トップページに戻る | 配信日分類の総目次に戻る | 検索すると上位に来る文章 |
カテゴリー分類の総目次に戻る | タイトル50音分類の総目次へ | |
カテゴリー | やり取りと距離感 | |
配信日 | 07年7月3日 (10年12月11日 記述を追加) | |
タイトル | ワタシの、子供に、構って! | |
ダメダメ家庭の人間は、当事者意識がない。 自分自身がやりたいことなんて何もない。だから、周囲に対して「自分はこのようなことをしたいから、この点について協力して!」とは言えない。 自分がやりたいことが自分でもわかっていないわけだから、そんな人が言うのは、 「ワタシに構って!」 そんなことだけ。 そうして、構ってもらうために、周囲にチョッカイを出すようになるわけ。 と言っても、「協力して」ではなく、「構って」なんだから、周囲の人間も対応しようがない。 まあ、個人としてもポピュラーな例ですが、国家規模で壮大にやっているのが北朝鮮ですよね? さてさて、「ワタシに、構って!」なんて言いながら、日頃からトラブルを起こしている人は、周囲にいるマトモな人間からは相手にされず、結婚する場合には、同類同士で一緒になるしかない。 そして、そんな人ができるのは、子作りくらい。 そんなダメダメだった人間も、子供を持つことによって、そして、子供に構ってあげることによって、マトモな人間に更正していく・・・とは、やっぱりならない。 若き日に「ワタシに構って!」と、活躍していたダメダメ人間は、その青春の栄光の日々を、あの輝いていた自分を、周囲から構ってもらっていたワタシを、自分の子供を使って再現しようと考えるわけです。 つまり、「ワタシの、子供に、構って!」とやるわけ。 「ワタシの子供が問題行動を起こしている。だから、構ってあげてほしい!」とか、「ワタシの子供が一人で寂しそうだから、アナタのお子さんにお友達になってほしい!」とか、周囲の人間に依頼するようになる。 かと言って、「構って」であって、「協力して」ではないのは、親となっても変わらない。つまり、「ワタシの、子供に、構って!」であって、「ワタシの子供が、○○を達成するために、このような点に協力してほしい。」あるいは、「この点について、問題が発生してしまっているので、解決のために、ここの面で協力してほしい。」という具体的な依頼ではない。だから、周囲の人間としても対処のしようがない。 しかし、親がダメダメでも、その親の子供の側には、罪がない。だから、周囲の人間としても、親はともかく、その子供には何とかしてあげたいとは思う。かと言って 親からの要望が具体的ではないんだし、そもそも、「ワタシの、子供に、構って!」という親には当事者意識がないだから、その子供に対してサポートしても、親の側は他人事状態で感謝もしない。と言うか、ますます他力本願が板についてくるだけ。 しかし、ダメダメな親の側としては、自分の子供をダシにして、「ワタシに、構ってもらえた。」という成功体験が得られたので、それ以降も、その方法を使うようになってしまう。 子育てについての相談ということで、周囲に絡むようになったりする。 相談と言っても、相談内容が具体的ではない。だって、現実逃避ばかりしているんだから、解決したい問題について、親であるその人自身もわかっていないし、その問題点だって具体的に説明できない。 そんな人の相談は「ああ!困った!困った!」と、そんなことくらい。 かと言って、子育てについての相談となると・・・周囲だって、無碍にもできず・・・ 結果的に、それなりに「構って」もらえることになる。そんな成功体験から、次々と、「ワタシの、子供に、構って!」と、周囲に持ちかけるようになっていく。 逆に言うと、子供をネタにして、また構ってもらえるように、トラブルを最後まで解決することはしない。 あるいは、日頃から子供のあら探しをしておいて、「ウチの子には、こんな問題があるのよ!」「ああ!こんな子供で困ってしまうわ!」・・・「だから、何とかしてよ!」などと周囲に訴える。 そんな親は、周囲に対して「ワタシの、子供に、構って!」と言葉の上では要求するわけですが、基本的な心理としては、「ワタシに構って!」でしかない。