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カテゴリー トラブル発生時の行動
配信日 06年9月22日 (11年2月10日 記述を追加)
タイトル 自分のダメダメを証明する
以前にこのメールマガジンで「悪くない。」という言葉を取り上げました。
まあ、ダメダメ家庭に典型的な言葉なんですね。

「悪くない。」のはいいとして、アンタはいったいどうしたいの?
あるいは、トラブルになった際に、そもそもどのような考えでアナタは行動していたの?
そのようなことを、客観的に説明することの方が先でしょ?しかし、会話の能力が不全のダメダメ家庭の人間は、それこそ涙目になって「ワタシは悪くないのよ!」なんて言うばかり。
涙目にならないまでも、語る内容は「悪くない。」ということだけ。
だからトラブルになった際には、ただひたすら「ワタシは悪くない。」ということを認めさせるために、すべてを投げ打ってしまうことになる。

ちょっと前(06年)に、ドメスティック・ヴァイオレンス(DV)の問題で裁判を起こした女性がいました。付き合っていた男性に暴力を振るわれたとのことで、「DVについては女性にも問題があるなんて言われてしまうので、それを否定するためにも、¥3000万円の損害賠償の裁判を起こした!」とのことでした。

この私はこのメールマガジンで、DVの多くのケースで女性にも理由(断じて法律的な意味で言っているわけではありません。)があって、それを自覚することがまず必要と書いています。夜道で見知らぬ男性にレイプされたわけではありませんからね。ドメスティクというくらいなのだから、知っている人からの暴力でしょ?
もちろん、夜道でレイプに近い状況のDVの事例だってあるでしょう。その裁判の事例はどうなのかは分かりません。
しかし、DVの損害賠償で¥3000万って、どう思いますか?
それくらいの、大きな被害だったのだろう・・・そう思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それにしても大きな金額だなぁ・・・と思われる方も多いでしょうね。

このメールマガジンを購読されておられる方の周囲にいる男性に聞いてみてくださいな。マトモな男性だったら、こんな感じで言うと思います。
「その女性も、DVはお気の毒だし、事情もあるだろうけど・・・ボク個人はその女性には関わり合いたくないなぁ・・・」
そんなことを言う男性も多いと思います。

人間同士がやり取りすれば、色々と行き違いもありますよね?
暴力とまでは行かなくても、乱暴な言葉もあったりするでしょ?毎日がそんな状態だったら、問題外ですが、たまには言葉でケンカくらいはあるでしょう。
その女性も、「暴力を振るわれたから¥3000万請求したから、乱暴な言葉を受けた場合だったら、¥1000万がワタシの相場よ!」なんてことになりかねませんよね?
まあ、マトモな男性はそんな、「危ない女性」は避けますよ。君子危うきに近寄らず。

逆に言うと、そんな女性にも抵抗なく近づいていく男性は、思慮というものが欠けているダメダメな人間と言えるでしょ?
「ワタシには悪いところが全然ないんだ!」と主張して、高額の慰謝料を請求するのはいいとして、もし「悪くはない。」と裁判で認められても、その女性にどんなメリットがあるの?
もう「腫れ物」扱いですよ。裁判で勝ったとしても、じゃあ、いいオトコを裁判所が紹介してくれるの?そんなわけないでしょ?

もし、そのDVが、本当に「夜道でレイプ」に類する不幸な事例だったら、なおのこと、裁判での主張を絞る必要がありますよ。「もう近づくな!」という命令だけを勝ち取るなり、慰謝料だって¥100万くらいの方がマトモ。だって¥3000万請求して、¥100万ゲットしても、主張がほとんど認められていないということになってしまうでしょ?¥100万請求して満額の¥100万の慰謝料になったら、女性の主張が100%認められたことになるじゃないの?
それこそが「悪くない。」の証明ですよ。

そんな常識的な判断ができる女性だったら、周囲の男性だって「あの時はお気の毒だったねぇ。」と言ってくれるでしょ?別に警戒されませんよ。
しかし、¥3000万請求するような女性だからこそ、マトモな男性が近寄らず、当然のこととしてマトモな結婚ができるわけもない。そうなると、思慮の浅い、そして被害者意識に同調しやすい男性と結婚するしかないでしょ?そうして結婚後はどうなっちゃうの?もう、な〜んとなく予想できちゃうでしょ?
被害者意識に同調する人とやり取りをしても、結局は、「どっちの側が、かわいそうなのか?」でモメることになる。結局は、相手に対して報復行為をすることで、自分の側が報復に値する被害を受けたんだと主張する。夫婦間で行われるそんな過激な報復行為を、何というの?

