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カテゴリー ダメダメ家庭の人間の行動
配信日 06年6月19日 (10年12月4日 記述を追加)
タイトル 試合に勝って勝負に負ける
「試合に勝って勝負に負ける。」なんてよく言われたりしますよね?
私がちょっと笑ってしまったのは、とあるお菓子屋さんでのこと。
袋に詰め放題!なんてセールがあって、袋にいっぱいお菓子を詰め込んで「やったぁー!やったぁー!」と大喜びしている、ふくよかな、女性がいました。

オイオイ!あんた!今の喜びの笑顔が、後になって涙に変わることになるよ!これこそ「試合に勝って勝負に負ける。」ですよ!
なんて言いたかったところですが、私の体格でそれを言っちゃうとイヤミになるし。
まあ、そのふくよかな女性だって、そんなことを気にしているような人ではないんでしょうね。自分の、食欲に、正直に生きているだけ。でないと、あんなに太れませんよ。

このようなケースは笑って済む話と言えるでしょう。本人だって堂々として笑っていれば済むだけ。体格なんて人の勝手ですよ。
しかし、世の中の問題のすべてが、本人の勝手といえるような、笑って済む問題ばかりではありませんよね?だって、相手のあるような問題になると、そんな人の相手をさせられると、実に不快になったりするわけ。

ダメダメ家庭の人間は、往々にして、この「試合に勝って勝負に負ける。」なんてことになりがちです。だって、自分が本当に求めていることが自分自身だってわかっていないので、常に目先のことだけしか、考えることができないわけです。

実に典型的に見られるのが、北朝鮮でしょ?
国際会議などで、色々と駆け引きをしている。原子力利用とか、核兵器とか、あるいはまさにミサイルとか・・・
様々な交渉カードで揺さぶりをかけてくるわけ。そうやって交渉相手から譲歩を引き出そうとしているんでしょう。
日本のマスコミなどは、「北朝鮮の達者な交渉術」などと言ったりしているようですが、あれは不思議ですよね?

そもそもその国際会議とか交渉で、北朝鮮は何を得たいの?
駆け引きは駆け引きでいいとして、どうしても譲れないもの、どうしても欲しいものって何なの?目先の駆け引きで小さなゲームに勝つのはいいとして、本当の目的が達成されなければ何の意味もないでしょ?

しかし、ダメダメ人間は、自分が本当に目指しているもの、本当に欲しいもの・・・そのようなものが自分でもわかっていない。
それこそ北朝鮮だったら、エネルギーが必要なら核開発などせずに石油をもらえば済む話でしょ?国家の安全を保障してほしいなら、兵器を充実してもダメですよ。アメリカが本気を出したらどんな兵器だって意味ないでしょ?ミサイルを打ち上げたって、何が得られるの?

北朝鮮は一体全体何が欲しいの?
アメリカだって交渉しながら途方に暮れているでしょう。しかし、北朝鮮自身だってわかっていないわけ。だから目先の駆け引きに拘らずにはいられない。
相手から小さな譲歩を引き出し、悦に浸っている・・・しかし、それによって失うものの方が多いものなんですね。
だって、マトモな国の人が思うことは決まっていますよ。
「アイツら、バッカじゃないの?一体全体何が欲しいわけ?」
皆さんだって、そう思うでしょ?

このようなことは、クレーマーなどにも顕著ですよね?
企業などから目先の謝罪を勝ち取るのはいいとして、それを勝ち取るための感情的な手段により、周囲の人から呆れられるだけでしょ?結局は、自分自身の価値を下げてしまうことになる。一体全体何のために、相手から謝罪を得ようとしたのやら?

それこそ離婚のような問題だって、同じ。
離婚の問題を調停の場に持ち込むのはいいとして、何が欲しいのかについて、自分たち自身でもわかっていない例が多いわけ。だからほんの些細ことに拘ったりしてしまう。だから協議が全然まとまらない。そんな姿を見て、周囲の人が思うのは、「やっぱりコイツらは、どっちもどっちの連中だなぁ・・・」となってしまう。

自分自身が本当にほしいもの・・・そのことの自覚が、まずは第一でしょ?
「自分の食欲に正直でありたい!」なんて本気で思っているのなら、それはそれでOKでしょう。
そのようなことを何も考えないで、交渉などに臨んだりすると、結局は、自分のためにならないことは、誰だってわかることでしょ?

