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カテゴリー | 敵と味方 | |
配信日 | 07年4月3日 (10年5月13日,10年11月9日 に記述追加) | |
タイトル | 味方より敵が必要 | |
ダメダメ家庭の人間にとっては、「味方より敵の存在の方が必要」なものです。 別の言い方をすると「自分の味方を作ろうとするよりも、敵を作ろうとする。」そんな傾向があるわけ。 しかし・・・ 「オマエは、何をバカなことを言っているんだ?」 「敵がいくらいても何も役に立たないじゃないか?!」 「と言うか、敵なんて、いても面倒なだけだろ?」 ・・・なんて思われる方もいらっしゃるでしょ? しかし、ダメダメ人間には、往々にしてそんな面があったりします。皆さんの周囲の人間にもそんな人がいたりするでは? 自分の敵については色々と話せるけど、味方については全然話せない人。 あるいは、参考としている人間について語る際に、「ワタシは、あの○○を人生の師と思い定めた。」とかの言葉ではなく、「ワタシは、あの△△を反面教師としている。」という形で、説明しようとする人も実際にいるでしょ? 反面教師も言葉としてはいいわけですが、まずは、正面の教師の存在が先にあるのがスジというもの。 しかし、ダメダメ人間は、反面教師についてはいくらでも説明できても、人生の師とする人は存在しないわけ。 そもそも、ダメダメ家庭の人間は、当事者意識がない。 自分が主体的に、やりたいものが何もないわけ。当然のこととして達成したいものもない。強いて目標をあげるなら「ふ・つ・う」。しかし、その「ふ・つ・う」を達成するために、何か努力するわけでもない。だって努力のしようもありませんからね。 そして、ダメダメ家庭の人間は被害者意識が強い。 何か不都合なことがあると、それを自分が受けた被害と捉え、ただ自分を憐れむばかり。かと言って、当事者意識がないわけですから、不都合な事態の改善のための努力なんて当然のこととして何もしない。むしろ、「自分に被害を与えた人間は誰なんだ?」と、犯人探しをして、自分が勝手に認定した犯人を恨むばかり。 しかし、見事に犯人認定を達成して、「ワタシは、あの○○による被害者なんだ!」という理屈に到達できると、あとはラク。だって、周囲に対して「あの○○にせいで、ワタシは困ったことに!」って言っていればいいだけでしょ? だからこそ、ダメダメ人間は、味方より敵が必要になるわけ。 自分自身が達成したい目標があれば、その実現のために協力してくれる味方がいた方がいいでしょ? あるいは、自分自身の現状に問題があって、それを解決したいと思っているのなら、それに協力してくれる味方が必要。 しかし、ダメダメ人間は自分が達成したい目標があるわけでもなく、だからこそ上手く行くわけもない。そんな状態を説明するためには、「敵」がいた方がラクじゃないの? 「あの○○のせいで、上手く行かない!!ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」 それに、「敵」がいれば、自分自身の対抗心が満たされる。 被害者意識が強く、また自分自身で考えることをしないダメダメ人間は「○○に対抗する!」という形でしか、自分自身を認識できないことが多いわけ。 それこそ韓国人が「日本に対抗する!」と言い続けたり、女性運動家が「男性に対抗する!」なんて言い続けるようなもの。かと言って、そんな人たちは「じゃあ、アンタは結局はどうしたいの?何をしたいの?」「アナタの理想を実現するために、どうしたらいいと考えているの?」なんて聞かれても答えられないものでしょ? あるいは、このメールマガジンでたびたび言及しておりますボランティアの連中ですが、自分たちの「敵」や「障害物」について語ることは多くても、自分たちの味方や協力者について語ることは滅多にないでしょ? 結局は、「ワタシは○○による被害者なんだ!」と言いたいだけなんですね。 そうして、そんな人は、それこそスポーツ観戦のようなシチュエーションになると、わざわざ「気に入らない」チームのゲームに出かけ、「ブー!ブー!」と言って大喜びしている始末。「気に入っている」チームのために応援するのではなく、わざわざ「気に入らない」チームを見に出かける・・・そのようなことをするわけ。まさに以前に中国で実際にあった光景でしょ? そんな行動は、「味方よりも、敵が必要」という心理を理解していると、実に見通しがよくなるでしょ? スポーツだったら、それこそ「野球がいいのか?サッカーがいいのか?」で熱く?議論する人がいますが、サッカーを好きなら好きで、その人の勝手といえるわけですが、わざわざ「野球はつまらない!」と、「敵」を攻撃することに一生懸命な人も、実際にいますよね? あるいは、その手の人は、好きな映画とか小説については、何も語れないのに、「嫌いな作品」とか「くだらない作品」については、熱く語ったりするもの。 逆に言うと、「嫌い」とか「気に入らない」とか「くだらない」という感情に感応性が高く、内心ではそれを求めているわけです。 とある成果や業績について語る際には、「どの点が役に立つのか?」について、何も言えないのに、「どの点が気に入らないのか?」について執拗に語ることになる。 しかし、そんなに気に入らないのなら、無視するのが自然ですよ。 しかし、「味方よりも敵が必要」なので、気に入らない点こそを、語るわけ。 ダメダメ人間は、発想の基本として否定形であり、何かを否定するしか能がない。 だから、否定できる対象を求めているもの。そして、「敵を否定する」という二重否定の形に安住することになる。 