その女性も、「悪くはない」と主張するのはいいとして、「人を見る目」はなかったわけでしょ?
だから、そんなオトコと付き合ったわけでしょ?
「人を見る目」は、法律的にも、倫理的にも悪くはありませんが、現実的には欠点ですよ。
要はそれを自覚すればいいだけだし、自分の周囲に適切なサポートなりアドヴァイスをしてくれる人を置けば済むだけ。
裁判において、法律的に「悪くはない。」ということを認めてもらったのはいいとして、「人を見る目」が改善されていないんだから、また同じことをしますよ。というか、そんな大騒ぎした姿を見せていれば、周囲にいる「人を見る目」がある人から避けられるだけですよ。

何かトラブルが起こったら、ちょっとは自分で考えてみて、二度とこのような事態にならないように事前に準備することも必要でしょうし、そのようなアドヴァイスをくれる人も周囲に置くことが必要でしょ?
その手の人は、「悪くはない。」という証明のために、自分のすべてを投げ打って、不幸な状況を勝ち取ってしまう。まあ、クレーマーなどもこのパターンですよね?

そもそも、その女性の周囲には、そんなアドヴァイスを送ってくれる人もいないの?
と言うか、もし、その「被害者」の女性の周囲にいる女性から、もし乱暴な言葉を言われたら、どうするの?また裁判をするの?あるいは、身近な人からのアドヴァイスが気に入らないものだったら、「アンタのアドヴァイスによって、精神的な苦痛を受けた!」と、裁判でも起こすの?
請求額はどれくらいなのかな?
その女性は、結局はどうしたいの?そんな裁判を繰り返す気なの?
そんな状況だと、今回の裁判の結果に関わらず、後になって、誰かに「入れ込んだり」「入れ込まれたり」することは必定でしょ?
高額の慰謝料を得ることが、自分の「正しさ」の証明とはならないでしょ?
賠償金が¥100万だったら、疑いありで、¥3000万だったら完全に正しいの?
そんなものではないでしょ?

自分がダメダメでないことを証明するために、高額の慰謝料などの「過激な方法」を取る・・・そのような行為こそが、まさにダメダメの証明と言えるでしょ?
「ワタシはこの時には、このように考えて行動した。もしかするとこの点が反省材料かな?」なんて言える方が、マトモ。
「ワタシは全然悪くはないんだ!」と、必死に主張するのが、ダメダメ。

そもそも、自分の主張を相手に通すために、過激な方法をとる・・・それを家庭内でやるのがドメスティック・ヴァイオレンスでしょ?
自分の主張を通すために、法廷を使って過激な賠償金をとる・・・のは、法律で認められた権利ですが、それで証明されることが何なのか?それって、自明のことでしょ?
法廷で「悪くない」とされても、現実では「ああ!やっぱりあの人だったら・・・」と認定されて、避けられてしまう。

そもそも、そんな行動に同調してサポートした周囲も大問題でしょ?
しかし、ダメダメ人間は、被害者意識が強いので、「アナタは、なんてかわいそうなの!?」と同情してくれる人だけを周囲に侍らせてしまう。だから、そんなダメダメな周囲から適切な意見など得られるわけもない。
結局は、本人自身のダメダメを証明するだけでなく、周囲の人がダメダメであることまでも明確に証明していることになる。

