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カテゴリー | ダメダメ家庭が好きな単語 |
配信日 | 06年10月6日 (11年1月28日 記述を追加) |
タイトル | とにかく・・・ |
「それって・・・どこがいいの?」 『うーん・・・とにかくいいのっ!』 そんな「会話」って、たまにあったりしますよね? しかし、「とにかく・・・いい」と言われても、何がいいのか?実感できないでしょ? と言うか・・・「いい」と言っている本人が、その「よさ」を分かっているの?実感として分かっているのなら、その説明の上手下手はともかく、もっと自分の言葉で説明できるものじゃないの? 人に勧めるくらい「心酔」しているのなら、自分の言葉で説明できないとマズイでしょ?と言うか、そんなに好きなら、むしろ喜んでその良さを詳細に語るものなんじゃないの? このような「とにかく・・・いい」なんて勧め方は、単にその人の説明能力の不足を表しているだけでなく、ある種のウサン臭さが伴いますよね? 当人でも分かっていないようなものを、人に勧めさせることを奨励しているって・・・どういうこと? それこそ映画などの芸術作品でも、あるいは投資話でも、あるいは宗教の話でも、「とにかく・・・いい!」なんて勧められる場合は、逆に要注意と言えるでしょ? それこそ、以前に「キモイオタク」なるお題で書いたことがあります。 いわゆるオタクと称される人でも、「自分の言葉で、自分の趣味を語る。」ことができれば、それなりに会話になる。あまり実感のないオタク話にも、「世の中には、そんな世界もあるんだねぇ・・・」と聞けたりも出来る。そんな人だったら、ネタとしてオタク話をしても、「キモイ」とは思いませんよ。 しかし、人に説明するというか紹介に当たっても、「エライあの人が、こう言った!」とか、それこそ「とにかく・・・いい!」なんて説明のケースもあったりする。 そんなことを言われても、「と言うか・・・アンタ自身はどう思うの?」と思うだけ。ヘタにこちらから尋ねたりすると、逆上される始末。これではキモイよ。 これでは会話になりませんよね? 自分の言葉で説明できない状態なのに、人に勧めることが日常化している・・・そんな人が好むもの、そんな人が属しているもの・・・については、ダメダメを疑った方が自然でしょ? だから、往々にして、「とにかく」・・・なんて言葉と、「エライ○○さんが勧めている。」なんて言葉もセットになったりするもの。実に権威主義的なんですね。 説明する側が当人の価値を相手に押し付けるなんて、下等ですよ。それも、自分でも分かっていないのにね。 私は別に美術のプロでも何でもありませんが、美術作品の見方を教えてほしいと知人から頼まれたので、東京にある国立西洋美術館の作品を案内したことがあります。まあ、常設展だったら、空いていますし、入場料300円くらいだし、意外とたくさん作品がありますし・・・と、穴場なんですよ。 私の解説と言っても、絵描きや作品の説明と言うより、「ほらっ、この彫刻をこの角度から見てごらん。どう思う?」とか「あの絵と、あちらの絵は同じ主題を描いているんだけど、その描き方の違いについてどう思う?」「逆に言うと、この描き手はどうしてこんな描き方をしたのだと思う?」そんなスタイルです。 だって、解説を「聞かされる」側の人に関心を持ってもらわないと、無意味でしょ?だから、多くの人が気が付かない視点を見せて上げて、当人が自分自身で考えた方が相手のためじゃないの? まあ、この私がそんな解説をするということについては、納得される方も多いでしょう。 「すごいでしょ?」 「とにかく・・・感動!」 なんて説明されても、鬱陶しいだけですよ。 しかし、「どう思う?」なんて問いかけを含んだ説明は、意外に難しい。だって、初心者が「思いそうなこと」「気が付かないこと」がちゃんと分かっていて、それに該当する素材についても事前に分かっていないとできませんよ。 だから、ダメダメな説明だと、「エライ○○先生が絶賛している!」「有名な△△さんが勧めている!」「ワタシは泣いたわ!」なんて説明?にならざるを得ない。それだったら本人が何も分かっていなくても出来る説明でしょ? 逆に言うと、いかがわしい投資話なり、宗教団体は、そんな「エライ○○先生」なり「有名な△△さん」を事前に用意する必要になる。だって、「自分の言っていることが、自分自身でも分かっていない人たち」にとっては、そのようなパターンでないと対応ができない。組織もちゃんとその手の人たちのことを考えてあげているわけです。 逆に言うと、そんな説明をする集団は、「自分自身から逃避している」人たちの集団であることが見えてくるでしょ? 自分は「これがいい!」と思っているのなら、それはそれで当人の勝手。 しかし、人に勧める場合には、ある種の客観性を持った説明をする能力が求められますよ。その説明のスタイルによって、マトモなのか、ダメダメなのかが分かるわけです。 だって、「自分はこのように困っていたけど、この考え方を取り入れたら、この点が前進した。」「このようなことが分からなかったけど、この意見を取り入れたら、理解できるようになった。」と説明すればいいだけでしょ? しかし、自分から逃避している人たちの集団だったら、そんな「自分自身の問題点を見つめ、それが改善した経験」なんて語りようがない。 だから、「エライ○○先生が・・・」とか、「とにかく・・・いい!」なんてことにならざるを得ない。 「とにかく」という物言いには、説明能力の低さという問題だけでなく、「もう、質問してくるな!」「これ以上、このワタシに説明をさせるな!」という発想が見えるでしょ? それだけ、その言葉を持ち出した当人に自信がないわけです。 教えられた言葉を、オウム返しに言っているだけなんですね。 別の言い方をすると、「捨てセリフ」の一種のようなもの。 会話をストップさせようとしているわけです。 「とにかく」という言葉は、相手から合意を取るという発想ではなく、「このワタシに従え!」とか、「あの○○先生に従え!」という命令と服従の関係との親和性が高いでしょ? そんな状態が日常化している人はどんなキャラクターなの? 「とにかく」・・・なんて言葉が頻発するような人は、ちょっと警戒する必要があるわけですし、「エライ○○先生」なんて言葉がプラスされれば、さらに要注意となります。なんといっても、自分自身から逃避しているダメダメ人間は、被害者意識も持っているものなので、逆上して過激なことをする可能性が高い。 「とにかく・・・いい」なんて言われたら、「ともかく・・・逃げる」。 そんなモノでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 またまた朝鮮半島が騒がしくなってきましたね? あと、韓国のパン氏が国連事務総長に選出されるとか・・・ パン氏の問題は、そのうちにまとめて取り上げようかな?と思っています。 実に「楽しみ」な展開。 あと、北朝鮮の核実験問題ですが・・・ まあ、ねぇ・・・なんですが・・・ あの手の行動って、インターネット掲示板における「荒らし」の行動スタイルと実によく似ていますよね?「ボクを構ってほしい!」と、過激なことをして、かといって、「じゃあ、いったいアンタはどうしたいの?」と聞かれても答えられない。 周囲の視線がますます白々しくなってきても、場の雰囲気を全然読めないので、ますます暴れるばかり。 往々にして、そんな人は、「とにかく・・・」なんて言ったりするでしょ? |
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R.11/1/28 |