このように、自分の「敵」を見つけ出し、「悪いのは全部○○のせいだ!」と言い続けるラクさを味わってしまうと、その後もその調子になってしまう。 「誰が自分の味方をしてくれるんだろうか?」 などとは全然考えずに、 「アイツは自分の敵じゃないかな?」 などと、いつも考えるようになってしまう。 世の中の全部の人が自分の味方と言うわけではないでしょう。しかし、問題に直面したときに、頼りになる人は、△△さんや□□さん・・・なんて顔が浮かぶようでないと、困るでしょ? しかし、それは自分の問題を自分で解決する場合に必要になるだけ。 自分の問題を認識すらしなかったり、どんなことでも自分の被害と捉えるような人は、味方がいくらいても役に立たないわけ。むしろ「敵」の方が役に立つわけです。 むしろ、「敵」がいないと、対抗心が満足できないし、上手く行かない理由付けもできないので困ってしまう。だから、あら探しに明け暮れ、日頃から「敵」を探し、とにもかくにも、自分の「敵」を自分の記憶の中にストックしておくわけ。 そして、そんな人間が集まって、お互いの「敵」を報告しあう。 「アイツのせいで・・・」 「まったく、あの人ときたら・・・」 そうして「そうね!そうね!ホントね!困ったものだわ!」と盛り上がる。 かと言って、その事態を改善するために役に立つ味方の話題なんて出ない。 ひたすら、「敵は誰だ?」そんなことばかり。 しかし、そんな感じで、日頃から「敵」について考えている日々だったらどうなるの? そんなことだから、ますます自分の「敵」が増えるばかり。そして、敵が増えるが故に、現実としてますます上手く行かず、その理由を説明ための、新たなる「敵」が必要になる。そうして・・・と、お約束のスパイラル進行。 そんな流れは、09年に政権に就いた民主党の運営に典型的なまでに見られるでしょ? 彼らは、敵の話題ばかりに熱心であって、味方の話題は出てこないでしょ? と言うか、彼らとしては、日本国民を自分たちの味方と考えているの? あるいは、味方になってもらうように行動しているの? むしろ、「うまく行かないのは全部○○のせいだ!」という物言いばかりでしょ? 彼らの行動パターンを考えるにあたって、「味方よりも敵が必要」という視点を用いると、実に見通しがよくなるでしょ? あるいは、日本のマスコミの方々も、日本の一般国民を味方だとは思ってはいないでしょ? マスコミの方々は「敵は何なのか?」そんな視点で物事を見てばかりですよね? 国民の側だって、マスコミの方々から味方とはみなされていないことがわかっているので、マスコミを相手にしなくなってしまう。それこそ、中国漁船の映像が、アメリカの動画投稿サイトにアップされるという事態になってしまう。 国民を味方だとみなしていないんだから、国民の側だって相手にはせずに、素通りしちゃいますよ。 しかし、相手にされなくなってしまうと、「ボクたちが相手にされないのは、敵である○○のせいだ!」とやっぱり敵探しとなってしまう。だから、ますます相手にされなくなるわけ。 あるいは、家庭内でもそれをやるわけでしょ?家庭内で、「敵は誰だ?」なんて考える日々で、その家庭が上手く行くわけもないでしょ? しかし、「○○は敵だ!」と認定できていれば、家庭内で上手く行かなくても、それこそストックしてある「敵は○○だ!」という理屈を持ち出すだけ。家庭内で「敵認定」が発動し、それこそ児童虐待やドメスティック・ヴァイオレンスのような事態になるわけです。 意外に思えるでしょうが、ダメダメに徹すれば、生きるのは実にラクなんですね。周囲の人間がいくらアドヴァイスをしても、「ああ!めんどうくさいっ!」「もうっ、放っておいてよ!」なんて逆切れされるだけ。 それこそ、そんな人に対して親身にアドヴァイスしようものなら、「味方より敵が必要」なダメダメ人間から、どんな認定を受けるのか? それについては、あまりに自明のことでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 ダメダメ家庭出身者が多い業界というと、やっぱり芸能界でしょうね。 親から認められなかった「思い」を、なんとかして実現させたい・・・そうやって自己表現の道に進むことが悪いわけではありませんよ。 そんな自己表現への切実な思いを持てるのは、ダメダメ家庭の人間ならでは。 しかし、やっぱりダメダメ家庭の人間は、往々にして自分に甘かったりする。被害者意識が強いので、不都合なことがあっても、それを自分の被害と認識してしまって、何も反省せず、また同じようなことをしてしまう。 あるいは、子供時代から「愛に飢えた」日々だったので、どうしても、突っ走ってしまう傾向がある。男女問題でトラブルになったりとか、心の平安を求めすぎて宗教に入れ込んで広告塔になったりとか・・・ 私はテレビはニュースくらいしか見ないので「モーニング娘」なんて知りませんが・・・典型的な事件があったようですね。 あのグループには随分歯並びの悪い人が多かったような記憶がありますが・・・ ダメダメ家庭の人間ならではのメリットもあるわけですが、当然のこととしてデメリットの方が多いわけ。そんな人たちを管理する側も、その点を十分に配慮する必要があるでしょうし、一人一人へ自覚を促すことも必要なんでしょうね。 典型的な事件って、事前に予想が可能なもの。だから周囲の大人がしっかりしていれば回避することも可能。 芸能界は、まあ、いいとして、一般社会でも、あの手の事件って、実にポピュラーなもの。ダメダメに関する的確な知識があれば、回避も可能なんですね。 |
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R.10/11/9 |