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カテゴリー ダメダメ家庭出身者のキャラクター
配信日 07年10月30日
タイトル 聴覚過敏
ダメダメ家庭出身の人間が「目をそらす」ことについては、以前に配信しております。
ダメダメ家庭では、親はグチばかり。子供としては、そんな親と話をしていても、いいことなんて一つもない。どうせ親は同じことばかり言うわけだし、子供の意向なんて、てんで無視するだけ。
だから、ダメダメ家庭の子供は、親と一緒にいる機会を出来るだけ回避しようとすることになる。とにもかくにも親と顔を合わせないようにしようと考えるわけ。そんな習慣のまま、家庭以外の場でも行動してしまう。当然のこととして目をそらすようになりますよ。

かと言って、たまたま親と顔を合わせてしまったら、やっぱり「つかまって」しまう。
「つかまって」しまったら、やっぱり親からのグチ。
じゃあ、どうすれば?
どうやって、「つかまる」ことを回避する?

ということで、ダメダメ家庭の子供は、音に対して敏感になるわけです。
だって、顔を合わせてしまったら、不快なことが起こるんだから、対策としては「顔を合わせない」ことになるでしょ?顔を合わせないためには、視覚情報で判断していては遅いわけ。
親の発する音を検知した時点で、安全圏に脱出する必要があるわけです。聴覚による情報によって、「危険」を察知する必要があるわけです。

だからダメダメ家庭の、出身者は、音に対して鋭敏になるわけです。音に対して鋭敏と言っても、リズム感とか絶対音感があるとかの音楽的な問題ではありません。音と危険を結びつけることに鋭敏なんですね。

つまり、音響情報と、危険情報が、心理的に極めて近いところにあるわけ。
音が聞こえると、それを危険情報と捉えてしまうことになる。

さて、最近では、音に対するクレームの問題が頻発していますよね?
それこそちょっと前に(07年)東京で、公園で遊ぶ子供の声がうるさいとかで裁判になっていましたよね?

まあ、深夜とか早朝だったら、やっぱり静かにしていないと、迷惑でしょう。
しかし、日中だったら、そこまで静かにしなくてはいけないの?
日中に静かさを求めるのなら、都会に住んではダメですよ。

しかし、ダメダメ家庭出身の人間が、音響情報と危険情報が心理的に近いところにあることを理解すると、そのようなクレームの意味もわかってくることになる。
まさに子供の声を聞くことによって、その音響を深層心理的に危険情報と捉え、心理的な防衛機能が働くわけ。これではストレスになりますよ。

そして、受けたストレスに対するクレームの仕方も、ダメダメ家庭出身の人間としては、典型的でしょ?
スグに「オマエを訴えてやる!」なんて言い出すのは、典型的なダメダメ家庭の発想と言えるでしょう。それだけ、会話の精神がなく、自分の考えを相手にわかりやすく伝える能力がないわけ。

何も裁判になるほどのことではなくても、それこそ集合住宅だったら、音の問題はよく話題になりますよね?「ピアノの音がうるさい!」「子供の音がうるさい!」とか・・・
何度も書きますが、深夜とか早朝における騒音の問題は、また別問題です。

集合住宅のようなところでは、やっぱり隣や上下の音が聞こえてしまうもの。それに、人の音が聞こえるということは、自分が立てている音も聞かれているということ。

隣や上下の部屋の人の音が聞こえることと、
自分が立てている音が聞かれてしまうこと、
皆さんは、どっちがイヤですか?

私個人は、人の立てている音は、よっぽどの大音響ではない限り、あまり気になりません。自分が立てた音が他人に聞かれてしまうことの方がイヤです。
皆さんも、たぶん、そうなのでは?
人に対する迷惑云々というより、音を通じて、自分の行動が他人に知られるようで、イヤでしょ?

しかし、前にも書きましたが、ダメダメ家庭出身の人間は、音響情報と危険情報を結びつける心理を持っている。つまり、他者がたてた音には鋭敏であっても、自分が立てている音には無頓着だったりするわけ。
「他人の音にはあんなにうるさい人なのに・・・自分自身は大きな音を平気で立てている・・・」
そんな人って、実際にいたりするでしょ?
ダメダメ家庭の人間が、音に対して鋭敏であると言っても、音と危険情報が結びついているから鋭敏な反応を示すわけですので、自分が発生させている音は、危険とは無縁なので、無頓着になるわけ。

単純に音と危険が結びつくだけではありません。音だけだったら、やっぱり情報の詳細がわからない。音を聞いただけでは、「その人が何をやっているのか?」なんて明確にはわからないでしょ?
となると、ダメダメ家庭の妄想癖に火がついてしまう。
そして、妄想が妄想を呼んで、どんどんと巨大なストーリーになってしまう。ヘタをすると、以前に書いたことがある陰謀史観のようなものまでに発展してしまう。

そうなってくると、「やられる前に、こちらからやってやる!」なんて切羽詰った事態になってしまう。
そりゃ、裁判にもなりますよ。

皆さんも、音に対して過敏な反応をする人を観察してみては?
往々にして、そんな人は目をそらしたりするもの。
音に対しての過敏な反応も、目をそらすことも、その心理的な面は同じなんですね。

(終了)
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発信後記

本文中でも言及しました、公園での子供の音がうるさいとかの裁判ですが・・・
その裁判に対して、まあ、色々な方がコメントされていたようです。
しかし、その方がダメダメ家庭の出身であると想定すると、意外にも理解しやすいでしょ?

その方には、その方の事情なり論理があるわけ。それを他者が、訳知り顔でコメントしても意味がない。
むしろ、そんな人は、無自覚なダメダメ家庭出身者である可能性が高いので、上手に距離を取る必要があるわけです。
そして、そんな人のことを考えることにより、その手の聴覚過敏の人について、色々と示唆が得られるものなんですね。
R.10/12/8