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カテゴリー | ダメダメ家庭が子供に与えない体験,境遇 |
配信日 | 09年2月23日 (11年1月7日 一部分を分離) |
タイトル | 好感度オーラ (警戒を伴った期待) |
追記 | 配信時の文章から「意味不明の雰囲気」を分離独立。(11年1月7日) |
ダメダメ家庭の親は、被害者意識が強く、「子育ては親である自分がこうむった被害」と認識している。そんな家庭では、何かトラブルがあっても親は子供のサポートをしない。だから、子供の側としては「自分の身は自分で守らないと!」と必死になっている。 だから、子供としては「絶対にトラブルになってはいけない!」と緊張オーラを持つことになる。緊張オーラというか、いわば警戒心を持って周囲を見ることになる。そんな警戒心を発していると、周囲の人も緊張してしまうのも当然のこと。だから、どんどんとやり取りがぎこちないものになってしまって、ますます緊張することに。 そして、ダメダメ家庭の人間は、自己逃避。自分自身について、自分で分かろうとはしない。むしろ「誰かワタシのことを分かってくれないかなぁ・・・」と期待を込めて周囲を見回すことになる。いわば自意識過剰状態になってしまう。そんな期待のこもった視線を受けると、周囲の側が緊張してしまう。 また、ダメダメ家庭の人間は「あら探し」が大好き。被害者意識が強いので、逆に言うと、加害者探しをすることになる。そんな人から「犯人探し」の目で見られたら、周囲の人も緊張してしまうのは当然のこと。 その犯人探しの心理と、自意識過剰が結びつくと、被害妄想状態になってしまう。 こうなると、単なる緊張オーラを超えて、もっとドス黒いオーラになってしまう。 いわば「黒いオーラ状態」。 だから、どうしてもトラブルが多発することになり、周囲からの視線もますます厳しくなる。そんな中で自分を認めさせようと、ますます無理をして、その無理によって、周囲の人はますます退いてしまう。 このような事例だと、このメールマガジンにおいて、以前にワーグナーの「ワルキューレ」というオペラを取り上げました。その中のジークムントという登場人物が、まさに「黒いオーラ」状態となっている。 そんなオーラを撒き散らしている人から、マトモな人はどんどんと離れて行ってしまう。残った人は、程度問題は別として同類ばかり。 人間の雰囲気って、言葉にするのは難しいものですが、確かに感じたりするでしょ? 「あの人は独特の雰囲気を持っているね。」なんて言葉を言ったり聞いたりしたこともあるでしょ? 雰囲気と言っても、「まるで芸能人や芸術家みたい!」とか、「落ち着いているわねぇ・・・」のようなプラス方向のものから、それこそ「黒いオーラ」のようなものまで色々なパターンがあるもの。ちゃんとした人は、近くにいるだけで安心できるような好感度オーラがでているように感じるものです。好感度オーラは周囲の人の警戒心を解くことができるようなオーラと言えるでしょう。 逆に、周囲の人に緊張させたり、恐怖心を起こさせるようなドス黒いオーラを出すということは、それだけ信頼とは無縁ということであり、つまりダメダメ家庭の人間であるということ。 それって、当人にしてみればどうしようもないことです。 だから自分自身でやることでも見つけて、自己表現の研鑽を積んで、芸能人や芸術家のオーラにでも変化させるようにすればいいし、それしかないわけです。 周囲の人を不快にさせる雰囲気というのは、当人が自分自身を分かっていないのに、周囲に対して過剰に期待する・・・往々にして、そんな状況があったりするもの。 周囲を警戒しているのに、期待している・・・警戒と期待は本来一緒にならない感情であり、それらが合わさっていると、周囲としても対処ができないでしょ? 警戒しているのなら、離れればいいだけだし、期待しているのなら、それ相応のフランクな態度が必要ですよ。 もし、周囲の人を警戒しているのなら、自分で自分自身を理解して、周囲の人に期待せず、一人でサクサクやっていけばいいわけです。一人でサクサクやっていけば、逆に言うと、周囲の人も、警戒しなくなってきますよ。 自分自身を理解し、一人でサクサクやっていき、自分自身の表現が「それなりに」できるようになれば、自分自身にも自信が持てる。そうすれば余裕も出てきて、そんな「黒いオーラ」からは解放されていきますよ。 ただ現実では、このようなオーラを出している人間は、他者とうまくコミュニケーションできない以前に、自分から逃避している。だから他者に伝えたいものそれ自体が存在しない。だから、なおのこと、コミュニケーションがうまく行かず、自身の問題を考えず、他者を恨むだけ。 そんな恨みのオーラまで加わってしまったら、鬼に金棒。 いわば臨界点突破の状態となってしまう。 