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カテゴリー ダメダメ家庭をめぐる環境
配信日 08年12月1日
タイトル 軍港
追記  この文章には購読者さんによる補足文章があります。(10年11月17日 追加)
ダメダメ家庭の人間は、地縁、血縁にこだわる・・・このことについては、以前に配信しております。会話の能力のないダメダメ人間は、会話がなくても存在している「縁」に頼らないといけないわけ。自分自身で、縁を広げていくことができないわけです。

本来は、その人の個人の問題として、「ワタシはこのような人間で、現状をこのように認識しており、このように考え、このようなことを達成したいので、このように行動している。」と言えればいいわけですが、自己逃避のダメダメ人間はそれができない。だから、個人の問題ではなく、民族とか宗教とか性別などのカテゴリーの問題にしたがるわけです。
そんな人は、人間をカテゴリーで分類してわかった気になってしまう。

本来は、その人の個人の問題だし、その個人が個人として自立していないこと自体が、まさにダメダメというもの。
ですから、このメールマガジンでは、そのようなカテゴリー分類は、できる限り用いないようにしております。
とは言え、たとえばそれぞれの地域には、それぞれに、その精神的な特質があったりするもの。
住んでいれば、周囲の人とのやり取りも発生するわけですから、当人にとって、居心地も重要な要素ですよ。だから、結果的に同類が寄り集まることになる。

それこそ、以前にこのメールマガジンで大阪の問題を取り上げたことがあります。
ダメダメを特徴つける被害者意識なり、対抗心なり、会話の不全・・・そんな諸相が大阪から見えてくるわけ。

さて、大阪と並んでダメダメのメッカとなると、やっぱり長崎でしょう。
例の小学校6年生による殺傷事件をはじめとして、年2回くらいのハイペースで、家庭問題の大事件が起こっている。当然のこととして、そんな状況になったら、マトモな人は逃げ出してしまうでしょうから、事態はスパイラル的に悪くなってしまう。

ちなみに、長崎はいわば軍港です。
軍港で起こったダメダメ家庭の事件となると、ちょっと前に起こった京都の舞鶴で高校生の女の子の事件がありましたよね?その事件は、もうすぐに解決しそうな雰囲気ですが・・・
あと、以前にこのメールマガジンで、例の秋葉原の通り魔事件に関連して、三島由紀夫の「金閣寺」という小説を取り上げました。その「金閣寺」炎上の犯人が舞鶴の出身。

「どうも、軍港という観点を取り入れると、ダメダメ家庭の問題が、より見えてくるのでは?」
私としては、そのように考えるようになって来ました。

軍港は軍事関連施設なんだから、当然のこととして、軍隊の発想が身近にあるでしょう。そもそも軍人さんの家庭もあるでしょうしね。
軍人さんの発想となると、やっぱり序列意識。

その序列意識に近い発想として権威主義があります。
「エライ○○の言っていることを文句を言わずに聞いていればいいんだ!」「上のものには逆らってはダメだ!」そんなスタイルが通ってしまう。
そんな問答無用の序列スタイルは、軍隊では必要でも、一般の社会でそれをやられると、たまりませんよ。そして家庭内でもそのスタイルだったら、子供は問題を起こしちゃいますよ。

あるいは、軍事関連となると、やっぱり秘密が要求される。いわばアンタッチャブルの領域が存在することになる。何かトラブルが発生して、問題解決のために考え行動しても、「ここからは、ちょっと・・・諸般の事情があって・・・」なんてことになってしまったら、それでオシマイとするしかないでしょ?

