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カテゴリー | このメールマガジンそれ自体について |
配信日 | 10年2月19日 |
タイトル | 2つの挨拶 |
このメールマガジンももうスグ終了の予定です。 ストックしてある文章をなんとか配信したら、終了の予定です。 開始当初は、もともとは200〜300本くらいの配信を予定していて、ラフドラフトを150本くらい準備した段階で始めたわけですが、もうすぐ1000本だもんなぁ・・・ ここまで壮大な規模になるとは、発行者たる私もまったく予想ができませんでした。 さて、今週は、そんなこのメールマガジンの総括に関する文章を集中的に配信しております。 メールマガジンを配信していると、購読者さんからお便りを頂戴することもあります。 そのこと自体は大歓迎です。 私としては、初めての方よりお便りを頂戴したら、1日以内にお返事を出すようにはしております。そもそも「受け取った」という連絡くらいは早急に必要でしょ? ということで、お返事のテンプレートは事前に作ってあるんです。 あとは、最初のお便りの内容に即した文章を追加するだけ。 最初のやり取りにおいては、これからやり取りしていきましょう・・・そんなことが伝わればいいだけですし、一回目においては、それ以上は必要ないでしょう。 返事において、いきなり細かなことを書く人は、往々にして、やり取りをしたいというよりも、相手を黙らせたいという心理がある人の方が多いもの。できるだけやり取りから逃げたいと言う逃避的な心理がある場合が多いんですよ。本来は、最初の往復だったら、「これからよろしく。」でOKでしょうし、それ以上は逆効果になってしまう。 ということで、今回は、そのお返事のテンプレートの文章を、メールマガジンの文章といたします。このメールマガジンのコンセプトをまとめてあって、なかなか充実したテンプレートの文章なんですよ。当然のこととして、私にお便りを出された方は、もう見たことがある文章ですので、サクっと読んでくださいな。 あと、このメールマガジンを終了するに当たって、その終了に当たる私の考えをまとめた文章を追加いたします。 これは購読者さんへのお便りのメールの文章から抜き出したものです。 メールの文章の流用なんてズボラと思われる方もいらっしゃるでしょうが、そもそもそれくらいの気合をもって、個々の購読者さんへのお返事を書いているつもりです。 ということで、お返事のテンプレートと、終了の考えのメールの文章を今回の文章としたします。 ***お返事のテンプレート*** こんにちは。 はじめまして。 メールマガジン「ダメダメ家庭の目次録」発行者です。 お便りありがとうございました。 発行している私にとっても励みになります。 これからもよろしくお願いいたします。 さて、私はこのメールマガジンのコンセプトとして、 「法律的には問題ないが、結果的に子供をダメにする ダメダメ家庭の具体的項目をリストアップする。」そのようにしています。 意見を述べるのではなく、視点を提示する。 それがコンセプトです。 その提示された視点を参考に、それぞれの家庭において考えていただければ・・・ 私としては、そのように考えています。 私は意見を述べるつもりはありません。 だって家庭問題の解決はそれぞれの家庭にしかありませんものね。 このメールマガジンの目的は具体的視点の目次的な列挙です。 だから「黙示録」ではなく「目次録」というネーミングです。 だから質より量です。 なにせメールマガジンの発行は03年の9月からということで、 もう発行900回を超えております。我ながらよくやる!! 質より量ということで、内容的にバラツキがあると思います。 賛同されるもの、否定したいもの・・・色々と出て来ると思っています。 しかし、「ヘタな鉄砲も、かず撃ちゃ当たる。」ではありませんが、 どれか一つでも参考になればいいわけですし・・・ どうせ無料のメールマガジンなんですからね。 重ねて申し上げますが、意見ではなく視点を提示して、 読者の方々がご自身で考えていただく・・・それがコンセプトなんです。 ご存知かもしれませんが、ドイツの文豪ゲーテのライフワークであり、 最後の作品となった「ファウスト」の最後にゲーテの基本思想が出てきます。 「絶えず勤め励むものを、我々は救うことが出来る。」 完成することではなくて、完成に至るように努力し続けることに意義があるんだ! って、とこですね。 悩むこと自体に価値があるんだ!とでも言えるでしょう。 あるいはフランスの作家ジッドはこのように言っていたそうです。 「真理を見出したという人の言葉を疑え!真理を探し続ける人の声を聞け!」 まあ、言わんとするところはゲーテと同じ。 真理を見つけたと思ってしまったら、もう人の話は聞かなくていいわけ。 これでは向上しませんもの。