当然のこととして、そんなドス黒いオーラを出している人間に近寄っていくマトモな人間がいるわけもなく・・・結局は、同類同士で、一緒になって何かを恨んだり、お互いで恨みを向けあったりで、ますます、オーラがドス黒くなってしまう。 そうなる前に、なんとか自覚しないとね。 しかし、自分自身から逃避しているダメダメ人間は、そんな自覚が難しい。そもそも被害者意識の強い親の元で育った人間は、自分自身に関したことは、親に迷惑をかけることになり、アンタッチャブルになってしまう。だからこそ、自分にも親にも関係のない第3者や、時代や政治など抽象的な存在を犯人認定してしまう。 そして「あの○○のせいで、ワタシはかわいそうな目に!」と主張して、「ワタシはかわいそうな境遇なんだから・・・」と人から好意を得ようとする。オーラが黒い状態のまま、つまえい警戒心を持ったままで、人から好意を得ようとしてしまう。しかし、だからこそ嫌われるのは、本来は誰でも分かること。 ダメダメ人間は、信頼と好意の区別が付かない。と言うよりも、信頼というものが理解できない。被害者意識が強いダメダメ人間は「自分が一番かわいそうな人間」と思っているので、自分以外の他者については、「自分より恵まれている」と勝手に認定している。だから、そんな「自分より恵まれている」人間に迷惑を掛けることに躊躇しない。 これでは、人から信頼を得ることなんて出来ませんよね? しかし、ダメダメ人間は、人から信頼されないと、信頼の欠如ではなく、好意が受けられないことと捉え、「ワタシに好意を持ってよ!」と絡むばかり。 人に好かれないくらいなら、単に「好感度オーラ」の不在と言えますが、「ワタシを好いてよ!」なんて絡む人から出ているのは、やっぱり「黒いオーラ」。 「ワタシを好いてよ!」なんて絡まれても、そんな人に対して好意を持つ人がこの世にいるわけも無く、しかし、そのような状況になっても、ダメダメな人は「それはワタシに好意を持たない相手側のせいだ!」などと思うだけ。自分自身の「信頼」の問題とは決して考えない。常に自分の都合を相手に押し付けるだけ。だからますます嫌われてしまう。 典型的だなぁ・・・と思ったことがあります。 以前にアメリカでカトリーナというハリケーンが襲ったあとで、その支援を各国が行いましたよね? その中で、韓国からの支援はアメリカから拒否されました。これは韓国の新聞に載っていたことですよ。 支援を拒否なんて、ハンパじゃあない。よっぽど嫌われていないと、そんなことにはならないでしょ? しかし、韓国の側は、「支援金を受け取ってくれないと、オレの立場がないから受け取ってくれ。」って、アメリカに食い下がったんだとか・・・ そんな感じで食い下がるから、ますます嫌われるんだし、韓国側が持ち出した「事情」そのものから、アメリカから支援を拒否される理由も分かろうというもの。 アメリカとしては、ヘタに支援金を受け取ってしまったら、後あとになって何か言ってくるんだろうなぁ・・・と思っているでしょうね。 「あの時、このようなことをしてやったじゃないか?!」 「オマエたちが、生きていられるのは、全部オレたちのおかげだ!」 まあ、アメリカのこの認識には間違いはないでしょう。 被害者意識がある人から、支援なんて受けると、後々面倒になるのは確実ですよ。 被害者意識とは、それだけ、「持ち出し」を意識する感覚なんですからね。 後になって、その「持ち出し」に対する配慮を要求されることは確実ですよ。と言うか、以前に実際にそんな事例があったのでは? 支援を拒否されるような事態になって、自分を見つめればいいのでしょうが、そこはやっぱりダメダメ。 それこそ「○○が後ろで糸を引いているんだ!」と陰謀史観が爆発したり、「どうして受け取ってくれないの?」と拗ねたりすることになる。 そんな姿を見て、「受け取らないのは正解だった!」と再確認されてしまう。 信頼と好意の区別がつかないと、人からの好意を求めて、ますます無理な方法を取ることになってしまう。 それこそ「悪いのはアイツのせいだ!」「ワタシは全然悪くないわ!」と自己満足の世界に逃避してしまう。 しばらくは、その理屈が通っても、その人に信頼感がないことは全然変わらないので、結局は、ますます嫌われるだけ。 人から好かれようと努力するより、自分の尊厳に配慮して、自分で自分を律していけば、人からの信頼は得られるわけでしょ?その中で好意を持ってくれる人もいるんじゃないの? しかし、自分から逃避しているダメダメ人間は、人からの好意を求めて、ますます嫌われてしまうものなんですね。好きということは感情の問題でしょうが、嫌いという感情は「信頼の欠如」の方が大きいものでしょ?だって、信頼とは無縁の人と一緒にいても、不安になるだけでしょ? 「あの人って、どうも信頼できない。だから大嫌い!」 世の中の嫌われ者って、そんな感じでしょ? そもそも被害者意識の強い人間は、何かというと恩を着せようとするもの。