アンタッチャブル領域が存在し、それが大きくなってしまうと、人は自分自身を抑圧するようになってしまうもの。だって何かをやろうとしても、ちょっとしたことで「ここでストップ!」となるんだから、最初からやらない方が精神衛生的にはマシですよ。

そんな問答無用でアンタッチャブルな組織があると、当然のこととして、それに対し不満を持ち、対抗心を持つ人たちが表舞台に登場する。
まさに「軍隊反対!」というわけ。
そのような「市民団体」だけでなく、軍隊そのものも、ある種の対抗心を当然のこととして持っている。
軍隊だったら仮想敵国くらいは、ありますよ。敵国に対抗するか?軍隊に対抗するのか?その対象は別にして、軍港周辺においては、対抗心が渦巻いている状態。

軍隊の直接的な関係者はともかく、一般市民にしてみれば軍隊が気に入らなければ、引っ越せばいいだけですが、ダメダメな人にしてみれば、自身が対抗心に浸っているのが心地いい状態。対抗心を掲げることによって、「自分は軍隊による被害者」と認定できるわけだから、被害者感情が満足できるわけ。

それに、軍隊があれば、やっぱり存在するのが歓楽街。
もちろん、その手のお仕事も「お・し・ご・と」と割り切ればいいのでしょうが、現実はそうは行かないもの。

軍港地域には、一般の地域とは違ったものが存在しているわけです。
それがダメダメ家庭と結びつきやすい・・・その点は現実的に確かなのでは?
何も「軍港地域を差別しよう!」なんて申し上げているわけではありませんよ。
軍港に伴う、「困難な点」を自覚しないと、ダメダメが進行してしまう・・・と申し上げているだけです。

私個人は軍港地域出身者ではないので、実感としてはわからない点もありますが、軍港地域なりのダメダメもあるのでは?
逆に言うと、他の地域の出身者でありながら、そんな軍港地域に惹かれてしまう人って、どことなく抑圧の匂いがしませんか?

関東における軍港地域というと横須賀になるのでしょうが、わざわざそんな地域に移り住む人は、抑圧的でしょ?すぐに自己逃避をしたり、何かを犯人認定したり、その物言いに「ふつう」という言葉が登場したりするもの。そして、イザとなったらスグにトンズラしてしまう。

抑圧的なダメダメ人間は、抑圧を自分に課しているがゆえに、そのような対抗心なり問答無用な雰囲気が、実は安心できるわけ。ダメダメな人は、そんな場所に寄って行ってしまって、同類たちとグチで共鳴となる。
そうして、「悪いのは全部○○のせいだ!」と他者を犯人認定。

軍人さんも、軍隊反対の運動家も、そんな点において、まったく共通しているわけ。
結局は、類は友を呼ぶ、ものなんですね。

(終了)
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発信後記

何回も書きますが、カテゴリー分類でわかった気になってしまうのは、まさにダメダメ。
ただ、その地域の特徴については、当然のこととして配慮する必要はあるでしょ?
それこそ、農村部と都市部では、その発想も違いますよ。そもそも吸っている空気や日常が違うわけですからね。

あるいは港街でも、漁業系や商業系や軍事系では、それぞれの特徴があるでしょ?
陸上の街においても、新興住宅街なり、城下町系だったり、商業系だったり、あるいは、陸上における軍事系もありますし、また交通の要所系だったり、あるいは門前町系もある。
当然のこととして、それぞれの特徴がありますよ。

それぞれに特徴があるわけですが、「一番性格が悪い」となると門前町系でしょうね。
門前町は、歴史があるわけだから、物事を多面的に見たりする習慣ができてしまう。昔の人も、こんなことをやっていた・・・とか、将来の人はこんなことをするんだろうなぁ・・・とか、時間的な多面性だけでなく、そんな場所は、多くの事件を経てきたわけだから、そんな過去の事件の当事者の目で見たりもする。

そんな多面的な見方ができる人に対して、一方的な見方しかできない人が「がなりたてても」、まあ、バカにされるだけですよ。「フフフ・・・アイツは元気がいいねぇ・・・しかし、このような別の見方をすると、そんなことが通用しないことが、アイツにはわからないんだろうなぁ・・・」と思われるだけ。おまけにそんな人は、ヒネリを効かせた表現を使ったりするのでタチが悪い。そのヒネリに反応しないと、やっぱり「フフフ・・・ヤツにはこのような間接的な表現がわからないかぁ・・・フフフ・・・」となってしまう。日頃からこんな調子だから性格も悪くなりますよ。