ちなみに、今回このお題を取り上げたのは、言うまでもなくちょっと前に(06年)発生した北朝鮮のテポドンミサイルの発射問題が起こったからです。
まあ、あの半島は、まさにダメダメの宝庫。
以前に「アルファ症候群」というお題でも触れましたが、このミサイル問題は「ボクに構ってよぉ〜」「放っておかないでよぉ〜」という心理があるのは言うまでもないでしょうね。まあ、それをするのが、ワンちゃんならかわいいんですが・・・

「構ってほしい」と思うのはいいとして、じゃあ、「自分たちをどうしてほしいのか?」わかっていない。あくまで「構って」であって、「協力して」ではない。
そんな相手とやり取りをさせられる方だって、途方に暮れるしかないでしょ?

北朝鮮は、いまさらどうしようもない連中ですが、あのようなことは、日本のダメダメ人間も結構やっていたりするもの。
相手から小さな譲歩を勝ち取るために、自分自身の尊厳がどんどんとなくなっていくわけ。
それなのに、当人たちは自分の手腕を自画自賛して、悦に浸っているばかり。
まさに「バッカじゃないの?」としか言いようがないでしょ?

「自分が本当に得たいものが、得られたらのなら、それでOK!」
そのようにシンプルに考えて行動する・・・そんなことは、本来なら誰でもできるじゃないの?
そんな誰でも出来ることをしない・・・それがダメダメというものなんですよ。

逆に言うと、この手の人は、自分にとって本当に勝ち得たいものがないわけ。
これが目先の勝ちで「喜ぶ」くらいなら、まだしも、目先の「被害」に食いついてしまうと、まさにクレーマーになってしまう。
全財産を掛けて、裁判に打ってでたり、犯罪行為をしてまでも、抗議行動に入れ込むことになる。

自分が本当にやりたいことについて考えることから逃避するためにも、目先のことに過剰に食いつくことになる。そうやって自己逃避ができるので、どんどんと味を占めてしまう。
「あの人からの謝罪を勝ち取るためには、このワタシは死んでも構わない!」って、クレーマーの人は、そんな感じでしょ?

まあ、甘いものをいっぱい食べることに喜んでいて、それに信念を持っているのなら、当人の勝手でしょう。しかし、現実のダメダメ家庭においては、信念がないがゆえに、目先のものに過剰反応してしまうわけ。そして、発想の基本が減点法のダメダメ人間は、ちょっとでも減点・・・つまり負けが発生してしまうと、強迫的なまでに反応することになる。

そうして、「今回、負けたのはワタシのせいじゃない!アイツのズルが悪いんだ!」とかの負け惜しみを言い出すことになる。潔く負けを認めて、次の機会にがんばればいいだけなんですが、長期的な展望がないがゆえに、目先の負けにこだわってしまうわけ。
だからこそ、その人自身としても、何も勝ち取るものがないわけです。

(終了)
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発信後記

前回に引き続き、朝鮮半島に関連したお題ですが・・・
私個人が、朝鮮半島に格別関心があるというわけではありません。
向こうが勝手に、「やらかして」くれるんですね。

ただ、その「やらかす」動機がわかりにくいだけで・・・
そのギャップが、まさにダメダメであって、その点に私が関心を持っているだけです。
もし、彼らが世界制服を望み、その目的に最適の方法を実行しているのなら、それはダメダメの問題とはいえません。

しかし、色々と事例を考えてみると、ダメダメの問題を考えるにあたって、「で、アンタは結局どうしたいの?」という疑問が、極めて重要であり有効であることが、本当に理解できるでしょ?
逆に言うと、そのことを常に自分自身で回答できるような状態であれば、状況が悪化することはないわけです。
R.10/12/4