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カテゴリー 子供にすがるダメダメな親
配信日 04年10月13日 (11年2月17日 記述を追加)
タイトル 自分の不満の解決のための子供
ダメダメ家庭出身者は現状に不満が一杯。
だって、ダメダメな実家からサポートがあるわけでもなく、また本人のコミュニケーション能力が低いので、社会においてもその能力が生かされることもない。
どうしても、周囲の人間や社会に対して、不満を募らせることとなるんですね。
そして、コミュニケーション能力が低いんだから、その不満を的確に表現することも不得手。と言うことで、ますます不満が募ることとなる。
「どうして、ミンナはワタシのことを分かってくれないの?」
「どうして、ミンナはワタシのことを認めてくれないの?」
そんな不満を常に抱いている。
しかし、それを客観的に説明することも、あるいは、うまく行かない状態を、自分なりに考えて対処するという発想はない。だから、ますます不満が大きくなるばかり。

まあ、そのような不満を募らせた人間が、男性の場合だと、それこそ小学校に襲撃をしたりすることになる。
では、女性では?

女性による小学校の襲撃は、日本では聞きませんよね?まあ、ロシアなら最近あったようです。
不満を募らせている女性の多くが取る発想は、「子供を産んで生まれ変わろう!」というものです
『子供を産んで、母親という立場になって、新しい人生のスタートを切るんだ!』
『子供を産むことで、自分も生まれ変われる!』
その発想そのものが悪いわけではありません。マトモな女性だって考えますよね?
しかし、ダメダメ家庭出身で、普段から不満だけを募らせているような女性の発想には特徴があります。

「子供を産む」ことには意欲を持ちますが、その後で必然的に発生する「子供を育てる」ことはほとんど考えていないんですね。
「とにかく子供を持ちたい!」「母親という称号をゲットしたい!」そんな感じになっている。

何故にそんなに「子供を持ちたい」の?
何故って・・・そうすれば「ふつう」になれるから・・・子供を持っている母親の姿・・・それこそ普通の姿でしょ?そんな発想は、社会的にも認知されていますよね?
「これで私もやっと『ふつう』の称号が手に入るわ!」
子供を産むと、ダメダメ家庭の人間が憧れてやまない称号である「ふつう」が簡単に手に入る・・・これはダメダメ家庭出身者にしてみれば抗し難い魅力となる。

しかし、それはそれでいいとして、子供を産んだ後で発生する「子供を育てる」ということに配慮していない。それでは、産まれてくる子供には堪ったものではありませんよね?
「子供を産みたがる」ダメダメ家庭出身の女性は、「子供を産む」ことだけに焦点が当たっているので、自分自身の「母親の資格」などには頓着しない。それに加えて、子供にとっての「父親の資格」にも頓着しない。

結婚相手の選択は、実に安直なものになってしまう。
まさに、「てきとう」で「ふつう」という感覚で結婚してしまう。
子供に幸せな人生を与えて上げたいなどとは、微塵も考えていない。
子供に幸せな人生を与えて上げたいと思っているのなら、「自分自身が母親としてふさわしいか?」について考える必要があるでしょ?それに、結婚しようとしている男性が「父親としてふさわしいか?」考えないとね。ダメな両親のもとで育ったら、子供にしわ寄せが集まってしまう。そのことについては、ダメダメ家庭に育ったその女性が、本来は一番知っているハズでしょ?

「子供を持ちたがる」ことに異常に拘っている女性は、子供を持つことによって、自分自身の不満の解決を期待しているんですね。
しかし、子供にしてみれば、親からのそんな期待は、子供自身の人生だけでなく、親の人生の問題まで背負ってしまうことと言えるでしょ?
そして、その親はダメダメ家庭出身のコミュニケーション不全の人間と来ている・・・だから、そんな家庭では、親と子供の会話も・・・その親の子供時代と同じように・・・不全の状態になってしまう。
まあ、そんな家庭で育ったら結果は見えていますよね?

実際の例としても、結構あったりします。
ダメダメ家庭出身の女性の実例です。な〜んとなく、「て・き・と・う」に男性と結婚する。しかし、妊娠が判ったらすぐにその新居から出てしまう。そして離婚。

「どうして、逃げ出したの?その夫がそんなにイヤだったの?」そのように聞くと
『そうでもないけど・・・』と答える。
「そもそも、何故に、その男性と結婚したの?その人のどこがよかったの?」と聞くと
『うーん・・・あの人が「結婚しよう!」と言ってくれたから・・・』と、そんな回答。
まあ、妊娠して、自分が母親になることができたので、その男性も「用済み」というわけなんでしょう。

「て・き・と・う」に結婚して、「て・き・と・う」に離婚する。
本人は勝手ですが、子供のことなどお構いなしでしょ?しかし、その女性にしてみれば、妊娠した・・・つまり「子供を産む」ことができるので、それで人生のリセットが成立したと思っている。
「ダメダメ家庭の元での今までの不遇の日々が、子供を持ち、母となることで一新される!」

しかし、そんな簡単にはいかないでしょ?
大体において、子供を持つことなんて、本人に「忍耐」は必要でしょうが、「努力」が必要ではないでしょ?「子供に幸福な人生を与えて上げたい。」と願っているのなら、そのような発想や行動の日々が自分自身を高めてくれるでしょ?
しかし、「子供によって、普通になりたい。」という、他力本願な日々が、人間性を高めてくれるの?

