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カテゴリー ダメダメ家庭の人間の行動
配信日 06年10月31日 (10年12月10日 記述を追加)
タイトル デ・ジャ・ヴ
「人生には2つか3つの物語しかない。しかし、それは何度も繰り返されるのだ。その度ごとに初めてのような残酷さで・・・」
そんなモノローグから始まる映画が、フランスのクロード・ルルーシュ監督の「愛と哀しみのボレロ」という作品です。ちなみに原題は「LES UNS ET LES AUTRES」というものです。まあ、直訳すると、「その人たち と その周囲の人たち」くらいになるのかな?

ちなみに、最初の言葉はアメリカの女流作家のウィラ・ギャザーによるものです。
映画「愛と哀しみのボレロ」はフランスの作曲家モーリス・ラヴェルが作曲したボレロという曲を使いながら進行して行きます。ラヴェルのボレロは、ただ一つメロディーだけを繰り返す曲です。演奏する楽器を次々に変えながら一つのメロディーを繰り返していくわけ。使われる楽器が変わるので、聴き手はその度ごとに新鮮な気持ちで同じメロディーを聴くことになる。

人生には2つか3つの物語しかない・・・というのは、まったくそのとおり。そして、一個人の問題だけでなく、人類の歴史だって、戦争とか・・・いつも同じことの繰り返し・・・

このことは、何もダメダメ家庭だけの問題ではありません。それこそマトモな人間もそんなもの。喜びも悲しみも、出会いも別離も・・・同じようなことを繰り返す。しかし、ダメダメ家庭の人間が何度も繰り返すのは、同じ失敗。以前やった失敗とまったく同じような失敗を、何度も何度も繰り返す。そしてその度に、「ああ!ワタシだけ、どうしてこんな目に!」「ワタシって、なんてかわいそうなの?!」と同じ言葉で嘆く。しかし、嘆くだけで、自分自身について考え直すようなことはしないので、また同じような失敗を更に重ねてしまう・・・このようなことはこのメールマガジンで、それこそ「繰り返して」いることですよね?

さて、「このメールマガジンには2つか3つのネタしかない。そして、それは何度も繰り返される。」このメールマガジンですが、メールマガジンですので、当然のこととしてインターネットのシステムを使っています。インターネットに関わる話は、人類の歴史で頻繁に繰り返されているわけではありません。まさに21世紀の事件と言えます。
技術の問題としては、そうなんですが、インターネットに関わる人間が引き起こす失敗は、それこそ人類の歴史では繰り返されているわけ。

さて、このメールマガジンをご購読されておられる方々の多くは、いわゆるブロードバンド環境でしょう。ADSLとか光ファイバーとか・・・
アナログモデムを使ってインターネット接続している人は、もうごく少数でしょうね。そんな人は、メールマガジンを購読なんてしていないでしょうし・・・

このようなブロードバンドが広がるに当たって、「それなりに」功績を果たしたのは、ソフトバンク社のヤフーBBでした。ヤフーBBが、従来の接続の価格よりはるかに低価格を打ち出し、そして派手なコマーシャルを打って、それによって、「じゃあ、自分もブロードバンドにしてみるか?」と、多くの人が考えて、ブロードバンド化が進んだわけ。ほんのチョット前のことですが、覚えていますか?しかし、そのヤフーBBは、低価格はいいとして、その受け入れ体制が整っていなくて、しかし、大々的なPRだけは進めるので、大問題になりましたよね?

申し込んでも、なかなかADSL回線が使用できない。ADSLが使用できないのはともかく、従来の回線まで使用できなくなってしまって、大混乱。
しかし、コマーシャルだけは、相変わらず順調にやっている。駅前では何事もないかのように、販売員がADSLモデムを持って申し込みを受け付けている。

怒った人が、ヤフーBB告発サイトを立ち上げた。しかし、その告発サイトのバナー広告が、ヤフーBBなのは、何のギャグ?
おお!過ぎ去りし、あの日々よ!今となってはすべてが懐かしい!!

何もこのメールマガジンで懐古趣味を語ろうというわけではありませんよ。
というか、ここまでお読みになった方は、次に展開される話は予想が付くでしょ?

そうそう!
懐かしいどころか、また、やりましたよね?