だから、親である、その人自身は、自分の子供には構うことはない。 昨今話題のモンスターペアレントなんて、その典型でしょ? 自分の子供をネタにして、学校などにクレームを付けまくっている。 「困った、困った。」と言いながら、周囲に相談を持ちかけるのは、方法としてはまだ穏やかな段階と言えるでしょう。しかし、その症状が悪化すると、「ウチの子は差別されている!」と抗議の声をあげて、周囲に絡むモンスター状態になってしまう。 「差別されている!」というクレームは、周囲としても無碍に出来にくい。 だから、結果的に親である自分も構ってもらえることになる。 上記のモンスターペアレントのような、周囲に対して攻撃的なクレームを付ける形で、子供を使って構ってもらう発想だけでなく、いわば守備的な発想で、周囲の人間が必然的に自分の子供に対して構わなくてはならない状況を作るパターンもある。つまり、親の側が子供を傷つけることによって、いささか能動的なスタイルで子供を困った状況にして、周囲の人間が必然的に子供を構い、それに伴い親である自分が構ってもらえるようにするわけです。 つまり、代理ミュンヒハウゼン症候群のパターンです。 この代理ミュンヒハウゼン症候群については、別のところでまとめております。 その手の親は、周囲に対しては「ワタシの、子供に、構って!」と要求するわけですが、「自分は親として、自分の子供にこのような能力を身につけさせたい。」とは考えていない。 つまり、子育てに対する当事者意識がないわけ。 当事者意識がないだけでなく、被害者意識を持っている。 だから、子供に関わる被害が発生すると、被害者意識の土壌が刺激され、大騒ぎとなってしまう。 しかし、子供をネタに騒ぐと、周囲も無碍にはできないし、ヘタをすれば、子育てに熱心な親と言われるケースもある。 そもそも、ダメダメ家庭を作る人間は、自分のダメダメさが「ふつう」となってしまう環境を求めるもの。そんなダメダメな環境なので、子供に関わるちょっとしたマイナスに過剰に反応しても、それが「ふつう」となってしまうわけ。 だからこそ、子供をネタに大騒ぎをして、「構ってもらう」方法を繰り返すことになる。 あるいは、その規模が大きくなるパターンもある。 「ワタシに構って!」と国家規模で騒いでいるのが北朝鮮ですが、その北朝鮮は、それこそ、「日本にいる北朝鮮人が差別されている!」とかのクレームを大仰に語るものでしょ? しかし、クレームの声をあげるのはいいとして、「そんなヒドイところから、コチラに帰って来いよ!」と呼び掛けることはしない。 まさに、「ワタシの、子供に、構って!」モンスターペアレントが国家規模になっただけ。 そんな人は、自分の子供以上に「精神的に幼い」わけです。まあ、進化していないとも言える。しかし、サル並みには進化しているので、道具を使うことはできる。 その道具が、石や骨なら、サルとしては、それなりにマトモですが、自分の子供を道具にするというのが、まさにダメダメ。 そんな人は、そのまま間違った方向に進化して、まさにダメダメが深化してしまうんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 学校に子供を通わせる親の問題行動が話題になっていますが、この心理もそのひとつでしょう。 子供をダシにして、「ワタシに、構って!」なんて思っているわけ。だから、ダメダメな親は、学校に無理難題を吹っかけることになる。 微妙なことですが、そんな親が、多くなってくると、マトモな親も、学校に依頼することが多くなってくる。 それこそ、給食費も払わないような、あるいは妙ちきりんな名前の子供と一緒のクラスだと、危険でしょ? 学校に対する親の理不純な要求と言っても、他の親が、そんな状態だったら、放置するわけにもいかない。そんな親の子供から距離を置くようにしないとシャレにならないことになってしまう。 「近頃の親は、学校に無理難題を吹っかけてケシカラン!!」なんて、説教オヤジに徹するのは勝手ですが、じゃあ、いったん、誰かの無理難題を受け入れてしまったら、周囲としては、その後は、どうするのか? 現実問題は、簡単ではないんですね。 |
||
R.10/12/11 |