結婚相手の選択は自分で考えることもできますし、子育ても自分で考え工夫することができます。しかし、出産は自分で色々と工夫することはできないでしょ?
自分で工夫することができないことに拘ること自体がダメダメですよね?しかし、ダメダメな人間は、自分で判断し、選択することに対する心理的な恐怖を持っている。それこそ、自分で判断した結果なら、後になって「ワタシは悪くない!」と言えない。そんな言い訳ができない状態が怖い。だからこそ、自分では何も判断しないまま、流れるままにしておきたいと思っている。せめて、そんな点については、意識的にも自覚しないとね。

本来は、そんな他力本願な発想でいると、周囲からの指摘も入るはず。
しかし、常に書いていますが、ダメダメ人間の周囲は同類のダメダメばかりになっている。
だって、日頃からグチばかりなんだから、そんなグチばかりの人間とやり取りをしたいマトモな人間はいませんよ。
それに、別のところで書いていますがダメダメ家庭の人間は、信頼というものが理解できない。他者を肯定的に認識する際には、好意という断片どまりとなっている。そして、誰かに自分への好意を求める手段としては、「ワタシはこんなにもかわいそうなのよ!」と被害者アピールをとることが通常になっている。
そんな被害者アピールばかりしていて、信頼というものを理解できない人間とやり取りをしたいと思うマトモな人間はいませんよ。

ということで、グチばかり言っているダメダメ人間の周囲は同類のダメダメばかりなんですね。とうことで、周囲から適切なアドヴァイスなり指摘が入ることもない。
だから、「現在の不満を解決するために、子供がほしい。」という他力本願な発想に、周囲からの同調が集まってしまう。

そして、周囲のみんなと一緒になって、「子供さえ持てば、今の不快なくらしも、一気にバラ色の日々になるはずだ!」と、いわば「約束の地」に近い発想になってしまう。
そして、「子供を持つ」という約束の地を掲げることによって、目の前の現実の問題を認識し、対処することから逃避してしまう。
ただ、ひたすら「子供を持ちさえすれば・・・」と唱えるばかり。

そして、実際にできてしまった子供は、親からの要求が次々と課せられることになってしまう。だって、ダメダメな親としては、そのために作ったわけですからね。
そのような親の元では、子供に対して何もサポートをしない親の元で、子供としては大変に苦労するばかりではなく、親へのサポートを要求される始末。だから、親の側もしつこく子供に付きまとうことになる。親にしてみれば「オマエの使命を果たせよ!」「それがオマエの仕事だろう。」「なんのために、オマエを産んでやったと思っているんだ?」となっている。

そして、子供が、その「仕事」を果たせないと、怒り出す。
ダメダメな親にしてみれば、自分の不満を解決するために子供を作ったわけだから、その自分の不満が解決できないと子供の出来の悪さのせいになってしまう。
「ああ!あんなにこの子に期待していたのに、裏切られたわ!」と大仰な嘆き。
だから、子供に「報復」することになる。
そんな報復行為によって、ますます子供の側が加害者という関係性を心理的に確定することになる。

そんな子供の成れの果てがどうなるか?
それって、言うまでもないことですよね?

ダメダメな親は、自分の子供を幸せにしようとは思わない。
子供によって幸せになろうと他力本源的に考える。
結局は、自分と親の2人分の重荷を背負わされた子供が、2人分の不満を背負って、小学校を襲撃することになっちゃうんですね。

このサイトのネーミングとして使っておりますダメダメ家庭の正式名称は「機能不全家族」と言うものです。そのような機能不全家族は、子供に対し親が要求する機能については実にシビアーなもの。子供がちょっとでも役割を果たせないと、親の側から「何をやっているんだ!」「何のためにオマエがいるんだ!」と厳しい弾劾が待っている。しかし、親の側が子供に果たす機能は何も考えない。
産んでそれでオシマイと思っている。
そんな姿は、まさに「子は親の鏡」そのものなんですが、そんな親に限って、「ワタイは自分の親を反面教師にしている!」と豪語するもの。

まあ、そんな「反面教師」なる言葉が出てきたら、その横にいる子供はどんな表情で自分の親を見ているのか?そんなことは実に簡単に予想できることでしょ?

(終了)
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発信後記

今週は「ダメダメ家庭なりの」子供を欲しがる発想についての文章です。
タイミングよくというべきか・・・
京都で自分の中学生の娘を売春させていた母親が逮捕されましたが・・・

一般の方々は呆れるでしょうが、ダメダメ家庭の親にしてみれば、ありきたりの発想なんですね。
ダメダメ家庭の親の発想は「子供は親を助けるものである。そのために産んだんだ!」
そんな調子。
まあ、その京都の家庭も「一体誰のために苦労をしていると思っているんだ!」と、母親が娘にいつも言っていたことでしょう。

現状の社会システムは「親が子供を世話するもの。」という固定観念の元できているので、「子供が親を世話するもの」というダメダメ家庭の「常識」には対応できないんですね。
ですからこのような事件は、今後とも多く発生することは確実です。
この文章に関連した文章として 05年2月18日配信 「子供によって愛と言うものを知ったわ!」という文章があります。
あるいは、04年10月11日配信 「妙に子供をほしがる」という文章もあります。
R.11/2/17