ソフトバンクの携帯電話の問題です。
低価格だけを大々的にPR。しかし「て・き・と・う」に始めてしまって、体制も整っていないところに、申込者が殺到して大混乱。競合他社は、番号ポータビリティの関係上、大迷惑。もちろん、申込者だって大迷惑ですよ。

今は、まだこの段階ですが、そのうちに、ソフトバンク携帯を告発するサイトが立ち上がるでしょう。そのサイトのバナー広告はやっぱり・・・
まさに「これって、以前に見たのと全く同じ光景じゃないの?まさにデ・ジャ・ヴ!」なんてことになってしまう。

このメールマガジンは何も会社としてのソフトバンクを追求することが目的ではありません。というか、私としては、「どうせ、以前と同じような失敗をするだろうなぁ・・・」と思っていましたから、ヤフーとか、ソフトバンク携帯とは関わらないようにしていました。

ダメダメ家庭の人間は、同じような失敗を繰り返すわけ。
だって、ダメダメ家庭の人間は当事者意識がない。だから、自分の力で問題を解決していこうとは思わない。
それに、ダメダメ家庭の人間は被害者意識が強い。何か上手く行かないことがあると、それを、失敗と捉えるのではなく自分の被害と捉え、勝手に何かを加害者認定し、その相手を恨むだけ。トラブルが発生したら、誰かを恨んでいればいいだけなので、逆に言うと、トラブルが起こらないように、事前に警戒したり対策するという発想もない。
それに、被害者意識が強く、「自分が一番かわいそうな人間だ!」と思っているので、他の人間に及ぼす迷惑なんて全然考えない。

そのようなダメダメ家庭の基本的な精神を理解していると、今回のソフトバンク携帯の事件の心理は、簡単に予想ができるでしょ?

まあ、2度あることは3度ある・・・と言われたりしますが、今度は、利息がいいとかの銀行を立ち上げ、申込者が殺到して混乱したり、あるいは、自動引き落としが機能しなくて、口座保有者がいつのまにかブラックリスト入り・・・なんてことが起こるでしょうね。

さすがに、ヤフーBBを申し込んで、トラブルに巻き込まれ、今度は、ソフトバンク携帯を申し込んで、またトラブルに遭遇した、なんて剛の者はそれほどいないでしょうが、今回の携帯の問題だって、事前に予想が付くことなんですね。しかし、問題が起こってから大騒ぎというスタイルも、まあ、ダメダメのお約束ですが。

しかし、以前に「あんな問題」を引き起こしてしまったので、マトモな人間がソフトバンクを見る目はチョット厳しい。「また、あのような問題を起こすのではないかな?」と思っていた人は私だけではないでしょ?だから、インターネット・プロバイダとしてのヤフーBBって、利用者のスジがよくないケースが多い。そもそも私の元に送りつけられる逆上メールで一番多いのが、ヤフーBBのアドレスです。

だって、マトモな人間は敬遠しますって・・・通信って、いざと言う時に重要ですからね。安ければいいというものではないでしょ?
ちなみに、このメールマガジンをご購読されておられる方で、ヤフーBBの利用者の方もいらっしゃるでしょうが・・・早めに変更した方がいいと思います。多少の値段で「そんな目」で見られるのは損でしょ?当人自身には問題がなくても、別の利用者のスジが悪ければ、そんな目で見られてしまうことは避けられない。

インターネットのアドレスも、実際の現住所も、「えっ?」「ここはマズイんじゃないの?」と思わされるアドレスがあったりするものでしょ?たまたま、そんな住所だったら逃げられるのなら逃げた方がいいわけ。

一度の失敗は、それはそれでしょうがない。だからその失敗について、自分自身の問題を真摯に考えないと、同じような失敗を繰り返すだけ。しかし、当事者意識がないダメダメ人間は、問題点があっても反省しないし、むしろ「ああ!かわいそうなワタシ!」と嘆くだけ。そして、また同じ失敗をして「どうしてワタシだけ、こんなことに!」と言うわけ。

まあ、ソフトバンクの失敗って、そんな調子でしょ?