そうなったら人間オシマイですよ。 だから家庭問題だって同じように言えるのでは? 「ウチはいい家庭だ!と公言する人を疑い、 いい家庭にするために努力し続けている人の言葉を聞く。」 私はむしろ、購読者の皆さんに悩んでいただくために、 考え続けていただくために、このメールマガジンを発行しているつもりです。 だから読者にとっては、「厳しい」内容のメールマガジンだと思っています。 そもそもそれがコンセプトなんですね。 さてさて、お返事のテンプレートが一応できておりますので、 今まではそのテンプレートの文章。 ***お返事のテンプレートはここまで*** 次にメールマガジンの終了に当たっての私の考えをまとめたメールの文章です。 ***終了の考え*** まず申し上げておく必要があるのは、 何もメールマガジンの発行がイヤになったからやめるというわけではないんです。 物事を始めたら、「どうやって最後を締めていくのか?」 そんな問題がやっぱり発生いたします。 メールマガジンの分野でも、「いつの間にか」「な〜んとなく」終わってしまっている類のメールマガジンもあり、私としてはその手の発行者に対しては、呆れた思いをしておりました。 強制されて始めたわけではないんだから、最後をまとめ上げ、そしてそれなりの総括をする責務があると、発行者である私は考えます。 ですから、私としては、もう3年以上前から最終回の文章のドラフトを作ってあるんです。 かと言って、じゃあ、ダメダメ家庭の問題を語ることに終わりがあるのか? 語り尽くすことができるのか? そんな問題になるわけです。 「親たるものは、自分の子供を愛すべきだ!」 「子供と会話すべきだ!」 家庭問題を真摯に考えるに当たっては、そんな正論を問答無用に言い放ってオシマイになってしまうようなものではないでしょう。 現実の困難な点を、「見えるようにして」、それを改善するための具体的な視点を提示する・・・ それも、現実的なシチュエーションにおいても適用できるようにしていく・・・ 家庭問題を考えるにあたっても、そんな必要があるはずです。 そして、地球上に60億くらいの人間がいても、そんなことができるのは、実に少数であり、この私としては、それをやらなければならない責務を負っていると考え、このメールマガジンを発行していました。 ということで、「終わりをしっかりとした形で締めたい。」という思いと、この問題について探求し続けなくてはならない、そして、語り尽くせぬものであれ、それを可能な限り語っておきたい・・・ そんな様々な思いの間で、私としても解決を見出していない・・・ 現在でも、そんな状態と言えます。 とは言え、03年から始めたこのメールマガジンも、もうすぐ総発行回数が1000回近くになります。 書いている私としては、文章を起こすに当たっても、以前に配信した文章との記述の重複のチェックなどにおいて、どうしてもその分だけ手間が増大していくことになります。 以前にちょっと書きましたが、自分で書いた文章は、その最終形は、意外にも記憶になかったりするもの。 最終形にまとめるまでの試行錯誤は覚えていても、最後にどんな形にしたのか?書いている当人が一番わかっていなかったりします。 これは、オーケストラ音楽の作曲者が、自分の曲を自分で指揮する際に、必ず楽譜を見ながら指揮をしている・・・ そんな風景とまったく同じなんですね。 もちろん、無料のメールマガジンなので、それを意識した上でやっているのなら、内容の重複も許されるでしょう。 ただ、意図的ならともかく、結果的にそうなってしまったのなら、決して褒められることじゃない。 何より文章の作り手として、情けない。 それに、メールマガジンという媒体自体も、明らかに下火の状態となっています。 私がこのメールマガジンの配信を開始した03年は、多くの配信元があり、このメールマガジンも、最初は「まぐまぐ」「メルマガ天国」「Macky!」と3つの配信元から配信しておりました。 この3つのうちで現在残っているのは、老舗の「まぐまぐ」くらいで、もうすぐ、カプライトも閉鎖いたします。 まあ、多くの人は、ブログなどを使った、もっと気楽に読める文章を求めているんでしょう。 それにこんなシリアスな内容で長い文章は、やっぱりネットの世界には向かないと言えるでしょう。 しかし、ブログなどのお気楽な文章だと、ダメダメ家庭の問題への対処に当たって有効な示唆となってはいない。 あるいは、いわゆる紙媒体による従来からの書籍だと、権威筋からの正論連呼で終わってしまっていて、ダメダメ家庭の問題を理解し、改善するための現実的な役割を果たしていない・・・それも現実です。 そんな中で、私としては、いわば私なりの使命感をもって、メールマガジンの発行を続けてきました。 ただ、1000回となると、現時点においては、私なりに、「かなり言い尽くしている」とは言えるでしょう。 