、天下のトヨタも脇が甘い。

原告側の法律事務所は、設立してまだ日が浅いところだとか。
しかし、それってヘン。だって、天下のトヨタと裁判で一戦構えるのなら、それ相応の法律事務所でないと勝ち目はありませんよ。
その「新しい」法律事務所に、どんなヒモがついているのか?
現実はそういう問題になるでしょうね。まあ、それだけ今回の裁判において、女性側の弁護が「汚れ仕事」というわけでしょう。

たとえ、そういうセクハラという問題が実際にあったとしても、複数の女性が原告になるならともかく、単独で原告になるのは、どうなのかな?
本当に彼女の幸福を考えたら、弁護士を立てても、裁判を起こす前に、内々で話し合いを持つでしょ?そのようなことを、彼女の両親は言わないのかな?

その女性に関して、今後色々と出てくるでしょうね。彼女の関係者は、そのような事態にならないために、事前に考えないといけないのですが・・・どうなることやら?
R.10/12/2