同じようなことは、以前に起こった、芸能人の島田紳介氏の暴行事件でも顕著でしょ?
あの「被害者」の女性が、どうなるかなんて、その当時から多くの人が予想できていましたよね?
そして、まさに予想通りになっちゃって・・・
それだけ、彼女の周囲には「で、アンタは、結局は、どうしたいの?」などと言ったりするマトモな人間はいなくて、「アナタは、なんてかわいそうなの!?」と、グチに付き合う人間だけがいたことが見えてくるわけです。
一時的には、グチの共鳴で楽しい日々だったのでしょうが、そんな日々はいつまでも続きませんよ。

あるいは、会社などで何か事故があると、それこそ、末端の従業員に全責任を背負わせて、「上層部は何も知らなかった。部下が勝手にやったことだ!我々は何も悪くない!」という弁明がお約束となっているでしょ?
それこそ、11年で東京の遊園地での転落事故があって、女性アルバイトのミスとかの説明が大々的に言われましたが、たとえアルバイトにミスがあったとしても、上層部に管理責任はあるわけでしょ?教育体制なり、そのスタッフの選定のあり方についての問題点を考えていくのが上層部の役割ですよ。
末端のスタッフに全責任を押しつけている姿勢をみれば、マトモな神経を持っている人からは「げっ!あそこは、また、別のトラブルをやらかすだろうなぁ・・・」と思ってしまうのは当然のことでしょ?
別のところでも書いていますが、「再発を防止するための対処の道筋を明示する。」のがマトモな謝罪であって、「ボクは何も悪くない!」と必死に自己弁護するのは、謝罪ではなく言い訳なんですね。

「ボクは何も悪くない!」と主張し、そのための理屈は必死に整えようとする。
そうやって、「悪くない」というお墨付きを権威スジからもらい、何もしない。
だから、また同じようなトラブルとなってしまう。
そんな流れは、たとえば長崎県で未成年の事件が起ったりすると、まさにお約束のように繰り広げられているでしょ?
その手の学会の権威者から、「悪いのはインターネットのせいだ!」「これからは学校で命の大切さを教えればいいんだよ。」ということで、事件の原因となった心理的な土壌は何も見直さす、何も対処せず、結局は同じようなトラブルを繰り返す。トラブルが再発したら、また前と同じように、「あの○○が悪い!」という言葉を権威者から受け取って、やっぱり何もしない。何かトラブルがあっても、常に、「あの○○のせいでうまくいかなかった。」という犯人を設定するだけ。
そんな流れは、たとえば、お相撲の組織の不祥事でもまったく同じでしょ?
そんな善後策を見ていれば、「あ〜あ、あそこは、また同じことをやるだろうなぁ〜」と、誰でも判りますよ。

何回も書いていますが「ワタシはダメダメではないんだ!」という主張の言葉やそのスタイルによって証明されるのは、結局は、その人のダメダメっぷり。
トラブルに至る過程への認識を語ることができて、将来的な展望を示すことができないのに、自己弁護に終始されても、周囲としては呆れるだけでしょ?
世の中のサイレント・マジョリティは、そんなところもちゃんと見ていたりするもの。
そして、そんなことが分からない人間と一緒になって、更にトラブルとなってしまう。
世の中そんなものでしょ?

(終了)
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発信後記

メールマガジンの発行者用に表示してあるメールアドレスは、表示してあるだけに、スパムメールも来たりします。
一時期、急に来たことがありました。
7月の初旬からです。

まあ、逆上メールだとネタとして有用なんですが、スパムメールだと煮ても焼いても食えない。しかし、どうして急に・・・と疑問に思っていたのですが、たぶん、大学の夏休みと関連があるんでしょうね。
アルバイトとしてスパムメールの配信作業をしていたのでは?
そんな予想を立てて「たぶん9月の半ばにはほとんど来なくなるんじゃないのかな?」と思っていたら、やっぱりほとんど来なくなりました。

まあ、学生は、まずは勉強しなさいな・・・と言いたいところ。
基本的な思考力の訓練って、あとあと響いてきますからね。
学生に限らず、ちゃんとした本もできるだけ多く読んだ方がいいと思います。
そういうことって、ちょっとした会話の中でわかっちゃうものなんですよ。
R.11/2/10