「人生には2つか3つの物語しかない。しかし、それは何度も繰り返されるのだ。そのたびごとに初めてのような・・・」
そんな感じで、どうせ繰り返すのなら、恋でもしたら?
『まあ、こんなステキな恋はワタシ初めて!』
って・・・言いながら、実際は同じようなことを以前にやっていたりするもの。しかし、恋だったら浮かれていればいいだけだから、笑って済む話。

個人で繰り返すケースは、たとえば、暴力男ばかりと付き合うような女性って、実際にいたりするでしょ?「その度ごとに初めてのような残酷さで・・・」って、言葉通りになってしまっているのは別にいいんだけど、自分自身の自覚があれば、そんな残酷なことにはならないわけです。

インターネットとか携帯電話の失敗だったら、まだ取り返しが付く問題と言えるでしょう。上記のような暴力オトコとばかり付き合うケースだと、ヘタをすれば死んでしまうでしょ?当人が死ぬのは勝手と言えますが、そんな人が子供を持ったりする。
そして、一人目の子供の子育てで上手くいかず、そして、当然のごとく亭主は子育てに非協力的。そんな状況をふまえ、それ以上の子供を持たないようにするのならともかく、「ああ!ワタシってなんてかわいそうなの?!」と自己憐憫に浸るだけで、自身では何も考えず、結局は、また子供を持ってしまう。

1人目の子供の子育てに対しての反省をふまえて、2人目の子供の子育てをするのならともかく、1人目の子育ての失敗などは何も考えないままなんだから、結局は同じようにトラブルになるばかり。当然のごとく、亭主は相変わらず子育てに非協力的。そして、2人の子供がいるわけだから、兄弟の間もケンカばかりになってしまう。
そんな殺伐とした家庭を、改善することを考えるどころか、何も考えずに、またまた子供を持ってしまう。そして、その度に、「ああ!どうしてこんなことを、ワタシって、なんてかわいそうなの?」と、嘆くばかり。
そんな嘆きを見ていた子供の側こそが嘆きたいところですが、ダメダメ家庭を作る親は、自分で真っ先に嘆いて、相変わらず何もしない。

そんな環境で育った子供が、就職する際には、親譲りで何も考えずに「てきとう」に就職してしまって、スグにその会社を辞めてしまう。その反省をふまえて次の会社を選べばまだマシと言えるわけですが、次の会社を選ぶ際にも、やっぱり一回目の会社と同じように「てきとう」。だから、またスグに辞めてしまうことになる。

男性だったら、そのように職を転々とするパターンになるわけですが、女性だったら、離婚の連鎖のパターンとなったりする。
一回目の離婚について、自分なりに考えればいいけど、「悪いオトコに騙された。」と被害者意識に浸っているだけなので、勝手に「ワタシは悪くない!」と認定してしまい、「悪くはない」んだから、と、前回とまったく同じフィーリングで「てきとう」に結婚してしまい、まだスグに離婚となる。

一回目の失敗について、ちゃんと総括を行えばいいわけですが、何も考えずに流れのままで生きているだけなので、総括も何もなく、そして、流れのままで生きているわけだから、当人自身としては「間違った判断はしていない。」と考えている。
だからこそ、また同じ失敗を繰り返すことになる。

何も、人や会社にレッテルをつけることを推奨しているわけではありませんよ。問題があった場合の、その後の対応・・・それでダメダメなのか?マトモなのかの差が明確になると申し上げているだけです。
このことは、このメールマガジンにおいて、『何度も繰り返される』ことですが・・・

そんな反省をせずに、「ああ!ワタシだけが、どうしてこんな目に!」なんて嘆いているのは勝手ですが、そのように嘆いている人を周囲のマトモ人間はどう言うのでしょうか?
決まっていますよね?
「あ〜あ、またやった!やっぱりバカは死ななきゃ治らない!」

(終了)
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発信後記

私は別にソフトバンクに個人的恨みがあるわけではありませんよ。ヤフーの無料IDは持っていますが、それだけですからね。オークションもやらないし・・・
もちろん、プロバイダは、「ちゃんとした」会社。
ソフトバンクがどうなろうと、知ったことじゃない。

ただ、やっぱりADSL創成期には、ヤフーBBを検討したことも、人並みにあります。しかし、周囲の人から、「あそこだけはやめておけ!」とアドヴァイスされました。
皆さんの中にもそんな経験がある方もいらっしゃるでしょ?

あれから、時間的にはそれほど経っていないのに・・何か大昔のことのよう・・・とはいえ、月日が経っても同じ失敗をしているわけですが。
R.10/12/10