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カテゴリー	ダメダメ家庭が好きな言い回し
配信日	06年5月26日　（10年8月15日　記述を追加）
タイトル	普通の生活
このメールマガジンでは「普通」という言葉を頻繁に取り上げています。このメールマガジンのかなり初期の03年にも、「普通」ということで文章をまとめたこともあります。 今回は、その「普通」ということを、その回とはちょっと別の視点を追加してまとめてみたいと思っています。 ダメダメ家庭を作る人間がよく言う言葉として「ワタシは何も幸福な生活なんて望んでいないわ！ただ普通の生活がしたいだけ！」という言葉があります。今回の文章では、その言葉について集中的に考えてみましょう。 この言葉も、このメールマガジンでよく取り上げています。まあ、こんな言葉を言ったりするような人間にマトモな人はいませんヨ。 まあ、例外なくダメダメ家庭・・・というか、機能不全家庭を作っているものですよ。 このメールマガジンを購読されておられる方なら、「その人が希望する普通の生活って、具体的にはどんな家庭なの？」と疑問に思うでしょ？ 「普通の生活がしたい！」って言うのはいいとして、その「普通の生活」って、具体的にどんな生活なの？どんな生活に到達したら、その人は「ああ！ワタシは普通の生活をしている！」って、満足するの？ それに、その「普通の生活」を獲得するために、その人は具体的にどんな努力をしているの？ただ、ポカーンと希望しているだけなの？ 具体的にどんな生活を想定しているのか？その達成のために、具体的にどんな努力をしているのか？そんな具体的な各論が重要でしょ？ その手の「普通の生活がしたい」人って、現実には何も努力していない人でしょ？だって、努力のしようがないじゃないの？何をどうするの？だって、希望するイメージが明確ではないんだから、どうしようもないでしょ？ 「ふつう」と言う言葉は、具体的な各論からの逃避となっている場合が多いわけ。 たとえば、その人が良く知っている家族となると、その人の実家でしょ？ その実家は、「ふつうの家族」だったの？ もし、ふつうの家族だったら、「ふつうの家族を築きたい」という言い回しではなく、「実家のような家庭を築きたい」と言うのが適切な表現というもの。 あるいは、「ふつうの生活」なり「ふつうの人」という物言いもいいわけですが、その人が一番よく知っているハズの人間は、その人自身でしょ？ 「ふつうの生活をしたい」とか「ふつうの人間になりたい」と語るその人自身は、「ふつうの人間」なの？ もし、見事なまでに「ふつうの人間」ということなら、「ふつうの生活をしたい」という言い回しではなく、「このままの状態で過ごして生きたい」という物言いの方が「ふつう」の物言いでしょ？ ふつうじゃない・・・つまり異常な人間なら、どの点が、「ふつう」から逸脱しているのか？ やっぱり具体的な各論が必要になってくるでしょ？ そして、その逸脱に対する、その人なりの対処方も示す必要があるでしょ？ 「ふつう」という言葉が頻発する人が、そのような具体的な各論を示したことがありますか？ 結局は、その手の人は、自分で考えることから逃避しているわけ。「普通の生活」という名目を掲げることで、自分自身が「結局は、あるいは、具体的には、どうしたいのか？」について考えることから逃げちゃっているんですね。周囲の行動に、盲目的に合わせている状態・・・それを「ふつう」と呼称し、肯定しているだけ。当然のことながら自分なりに努力することからも逃避しているわけ。 まあ、それだけだったら、ダメダメだなぁ・・・で済む話。 しかし、「普通の生活がしたい！」と名目上は目標？を掲げているので、それが達成できないと、被害者意識が起こってくるわけ。というか、そもそも「普通の生活」なんて達成できませんよ。だからどうしても、不満がたまってしまう。 「ワタシは別に大それた望みを持っているのではないのに、うまく行かないのは全部○○のせいだ！」 そのように犯人探しをして、誰かを犯人認定するわけです。その○○が配偶者のケースもありますし、子供のケースもあるわけ。よくあるでしょ？そんなケース。その他にも、とにかく、犯人として認定できる「○○」に該当するものを、探すようになるわけ。また、その犯人を、ご近所の△△さんにしたり、また政治を該当させたり、時代のせいにしたり・・・このケースもポピュラーですよね？ 「上手く行かないのは全部○○のせいだ！」は、ともかく、じゃあ、どうなったら上手く行っていると言えるの？やっぱり「普通の生活」なる言葉を具体的な言葉にしないと何とも判断しようがないでしょ？ 収入をあと1万円増やしたい・・・そのような目標だったら、その方法について考えることもできるし、達成の判断も可能です。しかし、「普通の生活」なんて、達成の方法も、その後の評価もできないでしょ？ しかし、「ふつう」を掲げておけば、行動もできないし、評価もできない・・・だからダメダメ人間にはありがたいわけ。何も考えなくてもいいし、何もしなくていいわけでしょ？ただ被害者意識に浸っていればいいだけ。 しかし、現実には、自分の不満が解消されずに、犯人探しをして、自分の子供を虐待したりクレーマーになったりする例が多いわけ。 「ワタシは何も幸福な生活なんて望んでいないわ！ただ普通の生活がしたいだけなのに・・・」なんて嘆きをするような人間は、それ以降も同じ嘆きをするんですね。だって、「普通の生活」なんて達成できませんからね。本人がそう嘆くのは勝手ですが、そんな環境で育った子供はどうなるの？ 現実的には、そんな家庭で育った子供も、同じような嘆きをしているものでしょ？そのような嘆きは、本人の中でスパイラルのように増幅していくだけでなく、子供の代まで連鎖していくものなんですね。重要なことはそれを自覚すること。 「普通の生活」なんて言葉で逃避しているうちは、何も解決しないわけ。 「普通の生活がしたいだけ。」その言葉は自分からの逃避というだけでなく、被害者意識や犯人認定、そしてその犯人に対する報復、そのようなことに結びつくわけ。そんな言葉を言ったりするような人間は、そのダメダメっぷりも、かなり上位ランク。だからそんな人からさっさと逃げないと、「アンタのせいで、普通の生活が送れない！」なんて犯人認定されるだけ・・・現実はそんなものでしょ？ （終了） *************************************************** (ご連絡) バックナンバーのサイトのリニューアルをいたしました。 サイトのアドレスも変わっています。 http://renewalmmbacknumber.hp.infoseek.co.jp/index.html です。 といっても、400本以上の文章をどう並べても、見やすくなるわけもなく・・・ 中身は、あまり変わっていません。 むしろ、様々なセレクションの例を提示したいと思っています。 事件系のチョイスとか、ちょっとしたトラブルのチョイスとか・・・ あと、購読者さんによるリーダーズ・チョイスも募集しています。 役に立ったもの、腹が立ったもの、ムダな知識が面白かったもの、何でも結構です。 チョイスしていただいて、私まで連絡していただければ、それを載せてみたいと思っています。 その他、イラストとかMIDI音楽とか・・・もしありましたら、いただけると助かります。 あと、逆上メールも歓迎ですよ。 最近、逆上メールが来ないのでチョット寂しいところです。
Ｒ.10/8/15