前にも書いておりますが、自分が行った「持ち出し」への配慮を求めるわけです。 そして、「○○してやった!」なんて物言いが頻発することになる。 スグに恩を着せたがる人間に擦り寄っていく人間も、やっぱり、マトモであるわけがないでしょ? マトモな人間から相手にされない人間が、「アナタは悪くないわ!」と、おべっかを言いながらダメダメ人間に擦り寄っていったりする。いわゆるボランティアと自称する連中がその代表例ですよね? そんな人たちとの間でグチで盛り上がり、だから、ますますマトモな常識を喪失してしまって、周囲からの信頼とは無縁になってしまうし、周囲の人の気持ちが分からない人間になる。 しばらくは仲良くグチっていても、やがては、お約束の修羅場になり、感情的に自分の被害を語ることになる。 そんな逆上気味の姿によって、周囲の人から、ますます嫌われることになる。まあ、韓国人ってこんな感じでしょ? しかし、被害者意識が強いと、「こんなにステキなワタシなのに、どうして周囲の人は相手にしてくれないの?」なんて被害感情に浸るだけ。 そんな人のオーラは、どんどんと黒いものになってしまう。 そうなる前に、自分自身の尊厳に思いをはせ、自分自身を律していけばいいわけですが、被害者意識が強いとそうはいかない。 そして、やり取りで、相手を怒らせ、モメたりする。 「人とやり取りをすると、いつもワタシが怒られてしまう。」 「どうしてなんだろう?」 「ああ!ワタシは人の気持ちが分からないわ!」 と、嘆くことに。 人の気持ちが分からない人が、他者と無理にやり取りすれば、相手が怒るのも当然でしょ? その時点で、自分に欠けている点について考えればいいわけですが、そんな人は、自分が人から怒られたことを被害として認識してしまう。 自分が受けた被害だから、怒った側の問題になってしまっている。 そうして、「どうしてワタシを怒るの?」「ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」とさらに嘆くことになる。 そんなことだから、ますます人から怒られてしまう。 ダメダメ家庭で育つと好感度オーラとは無縁になってしまう。 「自分の身は自分で守らないと!」と切羽詰っていたら、周囲の人をリラックスさせるオーラは出ませんよ。 好感度オーラがあれば、それだけで物事がスムーズに行ったりするもの。だってお互いがリラックスしてやり取りすれば、いい結果につながりますよ。 人から好かれる人は、他者から好かれるための努力をしているわけではなく、ちゃんと会話ができて、責任感を持って行動しているから好かれるものでしょ? そもそも好感度オーラとは、その人が何も考えずに自然にいれば、周囲の人が安心できるような人が持つオーラでしょ?雰囲気を作ったり構えている時点で失格ですし、あるいは、周囲の人を警戒させたりしたら論外ですよ。 好感度オーラとは無縁の人は、無理に好感度オーラを得ようとするのではなく、あるいは、無理に「ふ・つ・う」の人間になろうとするのではなく、自分自身の尊厳に配慮して、「人は人、自分は自分。」「去るものは追わず。」という態度で周囲と接するしかないんですね。 人に対して期待すればするほど、人から「気持ち悪い!」と思われ、「なんか腹立たしい人!」と認定され、トラブルが積み重なるだけ。そんな雰囲気の中で、その人のオーラはどんどんと黒くなっていくものなんですよ。 (終了) *************************************************** 発信後記 長い文章で申し訳ありません。 内容的につながっている3つくらいの文章を、1つにまとめたので、その分だけ長大になっております。 今回の文章は、複数の購読者さんからいただいた質問への私からの回答の補足説明を兼ねております。 まあ、皆さんも色々とあるわけでしょう。 あと、ちょっと前に、私自身が今回の文章のような内容を、ある人に面と向かって直接に言った事情も反映しております。「アナタはこんな点がダメなんだよ!」なんて、理路整然と、懇切丁寧に、身振り手振りを交えて情熱的に語ったわけ。 「おいおい!よくもまあ!こんなことを面と向かって言えるよなぁ。怖い人だ!」 なんて皆さんが思われるのは当然。 しかし、もっと「怖い」のは、コッチがこれだけ言っているのに、また会ったりすると平然と「やあ!お久しぶり!」なんて笑顔で寄って来られること。 あれだけ言われたら、シカトして逃げるのならまだしも、全然平気なのが不気味なんですね。 私だって、キツイことを言う前には、警告くらいは散々と出してしますよ。そんな警告への反応度の悪さにも困りもの。そんな人に対しては何を言ってもムダ。「去るものは追わず」の精神がない人に対しては、まさにコッチが避けるしかないわけ。 |
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R.11/1/7 |