それこそ以前に取り上げた三島由紀夫の小説「金閣寺」の主人公は舞鶴という軍港地域出身で、門前町系の総本山と言える京都に移り住んだわけですが、軍港系の直線的な思考は、門前町系の変幻自在の思考の前では赤子同然。だから閉塞感につながりやすく、ドッカーンとなりやすいパターンと言えます。

よく「歴史に学ぶ」なんて格好のいいことをおっしゃる方もいらっしゃいますが、門前町系の人は、そんなことは言わないもの。だって歴史とは学ぶものではなく、その中で生きるもの・・・そのように認識しているわけ。
歴史を「外から」学ぶと言っている段階で、歴史が身になっていない・・・そのように言えるでしょ?門前町系の人は、「歴史を確認する」と言っても、「歴史に学ぶ」とは言わないもの。そんなちょっとした言い回しで、その人が背負っているものが見えたりするわけ。皆さんも、ちょっと注意して見てみると面白いですよ。
以下は購読者さんによる補足文章です。(10年11月17日 アップ)
 補足文章を書いているこの私は、日本の自衛隊だけでなく、アメリカ軍基地も存在する街に住んでいる。さて、これから私が見聞した基地周辺に住む人たちの特徴について書いてみよう。

このサイトの本文で書いているように、軍隊のような序列意識と権威主義がそのまま民間人の意識にまで浸透しているようである。
命令と服従の関係が家庭内でも一般的なのか、児童虐待の話も聞くことも多い。未成年者が犯罪に手を染めたり、犯罪に巻き込まれることや、薬物に手を染める事件のニュースも耳にすることが多い。

それと、基地周辺には当然ながら軍事関連施設以外にも、いろんなところでアンタッチャブルな領域が存在している。それは特に都市計画などにも多くみられる。
どう見ても市民の側からの要望を聞き入れたとは思えない施設が突然誕生したりする。
道路整備にも同様なことが見られ、基地の利便性を優先したとしか思えない計画が多い。

それらに反対する対抗心の強い団体も存在するようだし、地元の人が反対するだけでなく、対抗心の強い人たちや団体が大都市部からもやってくる。

また、基地周辺にはいろんな意味で危険があふれている。兵士やその家族が犯す犯罪も、以前に比べて減ってきているとは言えないにしても、なくなることはありえないだろう。

しかし、中にはモノ好きもいて、そんな基地のある町にわざわざ引っ越してくる人もいるようである。
そうやって基地周辺に住みつく人たちもいるし、特に女性の中には、基地周辺の歓楽街で働く人もいる。またその働いている人の中には、アメリカ人との交際を目的にした人もいるようである。
もちろん、アメリカ兵との交際をしている、または希望する女性のすべてが歓楽街で働く女性であるということではない。ただ、このあたりは失業率が高いので、他の地域からきて職を求めても、よほど学歴や何らかの資格がない限り、結局はアルバイト、特に飲食店関係の求人が多いようである。あとは手っ取り早くアンダーグラウンドな仕事に就くしかないようだ。

実際に、この私も、そのような女性と、仕事の関係でやり取りをしたことがあるから、このようなことはレアケースではないと思っている。
また、私の両親も収入の面で基地とは様々な関りがあった。例え間接的ではあったとしても、収入につながる様々な仕事が入ってきたものだった。

序列意識や権威主義、そして至る所に見出されるアンタッチャブルな面。
そのようなことに浸りきる人と、それに反発する人。
実際に軍事関係の施設の周辺にいる私には、この文章で記されているようなダメダメ家庭の要素が、そこここに見られるのである。
R.10/11/17