ある種の潮時とも言えるのでは? お読みなられている方の、ほとんどの人が、その文章の内容を半分も理解されていないでしょう。 ですから、私としても以前の文章の補筆改定もしていく必要もありますし、むしろ、そちらの作業の方が意義があり、効果的なのかもしれません。 それに、発行を続けることそれ自体に意味があるわけではないでしょう。 続けることにこだわりすぎると、もはや「やめることができない」という二重否定状態になってしまうだけ。 私としてはそのような事態は避けたいと思っているんです。 この私が、いわば「だらぁ〜」とした惰性に流れることを嫌う人間であることは、そして適宜判断し、整理していく意義を重んじる人間であることは、メールマガジンの内容に顕著に現れておりますし、もちろんのこと、長い間に渡って、やり取りをしていただいております○○さんも、よくわかっていただけることでしょう。 文章をまとめることで、書く側に何らかの変化がないと、書く意味がないでしょう。 そして、文章を読んだ側も、何らかの変化をもたらすようなものでないと、読む意味はないでしょう。 当たり前のことを、当たり前に読み、次の日には忘れている・・・一般の書籍はそんなもの。 そして、そんな「軽さ」こそが優れた商品性と言えるでしょうね。 しかし、私としては、そのような事態は避けたいと思っているんです。 文章を通じて、書く側も読む側も真剣勝負をするような趣になってほしい。 別の言い方をすると、文章を通じて、書く側も、読む側も活性化されてほしい。 そんな、精神の土壌にとっての「地の塩」のような役割を果たさなくてはならない・・・ そんなつもりで文章を書いているんです。そのためには、書き手にとっても、読み手にとってもルーティーンとなることは、絶対に避けなければならないわけです。 ルーティーンとなってしまったら、今までやってきたことへの裏切りになってしまう。 その折々において、しっかり総括し、状態を確認しない限り、本質的な意味で、前に進んでいることにはならないでしょう。 ただ単に続けているだけの「継続」は、ただ、ストップするのが怖いというだけ。 メールマガジンだって、いざとなったら、また再開すればいい。 しかし、そのためにも、一度、どこかで総括する必要があると思っているんです。 やり尽くす努力も必要ですし、同じように、最後を締める努力も必要でしょう。 いや!やり尽くすためには、適宜、総括していく必要がある・・・私はそう考えております。 有限の存在である人間にとって「やり尽くす」「語り尽くす」ことは、本質的に不可能でしょう。 だからこそ、「絶えず勤め励む」必要があると言えるでしょう。 そして、最後まで勤め励むことによって、最後の場において神秘の合唱によって歌われる「及ばざるものがここに実現し」「名指し難きものが成し遂げられる。」ことになる。 発行者の私はそんな考えです。 ***終了に当たっての考えのメールはここまで*** (終了) *************************************************** 発信後記 今週は、メールマガジンの総括に関する文章を集中的に配信いたしました。 ちなみに、以前より、月曜日から金曜日の一週間の配信において、ある種のまとまりを持たるようにしておりました。実は、先週の配信の文章と、今週の文章は2週間でまとまりがあります。 先週の月曜日は、鳩山さんの演説に題を取っていて、水曜日と金曜日では、ばら撒きの問題ということで、現在の日本政府の「心理的」(政策的な視点ではありません)な問題がわかるような文章にしてあります。 と同時に、その水曜日と金曜日での、ばら撒きの問題は、いわばリアクションへのセンシビリティの低さの問題となっているわけですが、それがそのまま土曜日の文章につながっていくわけです。 そして、ばら撒きではなく、一つのことをちゃんとやり遂げることの価値の問題を踏まえて、メールマガジンの最後を締める問題を扱った、今週の月曜日から金曜日の文章になるわけです。 やっぱり文章だって、ばら撒き状態ではダメですし、最後をきちっと締めないとね。 そして、先週の月曜日の「いのち」の問題が回帰するわけです。 書き手がいなくなっても生き続ける文章と、終わることなく配信を続けるメールマガジンの対比は、まさに「生きる」ことと「いのち」の対照の問題とリンクしているわけ。 黒澤明監督の「生きる」という作品じゃありませんが、「いのち」があるからと言って「生きている」とはいえない。 たとえメールマガジンであっても、書く以上は、文章そのものを、いつまでも生き続けるような文章する必要があると考えているんです。 ちなみに、今週は、追加的に、日曜日も配信いたします。 購読者さんからの投稿がありましたので、それを踏まえての文章です。 |
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R.10/12/31 |